FXで利食いが早くて損切ができない原因と対策方法

 

「利食いが早く損切ができない」
「この悪いクセを治したい」

こんなお悩みをいただきました。

 

この癖は私も見事についてしまい、
これによって、

“1年間毎月必ず全ての資金を吹き飛ばす”

という謎の金字塔を立てています(笑)

 

しかも、この癖を治すのに
1年以上かかったので、
本当に苦しかったのを覚えています。

 

基本的に私たちは
日常で何かを失うことに対して、
ものすごい苦痛を感じます。

特にお金となると、
何か買い物をしてお金を減らすのでさえ
ためらうくらいですからね。

 

そこで今回は、利食いが早くて
損切りができない原因と対策について
お伝えしていきます。

 

動画で見る場合は以下から見れます。

 

ロット数が大きすぎる

利食いが早く、
損切りができない場合、

“ロット数が大きすぎる”

ということがあげられます。

 

私の中では、
これが一番大きな理由でした。

FXをやっていると、
早く大きく稼ぎたい気持ちが
どうしても湧き出てきます。

 

この気持ちが抑えられないと、
自分が1回のトレードで
稼ぎたい金額を優先してしまい、
自分の精神的許容値を超えた
ロットでトレードをしやすくなります。

 

例えば、昔の私は、
1回のトレードに対する
損失の許容額が5,000円なのに、
利益は3万円を狙っていました。

そして、その時のトレードは
損切り幅が-10pipsで、
利食い幅が+20pipsのトレードでした。

 

このトレードだと、
1回のトレードで3万円を取るには
単純計算でロットを15万通貨にしないと無理です。

そうなると、損切りをした時の金額は
1万5千円になるので、
自分の損失許容額の3倍にもなります。

 

こんな状態でトレードをしていたので、
損切りが近くなると、

「こんな大きな金額を失いたくない!」

という気持ちが凄く大きくなって
損切りができなくなっていました。

 

また、含み益を抱えた時も、
本来は3万円で利食いする予定だったのに
1万円を超えてくると、

「この含み益を減らしたくない」

という気持ちが強くなって、
我慢できずに利食いをしていました。

 

ロット数に対する対策

利食いをすぐにしてしまい、
損切りができない状態なら、
まずはロット数を
一旦最低ロットまで落として
トレードをしてみましょう。

 

私もこの症状に苦しんだ時に、
一旦最低ロット数でトレードをしてみて、

「本当に利食いが我慢できないのか?」
「本当に損切りができないのか?」

というのを、
自分自身を使って実験してみました。

 

そしたら、
普通に利食いを我慢できたし、
損切りもできるようになりました。

この結果から、
自分が利食いを我慢できずに
損切りができないのは、
ロットが大き過ぎるせいだと
はっきりわかったのです。

 

ここから次に確認したのが、

「どのロット数から
損切りができなくなるのか?」

ということです。

 

ここを確認する為に
ロットを少しずつ上げていきながら
トレードをしていったところ、
損失が5,000円を超えてくると
損切りができなくなる事がわかりました。

だから、1回のトレードで
損失が5,000円未満に収まるように
トレードをしてみたのですが、
今度は別の問題が出てきました。

 

それが連敗です。

1回のトレードの損失が
5,000円未満になるようなロットで
トレードをしたら、
最初の1回は損切りができるんです。

 

でも、2連敗して、
トータルの損失額が1万円になると、
物凄い苦痛を感じて、
次から損切りができなくなりました。

 

この結果から、
今の自分の損失許容額は、

“全部のトレードで5,000円”

というのがわかったのです。

 

だから、10連敗をしても
損失額が5,000円に収まるように
ロットを調整してトレードをしてみました。

そしたら連敗をしても
損切りができなくなる事は起きなくなりました。

 

10連敗を考慮すると、
1回のトレードの損失額は500円以下です。

この時は損切り幅が-15pipsで、
利食い幅が+20pipsだったので、
ロットはたったの3,000通貨になります。

 

しかも、これだと1回のトレードの利益は
たったの600円です(笑)

これを知った時は正直愕然としました。

「自分の器はこんなにも小さいのか」

って思いましたから。

 

でもこれをやった事で、
自分の現在の適性ロットがわかったので、
損切りも出来るようになったし、
利食いもちゃんと我慢できるようになりました。

 

もし今現在のあなたが、
利食いが早く、
損切りができない場合は
まずは今の自分にとっての
適性なロットをチェックしてみましょう。

早く稼ぎたい気持ちは痛いほどわかりますが、
この問題を解決できないと、
FXでの成功が遠ざかってしまいます。

 

ロットはトレード結果が安定すれば、
好きな時に上げる事ができます。

そのトレード結果を安定させる為にも、
まずは自分の適性ロットを知って
経験値を積み上げていくことが大切です。

 

もし、ロットの上げ方や
リスク管理についてより詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

トレードルールが決まっていない

損切りができずに
利食いを我慢できない場合、
トレードルールが決まっていない事も
原因である事が多いです。

 

トレードルールが決まっていないと、
どうしても感情でトレードをしやすくなります。

 

過去の私もそうだったのですが、
ルールが決まっていない状態で
チャートを見ていると、

「お、今エントリーすれば
少しは利益が取れそうだな」

なんて、
エントリー根拠があいまいな状態で
トレードをしていました。

 

そうなると、
利食いや損切りの場所も
曖昧になります。

ここが曖昧になると、
少し含み益が乗ったら
利益を減らしたくない感情が沸いて
すぐに利食いをしてしまいます。

 

その一方で、逆行されて含み損を抱えると、
どこで損切りすべきかも曖昧なので、
そのまま損切りができずに
ズルズルとポジションを持ち続けていきます。

そして含み損が大きくなっていくと
益々損切りができなくなって、
結局最後は大損をしていました。

 

このような経験から、
ルールが決まっていない状態で
トレードをしている場合も、
利食いが早くなって
損切りができなくなりやすいです。

 

まずはルールを作り込もう

ルールが曖昧な状態でトレードをして、
損切りができなかったり、
利食いを我慢できないなら、
まずはルールを作り込むことが先決です。

 

私もFXでボロ負けだった頃は
ルールが物凄く曖昧だったので、
一旦トレードを中止して、
しっかり作り込む事に集中しました。

 

例えば、私の場合は、

・エントリーポイント
・利食いポイント
・損切りポイント

まずはこの3つを決めてから検証をして、
最低でも100~300トレード分の
記録を取りました。

 

そしてそこから、

・勝率
・最大連敗数
・時間帯別の収益
・曜日別の収益
・勝ちパターン
・負けパターン
・エントリーの仕方

これらを分析しました。

 

この分析をすることで、
どんな時に勝ちやすくて
負けやすいのかを
大分はっきりさせることができました。

これをやって
自分のトレードルールがある程度できたら、
このルールで再度同じように検証をして
最低100~300トレード分の記録を取りました。

 

そこでまた結果を分析して、
トレードルールを改善する。

こんな事を何回か繰り返していく内に、
自分に合ったルールが出来上がりました。

 

ここまで来ると、
すでに300~1,000回近くの
検証トレードをしているので、

「このルールで勝てるんだな」

っていう自信が結構ついていました。

 

だから、この状態で改めて
リアルトレードをしてみたら、
明らかに前よりも
簡単に損切りができたし、
利食いも利食いポイントまで我慢出来ました。

 

特に私の中では、
最大連敗数を把握できたのが大きかったです。

ここをある程度把握しておくだけでも、
“連敗するのが嫌で損切りができない”
というのが大きく減りました。

 

また、この最大連敗数と
自分の損失に対する許容金額を照らし合わせて
適切なロット数も決めることができたので、
損切りの苦痛も減らすことができました。

 

このような経験からも、
トレードルールが曖昧だと、
損切りができずに、
利食いも我慢できない事が
起きやすいと感じました。

 

もし、ルールの作り方がわからなかったり、
検証方法がわからない場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。

ルールの作り方や検証の仕方を紹介しています。

 

 

実践経験もしっかり積み上げよう

トレードルールを作って、
自分に合った適性なロット数で
トレードをしていけば、
損切りもできるようになるし、
利食いも我慢できるようになります。

 

ただ、そうはいっても、
いざ実践トレードとなると、
自分の大切なお金をリスクに晒すので、
決めたルールを完璧にこなせるわけではありません。

 

私もルールを作り込んで、
ロットを抑えてトレードをしていても、
やっぱりやらかす事はありました。

 

ここに至るまでに、

・損切りをしないで放置する
・損切りをしないでナンピンをする
・大ロットでリベンジトレードをする

など、ありとあらゆる失敗をしてきたので、
こういう悪い癖が体に染みついていました。

 

だから連敗すると悔しくて
ちょっとロットを上げて取り返そうとしたり、
ルール外の余計なトレードをしたりして、
その度に自己嫌悪になっていました。

 

それでもルールを作り込んで、
ロットを抑えてトレードをしていたのもあって、
損切りは何とかできていて、
利食いも我慢できていたので、
致命的な大損は避けることができました。

 

ここで致命的な大損を避けられたお陰で
失敗をしながらも、

・損切りをする
・利食いを我慢する

この2つをリアルトレードで
できる回数が多くなっていきました。

 

実践で出来る回数が増えていくと
それだけ成功体験が積み上がっていくので、
良い癖がついていきます。

良い癖がついていけば、
今度は損切りをしない事や、
すぐに利食いをしてしまう事が
気持ち悪くなってきます。

 

こうなってくると
益々良い癖が意識に刷り込まれていくので、
それがいい結果へつながっていきました。

 

この経験から、
ロットを抑えてルール通りにやってれば、
FXは勝てることを少しずつ実感できたので、
実践経験を積み上げることも
物凄く大事だと実感しました。

 

正しい実践経験を積み上げることに意識

FXで勝てるようになるには
実践経験を積み上げる事が非常に重要です。

 

だからといって、
やみくもに実践をしていると
逆効果になるので注意が必要です。

 

例えば、実践経験の重要性は
私がFXを始めた頃から言われていました。

その時の私は
リアルトレードの数さえ多ければ、
それが実践経験になると思っていました。

 

だから、ルールも何も作らず、
感情のままにトレードをしまくっていました。

 

しかし、こんな事をやっていたら、
当然勝てるわけもなく、

・ポジポジ病
・損切りできない
・リベンジトレード

といった悪い癖が思いっきりつきました。

 

このせいで1,000万以上のお金と
5年以上の時間を失いました。

これを経験した時に初めて気づいたのですが、
実践経験というのは
ルール通りにトレードができて初めて、
経験値になるという事でした。

 

つまり、正しい経験値を積み上げる事で
初めて意味があるのであって、
ルール通りにできない経験は
ただの失敗の蓄積になっていたのです。

 

ただし、そうは言っても、
間違った経験をするからこそ、

「これをやったら大損するぞ」

という事も学べますよね。

 

大損経験は痛い経験値ですが、
痛みを知るからこそ、
それを避ける術を覚えていくのも確かです。

 

だから、

「正しい実践経験を絶対に積まなければいけない!」

という事ではないです。

 

正しい実践経験を積んでいった方が
より早くFXで勝てるようになる事を
頭に入れて進んでいく事が大切なんだと思っています。

 

ルール通りにトレードができない場合

正しい実践経験を積むには
ルール通りのトレードが必要なのはわかるけど、

「それができなくて困ってるんだよ」

って思う事もありますよね。

 

私もFX歴がそれなりに長くなってきた時に
全く同じことを思っていました。

この状況ってFXで勝てる力があって、
何をすれば勝てるようになるのか
わかっている中級者に多いです。

 

これは私の場合ですが、
ルール通りにできなかった頃って、

・トレード技術があると勘違いする
・過去の間違った成功体験
・失敗を極端に怖がる
・早く稼ぎたい気持ち

この4つが主な原因でした。

 

これを理解した上で、
とにかくルール通りにやる事に
一点集中し出したら
少しずつ上手くいくようになりました。

もし、この事について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXは中級者が実は一番苦しい!その理由を実体験から教えます

 

人間の本能がトレードでは仇になる

ここまで、利食いが早く、
損切りができない時の原因や
対処方法をお伝えしてきました。

実はこの問題というのは、
根っこには人間の本能が関係しています。

 

例えば、利食いを我慢できずに
すぐにしてしまうのは、
狩猟時代に培われた生存本能が
影響していると言われています。

 

狩猟時代の人間にとって、
食料の確保というのは
生き延びるために生死を分ける
重要な要素でした。

獲物を捕まえたら
すぐに食べないと他の動物や
敵に獲られるリスクがあったのです。

 

その為、人間の脳は

「確実に得られるものは今すぐに確保しよう」

という思考回路を作りました。

 

この心理が、FXでは
“少し利益が出るとすぐに確保したくなる”
という行動につながっているのです。

 

また、損切りができなくなるのは、
この時代の人間にとって、
何かを失うことが生存の危機に
つながっていたことが影響しています。

 

例えば、
食料を失うことは飢え死にへつながり、
仲間を失うことは危険が増す事を意味していました。

その為、
脳は損失を回避しようと強く働きます。

これがFXでは
損切りが出来ないという行動につながります。

 

このように、
すぐに利食いをしてしまう行為や、
損切りができない行為は
人間の生存本能が大きく影響しています。

 

しかし、FXで結果を出すには、

・適切なリスクを取って利益を伸ばす
・損失を受け入れて最小限に抑える

といった、
本能とは逆の事をしなければいけません。

 

つまり、
本能とは逆の事をできるように
訓練をする必要があります。

それが、ここまでお伝えしてきた、
ルールを作ってロットを抑えながら
トレードをしていく事になるのです。

 

ということは、あなたが今、
FXで稼ごうとしているのは
物凄く難しい事をしているわけです。

その代わり、ここを乗り越えれば、
とんでもなく大きな見返りが来ます。

 

そんな難易度が高いものに対して
あなたはあと少しで
乗り越えられる位置にいます。

だから、
これまで学んできたことを信じて、
焦らず着実に積み上げていきましょう。

乗り越えた先には、本能ではなく、
理性で勝てるトレーダー という新しいあなたがいます。

 

まとめ

今回は損切りができずに
利食いをすぐにしてしまう原因と
対策についてお伝えしてきました。

 

この問題はFXをしている人であれば、
誰しもが経験する事です。

その為、
この問題をクリアする事ができれば、
FXでの勝ちに大きく近づくので、
焦らず進んで行きましょう。

 

その他、利食い方法に関して
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
FXでの利確タイミングは?効果的な利確の方法を紹介します
FXで利食いを伸ばせない時に私が伸ばせるようになった方法

 


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