FXで勝ち残っていくには、
リスク管理が欠かせません。
どんなに優れた手法を持っていても、
資金を守れなければ
すぐに退場してしまうからです。
私自身も、
負けていた頃はリスク管理を疎かにして、
大損を何度も繰り返しました。
逆に、勝てるようになってからは
資金を守ることを最優先に考え、
リスク管理を徹底するようになりました。
このように、FXのリスク管理は
負けていようが勝っていようが
トレードを続ける限り
一生付きまとうテーマです。
そこで今回は、
FXで勝ち残るための資金リスクと精神リスク、
この2つの軸から
リスク管理の考え方をお伝えしていきます。
FXにおけるリスク管理の考え方
FXで生き残って稼ぎ続けるには、
リスク管理が絶対的に欠かせません。
ただ、リスク管理って、
なんとなくイメージはできるけど、
ちょっとぼんやりしていて、
何をすればいいか
曖昧な部分もあったりしますよね。
そもそも、FXにおけるリスクとは、
一体どんなものを指すのでしょうか。
私は大きく分けて、
・資金リスク
・精神リスク
主にこの2つのリスクがあると
考えています。
この2つはどちらも、
最終的には資金管理につながるのですが、
あえて分けて考えることで、
自分が今どのリスクに弱いのかを明確にでき、
より効果的なリスク管理が可能になります。

例えば、
資金リスクは数字で見える危険ですが、
精神リスクは感情の中に潜む危険です。
どちらか一方だけを管理していても、
もう片方の崩壊が引き金となって
全てを失うケースが少なくありません。
つまり、リスク管理とは
資金を減らさない仕組みであり、
メンタルを壊さないための
習慣でもあるのです。
この2つのバランスを
取れるようになることで、
トレードを長く続け、
退場を防ぐことができるようになります。
では具体的に
この2つのリスクをどう抑え、
実践的な資金管理へ
つなげていけばいいのでしょうか?
資金リスクを抑える
まず、資金リスクを抑えるですが、
これは資金量から
1回のトレードに対する
損失の割合を設定して
リスク管理をしていくことです。
例えば、
よく聞く資金管理方法として、
「1回の損失額は資金量の2%まで」
というのがありますよね。
私の個人的な感覚だと、
資金リスクを抑えるには、
このセオリー通りの割合でいいと思います。
仮に資金が100万あった場合、
この割合で損失額を設定すると
1回のトレードで
2万円までの損失が許容できます。
この損失額だと極端に表現すれば
50連敗するとゼロになる計算です。
FXで50連敗って
滅多に起きるものではありません。
普通なら、
もし連敗が続いたとしても、
10連敗ぐらいした辺りから
明らかにおかしいと感じて
一旦トレードをストップします。

そして、
トレード記録の見返しをして
検証をし直すなど、
何かしらの対策をするはずです。
これを考えると、
資金量の2%までという資金管理は
破産を防ぐには
それなりに適した割合だと思います。
因みに、昔の私は
この割合を1%にしていました。
なぜなら、
資金管理をせずに大損して
1,000万以上失った時に、
FXの恐ろしさを実感したからです(笑)
そのため、
次に同じことをしたら
本当に終わると感じたので、
これ以上大損しないために
1回のトレードのリスクを
資金量の1%までにしました。
もし、私が大損した時のことを
知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで大損!1000万を失った先には地獄が待っていた
失う資金の限界額を決めておく
資金リスクを抑えるには、
資金量に対する割合だけでなく、
「ここまで資金が減ったら
一旦トレードはストップ」
という限界値を
決めておくことも必要です。
なぜなら、
ここを決めておかないと、
全部失うまで続けてしまい、
取り返すことが不可能になるからです。
そして、私の経験上、
資金の20%以上を失ってしまうと
元の資金に戻すのが
ほぼ不可能になります。
例えば、私が100万の資金で
トレードをしていた時に
余計なことをやらかして
80万まで減ってしまいました。
今ここで数字だけを見れば、
「まだ80万も残ってるじゃん」
って思うかもしれませんが、
実際にその場面になると、
「ヤバい!20万も減ってしまった」
「すぐに取り返さなきゃ!」
っていう気持ちになるんです。

だから、
自分のポイントでもない場所で
レバレッジを上げて
トレードをしてしまいます。
でも、そんな事をしても
取り返せるわけもなく、
逆に損失を拡大させていました。
こうなると、
更に気持ち的に追い詰められて
余計焦ってしまい、
どんどん無駄なトレードをして
結局、残りが10万円を切るまでに
なってしまいました。
この経験から、
資金量に対して
限界の損失額を決めておくことも
資金リスクを抑えるには
重要だと私は考えています。
私の感覚だと、
できれば資金量に対して、
10%ぐらいまでに
抑えるのがいいです。
仮に資金が100万円なら、
90万円まで減ったら
トレードをストップするイメージです。
このぐらいであれば、
少し時間はかかるのですが、
私でも取り返すことができたので。
精神的リスクを抑える
次に精神リスクを抑えるですが、
これは自分の精神的限界値から
損失額を決めて
リスク管理をすることです。
資金リスクが数字で見える危険なら、
精神リスクは心の中に潜む危険です。
このリスクを放置すると、
どれだけ資金管理をしていても、
最終的に破綻してしまいます。
そのため、これをやることで、
メンタル崩壊を防ぎながら
資金管理をすることができます。
例えば、100万の資金に対して
1回のトレードの損失額が
資金の2%までと決めたとしましょう。
そうなると、
この時の損切り額は2万円ですよね。
しかし、
この2万円という損失額が
自分の精神的許容値を超えていて、
苦痛が強すぎるがゆえに
すぐに取り返す行為をしてしまったら、
そのリスク管理は
意味のないものになります。
よって、まずは自分が
どのくらいの金額を失ったら、
強い苦痛を感じて、
すぐに取り返そうとしてしまうのかを
確認するのです。
仮に今までの経験から、
損切り額が1万円を超えてくると
リベンジトレードなどが
発生しやすいなら、
それが今の自分の限界値になります。
ということは、
この精神的限界値を超えない
損失額に収まるように
ロットを調整して
トレードをしていくのです。

そうすれば、
損切りになったとしても
メンタルが崩壊せずに
トレードを続けることができます。
例えば、過去の私であれば、
損切り額が1万円を超えると
切れる傾向がありました。
そのため、
損切り額を7,000円以下に
抑えるようにしたら、
すぐに切れずに
トレードができるようになりました。
このように、
自分の精神的限界を把握して
損失額を抑えていくと
メンタルの崩壊を防ぎながら
資金管理ができます。
因みに、先ほどお伝えした、
資金量の割合に対して
損失額を決める方法がありますが、
これはどっちを使ってもいいです。
自分が損切り後に
余計なことをせずに済む方を選べば
それが正解です。
ベストな使い方としては、
資金量の2%以下に抑えながら、
自分の精神的限界値も
超えない金額に設定することです。
仮に自分の損失額に対する
精神的限界値が2万5千円で、
資金が100万円だったら、
損失額を2万円以下に抑えるのです。
そうすれば、
100万円の2%以下に抑えながら
精神的限界値も超えないので、
資金リスクと
精神リスク両方を抑えながら
トレードができますよね。
関連記事:FXで損失が出るとメンタルが崩壊する理由とその予防法
連敗を想定したリスク設計をする
ここまで、資金リスクや
精神リスクを抑えるための
資金管理法についてお伝えしてきました。
これに加えて、
連敗を想定したリスク設計をすると、
資金管理がより強固なものになります。
例えば、FXのトレードをしていると
必ずと言っていいほど
連敗する場面がありますよね。
この連敗が起きた時に、
事前に決めていた損失割合や
精神的限界を超えると、
強い悔しさや怒りが一気に込み上げます。
こうした感情が爆発すると、
根拠のないエントリーや
ロットを上げたリベンジトレードをしてしまい、
大損する確率が高くなります。
そこで、過去のトレード記録や
検証データから自分の最大連敗数を確認し、
その連敗が起きても
資金リスクと精神リスクを超えないように
損失額を設計しておくのです。

仮に、自分の精神的限界値が2万円で
資金が100万円ある時に、
その2%まで損失額を許容するとします。
この時に自分のトレードで
最大連敗数が5回なら、
それを考慮して
1回のトレードの損失を
4,000円以下に抑えるのです。
そうすれば、5連敗をしても
トータルの損失額が2万円以下になるので、
すぐに取り返すような行為を防ぎながら
トレードができます。
実際に私も、
自分の精神的限界値が1万円で、
最大連敗数が5回だった時に
1回の損失額を
2,000円以下に抑えていました。
そしたら、
損切りが続いたとしても、
切れずに済んだので、
連敗数を考慮した資金管理は
物凄く効果的でした。
このように、
最大連敗数を踏まえた
リスク設計をしておくことで、
一時的な連敗にも動じない
安定した資金管理の仕組みが作れます。
損失額は常に一定がいい
ここまで資金管理方法について
色々とお伝えしてきましたが、
もう1つ大切なのが、
FXで勝てていない内は、
“損失額は常に一定の方がいい”
ということです。
例えば、
トレードの自信具合によって、
ロットを上げたり、
下げたりするトレーダーを見かけますが、
これは安定して勝てるようになってから
やった方がいいです。
やはり、安定して勝てていない時に
ロットを上げ下げして
損失額がバラバラになると
メンタルも不安定になります。
私もFXで安定して勝てない時に
これをやっていたのですが、
ロットを小さくした時に勝って、
大きくした時に負けてしまうと、
トータルの損益がマイナスや
トントンになってしまいました。

これを見た時に
怒りや悔しさが沸いてきて、
何とかプラスにするために
無理にトレードをする事が多発しました。
その結果、
逆に傷口を広げる事になり、
資金管理をしている意味がなくなりました。
こんな経験からも、
FXで安定して勝てない内は
損失額は常に一定にするのがいいです。
ロットを自信具合によって
上下をするなら
安定して勝てるようになってからです。
その頃には
勝率が高くなる場面や
得意なパターンが明確になってきます。
こういうのが
はっきりわかるようになってきた時に
ロットを可変させていくと、
資金の増え方が大きくなるので、
やるならそうなってきた時です。
もし、ロットを増やすタイミングについて
更に詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXでロットを増やすタイミングは?ダメな増やし方とは?
トレードでリスクを減らす
FXでのリスク管理は
資金管理以外にも
トレード自体でリスクを
抑えることもできます。
それが、
トレードを見送るテクニックです。
トレードを見送るというのは
チャンスを逃すように思えますが、
実際にはリスクを取らないという
リスク管理になります。
例えば、
これはFXで勝てる力がすでにあるのに
なかなか勝ちきれない中級者に多いのですが、
少し根拠が薄かったり、
曖昧な相場状況の時などに
無理にトレードをして負けている事が多いです。
こういう時に
トレードを見送れるようになると、
余計な負けが大きく減って
一気に結果が変わってきます。
実際に、私がFXで
安定して勝てるようになった要因の一つも、
トレードを見送れるようになったことでした。

以前の私は、
「チャンスを逃したらもったいない」
「今逃したらもう入れないかもしれない」
と考えて、
無理なエントリーを繰り返していました。
しかし、そうした失敗を繰り返す内に、
勝ちやすい場面を見つけるよりも、
曖昧なトレードを減らす方が
資金を守りながら
勝率も利益も上げられる事に気づきました。
このことから、
曖昧なトレードは全て見送って、
完璧にエントリー条件が揃うまで
我慢することは
リスク管理につながるとわかりました。
ですから、
トレードを見送る技術を身に付けることも、
立派なリスク管理の1つになります。
もし、見送る技術について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒トレードの見送りで勝率アップ!FX中級者が身につけるべき技術
FXのリスクは日常生活にも潜む
実はFXで資金を失うリスクは
トレードだけでなく、
日常生活にも潜んでいます。
例えば、仕事やプライベートで
嫌なことがあった時などにトレードをすると
その嫌な感情を腹いせのように
トレードへぶつけやすくなります。
こういった事をすると、
自分のポイントでもないのに
感情だけでトレードをしてしまい、
負ける確率が高くなります。
しかも、そこで負けてしまったら、
・日常生活での苦痛
・損切りによる苦痛
この2つが合わさって、
怒りによるリベンジトレードを
余計しやすくなります。

実際に昔の私も
これをやったせいで、
損に損を重ねていく内に
トレードに歯止めが効かなくなりました。
その時は
とにかく怒りに任せて
トレードをしまくっていたのですが、
資金がゼロになるまで
やり続けてしまいました。
そして、資金が尽きたところで
急に冷静になって、
「なんでこんな事をしてしまったんだ」
みたいに激しい後悔の念に
襲われた経験があります。
FXはちょっとしたメンタルの崩れが
思いっきり影響してきます。
そのため、
日常生活で嫌な事があった時に
トレードをやらないようにするのも
実は立派なリスク管理になります。
リスク管理は勝ち残るための術になる
ここまでリスク管理について
色々とお伝えしてきましたが、
リスク管理は
FXで勝ち残っていくには
絶対に必要なことです。
FXをやる目的はお金を稼ぐことですが、
一発で大きく稼いで
一攫千金を狙うというよりも、
自分が生きている限り
稼ぎ続けることの方がメインです。
この世界では、
リスクを大きく取って
短期間で資金を何倍にも増やすような
派手なトレードが注目されがちです。
しかし、そうしたやり方では、
遅かれ早かれ資金を失う瞬間が訪れます。
本当に勝ち残っていくトレーダーは、
資金を増やすことだけでなく、
資金を守ることを常に考えています。
私自身、FXを長く続けてきて感じるのは、
生き残ることが
最大の勝利条件だということです。
一発で資金を増やしても、
次の一発で全てを失うような状態では
意味がありません。
大切なのは、
自分の人生が終わるまで
稼ぎ続けられるトレーダーになること。

そのためには、勝ちを追う前に、
まずは負けをコントロールする
意識が欠かせません。
そして、
その根本にあるのがリスク管理です。
リスクを抑えるというのは、
怖がることではなく続けるための戦略です。
どんなに優れた手法を持っていても、
リスク管理ができなければ、
いずれ相場から退場させられます。
こう考えると、
FXはマラソンのようなものです。
いっときのスピードではなく、
ペースを守りながら
無理をせずに積み重ねていく。
その先に、
長く稼ぎ続けられる
本物のトレーダーがいます。
だからこそ、リスク管理は、
資金を減らさないための我慢だけではなく、
自分が望む未来を実現させるための
立派な武器となるのです。
まとめ
FXの世界では
勝つ方法を見つけることに
重点が置かれやすくなります。
しかし、
実際に長く勝ち続けている人達は
どうやって資金を守り抜いて
相場に長く居続けられるかに
重きを置いています。
ぶっちゃけ、
手法が二流であっても、
リスク管理さえしっかりしていれば、
勝ち続けることだってできるのがFXです。
だからこそ、まずは生き残ること。
ここを常に頭に入れながら
日々のトレードへ取り組んでいくことが、
FXで勝てるようになるための秘訣の1つです。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
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