FXで専業トレーダーになるには
資金はいくらが目安なの?
FXで少しずつ勝ち始めると
専業への道が見えてきて、
こんな事を考えるかもしれません。
私も専業になれそうな時期に
「資金はどれくらい必要?」
「年収がどの程度なら生活できる?」
「貯金はあった方がいい?」
など、考えれば考えるほど、
色んなお金の現実が
立ちはだかってきました。
そこで今回は、
FXで専業トレーダーになる時に
必要な資金や生活費、
貯金などお金に関する事を
私の経験を交えてお伝えしていきます。
専業トレーダーになる為に必要な資金は?
FXで専業トレーダーになる為には、
資金がいくら必要なのか?
この問いに対する答えは、
あればあるだけ良い
ということになります。
まぁ、そりゃそうですよね。
専業トレーダーの場合、
FXをメインにして
生活資金を稼ぐ必要があるので、
資金は多ければ多いほど良いです。
それに資金が多いほど、
トレードの難易度は下がります。
例えば、
資金:1000万
資金:100万
といった場合に
月に50万円を稼ぐには
・資金1000万:月利5%
・資金100万:月利50%
といった利回りが必要になります。
これを見れば明らかにわかるように
資金が多くある方が
目標達成の難易度が下がりますよね。
更に、資金が多い方が
目標達成をするのに
無理をせずにトレードができるので
余計な損失を受けることなく、
心に余裕をもってトレードができます。
そしてこのことが
安定した結果につながるのです。
ですから、専業になる時にも
FXの資金は多ければ多いほどいいです。
ただそうはいっても、
具体的な金額を知りたいですよね。
そこで、
私が専業トレーダーになった時の事を
お伝えすると、
私の場合は資金が500万以上ありました。
当時はエントリー枚数が
20万通貨で損切りを
-15~30pipsで抑えていました。
その為、1回のトレードの損失が
単純計算で-3~6万円になります。
これだと仮に20連敗しても
まだ20万通貨でトレードできる資金は
普通に残る計算だったので、
「資金がカツカツの状態でFXをする」
ということはありませんでした。
ただ、この資金は
周りの専業トレーダー達に比べると
少ない方だったと思います。
昔、トレード仲間に
専業になった時の資金について
聞いたことがあるのですが、
1,000万でなった人もいたぐらいでしたから。
そう考えると、
結局は、その人がどの資金量で
落ち着いてトレードできるかがポイントであり、
この心の余裕を持てる資金が、
専業として続けられるかどうかを
左右するのだと思います。
自分の生活費から資金を逆算してみる
FXの専業トレーダーになるには、
資金はあればあった方がいいし、
少なくとも自分が落ち着いて
トレードができるぐらいの資金は必要です。
もし、自分に合った具体的な
資金量を知りたいのであれば、
今の自分の生活費から
逆算してみるのもアリです。
例えば、今の生活費が、
月間で20万円必要な場合、
20万円の稼ぎでは無理です。
なぜなら、
この稼いだ20万に対して
税金が掛かるので、
国内のFX業者を使った場合、
所得税と住民税を合わせた税率である
20%の4万円が差し引かれます。
更にここから、
・国民年金
・国民健康保険
といった税金が、
合計で月に3万ぐらい
持っていかれるので、
手取りとしては13万ぐらいになります。
これだと、生活費が20万の場合、
20万の稼ぎだけでは
毎月赤字になってしまいますよね。
だから、専業トレーダーになるなら、
最低でも今の生活費の
2倍以上は稼げないと、
無理だと考えたほうがいいです。
この事を頭に入れた上で、
専業トレーダーに必要な資金を
逆算していきます。
例えば、
生活費が20万必要な場合、
月間で40万の稼ぎが必要としましょう。
そして、
専業としてやっていくのに
月間で最低限必要な成績を
200pipsと設定しましょう。
そうなると、月間200pipsで、
月間40万を稼ぐわけなので、
この金額を稼ぐのに必要なロット数は、
20万通貨となりますよね。
今現在、
国内FX業者のレバレッジは、
25倍なので、これを考えると、
20枚でトレードをするのに必要な資金は、
ドル円が150円だとすると、
120万となります。
しかも、この金額は、
20枚でトレードできる
ギリギリの資金なので、
最低でもこの倍の資金が
必要になるでしょう。
更にFXの場合、
毎月200pips程度だと
上手くいく月もあれば、
損失で終わる月もありえます。
そうなると、
仮にマイナスで終わった月は
資金が減っている状態になるので
ギリギリの証拠金だと
20万通貨でトレードが
できなくなる可能性も出てきます。
このような資金の増減を考えると、
やはり必要証拠金の、
3~5倍はあった方がいいです。
ということは、
専業トレーダーとしてやっていくには、
月の生活費が20万だと
資金は最低でも
400万以上は欲しいところです。
今の年収から専業の資金を考える
専業になる為に必要な資金の目安は
今の年収から考える事もできます。
例えば、
今の生活を維持しながら
FXをできているという事は
専業になった時に
現在の年収以上の稼ぎがあれば、
今と同じ状況を維持できるわけです。
仮に今の年収が600万円なら、
専業になった時の年収も
最低限600万円は必要です。
これを1ヶ月に換算すると
単純計算で50万円になります。
そして、この50万を
先程と同じように
月間200pipsで稼ぐとすると、
25万通貨でトレードをする必要があります。
そうなると、
これもレバレッジが25倍で、
ドル円が150円だとすると、
必要証拠金は150万になります。
よって、
この3倍以上の証拠金は欲しいので、
FXに使う資金は500万は欲しいところです。
こんな感じで、
専業になる為の資金は
今の自分の年収から計算する事もできます。
現実の専業トレーダーの収入は波がある
今の年収と同じぐらいの稼ぎを
専業になってから
稼げれば大丈夫なのですが、
これはあくまでも理論上の計算です。
実際、FXとなると、
相場状況によって
成績にばらつきが出てきます。
つまり、会社員のお給料のように
毎月必ず決まった金額を
稼げるわけではありません。
稼ぎがいい月もあれば、
悪い月も出てくるので、
メンタルも不安定になりやすいです。
実際に私自身も専業になった当初は
会社員としての手取りの給料の
2倍にも満たない状態でした。
その為、相場状況が悪くなって
成績が落ちると、
金額的には大丈夫とわかっていても、
かなり不安な気持ちが強くなりました。
だから、私個人の意見としては、
専業になる為の現実的な収入のラインとしては、
今貰っている手取りのお給料の
3倍はあった方がいいです。
もし、この事について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXの専業は月いくらでなれる?失敗も経験した私の実体験
資金以外の生活費も確保しておくこと
専業トレーダーとして
やっていく資金が溜まったからといって、
すぐに専業になる事はオススメしません。
ちゃんとトレード資金以外にも
生活費を別で確保しておく必要があります。
なぜなら、FXの場合、
資金全てを1発で吹き飛ばすことが、
十分ありえるからです。
特に専業になりたての頃は、
お給料という後ろ盾が
なくなった状態なので、
最初の内は
プレッシャーが結構強いです。
そんな中で、
生活費を確保しておかないと
少し負けが続いただけで焦ってしまい、
余計なトレードをしやすくなります。
そして、余計なトレードをするほど
負けやすくなって
資金もどんどん減っていきます。
こうなると、更に焦ってしまい、
益々余計な事を繰り返して、
“全資金を溶かす”
なんてこともありえます。
ですから、トレード資金以外にも、
最低でも1~2年は生活できるような
お金も必要になります。
このような事も考えると、
専業トレーダーとしてやっていくには、
物凄いお金が必要になることが
わかると思います。
「これだったら
専業じゃない方がいいんじゃないの!?」
なんて思うかもしれませんが、
はっきり言ってその通りだと思います。
特に家族を持っているような場合は
よっぽど稼げるようにならないと
専業になるのは止めた方がいいと思います。
しかも、仮に専業になって失敗すると、
その期間は無職と同じ扱いになるので、
社会復帰も難しくなります。
実際に過去の私も、
FXで勝てない状態で
専業という名のニートになったのですが、
1年ちょいで1,000万を失いました。
そしてその後に
再度働こうとして就職活動をしたのですが、
なかなか職が決まらずに
しばらく日雇いで食いつないだ時期があります。
ですから、トレードの資金以外に
ある程度の生活費も貯金しておかないと
専業としてやっていくには
かなりハードルが高くなります。
もし、私が専業になって感じた事や、
大損した時の事を
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
ギリギリの資金で専業にならないこと
ここまで、
専業トレーダーになる為に
必要な資金などについて
色々とお伝えしてきました。
これまでの事を読んでもらえれば
すでにわかっていると思いますが、
ギリギリの資金で
専業になる事は必ず避けるようにしましょう。
やはり資金がギリギリだと、
「負けられない」
という気持ちが強くなります。
こうなると、
正常な判断ができなくなり、
ミストレードが起きて
負けやすくなります。
そして負けやすくなるほど
焦りも強くなって、
リベンジトレードや
ポジポジ病などが起きて、
大損することになります。
そういう事が起きてしまうと、
せっかく専業になれるぐらいまで
トレードが上手くなったのに
また勝てなかった頃へ
逆戻りしてしまいます。
結局のところ、
専業で生き残るための最大の武器は
資金もそうですが心の余裕です。
余裕があれば、
焦らず冷静に自分のトレードを貫けます。
ですから、
勝てるようになってきたからといって、
ギリギリの資金で専業になることは
しないようにしましょう。
無理に専業にならなくても
兼業でも十分やっていけますから。
もし、私が兼業の時にやって
勝てていたトレードについて、
その内容を知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXの兼業トレーダーで勝てた!本業と両立して利益が出た方法
専業になる為の資金はどうやって作る?
FXの専業トレーダーになるにあたって、
資金の作り方をどうすればいいのか
迷うことがあるかもしれません。
ですが、基本的には
トレードの資金は
トレードで作るのがベストです。
やはり専業と言うぐらいですから、
FXだけで生活できるくらいの
力や器が必要になってきます。
そういうものを
実践で磨き上げていかないと
FXの世界で稼ぎ続けることは
難しくなってきます。
しかしそうは言っても、
最初からトレードだけで
資金を作っていくのは
簡単ではありません。
ですから、
まずは働きながら貯金をして
資金を貯めていくのが現実的です。
また、
専門的な知識やスキルがあるなら、
それを利用して副業をするのもアリです。
仮に副業で月に5万でも稼げるようになれば、
本業での貯金に加えて、
その分も資金として貯めておくことができます。
そうなれば、
資金をより早く貯められるだけでなく、
専業になった後の生活費にも
貯金をまわすことができます。
因みに、私の場合は、
特別な知識やスキルがなかったので、
お給料を貯金していました。
しかも当時は、
稼ぎがすくなかったので、
削れるところは限界まで削っていました。
趣味も飲みも全部断って、
少しでも浮かそうと頑張っていました(笑)
そして、
FXで安定して勝てるようになってきたら、
貯金していた分を追加入金して
資金を増やしていました。
ここでロットを少し上げることで、
月間の利益額も増えて、
更に資金が増えていきました。
こんな感じで、
節約による貯金の追加と
トレードの利益で
少しずつ資金が大きくなっていき、
専業でやっていけるくらいの
金額になりました。
今思い返すと、
本当にチマチマとやっていましたね。
専業になるまでは
毎月必ず勝てるわけではなかったので、
やっぱり当然負ける月も出てくるんです。
そうなると、
貯金を追加してもその分が消えてしまい、
かなりストレスで
イライラしていた記憶があります(笑)
それでもコツコツ積み上げた資金は
気付けば大きな資金へと変わっていたので、
頑張って節約した甲斐があったと思います。
ですから、
専業トレーダーへ向けた
資金を増やしていくなら、
自分の現在の状況に合わせながら、
無理せず貯めていけば大丈夫です。
専業になる時は税金にも注意
専業トレーダーになる時には
今の仕事を辞めるのが
ほとんどだと思いますが、
ここも注意をしないと
予想外に資金などを
減らすことになりかねません。
なぜなら、
会社員を辞めた場合、
残っている前年の住民税を
一括請求されるからです。
例えば、
住民税は5月~翌年の6月まで支払います。
その為、もしボーナスを貰って
7月末で仕事を辞めた場合、
8月~翌年の6月までの住民税10ヶ月分が
一括請求されます。
一応、住民是は4期に分かれているので、
分割で支払うことができるのですが、
前年の年収が高いと、
たとえ分割でもけっこうな金額です。
また、辞めたと同時に
国民年金や国民健康保険への
切り替えも必要になり、
これも支払い請求書が届きます。
つまり、仕事を辞めると、
・前年分の住民税
・国民年金
・健康保険
といった支払いが発生します。
因みに、年収が500万あった場合、
月換算でザックリ計算すると、
全部合わせて7万円ぐらいが
毎月差し引かれることになります。
これらは毎月の生活費にプラスして
差し引かれることになるので、
この辺りも頭に入れておかないと、
「思ってたよりも貯金の減りが早くて
資金を使わなきゃいけなくなった」
なんて事にもなりえます。
更に次の年には、
FXで稼いだ分の税金と、
1~7月まで働いて得た収入に対する、
住民税も請求される事になるので、
必ず支払わなければいけない税金が
わんさかやってきます。
一応、専業になるくらいなので、
こういうのを問題なく払えるくらい
稼げているとは思うのですが、
こんな事もあるというのを
頭に入れておきましょう。
実際に私も専業になったばかりの頃に
これらの税金の支払いが来たことで、
けっこう精神的にきつかったです。
専業当初も稼げていたとはいえ、
やっぱり専業になりたての時って
今まで通り稼げるかどうか
少しわからない部分もあったんですよね。
「今まで稼げていたのは、
会社員として働いていたお陰」
「そこで心の余裕があったから
稼げてたのではないか?」
みたいに考えてしまって。
だから、専業になってから
3ヶ月ぐらいまでは、
これらの税金が
結構プレッシャーになっていました。
このように、
専業はトレードで稼ぐ技術だけではなく、
お金を守る技術も必要な世界です。
税金・保険・生活費の管理も含めて、
すべてがトレーダーとしての
リスク管理になります。
ですから、
少しずつ勝てるようになったら、
資金管理だけでなく
税金管理もトレード戦略の一部として
考えてみてください。
まとめ
今回は、
FXで専業トレーダーになるには
資金はいくらあればいいのかについて
色々とお伝えしてきました。
専業トレーダーになると、
ガンガン稼いで
自由で華やかな人生が
始まると思いがちですが、
実際はそうなる前に
色々と壁が立ちはだかってきます。
特に税金なんかは
絶対に逃げられない支払いになるので、
専業になろうと考え始めた時は
焦ってすぐになろうとせず、
資金に余裕を持たせから
なるようにしましょう。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
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