“FXで勝てる手法”
と聞いてイメージするのは、
“テクニカルがいくつも入った、
複雑になった手法”
というのを考える人が多いです。
しかし実際は、
水平線を使った単純な手法でも、
十分FXで結果を出すことができます。
今回はその理由について
私の考えをお伝えしていきます。
“手法を複雑にする=勝ちやすい”ではない
テクニカルをいくつも入れて、
チャートに色んなラインが出ていると、
「なんか勝てそう!」
なんて思ってしまい、
手法を複雑にする人が多いのですが、
実は逆効果になります。
なぜなら、
テクニカルをいくつも入れて
過去の値動きにぴったり合わせると、
過剰に最適化をしてしまうからです。
FXでは、同じような動きを
永遠と繰り返しているので、
過去チャートに合わせていけば、
効果的な手法ができると考えがちですが、
同じような動きを繰り返してるとはいえ、
完全に同じ動きにはなりません。
その為、過去の値動きに
ぴったり合わせるような
過剰最適化をしてしまうと、
少し違った動きをするだけで
負ける確率が跳ね上がります。
昔の私も、
テクニカルが作られた理由も知らずに
・MA(移動平均線)
・一目均衡表
・MACD
・ボリンジャーバンド
といったものを同時に使って
トレードをしていました。
しかし、これらを同時に使うことで
過剰な最適化が起きてしまい、
全然手法が通用しなかったし、
そもそもフィルターが掛かり過ぎて
トレードチャンスが全然ありませんでした。
このような経験からも、
テクニカルをいくつも使って
手法を複雑にしても
安定した結果は出ないと考えています。
関連記事:FXはテクニカル指標を多く使えば勝てるとは限らない理由
水平線を使った手法が最強な理由
FXは不思議なもので、
水平線を使ったシンプルな手法でも、
安定した結果を出すことができます。
私はこの水平線を使った手法が
最強だと心の中で思っています。
相場参加者の心理を上手く利用している
私が水平線を使った手法が
最強だと思う一番の理由に、
相場参加者の心理を
上手く利用しているからです。
そもそも水平線では、
・買っている人
・売っている人
・買いたい人
・売りたい人
といった人達の
思惑が働いています。
例えば、下記チャート画像では、
水色マルで反転上昇していますよね。
これは上昇トレンドであることに加えて、
黄色マルで2回ほど
反応していることによって、
「赤の水平線で買いたい」
と考えている相場参加者が
多かった為に、
実際に水平線までレートが来たら
買いが入った証拠です。
更にこの場面では、
上の方から逆張りで
売っている人達も存在します。
そして、売っている人達も、
黄色マルで
反応しているのを認識しているので、
「水平線までくると、
押し目買いが入ってくる可能性が高いので、
一旦利食いをしておこう」
と考えて利食いをしてきます。
これによって、
水平線付近では、
・新規の押し目買い
・逆張り売りの利食い
といった、2つの買いが入るので、
反転上昇しやすいのです。
このように、水平線を使うと、
相場参加者の心理を
上手く利用したトレードができるので、
水平線だけを使った手法でも
十分、FXで結果を出すことができるのです。
実際、私のトレード手法も、
テクニカルは使わずに
ダウ理論と水平線だけです。
もし、相場参加者の心理を読む方法について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
シンプルなのにどんなトレードにも利用できる
次に、水平線を使う手法が
最強だと思う理由に、
シンプルなのに
どんなトレードにも利用できる点です。
例えば、FXで使う手法には、
・トレンド中の押し目買いや戻り売り
・ブレイク
・逆張り
といったように、
色んな種類の手法がありますよね。
そのどの手法にも
必ずと言っていいほど
水平線が絡んできます。
たった1本の線を引くだけで
反発する場所がわかったり、
ブレイクしたら
伸びそうな場所がわかったりと
シンプルなのに汎用性が高いです。
利食いや損切のポイントがはっきりとわかる
水平線は利食いや損切のポイントも
はっきりと示してくれます。
水平線を引くだけで、
「この辺りで反発する可能性が高いから
ここまで来たら利食いをしよう」
「ここを抜けたら
一気に動く可能性があるから
抜けた場所に損切りを置こう」
といったように、
利食いや損切の目安がわかります。
例えば、下記チャート画像の黄色マルで
買いエントリーをしたとしましょう。
この時の利食いの目安は
直近の目立った高値になるのですが、
ここにに水平線を1本引くだけで
はっきりと利食いの目安がわかります。
今回の場面であれば、
目立った高値が意識されそうなので、
引いた水平線の少し手前で
利食いをするのが良さそうですよね。
その後の動きを見てみると
以下のようになりました。
やっぱり目立った高値が意識されて
その手前で反転していますよね。
水平線を引いておくことで、
はっきりとその場所がわかるので、
良い利食いができます。
逆に損切りであれば、
水平線を1本引くだけで
損切りの目安がわかります。
例えば、先ほどと同じく、
下記チャート画像の黄色マルで
買いエントリーをしたとしましょう。
この時の損切り位置は
下記チャート画像の
赤ラインを下抜けた場所です。
なぜなら、赤ライン付近では
何度か反転した形跡がありますよね
つまり、この赤ラインでは
買っている人が多くいる証拠です。
ということは、
買っている人の多くは
赤ラインを下抜けると
含み損を抱えることになります。
この損失を最小限に抑える為に
赤ラインを下抜けたら
買っている人達は損切りをしてきます。
損切りをしてくるということは
買いの決済=売りとなるので、
そこから下落する要因になります。
だから、赤ラインのすぐ下に
損切りを置いておかないと
大損する可能性が高くなります。
では、この後の動きを見てみましょう。
やはり赤ラインを下抜けたら
そのまま大きく下落していますよね。
こんな感じで、
水平線を1本引いておくだけで
損切りの位置も明確になるので、
水平線を利用したトレードは
最強だと私は思っています。
水平線を使った手法を紹介
ではここからは
水平線を使った手法を
2つほど紹介します。
トレンド中の押し目買いと戻り売り
まずはトレンド中の
押し目買いと戻り売りになります。
この手法は誰もが知っている、
最強にシンプルな手法です。
例えば、以下の画像を見て、
あなたならどこに水平線を引きますか?
上記画像では上昇トレンドですが、
チャートの右端が
現在のレートの位置だとしたら、
どこに水平線を引くでしょうか?
少し考えてみてください。
因みに私であれば、
以下のように引きます。
多分、あなたも私と同じような場所に、
水平線を引いたと思います。
それでは、
その後どうなったか見てみましょう。
見事に上側の水平線で反転して、
大きく上昇していますよね。
因みこのチャートですが、
4時間足チャートなので、
上側の水平線でエントリーして、
直近の高値で利食いをしても、
+257pipsも取れてしまいます。
一発のトレードで
257pipsなんて取れたら
十分過ぎるほど十分ですよね。
では次に下落トレンド中の
戻り売りですが、
あなたは下記チャートでは
どこに水平線を引きますか?
どうでしょうか?
難しく考えずに
パッと見た瞬間に目立った場所へ
引いてみてください。
私であれば、
以下のように水平線を引きます。
2本の水平線のどちらかで
反転するような動きを見せたら
売りでエントリーをしていきます。
では、その後の動きを見てみましょう。
キレイに下側の水平線で反応して
大きく下げていますよね。
もし、上記画像の黄色マルで
売りエントリーをしていれば、
100~200pipsは狙えます。
このように、水平線を使った
トレンド中の押し目買いや
戻り売りの手法だけでも
十分結果を出すことができます。
関連記事:FXで負け続きから脱却!ダウ理論と水平線だけのシンプルトレード
ブレイク
次はブレイクを使った手法です。
ブレイクもFXをやっているなら
誰でも知っているような手法ですよね。
例えば、
買いでブレイクを狙う場合、
あなたは下記のチャート画像で
どこに水平線を引いて、
ブレイクしたら買いますか?
私であれば、
以下のように水平線を引いて、
そこをブレイクしたら買います。
どうでしょうか?
多分あなたも
私と同じ場所に水平線を引いて
ブレイクエントリーを考えたと思います。
ではその後の動きを見てみましょう。
やはり水平線をブレイクしたら
一気に上昇していきましたね。
なぜ、ブレイクをすると
こんなに伸びていくのかというと、
損切りを巻き込んだからです。
今回の場面でいうと、
高値で付近で何度か抑えられて
下落をしていますよね。
高値で抑えられて
下落をしているという事は
そこで売っている人が多い証拠です。
この売っている人達は
損を最小限に抑える為に
高値を上抜けた場所に
損切りを設定しています。
高値を上抜けた場所で
売っている人達の損切りが出ると、
売りの決済=買いとなるので、
一気に上昇する力となります。
更にこれに加えて、
買いを狙っている人達も
高値をブレイクしたら
買いでエントリーをしてくるので、
これも上昇する力となります。
これら2つの買いパワーが働くことで、
一気に上昇していくのです。
水平線を使うと
売っている人の損切り位置が見えるので、
ブレイクの手法も使いやすくなりますよね。
因みに、私個人としては
ブレイクする瞬間は
ダマシが多いので
そこまで使うことはしないです。
例えば、以下のような感じで。
ブレイクの境界線は
上値を押さえたい人と
ブレイクを狙う人の思惑が
激しくぶつかるので、
こういう事が起きやすいです。
ブレイクに上手く乗れた時は
大きな利益が期待できますが、
その分、ダマシも多いので
勝率が悪くなりやすいです。
だから、私の場合は、
ブレイクをした後の
押し目買いや戻り売りを狙います。
そっちの方が、
ブレイクをした事で
相場参加者の目線が上になるので、
買いが入りやすい状態になります。
その状態でブレイクしたポイントまで
レートが下がってきたら、
レジサポ転換の法則で
押し目買いが入ってくるので、
こっちの方が勝率も高く、
利益も伸びやすいです。
関連記事:FXで失敗しづらいブレイクアウトの手法を特別に公開します
以上が水平線を使った手法の紹介です。
上記の手法を見ると、
どれも当たり前に知られている
手法ですよね。
ですが、水平線を使った手法なんて、
こんなシンプルな手法で十分です。
このシンプルな手法でも
十分安定した結果を出すことはできます。
むしろ、水平線は、
FXをやっている大多数の人が使っているので、
反転を判断したり、
ブレイクを判断したりする為の
最も有効なツールと言っても良いでしょう。
FXは極端な話、
多数決のゲームです。
多くの人が意識する場所が
一番反応しやすく、
多数派に付いていく事で、
勝率が高まって
利益も大きく伸ばす事ができます。
そして、その判断を簡単にできるのが、
水平線を使った手法になるのです。
正に最強のトレード手法です。
水平線のトレードは勝てない?
上記では水平線を使った
トレード手法を紹介しました。
どれもシンプルで使いやすいので、
FXで安定した結果を出すには
凄く効果的な手法です。
しかし、
「水平線を使っても勝てないんだけど」
こんな意見も実はけっこう多いです。
私のところにも、
“水平線を使っても勝てない”
といった悩みが意外に多いです。
特に押し目買いや
戻り売りをするような手法を使っている人に
水平線を使っても勝てないと言われます。
もしかしたら、
この記事を読んでいるあなたも
そう思ってるかもしれません。
確かに、水平線を使った手法でも
十分結果を出せるとはいえ、
実際に結果が出ていない人もいる訳で、
そのような人達に、
「水平線を使った手法が最強!」
なんて言ったとしても、
「いやいや、そんな事ないでしょ」
って思われるのは当然ですよね。
そこでここからは、
水平線を使った手法の精度を
高める為の方法をお伝えします。
水平線までの戻り方を確認する
水平線を使った押し目買いや
戻り売りが上手くいかない1つ目の理由に
“水平線までの戻り方を意識していない”
ということが多いです。
例えば、下記チャート画像の
黄色マルで押し目買いをした時に
買った後は少し上がったけど、
そこからまた下がって、
水平線を下抜けていますよね。
この押し目買いが
なぜ上手くいかなかったのかというと、
水平線に来るまでの戻り方が
一方的で強かったからです。
一方的に強く下がってくると、
買いを狙っている人達は
「押し目買いをしたいけど
下げの勢いが強いな」
「このまま下抜けする可能性があるから
一旦様子見をしよう」
と判断してくるので、
水平線までレートが来ても
そこまで買いは入りません。
更にこれに加えて、
頂点の方から逆張りで
売っている人達もいます。
この人達も強い下落を見て、
「本当は水平線付近で利食いしたいけど、
下げの勢いが強いからまだ下がるかも」
と考えるので、
利食いを一旦見送ってきます。
この2つの思惑が働くので、
水平線までレートが下がってきても、
買いの力が弱くなって、
反転したとしても
少ししか上昇できません。
この動きによって、
売っている人達は
「反発する力が弱いな」
「じゃあここから下がるかも」
「水平線を抜けたら美味しいな」
と考えて、
益々利食いをしてきません。
むしろ、ここから
売ってくる人が増えるくらいです。
更に買いを狙っている人達も
「反発する力が弱いな」
「やっぱり買うのを止めよう」
と判断してくるので、
尚更買いが入りません。
こうなると、
レートは更に下がっていき、
水平線を下抜けることで、
すでに買っている人の損切りが出て
大きく下落していくのです。
水平線を使って
押し目買いや戻り売りをしても
勝てない人は
水平線に来るまでの
戻り方を見ていない事が多いです。
もしあなたも
水平線を使った手法を使っても
勝てないと悩んでいるなら、
まずはこの戻り方を確認してみてください。
エントリーの仕方にも注意
水平線を使った手法でも
勝てない次の理由に、
エントリーの仕方があります。
これはつい先ほどお伝えした
戻り方が影響しているのですが、
水平線に来たからといって
そのままバチンとエントリーをすると
負けやすくなります。
例えば、以下のような感じです。
この水平線でバチンと入っても
負けてしまう理由は
先ほど説明したように、
レートが水平線まで来る時に
下落の勢いが強いからです。
下落の勢いが強いことで、
買いを狙っている人達は様子見をして、
売っている人達も
利食いを様子見するので、
水平線に来ても反発しないのです。
このような時に、
エントリーをする方法として、
「これ以上、下がりそうにない」
という形が出るまで待ちます。
その形は今回でいうと、
下記チャート画像の
ピンクマルになります。
なぜこの形が
エントリーチャンスになるのかというと、
まず、この位置にレートが来るまでに
強く下がってきていますよね。
ということは今は短期的に
売りの方が優勢なわけです。
売りが優勢ということは
ここから一旦上がったとしても
再度売りが入ってくる可能性が高いです。
そして、そのまま安値を更新して
短期の下落トレンドが
発生する可能性があります。
しかし、今回の場面では
実際に戻り売りが入ってきたけど、
大きく安値更新はせずに
反転しています。
これはなぜかというと、
本来であれば、
下落の勢いが強いので
安値更新をしてもいいはずです。
それなのに安値更新に失敗したことで、
売っていた人達は、
「あれ、安値更新すると思ったのにしない」
「という事はここから反転するかも」
と不安になって決済をしてきます。
更に、買いを狙っていた人達も、
「お、安値更新に失敗した」
「じゃあここから反転するかも」
「全体の流れは上昇トレンドだし」
と考えて買いを入れてきます。
この2つの思惑が働くので、
レートが上昇しやすくなります。
だから、買うのであれば、
このような思惑が働いた場所で
エントリーをしていくと
水平線を使った手法の精度が上がります。
ところで今回のエントリーの形、
何かに見覚えありません?
何となくでも気づいたのであれば、
あなたにはすでにFXで勝つ力が
備わっている証拠です。
そうです。
ダブルボトムの形です。
ダブルボトムといえば、
底値圏で出てくると
反転しやすいと言われている
有名なチャートパターンですよね。
このチャートパターンが
上昇トレンド中の押し目買いにも
物凄い力を発揮してくれます。
先ほど説明を読めば、
なぜダブルボトムが有効なのか
理解できますよね。
チャートパターンといえば、
丸暗記をして使っている人が多いですが、
それだと意味がありません。
作られる経緯を理解して初めて
トレードに力を発揮します。
更にこれ以外にも三尊など、
チャートパターンが色々ありますが、
それらも押し目買いや
戻り売りにも使えます。
もちろん、作られる経緯を
理解した上でのことですが。
関連記事:FXで基本的なチャートパターンが作られる心理を解説します
しっかりと押しや戻りが入ること
水平線を使う手法の精度を上げるには、
しっかりと押しや戻りが入るのも
確認するようにしましょう。
この押しや戻りが浅い状態で
トレードをすると負けやすくなります。
例えば、下記チャート画像の
黄色マルで入るような場面です。
これだと押しが浅過ぎるので
反転上昇が起きにくいです。
反転したとしても
大して伸びずに戻る事が多いです。
この理由ですが、今回の場面だと、
上昇トレンドが長く続いていますよね。
基本的に上昇トレンドは
売りたい人よりも
買いたい人の方が多い状態なので
買いが入りやすい状態です。
しかし、
これを逆手に取って考えてみると、
買いが溜まっている証拠でもあります。
つまり、買いの利食いが出やすい状態です。
例えば、
あなたが買いポジションを持っていて、
それが大きく伸びたら
どこかで利食いをしたいと思いませんか?
大きく伸びれば伸びるほど、
利益を減らしたくないと思って
利食いをしたい気持ちが
強くなっていきますよね。
それと同じ事が
上昇トレンド中に買いポジションを
持っている人達にも起きています。
こうなると、高値圏では
買いたい人よりも
利食いで決済したい人の方が多いので、
押しが浅い箇所で買っても
あまり伸びないのです。
むしろ、上がっていったら
利食いの餌食になりやすいです。
では、この後の動きを見てみましょう。
黄色マルで押し目買いをしても
ほとんど伸びずに下がってますよね。
しかもこの場合、
高値更新を明確にできなかった事で
買っていた人達が
「これ以上伸びないな」
と判断して利食いをしているので
レートがどんどん下がっています。
押しが浅い位置で買うと、
このような下落に巻き込まれやすいので、
しっかり押してから買うと
負けが大分減ります。
私の感覚だと
反転した場所を起点にして
その高値から半分以上戻せば
押し目買いの精度が上がりやすいです。
もちろん、半分戻す前に
反転することもあるので、
そこは検証や実践経験が
必要になります。
以上が、水平線を使って
押し目買いや戻り売りをする時に
精度を上げる方法になります。
今回紹介したような、
・水平線までの戻り方
・エントリーの形
・押しや戻りの深さ
この辺りもしっかり見てあげると、
水平線を使った手法の精度が上がるので、
「水平線を使っても勝てない」
なんて考えが大きく減ると思います。
水平線は万能ではない
水平線の手法が最強だといっても、
水平線は万能ではありません。
上記で水平線を使ったトレードの
精度を上げる方法を説明したように
水平線単体では力を発揮しきれません。
“水平線のトレードは勝てない”
と考えている人は
水平線だけに頼り切って
トレードをしている事が多いです。
正直、これでは勝てないです。
もちろん、水平線だけでも
1回や2回勝つことはできますが、
勝ち続けるとなると、
水平線を軸にしながらも
丁寧にチャートを
読み解いていく必要があります。
これは水平線だけでなく、
チャートパターンや
テクニカル指標にも言えることです。
FXの世界では、
「〇〇だけで100%勝てる」
というのは存在しないので、
その点は頭に入れておきましょう。
水平線は正しく引く必要がある
ここまで、水平線を使った手法や、
その手法の精度を上げる方法を
お伝えしてきました。
しかし、
この手法が使える大前提として、
“水平線を正しく引く”
というのがあります。
反転する可能性が高い場所に
水平線を正しく引けないと、
逆効果になることがあります。
水平線を使ってトレードをしても
勝てないと言っている人は
水平線の引き方が
上手くいっていない事も多いです。
特に、FX歴が浅い人などは、
「チャートが水平線だらけになって、
よくわからなくなる」
なんてことが意外に起きやすいです。
昔の私も、
目につくような場所全てに
水平線を引いていたのですが、
逆にチャートが線だらけになって
どこでトレードをすればいいか
わからずに苦しんでいた時期があります。
水平線を引き過ぎて
チャートがラインだらけになると、
無限にエントリーポイントが
あるように見えてしまい、
逆に上手くいかないことが多いです。
ですから、水平線を使うにしても、
ある程度、正しく引ける必要があります。
もし、水平線を引く際に
迷うことが多い場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXで水平線の引き方はシンプルに6本引くだけで十分!
水平線を引くインジケーターは必要なし
水平線は反転しやすい位置に
正しく引かないと逆効果になります。
しかし、だからといって、
水平線を引くインジケーターに
頼ることはしない方がいいです。
水平線を引くインジケーター自体は
それなりに精度も高いので
悪いものでは全くありません。
むしろ便利だと思います。
ただ、こういうのに頼ると
自分で考える事をしなくなるので、
浅いトレードになるというか、
トレードに深みが出ません。
こういう浅いトレードをしていると
何か問題が起きた時に
自分で解決できずに
他人を頼ることが多くなります。
そして、他のインジケーターや
FX商材などに手を出しまくって
いつまでも勝てずに
迷走する事になります。
このような事が起きやすいので、
水平線を引くインジケーターは
必要ないと私は考えています。
それに、水平線を引くのなんて
少し検証をすれば
すぐにコツを掴めます。
こんな簡単な事ですら、
インジケーターなどに頼っていたら
FXで勝てるようになるまでに
物凄い時間がかかります。
「水平線のインジケーターを使うのは
効率的だからいいんじゃないの?」
なんて思うかもしれません。
もちろん、効率的ではありますが、
FXで安定した結果を出すには
結局最後は泥臭い作業をやりまくって、
自分の中に経験値を蓄える必要があります。
このような経験値を積み上げないで
効率を求めたとしても、
勝てるようになる世界ではないです。
それに効率っていうのは、
面倒くさい事を大量にやった結果、
できあがるものなので、
楽をしようとしてやったものは
効率的とは言えません。
テクニカルを使う手法は役立たないのか?
ここまでは、
水平線だけを使った手法でも
“FXで結果を出せる”
ということをお伝えしてきました。
「じゃあ、テクニカルを使った手法は
FXで結果を出すことができないの?」
なんて思ったかもしれません。
もちろん、テクニカルを使っても、
普通にFXで結果を出せるし、
実際に結果を出している人も多くいます。
しかし、テクニカルを使った手法で
FXで結果を出している人は、
自分が使っているテクニカルに対して、
しっかり理解をしていて、
「どんな時に有効なのか?」
というのを認識しています。
また、テクニカルを使っている人でも、
水平線を高確率で使っていて、
“テクニカルはあくまでも補助的な役割”
というのも理解しています。
ですから、テクニカルを使っても
何の問題もありませんが、
使うにしても1つか2つまでにして
水平線やローソク足の形を重視した
手法を使った方がより効果的です。
水平線と相性の良いテクニカルは?
水平線だけでも
結果が出ることはわかったけど、
「やっぱり水平線だけだと
どうしても心もとない」
と思うこともありますよね。
そんな時は先ほどお伝えしたように、
1つか多くても2つぐらいまで
テクニカルを使っていいと思います。
「でも、何のテクニカルが良いの?」
なんて迷ったりしますよね。
正直、テクニカル関しては、
自分が使いやすいものを選んで
使えばいいと思います。
どんなテクニカルであっても、
その使い方に精通していれば、
結果を出すことはできますから。
ただ、私が強いて言うなら、
MA(移動平均線)が水平線と相性が良くて
使いやすいと感じています。
MAはトレンドを確認する為の
テクニカルなのですが、
押し目買いや戻り売りの目途としても
使うことができます。
よって、トレンド中に水平線とMAが
ぶつかるような場所でエントリーをすると、
トレードの根拠も増えるので
より精度を上げることができます。
例えば以下のような感じで。
とはいえ、
使うテクニカルは本当に何でもいいので、
今使っているものがあれば、
それと水平線を合わせて使うのでも
十分結果は出せると思います。
もしMAの使い方や使うべき数値について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXで勝ちへつなげる移動平均線の使い方と設定期間
まとめ
FXで結果が出ていない頃って、
私も同じでしたが、
「複雑な手法でないと勝てない」
っていう意識がどこかにあります。
だから、テクニカルの意味を理解せずに、
色んな物を使いがちなのですが、
結局、正しく使えないので、
逆に負けを引き起こす原因になります。
それであれば、
パッと見た瞬間に、
反転する場所がわかるような、
誰でも簡単に理解できる
水平線を使った方が、
安定したトレードができるようになります。
だから、もしあなたが今現在、
テクニカルを色々と使っているけど、
「全然FXで結果が出ない」
という状態が続いているなら、
一度それらを全て外して、
水平線だけの手法を作ってみると、
良い方向へ進めると思います。
因みに私のトレード手法も、
水平線を使った手法で、
そこに大衆心理を取り入れて、
精度を上げています。
この大衆心理を取り入れると、
トレードの精度を劇的に上げてくれるので、
水平線が正しく引けるのであれば、
大衆心理を学んでみると、
更にトレード精度が安定すると思います。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
メルマガの詳細内容はコチラ
登録はもちろん無料で、
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