FXで安定した成績を出すには、
正直な話、
そこまで高勝率でなくても可能です。
ぶっちゃけ、勝率が悪くても、
ロットやリスクリワードを調整すれば、
十分勝つことはできます。
ただ、そうはいっても、
勝率が高いに越した事はないので、
手法を高勝率にしたいですよね。
そこで今回は、
FXで使う手法を高勝率なものへ進化させる為に
取り入れると効果的なものをお伝えしていきます。
動画で見る場合は以下から見れます。
手法を高勝率なものにするには?
手法を高勝率なものにするには、
私の個人的な意見を言うと
大衆心理を理解することが一番です。
大衆心理とは、
チャートから相場参加者の心理を読んで、
「次にどっちへ動きやすいのか?」
というのを判断していきます。
通常、高勝率な手法を目指そうとすると、
テクニカル指標や
オシレーターなどを追加する事に
目が行きがちです。
もちろん、これらを足しても
勝率を上げることはできるのですが、
何個も足してしまうと、
フィルターが掛かり過ぎてしまい、
トレード回数が激減します。
しかも、多く使い過ぎることで、
過剰な最適化も起きてしまい、
逆に勝率が物凄く悪くなる事もあります。
それであれば、
チャートそのものから
大衆心理を読み取れるようになって、
それを今使っている手法へ組み込んだ方が
勝率を上げる近道になります。
実際に私自身も
大衆心理を読めるようになってから
勝率が大きく上がりました。
ですから、もしあなたが
今使っている手法を高勝率にしたいなら、
まずはチャートの動きを
よく観察してみてください。
特にここ最近のトレード記録を
大衆心理の観点から見返してみてください。
恐らく、勝っているトレードは、
大衆心理の観点から考えても、
ちゃんと理にかなった
トレードをしていると思います。
逆に負けているトレードは
大衆心理を考えてみると、
「ここがちょっとダメだったな」
みたいなポイントが
見えてくると思います。
そしたらあとは、
そのダメだった部分を次から意識して
トレードをするようにしていけば、
高勝率な手法へ変える事ができます。
もし、大衆心理について、
基礎から学びたい場合は、
まずは以下の記事を読んでみてください。
大衆心理を使ったトレード例
FXで使う手法を高勝率にするには、
大衆心理を読むテクニックを
組み込むのが効果的です。
ただ、そうはいっても、
「どうやって大衆心理を使って
トレードをしていけばいいの?」
なんて思ったかもしれません。
そこでここでは、
実際に私がおこなったトレードを
大衆心理の観点から解説していきます。
例えば、私は先日ドル円で、
以下のチャート画像の黄色マルで
買いエントリーをして、
水色マルで利食いをしました。
1時間足
では、このトレードの流れを
詳しく解説していきます。
まず、エントリーポイントに
来るまでの状況として、
4時間足で以下のようになっていました。
大きく見ると下落トレンドなのですが、
直近の流れは上昇トレンドでした。
つまり、直近の流れでは、
売りたい人よりも
買いたい人の方が多い状態です。
その為、買いを狙っていました。
しかし、直近の流れをよく見てみると、
三尊のパターンができそうな状況でもありました。
これだと、流れは上昇トレンドでも、
三尊が作られるのを見越して、
売ってくる人も出てきます。
この状況を考えると、
買いを狙うのであれば、
三尊の右肩を上へ抜けてからだと
判断しました。
なぜなら、
三尊の右肩を上へ抜けると、
三尊の形成が失敗に終わるので、
売りを狙っていた人達が
大きく減るからです。
売りを狙っている人達が大きく減れば、
直近の流れが上昇トレンドなのも加わって、
買いたい人が更に増えて
上昇する確率が高くなります。
この事を頭に入れた状態で、
その後の動きを見ていたところ、
以下のようになりました。
三尊を作らずに上昇していきました。
この形になった事で、
多くの相場参加者が買い目線に変わったと見て、
私も買いを狙っていきました。
まず、この時の1時間足が
以下のような状態でした。
上昇の勢いが強い状態だったので、
買いが多く入ってきている証拠です。
こういう状況だと
私を含めて、買いたいけど
まだ買えていない人が多くいます。
よって、
「下がってきたら買いたい」
という人が多くいる状況なので
レートが下がってきたら、
押し目買いが入りやすくなります。
そこで、押し目買いの候補を
探してみたところ、
以下のようになりました。
近くにサポートとなって
反発しそうな場所が3つありました。
一番上がキリ番で、
その他が目立った高値だった場所です。
こういう位置は
多くの相場参加者に意識されるので、
買いが入りやすくなります。
しかし、買いが入りそうな場所が
近くに3つあると、
買いを狙う場所が相場参加者によって
変わってきます。
そうなると、
どこで反発をしてもおかしくないので、
この辺りをゾーンとして見る事にしました。
これを頭に入れて
この後の動きを見ていたところ、
以下のようになりました。
ゾーンの上限である、
キリ番までレートが戻ってきました。
ここから反発する可能性があるので、
エントリータイミングを探る為に
5分足を見ると以下のようになっていました。
直近の流れを見ると、
下落トレンドになって
下がってきています。
こういう状況だと、
買いを狙っている人達は、
「少し下げの勢いが強いな」
「このまま下がるかもしれないから
すぐに買うのはやめておこう」
と判断してくるので、
買いが入りづらくなります。
よって、すぐに買うことはせずに
しばらく様子を見ていたところ、
以下のような動きになりました。
一度キリ番で反発をしたのですが、
また下がってきて、
短期の下落トレンドが継続しました。
これだとまだエントリーができないのですが、
ゾーンの中にいるので、
反発する可能性は十分あります。
そこでもう少し様子を見ていたところ、
以下のような動きになりました。
キリ番付近でレートがもみ合い出しました。
この動きを見た時に
売りの力が弱ってきていると感じたので、
1分足へ変えてみたところ、
以下のようになっていました。
まず、1分足で下落トレンドだったのですが、
戻り高値を上へ抜けてトレンド転換をしています。
しかも、トレンド転換をした後に
もう一度下がってきたのですが、
よく見ると直近の安値に届かずに
反発をしています。
つまり、安値更新をさせて、
下落トレンドを継続させようとしたけど
失敗した形になります。
この形が出た事で、
短期で売りポジションを持っていた人達が、
「あ、安値の更新に失敗した」
「じゃあ逃げないとマズい」
と判断して決済をしてきます。
売りの決済は反対売買の買いになるので、
これが上昇する力になります。
更に、安値更新に失敗した事で、
買いを狙っていた人達も、
「安値の更新に失敗したから
ここから上がるだろうな」
と判断して、買いで入ってきます。
この2つの思惑が働く事で、
上昇する可能性が高まるので、
私もこれに便乗して買いを狙っていきました。
ただ、念のため、
もう1本陽線が出てから
エントリーがしたかったので、
次のローソク足を見たところ
以下のようになりました。
しっかりした陽線が出たので、
これは買いが入り出していると見て、
この次のローソク足でエントリーをしました。
そしてこの時の損切り位置は、
直近の安値を下へ抜けた場所の
-20pipsで設定しました。
ここを下へ抜けると、
また短期的に下落トレンドに入るので
下落が続く可能性があるからです。
次に利食いですが、
この時の1時間足を見てみると、
以下のようになっていました。
まず、直近の高値がキリ番だったのですが、
この辺りを上へ抜けたら、
次のキリ番まで大きな
レジスタンスがありませんでした。
だから、直近の高値を上へ抜ければ、
そこまでは伸びる可能性が結構あったので、
2つ目のキリ番の手前の+80pipsを狙いました。
では、この後の動きを見てみましょう。
運よく利食いとなってくれました。
でも実はこの時は、
エントリーをしたのが23時過ぎだったので、
レートが直近の高値まで行った時に
24時になっていました。
だから、ストップを建値にして、
あとは放置して寝ちゃいました。
朝起きて利食いになっていたので
少しホッとした朝の目覚めでした(笑)
以上が、大衆心理を使った
トレード例になるのですが、
チャートの形だけを見ると
いたって普通の押し目買いですよね。
でも、
大衆心理を読むテクニックを加えると、
普通の押し目買いであっても
高勝率にすることができます。
ですから、
チャートから大衆心理を考えるようにすると、
今使っている手法を
高勝率へ近づける事ができると思います。
もし、今回紹介した以外にも
実際のトレードを見てみたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
【実録】得意じゃない相場で我慢の結果!ドル円トレード記録
【実録】チャンスが少ない相場で勝ち切るためのトレード術
トランプ発言で壊れたチャート。FXデイトレード怒涛の一週間記録
相場が急変!トランプ関税発言に乗った2日間の全トレード記録
FXで大衆心理を使った実践トレード3選!勝つ人の読み方
また、トレード解説の中で出てきた、
ゾーンやレートの戻り方に関しても
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
ここでも大衆心理を交えながら
解説をしています。
もう1つの実践例
これは大分前のトレードなのですが、
大衆心理を考えながらのトレードでは、
個人的に印象深かったものなので、
おまけ的な感じで紹介させてください。
——-ここから——-
例えば先日、
私は下記画像の黄色マルで買って、
水色マルで決済をしました。
エントリーした場所を見ると、
2本の赤ラインで囲ったように、
完全なレンジになっていますよね。
だから、
「こんなレンジでエントリーして、
どこが高勝率の手法だよ!」
と思ったかもしれません。
確かにこの場面では、
短期的には下落トレンドで、
安値圏でのレンジになっているので、
レンジ下限を下抜けて、
一気に下げる可能性もありました。
ただ、私の中では、
大衆心理を考えてみたところ、
2つの条件が重なることで、
「多分、上に行くだろうな」
「しかも上に抜けたら強く上昇するだろうな」
というのがある程度わかりました。
では、その2つの条件とは何なのでしょうか?
それは・・・
・レンジ下限が111円のキリ番付近である事
・キリ番付近で安値を徐々に切り上げてる事
この2つの条件が重なることで、
「多分、反転するだろうな」
と考えていました。
まず、赤ラインのキリ番ですが、
トリプルゼロやダブルゼロというのは、
相場参加者の多くが意識します。
その為、キリ番と言うのは、
強いサポレジになりやすいのです。
今回の場面では、下落トレンドで
キリ番で一度止められた後に、
もう一度安値更新を狙う動きをしています。
しかし、安値更新を出来なかった事で、
上から売っている人達は、
「もうこれ以上下がらないかも」
と考え始めて、
徐々に利食いをしてくるので、
レートが反転するきっかけになります。
このように、キリ番のような、
誰が見てもわかるサポレジというのは、
安値更新や高値更新をできないと、
「そこから反転する可能性が高い」
と多くの相場参加者が考えるので、
“含み益を減らしたくない”
という考えから、
決済が徐々に出始めて、
レートが反転しやすくなります。
そして次に見るべきポイントが、
安値切り上げをしている点です。
私が今回レンジなのに買った理由は、
これが一番大きかったです。
キリ番を大きく下抜けずに
もみ合っている時点で、
「徐々に売りの利食いが出るだろうな~」
と思いながらも、
下落トレンドだったので、
キリ番を下抜けて、
一気に走る可能性も十分ありました。
だから、慎重に
ローソク足の動きを見ていました。
そしたら、徐々に安値を切り上げて、
「もう下に行く力がない」
という合図を出してきました。
これを見た時点で、
「多分、売りが逃げてくるな」
と感じました。
しかもレンジ上限を上抜けたら、
・安値更新を狙って売った人達の損切り
・上から売って含み益の人達の利食い
「この2つが出るだろう」
とある程度わかっていたので、
レンジ上限抜けを狙って、
買いでエントリーをしました。
そしたら運良くレンジを上抜けしてくれて、
しかも強めに上昇してくれました。
ただし、この上昇は、
売りポジションの決済がほとんどなので、
高確率で一旦戻りが入ってきます。
だから、あまり欲張らずに、
直近のレジスタンスになりそうな場所で、
一旦利食いをして+30pipsでした。
このように、
相場参加者の心理を考えながら、
細かくチャートを読み解いていくと、
ピンポイントでエントリーが可能になり、
高勝率な手法へと進化していきます。
似たようなトレードは
以下の記事でも紹介しているので
興味がある場合は
以下の記事も読んでみてください。
⇒デイトレで1分足を使ってピンポイントでエントリーする方法
高勝率が生む落とし穴
手法の勝率を上げたい場合、
大衆心理を考えながら
トレードをしていくと効果的です。
ただし、高勝率にこだわり過ぎると、
今度はメンタルが崩れて
逆効果になる事もあります。
なぜなら、
私自身も経験した事なのですが、
勝率が高過ぎると、
1回の負けですら許せなくなってくるからです。
例えば、昔の私は、
たまたま相場が良かった事で、
1ヶ月間一度も損切りにならない事がありました。
この時はたまたまだった事に気づかず、
調子に乗って、
「来月も負けなしでいくぞ!」
なんて目標を掲げていました。
そして、次の月の最初のトレードで、
エントリー後に逆行されて
損切りになりそうになると、
「せっかくの勝率100%が崩れちゃう」
こんなふうに思った私は、
本来は損切りすべき場所なのに
できずに判断を先延ばしにしてしまいました。
しかも、どんどん逆行されて
含み損が増えていくと、
「先月の利益が全部なくなっちゃう」
今度はこんなふうに考え出して、
余計損切りができなくなりました。
結局、そのまま逆行され続けて、
耐えられずに遅すぎる損切りをしました。
その結果、たった1回の損失で、
前月の利益がゼロになってしまいました。
これ以外にも、
高勝率が続いていると、
「今の自分なら大丈夫でしょ」
なんてイケイケになってしまい、
適当なトレードもしていました。
このせいで
逆行されて損切りになりそうになると、
同じように損切りができなくなって
大損した経験もあります。
高勝率にこだわり過ぎると
負けたくない気持ちが強くなりすぎて
冷静な判断ができなくなってきます。
だからこそ、
高勝率の手法を目指すのはいいのですが、
“負けも含めてのトレード”
というのを意識する必要があります。
そうしないと、
せっかく高勝率に進化させた手法も
上手く活かせなくなってしまいます。
確率はブレるもの
高勝率を目指すこと自体は
何も問題ありません。
当然ですが、
勝率が低いよりも高い方が
絶対にいいに決まっています。
ただ、どんな高勝率の手法でも
必ず勝率通りに
勝ち続けられるとは限らないんです。
なぜなら、確率というのは、
試行回数が多ければ多いほど、
その確率に”近づく”
というものだからです。
例えば、勝率90%の手法があったとしましょう。
普通に考えると、
10回中1回しか負けないと思っちゃいますよね。
ですが実際は、極端に表現すると、
100回トレードをする時に
10連敗してから90連勝もありえます。
実際に私自身も
たまたま勝率80%の手法を作れた時に
「これですぐに億トレーダーだ!」
なんてノリノリでトレードを始めたのですが、
3連敗した時に、
「なんで!?勝率80%だから
2連敗までじゃないの!?」
って思ってしまい、
使えない手法だと判断して
すぐに捨ててしまった経験があります。
でもこれって、
確率の短期的なブレだったんですよね。
そもそも確率というのは、
短期的にブレるものです。
例えば、サイコロが出る目の確率って、
一般的には6分の1って言われてますよね。
だから、1の目が出るのは、
6回振れば1回は出ると考えがちです。
しかし、とある研究で、
サイコロが6分の1になる確率を
実際に調べてみたところ、
2,000回以上振ってやっと、
大体6分の1の確率に収まったそうです。
この事を考えると、
高勝率の手法であっても、
普通に連敗はありえることが
なんとなく理解できると思います。
だからこそ、
高勝率な手法を目指す上でも、
少し連敗しただけで、
焦ったり手法を捨てたりしない事が重要です。
確率はあくまでも長く続けることで、
本来の確率に近づいていくので、
“短期的な負けは当たり前”
このくらいの気持ちでトレードをしていくと、
心も結果も自然と安定していきます。
高勝率な手法は育てあげていくもの
高勝率な手法を目指すなら、
大衆心理を読むテクニックを
身に付けるのがオススメです。
しかし、勘違いをしてはいけないのが、
大衆心理の概念を取り入れたからといって、
すぐに高勝率になるわけではないことです。
FXをやっていると、
早く稼げるようになりたい気持ちから、
どうしても即効性のある方法を
求めてしまいがちです。
これは昔の私もそうでした。
そもそも勝率というのは、
同じ手法でトレードをし続けて、
失敗と改善を繰り返しながら
徐々に上がっていくものです。
例えば、
トータルで勝てる手法を長く使い続けていると、
その勝てる手法の中でも
負けパターンが出てきます。
こういうのを潰し続けることで、
勝てる手法が更に洗練されて
自然と勝率が上がっていきます。
ですから、高勝率な手法というのは
最初から完成するというよりも
実際に使いながら育てていくものなのです。
最初は上手くいかない事も当然あります。
でもそこで諦めずに
記録を取りながら改善を続けていくと
手法の精度が少しずつ上がっていきます。
そして、高勝率に育てていく上で、
最初の精度を上げてくれるのが、
大衆心理を読む力なのです。
もし、今使っている手法に
大衆心理を取り入れて精度を上げたいと
感じた場合は、
以下の記事も読んでみてください。
まとめ
手法を高勝率に進化させるには
大衆心理を読む力を身に付けると
効果が高いです。
チャートの動きから
相場参加者の心理を読み取れるようになると
手法が着実に洗練されていきます。
ですから、
自分の手法に使えそうな部分があれば、
取り入れてもらえると嬉しく思います。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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