今まで使っていた手法が
「なんだか最近通用しなくなったな」
こんなことを思ったりしませんか?
私も昔は、
「あれ?いつも使ってる手法が
通用しなくなったかも?」
なんてことをよく感じていました。
しかし、通用しなくなった時の
状況をよく考えてみると、
大きく見て4つの原因がある事がわかりました。
そこで今回は、
自分の手法が通用しなくなった際に
チェックすべき点について
私の考えをお伝えしていきます。
動画で見る場合は以下から見れます。
相場の流れが変わり始めている
「手法が通用しない」
と感じ始めた場合、
現在の相場の流れが
変わってきている可能性があります。
FXは1つの手法が、
全ての相場に通用するというのは、
基本的にありません。
手法によって、
・トレンドが得意な手法
・レンジが得意な手法
といったように特徴があります。
その為、相場の流れが変わり出すことで、
今使っている手法が力を発揮できずに
通用しなくなっている可能性があります。
昔の私の場合も、
トレードが上手くいっていたのに
急に手法が通用しなくなる場面がよくありました。
例えば、私の手法はトレンドが出ている時の
押し目買いや戻り売りなのですが、
最初は以下のチャートの黄色マルで
買いエントリーをして上手くいっていました。
この場面って、
上昇トレンド中の押し目買いですよね。
でも、この後のトレードで
同じように押し目買いをしているのに
建値になったり、損切りになったりして、
急に上手くいかなくなりました。
この状況になった時に、
「手法が急に通用しなくなった」
「この手法はもう使えないのか?」
なんて思っていたのですが、
チャートをよく見てみると、
流れが変わり始めていたんですよね。
例えば、上手くいっている時って、
ダウ理論に沿ったキレイな形が出ている状態で
押し目買いをしていました。
でも、その後の動きを見てみると、
直近の最高値で抑えられて、
ダブルトップを作っています。
これは最高値を上へ抜けて、
上昇トレンドを継続させようとしたけど、
失敗した形になります。
こうなった時点で、
今までは大多数の相場参加者が
買い目線だったのに
ダブルトップを作った事で、
「あれ、上昇の力が弱ってきたかな?」
と考え始めるので、
買い目線を止める人達も出てきます。
このような人達が出てくると、
今まで一致していた目線に
バラつきが出てきます。
しかし、
明確に上昇トレンドが崩れたわけではないので、
まだ買い目線の人達が多く、
買いも入りやすい状況です。
だから、ダブルトップを作った後も
上昇していってますよね。
それでも買い目線を止めた人達もいるので、
キレイに上がらずに前の上昇に比べると
微妙に上下して動きが悪くなっています。
また、最高値を更新したのですが、
強く抜ける事はせずに、
その位置でもダブルトップを作っています。
これも、
買い目線だった相場参加者が減ってきたので、
上昇の力が弱ってきている証拠です。
それでもまだ上昇トレンドなので、
買いは入ってくるのですが、
直近の高値にすら届かなかった事で、
買い目線だた人達がさらに減って
下がっていったのです。
このような感じで、
手法が通用しなくなってきた時は、
相場の流れが変わり始める予兆が
出ている事が多いです。
ここに気付けずにトレードをし続けると、
「急に手法が通用しなくなった」
「この手法は使えなくなったのかも」
と勘違いしやすくなります。
ですから、
もし、自分が使っている手法が
急に通用しなくなったと感じたなら、
まずは一度、
現在の相場の流れを再確認して
「自分の手法が今の相場に合っているか?」
というのをチェックしてみましょう。
自分の中ではトレンドに沿って
トレードをしているつもりでも
大きな時間軸で見たら
“レンジでトレードをしていた”
なんて事もありますからね。
これを確認した上で、今使っている手法が
今の相場では通用しない状態だとわかったら、
またその手法が通用する相場が来るのを、
待っていればいいだけです。
“FXは待つのも仕事”
と言われていますが、
正にその通りで、
自分が使っている手法に、
合わない相場が来たら、
単純に使わなければいいだけなのです。
FXの目的はトレードをすることではなく、
資金を増やすことです。
手法が通用しない相場で
無理にトレードをしたとしても
無駄に資金を失うだけです。
むしろ、通用しない相場が来た時こそ、
次に備えて手法を見直したり、
新しいトレード方法を考えるチャンスです。
ボラティリティが変化している
次に手法が通用しなくなったと感じる要因に、
ボラティリティの変化があります。
例えば、ある時期から突然、
すぐに損切りに引っ掛かるようになって、
負けが増えだしたら、
それはボラティリティが高い相場に
なっている可能性があります。
このような場合、
損切り幅と相場の値幅が
合っていない状態です。
この状態でトレードをし続けると、
損切り貧乏になって
手法が通用しなくなったと感じてしまいます。
また、逆にボラティリティが低くなった時も
似たような事が起きます。
この相場状況になると、
今度は利食いポイントまで届かずに
戻ってきてしまい、
損切りになる事が多くなります。
ボラティリティによって、
このような事も起きやすくなるので、
手法が通用しなくなったと感じた場合は、
ボラティリティもチェックしてみましょう。
因みに、この時の対策としては、
ボラティリティが高い相場では、
損切り幅を広げてロットを落とす。
ボラティリティが低い相場では、
損切り幅と利食い幅を狭くして
ロットを少し上げる。
これらの方法があります。
例えば、いつもは
・損切り:-20pips
・利食い:+30pips
この状態でトレードをしていたとしましょう。
この時にボラティリティが高くなった場合は、
・損切り:-40pips
・利食い:+60pips
という決済幅にして、
その代わりロットをいつもの半分にします。
逆に、ボラティリティが低くなった時は
・損切り:-10pips
・利食い:+15pips
という決済幅にして、
ロットをいつもの二倍にします。
このような感じで、
決済幅とロットを調整して、
損切りと利食いの金額を
いつもと同じにするのです。
そうすれば、
ボラティリティに合ったトレードができる上に、
メンタルの安定もキープできて、
無駄な感情の乱れも防ぐ事ができます。
もちろん、これはあくまでも一例なので、
ご自身の決済幅に合わせて、
ロット数の調整をしてみてください。
もし、ロットの決め方について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
季節的な要因
手法が通用しなくなったと感じる場合、
季節的な要因も関係してきます。
例えば、
7~8月なんかは、大口が夏休みに入るので、
流動性が落ちて値動きが悪くなる傾向があります。
あとは年末年始も同じで、
大口が冬休みに入るので、
値動きが不安定になります。
特に2019年のフラッシュクラッシュなんて、
1月3日に起きましたよね。
あの時は朝の7時半過ぎから
10分ちょいで300pipsぐらい落ちて
大きな騒ぎになりました。
こういう時期にトレードをすると、
値動きが不安定になることから、
自分の手法が上手く機能しない事が増えます。
私もこれらの時期は
無理にトレードはせずに
動きの悪さを感じたら休むようにしています。
季節の変わり目は自分の体調リズムも崩れやすい
これは相場の動きの季節的な要因とは
直接関係がないのですが、
季節の変わり目などに
自分の体調のリズムがくるって
トレードが上手くいかない事も結構あります。
例えば、3月になると
花粉症の人は花粉症に悩まされて
集中力が落ちやすくなります。
また、薬を飲んでいて
眠気が出たり、頭がボーっとして
判断力が鈍りやすくなります。
春から夏にかけては、
急に暑くなって体調を崩しやすくなります。
冬に入っていく時期も、
急に寒くなって風邪をひきやすくなります。
このように、季節の変わり目などで
体調に乱れが出てくる時も
判断力が落ちて、
ミストレードが増える傾向があります。
こういう時に負けが続くと、
手法が通用しなくなったと思いがちですが、
体調がすぐれないせいで、
トレードが上手くいっていない可能性も結構あります。
ですから、もし自分の手法が
通用しなくなったと感じたら、
これらの季節的要因も考えてみてください。
仮に季節的なものが原因で
負けやすいとわかったら、
そこは無理をせずに休んじゃいましょう。
やりづらい相場でトレードをしても、
無駄に資金を減らす可能性の方が高いので、
それであれば自分をリフレッシュさせた方が
その後のトレードに良い影響を与えてくれます。
こうした無理をしない判断を積み重ねていくことも
勝ち続けるトレーダーになる為には大切な要素です。
もし、FXに関することをやりたいなら、
検証をしてパワーアップする期間にすれば、
勝ちトレーダーへより早く近づけるようになるでしょう。
もし、検証方法について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?
自分自身がルール通りできていない
手法が通用しなくなったと感じた場合、
自分自身がルール通りにできていない事も
実はけっこうあります。
例えば、昔の私の場合も、
ルール通りにやっているのに
なぜか上手くいかない事がよくありました。
その時に、これは手法が
通用しなくなったせいだと思っていたのですが、
トレード記録を見返してみると、
全然ルール通りにできていませんでした。
この原因を考えてみたところ、
私の場合は主に4つの原因がありました。
連敗やドローダウン
まず1つ目が連敗やドローダウンが続いた時でした。
例えば、昔の私は少し連敗しただけで、
「この手法は本当に使えるのか?」
「通用しなくなったのかな?」
と不安になっていました。
その状態でトレードを続けていくと、
ルール通りトレードをする事よりも
損を取り返したい気持ちが強くなって、
いつもとは違う場所で
無理矢理エントリーをしていました。
いつも違う場所で
無理にトレードをしていれば、
そこには優位性がないので、
当然ですが負けやすくなります。
そこで負けてしまうと、
悔しさからまたルール外の場所で
適当にエントリーをして更に傷口を広げる。
こんな事を繰り返していく内に
どんどんルール外のトレードが増えていきました。
こういうトレードをしている時って、
感情的になっているので、
ルール通りにやっていると思っても
実際は全然違うんですよね。
あとで冷静になって
トレードを見返してみると、
「なんでこんな所でトレードしてんの!?」
っていうのが凄く多かったです。
ちょっと取れそうという気持ち
次の原因としては、
「ちょっと利益が取れそうだな」
っていう余計な考えが浮かんだ時に
トレードをしていた事でした。
ルール通りにやっているつもりでも、
ずっとチャートを見ていると、
なんとなくいい形に見えてきてしまって、
「ここならちょっとは利益が取れそうだな」
「ルールの形に似てるし入ってみるか」
なんて余計な考えが出てきます。
この考えに負けてしまい、
ついエントリーしてしまう行為を
何度も繰り返していました。
こういう余計な裁量が入ると、
検証で作った手法の優位性が壊れてしまい、
負けやすくなります。
昔の私はこの事に気付かずに
余計なトレードをしていたので、
自分の中では
ルール通りやっていると思っていても、
実際はルールから大きく外れた事をしていたのです。
ロットが自分のメンタルに合っていない
ロットが自分のメンタルに合っていない状態も
ルール通りにできない原因となっていました。
例えば、昔の私は、
1万通貨ですら連敗をすると切れていたのに、
なぜか10万通貨でトレードをしていました。
こんなに大きなロットでトレードをしていると
当たり前ですが、
・損をしたくない
・早く利益を確定したい
こんな気持ちが強くなって、
損切りができなくなると同時に、
利食いをすぐにしていました。
このせいで、手法の優位性が壊れて、
本来とは全然違う結果が出てきたことで、
手法が通用しなくなったと勘違いしていました。
しかもロット調整って意外に難しくて、
自分が大丈夫と思っているロットまで落としても、
連敗が続くと悔しくなって、
取り返そうとする行為が起きていました。
だから、私の場合は、
思い切って最低ロットまで落として
トレードをするようにしました。
そうしたら、
ルール通りにできるようになり、
結果も本来出るであろう結果に戻っていきました。
この時の事について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てる知識があるのに勝てない。その理由と抜け出し方
1日に稼ぐ目標額を決めていた
最後の原因として、
1日に稼ぐ目標額を決めていたのも
ルール通りにできない原因となっていました。
例えば、過去の私は、
1日の目標額を5,000円と決めていました。
しかし、目標額を決めた事で、
毎日それを達成しなきゃいけない衝動に駆られて、
ルール外のトレードが物凄く増えました。
特に、勝って1日の目標額を達成しても、
「明日に向けてもう少し稼いでおこう」
なんて考えて、余計なトレードをしていたし、
負けている日になれば、
「今のままだと明日は1万円以上勝たないと
目標が達成できない!」
なんて焦って、余計なトレードをしていました。
結局、勝っても負けても、
余計なトレードをしていたので、
手法なんてあってないようなものでした。
そもそも、その手法自体、
毎日トレードチャンスがない手法だったのに
そこに1日の目標額を決めたせいで、
ルール通りにできなくなっていました。
それなのに、
なぜかルール通りにやっている気になって、
勝てない状況が続くと、
「手法が通用しなくなったのか?」
って手法のせいにしていました(笑)
以上の4つが原因で、
ルール通りにできずに
手法が通用しなくなったと勘違いしていました。
この事を解決してくれたのが、
トレード記録の振り返りでした。
例えば、私の場合は、
毎週土曜日の朝に
今週のトレードの振り返りをするのですが、
これをやり始めた事で、
「今週はルール通りにできていたのか?」
というのを客観的に見る事ができました。
このお陰で、自分自身が
手法の優位性を壊していないかを確認できたので、
仮にルールから逸れていたとしても、
すぐに修正することができました。
だから、手法が通用しなくなったと感じた時は
トレード記録を見返すのは物凄く効果が高いです。
もし、トレード記録の取り方について知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てるようになる為のトレード日記の書き方と分析方法
手法自体が通用しなくなる事はあまりない
これはあくまでも私の経験上の話ですが、
FXをしていて、
手法自体が完全に通用しなくなるというのは
あまりないと考えています。
例えば、昔の私は、
検証で勝てる手法を作ってから
実際にトレードをしていたら、
1ヶ月間全然勝てない時期が出てきました。
その手法は検証では
毎月必ず勝っていたので、
この結果が出た時は、
手法が通用しなくなったと思いました。
だから、その手法を捨ててしまったのですが、
その後に負けてしまった時期を含めて、
1年間を通して再度検証をしてみました。
そしたら負けた月も含めて、
全ての月でちゃんと勝てていた事がわかりました。
そこで、負けていた月のリアルトレードと、
検証結果を細かく見比べていったところ、
・相場環境の変化に気付いていなかった
・自分がルール通りにできていなかった
といった事が原因で負けていました。
こんな事が何度かあったので、
私からすれば、
手法自体が完全に通用しなくなるというのは
あまりないことだと考えています。
もちろん、相場状況と少し合わずに
負けやすくなる場面が出てくることはあるのですが、
そういう場合は、微調整やアップデートとして、
少し手を加える事も出てきます。
むしろ、この微調整を続けていく事で、
手法が洗練されていき、
勝率も高くなっていきます。
それでも、オリジナルの手法が
完全に通用しなくなるというのは
私の経験上、ありませんでした。
私に関して言えば、
手法が通用しなくなったと感じたのは、
ここまでお伝えしてきた、
・相場環境の変化
・ボラティリティの変化
・季節的要因
・自分自身がルール通りにできない
といった事が原因でした。
まずは1年を通して使い続ける気持ちで
今まで使っていた手法が急に通用しなくなると、
手法自体を疑いがちなのですが、
実際は別の場所に原因がある事が多いです。
だから、トレードをしていて、
手法が通用しなくなったと感じても、
すぐに捨てる事はせずに
まずは1年を通して使ってみる気持ちで
トレードをしていくのがいいと思います。
もし、連敗が続いて、
雲行きが少し怪しくなってきたら、
一旦ロットを落とすのがオススメです。
ロットを落とすことで、
仮にそのまま連敗が続いたとしても、
損失を最小限に抑えられるからです。
そして、そのままトレードを続けて、
また上手くいきだしたら、
ロットを元に戻すのです。
そうすれば、損失を抑えていた分、
すぐにその損を取り返して、
プラスの利益へ持っていく事ができます。
また、ロットを落とした後に、
急に元の結果に戻り出したら、
“ロットによって
ルール通りにできていなかった”
というのもわかりますよね。
更に言えば、
トレード記録を毎週末でもいいので、
ちゃんと見返していけば、
ほぼ確実に手法が通用しない原因を特定できます。
そしてその都度、
微調整を入れていけば、
手法がどんどん洗練されていき、
自分に合った最強の手法が作られていきます。
もし、トレード記録をチェックしていて、
どう考えても今の手法が自分に合わずに
負けているとわかった場合は、
別の手法へ移っていくのがいいと思います。
だから、手法が通用しないと感じても、
すぐに捨てる事はせずに、
“まずは1年間使い続けながら見極める”
というスタンスが大切です。
まとめ
手法が通用しなくなったと感じる場合、
・相場環境の変化
・ボラティリティの変化
・季節的な要因
・自分自身の心理や行動のズレ
といった要素が原因である事が多いです。
だからまずは、
焦って手法を捨ててしまう前に、
これらの事をチェックして
本当に手法自体が通用しなくなったのかを
見極めてみてください。
ここをどう乗り越えるかで、
トレーダーとしての本当の実力が育っていきます。
今がそのチャンスかもしれませんね。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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