FXでトレンド中と転換時のリスクリワードは?効果的な使い分け

 

FXでは損切りと利食いを決める時に
リスクリワードを参考にして
幅を決める事が多いですよね。

 

ただ、実際にトレードをしてみると、
トレンド中とトレンドの転換を狙う時には

「リスクリワードを変えた方がいいのでは?」

なんて迷う事があると思います。

 

私自身も同じ壁にぶつかり、
無理に伸ばして戻ってきてしまったり、
伸ばせたのに伸ばせずに利食いをしたりして
悔しい思いをしたことがあります。

 

そこで今回は、
トレンド中とトレンドの転換時で
リスクリワードを
どう使い分ければいいのかについて
私の経験や実際のトレード例を交えて
お伝えしていきます。

 

トレンド中のリスクリワード

まずはトレンドが出ている最中の、
リスリワードについてですが、
私個人の経験では、
リスクが1に対して、
リワードが2~3ぐらいが現実的です。

 

なぜなら、
トレンドが出ている時というのは、
相場参加者の目線が
同じ方向へ向いているので、
利益が大きく伸びやすい傾向にあるからです。

その為、
リスクリワードを1:1などにして
早めに利食いをしてしまうと
利益をとりこぼす事が多くなります。

 

特にトレンド中に
押し目買いや戻り売りをする時は
リスクリワードが良くなります。

この理由としては、
一旦調整が入った場所で
エントリーをする事で
反転の開始ポイントから
ポジションを持てるからです。

 

しかも、このような場所から
エントリーをすると、
損切り幅も小さくなるので
よりリスクリワードが良くなります。

 

例えば、下記チャート画像の
黄色ライン辺りで
押し目買いをしたとします。

 

この時に損切り位置を
赤ラインを下へ抜けた場所へ設定すると、
-40pipsになります。

そして、利食い位置を
直近の高値に設定すると、
+140pipsになります。

 

つまり、リスクリワードが
1:3以上のトレードができる事になります。

このように、
トレンド中のリスクリワードは
1:2~3ぐらいを狙っていくと
それなりに満足がいく利食いになると思います。

逆にリスクリワードを1:5などにすると、
一旦戻ってくることが多いです。

 

例えば、同じ場面で買った場合、
リスクリワードを1:5にして、
利食いを+200pipsにしたとします。

 

そうなると、
利食いポイントまで届いているのですが、
その前に1度、買った場所まで
レートが戻ってきています。

 

この時に140pipsの含み益が
一旦ゼロになっても
精神的に耐えられるなら
リスクリワードを広げてもいいですが、
実際はけっこうきついです。

 

しかも、今回の場面であれば、
エントリー位置まで戻ってきてから
再度上昇して
利食いポイントまで来ていますが、
これがそのまま下へ抜けて
損切りになることだってあります。

 

仮にこれが
FXで勝てるようになって
50万通貨で
トレードをするようになったら、
140pipsあった含み益が
ゼロになるという事は、
70万円を水の泡にしたことになります。

 

もし、損切りになってしまったら、
70万の含み益が
20万の損失に変わってしまうわけです。

こういう事が起きると、
悔しい気持ちが強くなって、
取り返そうと考えてしまい、
余計なトレードが増えやすいです。

 

余計なトレードが増えれば、
それだけ負ける確率も高くなるので、
更に損を重ねる事になります。

 

実際に過去の私自身も

「トレンド中だから
利益はガンガン伸びるでしょ」

なんて思い込んでしまい、
無理矢理利益を伸ばしていた時がありました。

 

しかし、伸びる事もあったのですが、
7割ぐらいが一旦戻ってきてしまい、
建値決済で終わるか、
最悪損切りで終わる事が多かったです。

 

この時に、猛烈に悔しくなって、
すぐに入り直して損切りになったり、
ロットを上げてリベンジトレードをしたりと
やらかす事が増えました。

 

このような経験から、
いくらトレンド中とはいえ、
リスクリワードは1:2~3ぐらいが
一番安定しやすいので、
今はこの比率で利食いをしています。

 

ですから、
トレンド時のトレードで
リスクリワードに迷うなら、
まずはこのぐらい比率で試してみてください。

もし、この比率よりも
大きく伸ばせる事が多ければ、
それがわかった時に
比率を良くすればいいだけですから。

 

トレンド転換時のリスクリワード

次に、トレンド転換時の
リスクリワードですが、
私の経験上だと、
トレンド時よりも大きくしていて、
大体1:3~5ぐらいが一番安定します。

 

「え?トレンド時の方が
利益が伸びるんじゃないの?」

と思ったかもしれませんが、
実は逆だったりします。

 

これは同じ方向に対する、
ポジションの量が関係してきます。

 

例えば、上昇トレンドが出ている場合、
すでにトレンドが出ている状態なので、

「買いたい」

と思う相場参加者が多い為、
上昇する可能性は高いです。

 

ただし、逆の考え方をすると、
すでに上昇トレンドが出ているという事は、
買っている人も多くいる証拠です。

 

その為、
更に上がる可能性は高いけど、
新規の買いを入れてくる人の数が
減ってきているので、
“買われる余地は少ない”
とも考えられますよね。

 

一方で、トレンド転換の場合、
同じく買いエントリーを考えた際に、
今まで下落トレンドだったので、
買っている人よりも、
売っている人の方がまだ多い状態です。

 

ということは、
買われる余地が大きい上に、
大量に溜まった
売りポジションの決済も出るので、
上昇する幅も大きくなります。

 

このような相場の状態を考えると、
トレンド転換時の方が、
「利益を大きめに取れそう」
というのが何となくわかると思います。

 

仮にこのチャート画像で
戻り高値を上へ抜けて
トレンドの転換が起きた後に
黄色ラインで
押し目買いをしたとしましょう。

 

この時に損切りを
直近の安値を下へ抜けた場所へ設定します。

 

そして、
リスクリワードを1:3と1:5にすると、
ピンクラインの位置になります。

 

トレンド中の時みたいに
エントリー位置まで
大きめな戻りは入らずに
上昇し続けていますよね。

 

これはトレンドが転換して、
上昇トレンドに入り出した事で
売りの決済が多く出て、
新規の買いも
どんどん入ってくる環境だからです。

 

もちろん、
毎回こうなるわけではなく、
大きめに戻ってくる事もありますが、
トレンド時に比べると、
戻ってくる確率は減ります。

 

だだし、トレンド転換の方が、
大きく利益が狙えるとはいえ、
上位足で見ると、
まだ下落トレンドの最中である事も出てきます。

 

例えば、下記チャート画像は
下落の状態からトレンドの転換をして
しばらく上昇した後に
大きめに下がってきていますよね。

 

その為、
もし黄色ラインで買って、
損切り位置を直近の安値を
下へ抜けた場所へ設定した場合、
リスクリワードが1:5の位置から
反転下落しています。

 

この場面を1つ上の時間軸で見ると、
以下のようになっていました。

 

まだ下落トレンド中で、
戻り高値が意識されて、
一旦下落しています。

 

こういう事も結構あるので、
トレンド時のリスクリワードよりも、
3倍や5倍といったように
大きく狙い過ぎるのも、
利益を取り損ねる原因になります。

 

ですから、私の経験上では、
トレンドの転換時は
リスクリワードを1:3~5ぐらいにするのが
一番現実的です。

 

もし更に大きく伸ばしたいのであれば、
分割決済をするなど、
利益を確保しながら伸ばした方がいいです。

含み益が大きくなって、
利食いまでに時間が掛かると
そのストレスも大きくなりますからね。

 

もし、詳しい利食い方法や
分割決済について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

 

 

実際のトレード例

ここまで、
トレンド時とトレンド転換時の
リスクリワードについて
お伝えしてきました。

 

では最後に
この2つの場面に対して
私が実際に行ったトレード例を
紹介していきます。

 

トレンド時のトレード例

まずトレンド時のトレード例から
紹介していきます。

 

今回の例はゴールドなのですが、
1時間足のチャートが
以下のようになっていました。

 

全体の流れを見ると
上昇トレンドになっていました。

その為、
買いを狙っていたのですが、
エントリーを考えた場所としては、
以下の赤ラインの2ヶ所でした。

 

押し安値とそのすぐ下の
サポートとなりそうな場所です。

 

この2つの距離が近かったので、
どちらかというと、
ゾーンで考えて、
この辺りで反発をしたら
買いを狙っていく感じでした。

 

一応、このゾーンの上にも
サポートとなりそうな場所があるのですが、
この位置だと
私からすると押しが浅かったので、
ここでの買いは考えていませんでした。

 

では、この後の動きを見てみましょう。

 

押し安値を少し抜けて、
その下のサポートラインも
少し抜けた後に下ヒゲになりました。

このぐらいの抜け具合なら
この辺りのサポートが
意識されていると見て
買いを狙っていきます。

 

ということで、
エントリーポイントを
より細かく探る為に
5分足で見てみたところ、
以下のようになっていました。

 

5分足の流れを見ると、
下落トレンドになっています。

つまり、短期的には
売りの方が優勢な状態なので、
ここですぐにエントリーをすると
その流れに巻き込まれて
損切りになる確率が高くなります。

 

だから、
私のエントリーシナリオとしては、
戻り高値を上へ抜けて
5分足でもトレンドの転換をした後の
押し目買いです。

 

もしくは、
戻り高値に届かなくても、
そこに行くまでに
高値と安値を切り上げて
上昇トレンドに入ってからの
押し目買いです。

 

これらの位置で入ることで、
上位足と下位足両方が
買い目線になっているので、
上昇する確率が高くなるからです。

 

あとは、
ダブルボトムや逆三尊など
チャートパターンを作ってから
入る方法が私にはあります。

 

 

このチャートパターンも
反転の合図になるので、
上昇する確率が高くなるからです。

よって、
これらのパターンが出たら
エントリーする事を頭に入れて
この後の動きを見ていたところ
以下のようになりました。

 

戻り高値を上へ抜けていませんが、
高値と安値を切り上げて
上昇トレンドを作りました。

 

また、
直近のサポートとなりそうな場所で
反発もし始めています。

 

よって、ここで買いエントリーです。

この時の損切り位置は、
5分足の押し安値を下へ抜けた場所の
-30pipsで設定しました。

 

ここを下へ抜けると、
5分足で再度下落トレンドに入るので、
そのまま下落すると判断したからです。

 

15分足で見ると、
以下のような位置になります。

 

そして利食いですが、
15分足で見ると、
高値がダブルトップになっていて、
そのネックで反応する可能性があるので、
この場所の+70pipsで設定しました。

 

本当は直近の最高値まで狙えれば、
リスクリワードが1:4ぐらいまで
利益を伸ばせたのですが、
ここまで届かずに戻ってくる事もあります。

 

それに、現状の利食い位置でも
リスクリワードが1:2以上あるので、
これでも十分だと判断しました。

では、この後の動きを見てみましょう。

 

エントリー後は逆行されて、
損切りになりそうだったのですが
なんとか耐えて利食いとなってくれました。

 

しかも、
仮に直近の最高値まで狙っていたら
届かずに戻ってきていたので、
利食いができて良かったです。

 

こういう事がありえるので、
私の場合は、
トレンド時のリスクリワードは
1:2~3ぐらいにして
確実に利益を確保するようにしています。

 

トレンド転換時のトレード例

次にトレンド転換時のトレード例です。

これはドル円でのトレードなのですが、
まず1時間足のチャートが
以下のようになっていました。

 

下落トレンドの状態から
戻り高値を上へ抜けて
トレンドの転換をしています。

 

つまり、
売りが優位だった状態から
買い目線へ変わったので、
ここから買いを狙っていきました。

 

この時のエントリー場所としては、
戻り高値でレジサポ転換を狙った
押し目買いになります。

 

もしくは、
逆三尊の右肩で買いを狙います。

 

一応、戻り高値の上の高値も
サポートラインになるのですが、
私からすると押しが浅いので
ここでの買いは選択肢から除外しました。

 

そして、
このシナリオを頭に入れた状態で
その後の動きを見ていたところ、
以下のようになりました。

 

戻り高値の位置まで下がってきて、
反発をし始めました。

よって、
ここが意識されていると見て、
エントリーを狙っていく為に
5分足へ変えてみたところ、
以下のようになっていました。

 

直近の流れを見ると
下落トレンドになっています。

よって、
このまますぐにエントリーをすると
損切りになる確率が上がります。

 

その為、エントリーをするなら、
トレンド時の時と同様に、
まずは戻り高値を上へ抜けて
5分足でもトレンドの転換をしてから
押し目で買いを狙っていきます。

 

もし、戻り高値に届く前に
上昇トレンドを作った場合は、
その押し目で買いを狙います。

 

あとは、ダブルボトムや
逆三尊の右肩でも
エントリーを狙っていきます。

 

 

これらのシナリオを頭に入れた上で、
その後の動きを見ていたところ、
以下のようになりました。

 

ちょっと何とも言えないですね。

戻り高値も抜けていないし、
上昇トレンドにもなっていないし、
ダブルボトムとも言い難い形です。

 

よって、まだエントリーはせずに
もう少し様子見をしていたところ、
以下のようになりました。

 

やっと戻り高値を抜けた上に、
サポートとなりそうな場所で
反発をし始めました。

これであれば、
上位足と下位足の流れが
上目線になったので、
ここで買いエントリーができます。

 

この時の損切り位置は、
1時間足のサポートラインを下へ抜けた、
-20pipsで設定しました。

 

ここを下へ抜けると、
短期でも下落トレンドに入るので、
そのまま下がりやすいからです。

 

そして利食い位置ですが、
この時の状況を4時間足で見ると、
以下のようになっていました。

 

4時間足で見ると、
パッと見た瞬間に
レジスタンスとなりそうな場所があります。

 

ここで反転する可能性があるので、
利食いをするなら、
一旦はここまでだと感じました。

その為、買いの位置から、
利食いまでの距離を測ったところ、
ちょうど80pipsありました。

 

これであれば、
リスクリワードが1:4となり、
トレンド転換時の利食いとしては
私には十分でした。

ですから、
この位置を利食いに設定しました。

 

それでは、
この後の動きを見てみましょう。

 

エントリー後は
あまり含み損を抱えずに
上がってくれて利食いになりました。

 

後から見れば、
リスクリワードが1:5の位置まで
狙えたのですが、
これは結果論です。

1:4の位置でも
十分利益を伸ばせたので
私には満足でした。

 

このように、
トレンドの転換時は
このぐらいのリスクリワードで
利食いをするのが、
私にとっては一番結果が安定します。

 

自分のメンタルと相談して決めるのもアリ

ここまで、
トレンド時とトレンド転換時の
リスクリワードについて
色々とお伝えしてきました。

 

私個人の経験では、
トレンド時のリスクリワードは1:2~3。

トレンド転換時のリスクリワードは
1:3~5ぐらいが一番安定します。

 

ただし、これはあくまでも
私の個人的な感覚なので、
このリスクリワードが絶対ではありません。

ここに関しては、
どうしてもその人の性格によって
利食いを伸ばす感覚が変わってきます。

 

ですから、
自分にとってどのくらいまで伸ばすと
精神的にきつくなってくるかを
まずは考えてみるのがいいと思います。

そこから、
今の自分のエントリー位置や
損切り幅を考慮しながら
リスクリワードを決めていくと、
自分にあった比率が見つかるはずです。

 

もし、比率の決め方について、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

 

 

まとめ

リスクリワードに正解はありませんが、
場面によって使い分けることで
勝率と利益が変わってきます。

 

トレンド中と転換時は
リスクリワードが良くなる傾向がありますが、
最後は自分の性格に合わせて
調整するのが一番です。

 

それでも、この比率に迷う場合は、
今回紹介した比率で
まずは検証をしてみてください。

そこで自分に合う合わないを判断して、
最適なリスクリワードの比率を
見つけてもらえればと思います。

 

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