「FXのチャートを手書きすると、
値動きが見えてくる」
当時の私は上手くチャートが読めなくて、
なかなか勝てずに悩んでいました。
そんな時にこのような言葉を見て、
「これって本当なのか!?」
「これでトレードが上手くなるなら・・・」
という浅はかな気持ちで
方眼紙を買って、
実際にFXのチャートを
手書きしてみました。
ただ、実際にやってみたところ
そんな単純な話ではありませんでした(笑)
そこで今回は、
FXのチャートを方眼紙へ
手書きして見た時の結果について
お伝えしていきます。
普通にチャートを手書きしてみた結果
まず、方眼紙とはなんぞや?
と思うかもしれないのですが、
建築関係の図面?を書く時に
使うようなものらしいです。
こんなのです↓↓
多分見た事ありますよね。
FXのチャートを手書きするなら、
「ノートでも十分かな」
なんて思って、
最初はノートに描いたのですが、
ローソク足の実体の長さや、
ヒゲなどを描いていくと、
長さが上手く合わなくて
実はかなり描きにくかったんです。
だから、「ああ、なるほどね」
と思って、
100円均一で方眼紙を買って、
以下のような感じで、
今現在のチャートを手書きしてみたんです。
それで自分なりに、
直近高値や安値、
キリ番などに線を引いて、
色々考えてみました。
そしたら・・・
何も感じませんでした(笑)
一応、方眼紙1冊分全てに、
FXのチャートを手書きしてみたのですが、
それでもそこから得るものは、
特にありませんでした。
他の人のブログなどを見ると
「効果が凄くあった!」
なんて書かれていたので、
それを期待していたのですが
私には効果がなかったみたいです。
因みに、私が使っていた方眼紙は、
1冊で50枚ぐらいあったので、
50個のチャートは手書きしました。
でも、特に得るものはなかったので、
多分、手書きする量が
少なすぎたのだと思います。
あとは今思い返すと、
単に丸写ししているだけで
何も考えずに事務的に
作業をしていたのも
何も得られなかった原因だと思います。
手書きをしながら
チャートの動きを考えるのではなく、
単に手書きを頑張った自分が凄いみたいな
自己満を味わうために
やっているようなものでした。

実際にやっている最中も、
「早く終わらないかな」
といった感じで、
とにかく買った方眼紙を
全て使いきるのが
目的みたいになっていました。
だから、50枚手書きした時点で
何も感じられずに、
「うーん、わからん・・・」
なんて言って、
速攻で挫折しました(笑)
それに、
チャートを手で書くのって、
めちゃくちゃ疲れるんですよ。
ローソク足の長さを計算して、
陰線は黒塗りにしなきゃいけないし、
とにかく時間が掛かって、
めちゃくちゃ疲れるので、
それも挫折した原因だと思います。
自分のトレード記録を手書きしてみた結果
現在のチャートを
方眼紙へ普通に手書きするのを
早々に挫折した私ですが、
「じゃあ、自分のトレード記録を
方眼紙に書いたらどうだろうか?」
なんて思いついたので、
自分のトレード記録をかき集めて、
エントリー箇所のチャートを、
以下のような感じで、
方眼紙へ手書きしてみました。
因みに、トレード記録は、
・負けトレード
・勝ちトレード
・引き分けトレード
この3つに分けて、
各トレードのエントリーポイントを
方眼紙に手書きしてみました。
しかも、この時って、
かなりの数のトレードをしていたので、
合計で500トレードはあったと思います。
それを1つずつ、
方眼紙に手書きしていったんです。
そしたら、
トレードに変化が出るくらい
チャートの見え方が変わりました。
現状のチャートを
方眼紙に手書きした時は、
特に得るものがなかったのに、
自分のトレード記録を手書きしてみると、
色々と得るものがあったんです。
この差は恐らくなんですけど
先程お伝えしたように、
普通のチャートを手書きしてる時は
何も考えずにただ漠然と書いていました。
でも、自分のトレードの場合は、
実際に負けや勝ちを経験したものなので、
かなり感情が入り込んで、
「なんで負けたのか?」
「どういう理由で勝てたのか?」
といったことを
考えながら書けたからだと思います。
この経験からわかったことは、
同じ手書きでも、
頭を使う手書きとただ写す手書きでは
効果が天と地ほど違うことでした。
ですから、もしあなたも
チャートを手書きするような場合は、
何を目的にそれをやろうとしているのかを
決めてからやるのがいいと思います。
手書きで得られた具体的な変化とは?
自分のトレード記録に対して
エントリーポイントを
手書きしてみた結果、
チャートの見方に変化が出たのですが、
具体的にはどんな変化だったのでしょうか?
ここからは
そのことについてお伝えしていきます。
エントリー精度が上がった
まず1つ目の変化に、
“エントリー精度が上がった”
というのがあります。
なぜなら、
自分の勝ちや負けの
エントリーポイントを
方眼用紙に手書きすることで、
チャートの細かい部分の動きまで
気付けるようになったからです。
例えば、それまでは、
私がFXのトレードをする時って、
ザッと水平線を引いて、
「この辺りでエントリー」
みたいな感じで適当に
トレードをしていました。
それが、チャートを方眼紙に
手書きしていく内に
細かい部分まで見えるようになり、
エントリーの精度が上がったんです。
方眼紙にチャートを書くと、
1本1本丁寧にローソク足を書く上に
時間が掛かるので、
しっかり目と頭に
チャートの形状が焼きつくんです。
そうなると、
「あ、ここは高値を切り下げてるな」
「だから徐々に買いの力が弱まるから、
ここでエントリーすれば下げやすいんだな」
といったことがわかるんですよね。
例えば、下記チャート画像の、
黄色マルの部分ありますよね。
ここを拡大すると、
以下のようになっています。
これを左からローソク足を1本1本、
手で方眼紙に書いていくと、
微妙な高値切り下げや、
安値切り下げがわかるんです。
仮にこの場面を
左側から1本ずつローソク足を
手書きしていくとします。
まず、この形状を見た時に、
「今は高値と安値を切り下げているな」
「じゃあ次の足で下げてもいいよな」
と考えられます。
そして、
次のローソク足を見てみると、
以下のようになりました。
「あれ?陽線が出たから上か?」
「でも1本前の高値を超えていないので
まだ下がる可能性があるな」
と考えられます。
では、次のローソク足を見てみましょう。
「うーん、陰線が出たか」
「やっぱり下の可能性が高いな」
「でも前のローソク足から見ると
安値を切り下げているからまだわからない」
と考えられます。
そこで、
この後のローソク足を見てみると
以下のようになりました。
「あ、上に行けずに陽線が出た!」
「安値も切り下げたしやっぱり下だな」
「じゃあ、そろそろ売ってやろう」
みたいな考え方ができるようになりました。
こんな感じで、
1本1本、ローソク足を確認しながら、
エントリーポイントを手書きすることで、
エントリー後に
そこまで含み損を抱えずに
トレードができるようになりました。
もし、細かいエントリーの仕方について、
実践例を見てみたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXのデイトレで1分足を使ってピンポイントでエントリーする方法
勝ちと負けパターンが視覚に刻まれた
次に実感できた効果として、
勝ちと負けパターンが
視覚に刻まれたことです。
エントリーパターンを
勝ちや負けなどに分けて
1個ずつ手書きをしていると、
「この形は勝ちやすい」
「これが出ると負けやすい」
といったことがわかってきます。
しかも、それが500個となると
パターンがハッキリしてくるので、
視覚に刻まれていきました。
すると、あるタイミングから
チャートを見た瞬間に、
「あれ、この形は前も見たぞ」
という感じで、
デジャヴみたいなことが
起きるようになりました。
つまり、
勝ちパターンの形が出ると
迷わずにエントリーができる。
負けパターンの形が出ると、
ダメなやつだとわかって
エントリーを回避できる。
こんなことを
素早く判断できるようになったんです。

もちろん、
手書きをやった直後から
こういう判断を
できるようになった訳ではありません。
最初の内は、
手書きをしてまとめたものと
実際のチャートの形を
照らし合わせていました。
でも、これを続けていく内に
脳に形が焼き付いていき、
パターンの認識が早くなっていき、
それがトレードへつながっていきました。
これはパソコン上だけで
チャートを流し見している時には
気付けなかったことでした。
手で書くことで、
ローソク足の動きが止まって、
1本書くごとに考える。
考えるから形や流れを覚える。
この一連の動作がハマった結果、
勝ちや負けパターンが
視覚に刻まれていったのだと思います。
大衆心理の読み方が洗練された
3つ目の効果に、
大衆心理の読み方が
洗練された点があります。
私の場合は、
ローソク足やチャートから
相場参加者の心理を考えながら
トレードをするようなスタイルです。
そのため、
チャートを手書きすることで、
ローソク足の動きを
1本ずつ考えることができたので、
大衆心理を読む力が洗練されました。
例えば、手書きをする前までは
「なんとなく下ヒゲが出たから上がりそう」
「勢いがあるからもう少し伸びるだろう」
みたいな、
ざっくりした感覚で
チャートを見ていました。
でも、手書きでローソク足を
1本ずつ再現していくと、
「この陽線は思ったより伸びていない」
「陰線が続いてる割には勢いが弱いな」
「上ヒゲが連発してるのに下がらない」
といった、力の強弱に
気付けるようになったんです。

つまり、
・どこで買い勢が弱っているのか
・どこで売り勢が嫌がっているのか
・どこでポジションを投げているのか
というのを、チャートの形から
自然と読めるようになりました。
手書きすると、
どうしても時間がかかることから、
1本1本のローソク足について
自然と考える時間が生まれます。
この時間があることで、
「今は上へいきたいのか?」
「それともここで抑え込みたいのか?」
こういう心理を
頭の中で予想できるようになりました。
このように、
手書きで得られた3つのことによって
私のトレードにもプラスの変化が出ました。
もし、大衆心理の読み方について
詳しく知りたい場合は
まずは以下の記事から読んでみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
手書きはどれくらいすると効果が出る?
チャートを方眼紙へ手書きすることで、
トレードの変化を実感できたのですが、
「どれくらい手書きをすれば効果が出るの?」
なんて思ったかもしれません。
ここに関しては、
正直よくわかりません。
私の場合は、手書きをした時に
たまたま500個のトレード記録があって、
それを全部やってみようと思ったので、
この数をやって変化を実感できました。
しかし、500個やらないと
効果はないかと聞かれれば
そんなこともないと思います。
そもそもこれをやった目的は、
FXがなかなか上手くいかなかったので
「何か気づきを得られればいいな」
ということで始めました。

だから、
その気づきが得られるなら、
何個でもいいと思っています。
個人的には、
最初は30個ぐらい手書きしてみて、
そこで良さそうだと感じたら、
そのまま継続していけばいいと思います。
もし、30個以上やっても
役に立ちそうにないと感じたら
きっぱり止めればいいと思います。
やはり、
自分の中で疑問に感じながら続けても
集中できないので、
得られるものも得られなくなります。
そもそも、
これは全員に効く万能法ではないと思うので、
やってみて価値を感じなければ
迷わず辞めてOKです。
手書きで得たものをより洗練させるには?
もし、チャートを手書きしてみて、
私のように気づきを得られたら
それを更に洗練させていくと
トレードの精度が大きく上がります。
では、それを洗練させるには
なにをやればいいのでしょうか?
検証をする
まずやった方がいいのは
手書きでの気づきをまとめたら、
それが本当にその通りになるのかを
検証で確かめることです。
いくら気づきがあったとはいえ、
手書きが終わった段階では
完全にその気づきが
定着しているわけではありません。
ですから、検証をしっかりやって
手書きで得た気づきを
実践で使える力へ変えていくのです。

私も手書きが終わってから
検証ツールを使って
得た気づきと同じように
エントリーができるかを試してみました。
そしたらやっぱり曖昧な部分が出てきて、
上手くエントリーができませんでした。
しかし、検証を続けていく内に
段々とローソク足の形や考え方が定着してきて、
検証でも同じように
エントリーができるようになっていきました。
ですから、もし手書きを試してみて、
そこで気づきがあったら、
気付いたことを実践で使えるようになるために
検証をしっかりやった方がいいです。
もし、検証方法について
詳しく知りたい場合は
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?
実際のチャートでも訓練をする
しっかり検証をして
気づきが頭の中に定着してきたら、
実際のチャートでも
同じようなことをして
訓練をするのがおすすめです。
やっぱり、
リアルタイムで動くローソク足を見ていると
色んな思惑が見えてきて、
感情がけっこう揺さぶられます。

私も検証が終わった後に
1分足のチャートを表示させて、
1本ずつ動くローソク足を見ながら
動きを予想する訓練をし始めました。
そしたら、
ローソク足ができる過程で
上ヒゲが出始めると、
「あ、上値を抑えられているな」
「じゃあここから下がるはずだ」
なんて考えたら、
急に上昇をして大陽線で
ローソク足が確定しました。
こういうのを見ると、
「何で?下がるんじゃなかったの?」
「上ヒゲが出てたのに
上がるってどういうこと?」
みたいに、
色んな考えが頭の中をグルグルして
よくわからなくなる事がありました。
だから、
実際に動くチャートを見ながら
訓練をしていく事も大事です。
ここで惑わされなくなると
かなり自信を持って
エントリーができるようになります。
チャートを手書きする時の注意点
チャートを手書きすると
今まで見えていなかった気づきが
見えてくることがあるのですが、
これをやる時の注意点もあります。
手が取れそうになるほど疲れる
方眼紙にへローソク足を書いていくと
手が取れるんじゃないかと思うくらい
疲れていきます(笑)
方眼紙の小さいマス目に沿って
ローソク足を何百、何千と書いていくので、
腱鞘炎になるんじゃないかというレベルで
手が痛くなってきます。
特に、陰線のローソク足を書く時に
黒く塗りつぶす作業が
地味にきつくて疲労を拡大させてきました。

しかも、
ずっと同じ姿勢で書き続けるので、
目、肩、首、腰といった部分も
かなり疲れます。
こういう疲労が蓄積されると
段々とやり続けるのが辛くなってくるので、
もしやるのであれば、
最初は1日1~2枚など、
少ない枚数から試していくのがいいです。
やるなら自分のトレード記録でやる
チャートを手書きするなら、
自分のトレード記録でやるのが
一番おすすめです。
この記事の最初にお伝えしたように、
普通のチャートで手書きをすると
事務作業のように
惰性でやってしまいがちなので
気づきがあまり出ない可能性があります。
もちろん、普通のチャートでも
ちゃんと目的意識を持って手書きすれば、
多くの気づきを得られると思います。
ですが私の経験上だと、
やっぱり自分のトレード記録の方が、
「なんで負けたのか?」
「なんで勝てたのか?」
というのをやっている内に
考えるようになるので、
より真剣度が増してきます。
真剣度が増してくると
チャートの形だけでなく、
その時の心理まで思い出せるので、
1本1本のローソク足が
意味を持ち始めて、
気付きも多くなってやる気も続きます。
ですから、
やるのであれば、
まずは自分のトレード記録から始めると
時間をあまり無駄にせずに済むと思います。
まとめ
今回は、方眼紙に
チャートを手書きをすると
トレードの精度がアップするのかについて
私の経験を交えながらお伝えしてきました。
私の場合は、
自分のトレード記録から
エントリーポイントを手書きすることで
色んな気づきを得ることができました。
ただし、この手書きが
全ての人に効果があるかというと
正直、そうは思えないです。
やっぱり数をたくさんこなさないと
得られる気づきも少ないし、
その割には時間もかかって
疲労も溜まります。
ですから、
地味な作業が得意で、
長時間やっても苦痛に感じないのなら、
まずは負けトレードなどを
30個ほど手書きするところから
始めてみるといいかもしれません。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
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