FXでデイトレードをしていると
損切りと利食いの比率は
どれくらいがいいのか
迷うことがあると思います。
リスクリワードは
FXで勝ち続けるには
必要な要素になるのですが、
ここをいくつにすればいいのか
悩むところなんですよね。
私も迷った時期があったのですが、
検証や実践を重ねて、
“これならトレードが安定する”
という比率を見つける事ができました。
そこで今回は、
私がデイトレードをする上で
最も適したリスクリワードについて
紹介していきます。
デイトレのリスクリワードはいくつがいい?
FXのデイトレ時のリスクリワードですが、
正直、自分のメンタルに合っていれば
いくつでもいいのですが、
私のオススメは1:2~3です。
なぜなら、
このぐらいの比率だと、
・広すぎて利食いをし損ねる
・狭すぎて利食い後に伸びて悔しい
といったことを適度に防げて、
感情に振り回されにくくなるからです。
また、デイトレードの場合、
その日の内に終わらせるのが
メインのスタイルになりますよね。
そうなると、
比較的短時間で決済をしたいのですが、
この時にもリスクリワードが1:2ぐらいだと
その日の内に終わる事が多くなるので、
デイトレードとして完結する事ができます。
更に言えば、
リスクリワードが1:2だと、
勝率が50%でも十分プラスになります。
例えば、
今のトレードが勝率50%で
・損切り:-15pips
・利食い:+30pips
といったトレードをしていて、
月に20回のチャンスがあるとしましょう。
そうなると単純計算で、
月間トータル+150pipsになります。
仮に、
勝率とリスクリワードはそのままで
・損切り:-20pips
・利食い:+40pips
といった感じで
損切りと利食いの幅を広げて
月に20回トレードをすれば、
単純計算で月間+200pipsになります。
正直、勝率50%でこのぐらい取れれば
あとはロットを上げていくだけで
かなり稼ぐことができます。
しかも、リスクリワードが1:2なら、
利食いを伸ばし過ぎて戻ってくるのを
かなり防ぐことができるので、
勝率が70~80%にする事もできます。
実際に私自身も、
このリスクリワードで
デイトレードを始めた時は
勝率が50%あるかないかでした。
ですが、
検証と実践経験を積みながら
トレードを改善していく内に
このリスクリワードを維持したまま
勝率が70~80%を超えるようになりました。
このような経験から、
デイトレ時のリスクリワードが
1:2というのは、
いろんな面でちょうどいい比率です。
私もこの比率を基準にして
トレードをしているのですが、
メンタル的にも無理なく続けやすいです。
だから、もしデイトレをする時の
リスクリワードに迷っているなら、
まずは1:2~3ぐらいを試してみてください。
もし、リスクリワードについて、
もう少し深く知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
リスクリワードの大小による違い
私がデイトレでオススメする
リスクリワードは1:2~3ですが、
「もっと大きくした方が利益が取れるのでは?」
「小さい方が勝率が高くなっていいのでは?」
なんて思う事も当然あると思います。
実際に私自身も
リスクリワードを大きくしたり、
小さくしたりと、
色々と試してきた経験があります。
そしてその時にわかったのが、
どちらにしても
勝つことはできるという事です。
その為、絶対的な正解はないのですが、
大きい場合と小さい場合の違いを整理したうえで、
なぜ最終的に私は
1:2~3に落ち着いたのかをお伝えしていきます。
リスクリワードが大きい場合
リスクリワードを
1:5などに大きくすると
勝率が低くても
トータルでプラスにする事ができます。
例えば、
リスクリワードが1:5だと、
損益分岐点は勝率17%になります。
つまり、勝率が18%以上あれば、
トータルでプラスになります。
しかも、5連敗したとしても、
たった1回の利食いで
全てを取り返せます。
その為、勝率が低い方が
変に気負わずにトレードができる性格なら、
リスクリワードを
大きくするメリットがあります。
私の周りのトレーダーの中にも
リスクリワードが
異常に大きい人がいるのですが、
その人いわく、
「負けるのが当たり前だから
そっちの方が精神的に楽」
と言っていました。
ただ、私に関して言えば、
大きいリスクリワードは
トータルでプラスに出来ても
精神的に耐えられませんでした。
なぜなら、
勝率が低くても勝てるとわかっていても、
実際に連敗が続くと
どうしても精神的苦痛が大きくなって
耐えられずに余計なトレードをして
負けた経験があるからです。
例えば、リスクリワードが1:5で
勝率25%の手法を使っていた事があるのですが、
理論上は5回に1回は勝てるはずですよね。
しかし現実はそんな事はなく、
10連敗してから2連勝したり、
7連敗して1回勝ってから
また3連敗して1回勝つなど、
負けと勝ちのタイミングがバラバラでした。
だから、10連敗とかすると、
「このまま負け続けるのでは?」
「もう勝ちは来ないんじゃないか?」
なんて不安になってしまい、
精神的に物凄くきつかったです。
また、これに加えて、
リスクリワードを大きくすると、
利食いポイントまで届かずに
戻ってくる事も多くなります。
これが私には特に辛くて、
あと数pipsで利食いだったのに
戻ってきて損切りになると、
物凄い悔しさと怒りで我慢できなくなり、
リベンジトレードをする事がよくありました。
それで結局、
そのリベンジトレードでも負けてしまい、
傷口に塩を塗るような事をして
資金を大きく減らしていました。
リスクリワードを大きくすると、
こういう事が起きていたので、
勝てるとわかっていても、
私には耐えられませんでした。
リスクリワードが小さい場合
リスクリワードを小さくすると
利益をそこまで伸ばさない分、
利食いになる確率が上がって、
勝率が良くなります。
だから、デイトレードだけでなく、
スキャルピングをする時なんかも
リスクリワードを
小さくするのは効果的です。
特にすぐに利食いをして
利益を確保したい性格の人なんかは
リスクリワードが小さい方が向いています。
私も昔はデイトレードで
リスクリワードが大きいトレードだけでなく、
小さいトレードもしていた事があります。
当時はリスクリワードを1:1にして
デイトレをしていたのですが、
その時は勝率が60%ぐらいでした。
だから、勝率的には悪くないので
最初の方は良かったのですが、
その内段々と精神的にきつくなってきました。
なぜなら、
リスクリワードを大きくした時と同様に、
連敗が続くようになってきたからです。
例えば、勝率60%と聞くと
理論上は10回中6回勝てるはずです。
ただし現実は
5連敗した後に3連勝して、
その後にまた2連敗してから
急に7連勝するなど、
やっぱり勝ち負けがバラバラなんですよね。
しかも、勝率が70%の月もあれば、
40%になる月とかも出てきて、
勝率がけっこうジェットコースター状態で
精神的にかなり苦しかったです。
あとは、リスクリワードが1:1だと、
1回負けると2連勝しないと
プラスになりません。
その為、たった1回負けただけで、
「2連勝しないと勝てない」
みたいに焦ってしまい、
たった1回の損を取り返そうとして
ルールにないトレードをして
負けを重ねていました。
こういう焦ってしまう部分でも
リスクリワードが小さいのは
私には合いませんでした。
逆にリスクリワードが1:2~3にしたら
勝率が50%ちょいの手法ができたのですが、
勝率のブレが大きくなかったんです。
基本は50%前後なのですが、
良いと60%を超えてくるし、
悪くても40%ちょいで収まりました。
正直この理由はよくわからないのですが、
リスクリワードの検証をしていく内に
段々とトレード技術が
上達してきたのかもしれません。
あとは、1回負けたとしても、
次勝てばプラスにできるというのも
心の余裕につながりました。
このお陰で、
変に取り返そうとする気持ちが
あまり沸かなくなったのも
良かったのかもしれません。
もちろん、
このリスクリワードにしても
連敗は普通にあったのですが、
仮に4連敗をしても
2連勝すれば取り返せるなど、
少ない勝ちでも損失を取り返せる。
それでいて、
リスクリワードが大きい時みたいに
連敗が異常に続くわけでもない。
こんな感じで、
リスクリワードが大きい部分と
小さい部分の中間ぐらいで
一番精神的に安定してトレードをできたのが
1:2~3ぐらいの割合だったんです。
だから、私個人としては、
デイトレのリスクリワードは
1:2~3ぐらいがオススメなのです。
デイトレの損切り幅と利食い幅の目安は?
ここまでFXにおけるデイトレの
リスクリワードについて
色々とお伝えしてきました。
その中で、
リスクリワードはわかったけど、
実際の損切り幅と利食い幅の目安は
どうすればいいのか
疑問に思ったかもしれません。
そこでここでは、
私がデイトレをする時の
損切り幅と利食い幅の目安を
簡単に紹介していきます。
デイトレの損切り幅の目安
まず損切り幅の目安ですが、
私がデイトレードをする時は
大体-15~-30pips以内で抑えます。
なんで損切りに幅があるのかというと、
ボラティリティによって変えないと
損切り貧乏になりやすいからです。
だからといって、
-30pipsを超えてしまうと、
その分利食い幅を伸ばす事になり、
保有時間が長くなって
その日の内に終わらなくなるので、
このぐらいの損切り幅を上限にしています。
また、損切りラインに関しては、
根拠の崩れた場所へ
設定するようにしています。
根拠の崩れた場所というのは
多くの相場参加者が
「ここを抜けたらヤバい」
と判断してくる場所です。
こういう場所に
-15~-30pipsの範囲で
損切りを設定できる時にだけ
エントリーをするようにしています。
もし、損切りに関して、
もう少し深く知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
デイトレの利食い幅の目安
次に利食い幅の目安ですが、
私の場合、
デイトレ時のリスクリワードが1:2~3なので、
利食い幅は
+30~+70pipsを目安にしています。
このぐらいの値幅だと、
利食いまであと少しで届かずに
戻ってくるのをかなり防げるし、
その日の内に終わる事がほとんどなので、
精神的に安定します。
利食いに幅があるのは、
損切りと同様に
ボラティリティによって変わるからです。
ボラティリティが高い相場だと、
利益も大きくなりやすいので
そういう時は少し伸ばします。
また、利確ラインの目安については、
今は目立った高値や安値、
何度も反応しているレジスタンスや
サポートで設定しています。
こういう場所までの距離が、
狙う利食い幅に届かない場合は、
トレードを見送るか、
エントリーを引き付けて
トレードをするようにしています。
もし、利確方法について、
より細かく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXでの利確タイミングは?効果的な利確の方法を紹介します
デイトレの実践例
ここまで、
デイトレ時のリスクリワードや
損切り幅と利食い幅の目安について
色々とお伝えしてきました。
しかし、その中で、
「何となく目安はわかったけど、
具体的なイメージが湧かない」
と感じた事もあるかもしれません。
そこで簡単にですが、
私が実際に行ったデイトレの実践例を
紹介していきます。
そうすれば、
損切りと利確の幅や
リスクリワードを設定するイメージが
より明確になると思います。
今回のトレード例はゴールドなのですが、
まず、その時の1時間足が
以下のようになっていました。
全体の流れを見ると上昇トレンドです。
その為、
買いを狙っていたのですが、
この時のエントリー場所の目安は
サポートラインが引ける
赤ラインの位置でした。
現在の位置や
そのすぐ下にある
押し安値っぽい場所も
反転候補ではあるのですが、
私からすると押し具合が浅過ぎました。
よって、
この位置での買いは見送る判断をしました。
仮にここで反発していってしまったら、
仕方ないと諦めるつもりでした。
では、この後の動きを見てみましょう。
赤ラインまでレートが戻ってきました。
少し赤ラインを下へ抜けたのですが、
このぐらいなら私には
まだ許容範囲なので、
ここから反発をすれば、
エントリーを狙っていきます。
そこで、ここからは5分足へ変えて
エントリーポイントを探っていくのですが、
この時の5分足を見てみると、
以下のようになっていました。
5分足の流れを見ると
下落トレンドになっています。
その為、
ここですぐにエントリーをしても
この流れに飲み込まれて
損切りになる確率が高くなります。
よって、
ここではエントリーはせずに
買いを狙うとしたら、
戻り高値を上へ抜けて
トレンドの転換をした後の押し目買い。
ハッキリとした
ダブルボトムを作ってからの買い。
逆三尊右肩での買い。
主にこの3つの形のどれかが出たら
買いでエントリーするつもりでした。
では、ローソク足をしばらく進めます。
時間が掛かったのですが、
戻り高値を上へ抜けて
トレンドの転換をした上に
逆三尊を作り始めました。
しかも、逆三尊の右肩と、
戻り高値が重なるような位置で
反発をし始めているので、
ここから上昇する確率が高まりました。
よって、この場所で
買いエントリーをしました。
この時の損切り位置は、
逆三尊の右肩を下へ抜けた場所の
-20pipsで設定しました。
ここを下へ抜けると、
逆三尊失敗となり、
そのまま下がる可能性が
高かったからです。
15分足で見ると、
以下のような位置になります。
そして利食い位置ですが、
15分足で最高値を見ると、
ダブルトップになっています。
更に大きく見ると、
三尊の右肩の位置になります。
よって、
その2つが重なるような位置の
+60pipsで設定しました。
これならリスクリワードも
1:3になるので、
優位性のあるトレードができます。
では、この後の動きを見てみましょう。
あっさり損切りになってしまいました。
しかも含み益もあまり抱えずに
損切りになってしまったので
悲しかったです(笑)
でも仕方ないので
次へ切り替えていきます。
この損切りになった時の
1時間足を見てみると、
以下のようになっていました。
大きく見えれば
まだ上昇トレンドなのですが、
直近の流れを見ると、
高値と安値を切り下げているので、
下落トレンドになっています。
その為、買いを狙うにしても、
直近の戻り高値を上へ抜けて、
トレンドの転換をしてからです。
それでは、
このシナリオを頭に入れた上で、
この後の動きを見ていたところ、
以下のようになりました。
戻り高値を一気に上へ抜けてきました。
こうなると、
1時間足でもトレンドの転換をしたので、
ここからレートが戻ってくるなら、
押し目買いを狙うことができます。
ただ、押しが少し浅いのと、
直近の高値で抑えられて下がると
少しやりづらいと感じました。
それでも、
直近の高値まで85pipsの距離があったので、
ある程度引き付けてエントリーをすれば、
デイトレードなら十分できると考えました。
そこで、
戻り高値付近でのエントリーを照準にして、
この後の動きを見ていたところ、
以下のようになりました。
戻り高値までレートが戻ってきました。
こうなると、
買いが狙えそうなので、
5分足へ変えてみたところ、
以下のようになっていました。
5分足で見ると、
微妙に下落トレンドになっています。
だから、まだエントリーをする事はせず、
入るのであれば、
戻り高値を上へ抜けた後に押し目で買う。
もしくは1回目のトレードと同じように
ハッキリしたダブルボトムを作るか、
逆三尊を作り始めた右肩で買う。
主にこの3つの形の
どれかに当てはまったら
買おうと考えていました。
では、この後の動きを見てみましょう。
戻り高値を上へ抜けて
トレンドの転換が起きた上に、
ちょっとわかりにくいですが、
逆三尊の形を作り出して
右肩の位置で反発し始めています。
よって、この位置で
買いエントリーをしました。
この時の損切り位置は、
逆三尊の右肩を下へ抜けた
-20pipsで設定しました。
ここを下へ抜けると
逆三尊が失敗になるので、
一旦サポートラインまでは
下がると思ったからです。
本当はサポートラインの下へ
損切りを置けるのがベストだったんですが、
それだと-40pipsになってしまうで、
私のデイトレ時の損切り幅の許容値を
超えてしまう事になります。
また、リスクリワード的にも悪くなるので、
ダメだったら一旦切って、
サポートラインで
また反発するような動きを見せたら
買い直せばいいと考えました。
因みに、
この時の状況を1時間足で見ると、
以下のようになっていました。
そして利食いに関しては、
直近高値の少し手前の
+60pipsで設定しました。
これであれば、
リスクリワードも1:2以上なので、
私のデイトレに適した利食いになります。
では、この後の動きを見てみましょう。
エントリー後は含み損をあまり抱えずに
素直に上がって利食いになってくれたのですが、
利食い直後に一気にブレイクしていきました。
せっかく利食いできたのに
なぜか悲しかったです(笑)
もし、そのまま持ち続けていれば、
200pipsは取れていたのですが、
これは完全に結果論です。
直近の高値で
反転した可能性も十分あったし、
そもそも最初からデイトレで
サクッと取る予定だったので、
今回の利食いで十分ですよね。
これで1つ目の損切りと合わせて、
トータルで+40pipsになりました。
リスクリワードが
1:2~3ぐらいのデイトレだと
1回損切りになっても
次に利食いになればプラスになります。
それでいて、
利食いになるまでに時間も掛からないので、
私のデイトレードは
今回お伝えした
リスクリワードと決済幅を基準にしています。
もし、これ以外にも、
デイトレードの実践例を見てみたい場合は、
リアルトレードを解説した記事があるので、
以下の記事も読んでみてください。
まとめ
今回は、
デイトレ時のリスクリワードや
損切りと利食いの目安について
色々とお伝えしてきました。
リスクリワードや決済の目安には
絶対的な正解はなく、
自分に合うものであれば
いくつでもいいのが本当のところです。
ただ、私が今まで色々と検証や
実践経験を積んできた結果、
デイトレ時のリスクリワードは
1:2~3というのが一番安定して
トレードができる比率でした。
その為、もしデイトレをする際の
リスクリワードの比率に迷っているなら、
まずは1:2ぐらいを試してみてください。
そしてそれを基準に、
自分に合うように調整していけば、
あなたにとって
最適な比率が見つかると思います。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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