FXのリスクリワードとは?勝つ為に必要は嘘?理想の比率は?

 

FXではリスクリワードを意識して
トレードをしていく事が多いのですが、

「これって勝つ為に本当に必要なの?」

なんて思う事があるかもしれません。

 

昔の私も
リスクリワードにとらわれ過ぎて
少し迷った時期があります。

 

そこで今回は、

・そもそもリスクリワードとは何ぞや?
・勝つ為に必要なのは嘘なのか?
・理想の比率はあるのか?

などについて、
私の経験を交えながら
お伝えしていきます。

 

FXでのリスクリワードとは?

FXでのリスクリワードとは
1回のトレードにおける
損失と利益の比率のことです。

 

例えば、

損切り:-10pips
利食い:+20pips

と設定していた場合、
リスクリワードは1:2になります。

 

一見するとただの比率ですが、
実はこれがトレードの収支を左右する
大事な要素になります。

どれだけ勝率が高くても、
リスクリワードのバランスが悪ければ
資金はなかなか増えていきません。

逆に勝率がそこそこでも、
リスクリワードを調整する事で、
トータルでプラスにすることができます。

 

つまりリスクリワードは、
勝率と並んで
トレードの軸になる指標なのです。

この事を踏まえた上で、
リスクリワードについて
色々とお伝えしていきます。

 

リスクリワードは勝つ為に必要というのは嘘?

リスクリワードは
トレードの軸になる指標になるのですが、

「こんなの必要ない」
「これがないと勝てないのは嘘」

なんて言われる事もあります。

 

ここに関しては、
嘘とまでは言いませんが、
これも一理あると思います。

確かに、
リスクリワードをキッチリ決めないと
絶対に勝てない訳ではありません。

 

例えば、現在の相場状況に対して
利食いや損切りを
臨機応変に変える事ができる技術や
相場感があるなら、
リスクリワードを意識しなくてもいいでしょう。

 

しかしそれは、
FXですでに勝っているような人が
する事であって、
そうでない場合は、
ある程度の比率を決めておかないと、
感情だけで決済をする場面が増えやすいです。

 

昔の私自身も
リスクリワードを考えずに
トレードをしていた時期がありました。

ですが、自分の中に
ある程度基準を持っておかないと、
感情で利食いや損切りをしやすくなり、
資金が全然増えないどころか、
逆に減っていく事が多くなりました。

 

その為、私個人としては、

“リスクリワードは絶対に必要”

とまでは言わないですが、
自分のトレードを安定させる目安として
最初の内はあった方がいいと考えています。

 

この辺りに関して、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

 

 

FXで理想のリスクリワードは?

FXのトレードを
安定させる目安として
最初の内はリスクリワードは
あった方がいいのですが、

「じゃあどのくらいの比率がいいの?」

といった疑問を持つかもしれません。

 

これに関しては、
自分のメンタルに合う比率であれば、
何でもいいです。

 

例えば、
今の勝率が60%以上あるけど、
利益を伸ばすのが性格的にきついなら
リスクリワードが1:1でも十分です。

 

逆に、利益を大きく伸ばした方が
勝率が低くても精神的に楽なら
リスクリワードの比率を
大きくすればいいでしょう。

 

私個人としては、
1:2~3ぐらいの比率が
性格的に一番やりやすいです。

このぐらいの比率だと
勝率が50%を切っても
トータルでプラスに出来るので、
変に焦る事がないからです。

 

また、利益が小さ過ぎず、
伸ばし過ぎずというのではないので、

・すぐに利食いをして悔しい思いをする
・伸ばし過ぎて戻ってきて悔しい思いをする

といった事がほとんどないのも
私にとってはちょうどいいんですよね。

 

あとはこのくらいの比率なら
勝率も70~80%以上を狙えるのもいいです。

通常、勝率を高くするには
リスクリワードの比率を
少し悪く必要があるのですが、
1:2ぐらいの比率なら
それなりに勝率を高く維持する事も可能です。

 

ですから、
もしリスクリワードの比率に迷うなら、
まずは1:2ぐらいを
試してみるのがオススメです。

 

それを試してみて合わなかったら、
比率を小さくしたり、大きくしたりと、
自分の性格に合わせていけば、
最適なリスクリワード比率が見つかるはずです。

 

リスクリワードと勝率の関係

理想のリスクワードは
自分の性格に合っているものであれば、
なんでも大丈夫です。

 

ただそうはいっても、
どのくらいの比率と勝率で
損益がプラスになるのか
目安を知りたいかもしれません。

 

そこで、
どのくらいのリスクリワードで
どのくらいの勝率の時に
損益分岐点がゼロになるのかを
簡単に表にしてみました。

 

リスクリワード勝率
1:0.567%
1:150%
1:1.540%
1:234%
1:2.529%
1:325%
1:3.523%
1:420%
1:4.519%
1:517%

 

上記のような
リスクリワードと勝率だと、
トータルの損益がゼロ以上になります。

 

例えば、
リスクリワードが1:1の時は
勝率が50%で
トータルの損益が
プラスマイナスゼロになります。

ということは、
このリスクリワードを使った時の手法は
勝率が51%以上ないと
資金が増えていかない事になります。

 

逆にリスクリワードが1:2なら、
勝率が35%以上あれば、
トータルでプラスになります。

 

こういうのを簡単に把握しておくだけでも、
自分にとってどの損益比率と勝率だと、
ストレスが少ないかの目安が見えてきますよね。

そしてこの事が、
自分に合った手法や
トレードスタイルを作っていく上での
ベースにもなってくれます。

 

トレードスタイルでリスクリワードは変わる?

FXでは手法を作る前に、
トレードスタイルを決めますよね。

このトレードスタイルによって
リスクリワードが変わる事が多いです。

 

そこでここからは、
私の経験による、
トレードスタイル別の
リスクリワードについて
簡単にお伝えしていきます。

 

スキャルピング

スキャルピングの場合、
大量にトレードをして
資金を回転させながら
稼いでいくスタイルです。

 

よって、
1回のトレード時間も短くなるので、
基本的にはリスクリワードが
悪くなるのですが、
その代わり、
勝率が高くなります。

 

例えば、

・利食い:+3~5pips
・損切り:-10pips

といったような
リスクリワードで
勝率が80%以上というのを
よく見かけます。

 

上手い人だと
損切り幅をもっと小さくして、
リスクリワードが1:1ぐらいで
スキャルピングをしている事もあります。

ただ、どちらにせよ、
スキャルピングの場合は
リスクリワードの比率が小さいです。

 

デイトレード

次にデイトレードですが、
この時のリスクリワードは
1:1以上が多いです。

 

このぐらいの時間軸だと、
スキャルピングよりも
値幅が大きくなります。

その為、
利益もそれなりに伸ばす事ができるので、
リスクリワードの比率も
大きくなる傾向があります。

 

例えば、私の場合だと、
15分足のデイトレードが
今はメインなのですが、

損切り:-15~-30pips
利食い:+30~+70pips

ぐらいでトレードをしています。

 

リスクリワードで言うと、
大体1:2~3ぐらいです。

それでいて、
トレード回数も平均して
1日1回ぐらいあるし、
勝率も比較的高くできるので、
全てがちょうど良くて
私にはやりやすいです。

 

もし、この時間軸のトレードについて
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXでデイトレをするなら15分足の手法が一番やりやすい!

 

長い時間軸のトレード

FXでは、
1~4時間足をメインにした
トレードスタイルもよく使われます。

このぐらいの時間軸だと、
リスクリワードの比率は
1:1~2ぐらいが意外に多いです。

 

1時間足以上になると、
値幅がデイトレードの時よりも
更に大きくなって、
利食い幅も大きくなるのですが、
その分、損切り幅も大きくなります。

 

また、利食い幅を大きく伸ばすほど、
利食いまで届かずに
戻ってくる事も多くなります。

その為、リスクリワードの比率を
無理に大きくしてしまうと
勝率が悪くなる傾向にあります。

 

こういう事を考えると
リスクリワードは1:1~2ぐらいが
ちょうどいいです。

 

実際に私自身も
昔は4時間足のトレードを
メインにしていたのですが、
その時は、

利食い:+100~200pips
損切り:-50~-100pips以上

といった感じでした。

 

特にボラティリティが大きい相場だと、
損切りが100pipsを超える事もありました。

その時には利食いを
+300pipsとか狙っていたのですが、
そこまで届かずに戻ってくる事が多かったです。

 

こういう経験から、
ボラティリティが高い相場でも、
リスクリワードが1:1になったり、
最高でも1:2がいいところでした。

逆にボラティリティがそこまで高くない時は
損切り幅が-50pipsに対して、
利食い幅が+100pipsというのが多かったので、
リスクリワードは1:2でした。

 

因みに、4時間足のトレードは
私がFXで勝てるきっかけとなった
トレードスタイルでやりやすかったです。

 

もし、この時間軸のトレードについて
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
4時間足のデイトレがFXで勝てるきっかけになった!

 

リスクリワードがよくなる手法は?

FXのリスクリワードは
トレードスタイルによって
変わってくるのですが、
手法によっても変わる事が多いです。

 

その中で、
リスクリワードが良くなる手法は、
私の経験上だと、
トレンドに沿った押し目買いと
戻り売りになります。

 

これは誰もが知る王道の手法ですが、
リスクリワードは良くなります。

なぜなら、
トレンドが出ていると、
相場参加者の目線が同じになるので、
一方向へレートが動きやすくなるからです。

 

例えば、上昇トレンドであれば、
売ってくる人よりも
買ってくる人の方が多いので、
レートが上に伸びやすくなります。

 

また、押し目買いや戻り売りは、
レートが一旦戻ってきてから
エントリーをしていくので、
反転が始まる場所から
トレードができる事になります。

 

よって、この手法だと
利益を大きく伸ばす事が可能なので、
リスクリワードが良くなります。

 

更には、
サポートラインが引けるような場所の近くで
エントリーをしていくと、
損切りがその場所を下へ抜けた位置へ
設定できるので、
損を最小限に抑えることができます。

 

この事でも
トレンド中の押し目買いや
戻り売りは
リスクリワードが
良くなる手法となっています。

 

実際に私自身も、
メインのトレード手法は
トレンド中の押し目買いと戻り売りです。

単純な手法ですが、
リスクリワードは良いし、
勝率も高いので気に入っています。

 

もし、この手法の特徴について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで押し目買いと戻り売りの手法はなぜ勝てる?大衆心理から読み解く本質

 

逆張りはリスクリワードが悪くなる

FXの手法では、
逆張りの手法がありますが、
これはリスクリワードが
悪くなる傾向があります。

 

なぜなら、逆張りは
トレンドに逆らって
トレードをしていくので、
利益が伸びにくいからです。

 

例えば、
下落トレンド中に
逆張り買いをする場合、
買ってくる人よりも
売ってくる人の方が多い状態で
エントリーをする事になります。

 

この状態で買って
仮に反転をしたとしても、
そこから戻り売りが入りやすいので、
伸びずに戻ってくる事が多くなります。

 

もちろん、
上手く底で入る事ができれば、
リスクリワードは良くなるのですが、
かなり高度な技術や経験が必要になるので、
一般的に考えると、
やはりリスクリワードは
悪くなる傾向にあります。

 

よって、
手法のリスクリワードを
良くしたいのであれば、
私個人としては、
トレンドが出ている最中の
押し目買いや戻り売りを
おすすめします。

 

ただし、
人によって性格が違うので、
この手法が全ての人に
合うとは限りません。

この辺りは、
自分の性格などを考えて、
使いやすい手法を選ぶのが一番です。

FXでは自分に合った手法でないと
やはり結果は出ないですからね。

 

もし、逆張りの手法について、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで逆張りをしても勝てない人がハマる4つの落とし穴と脱出法

 

勝率を維持しながらリスクリワードを良くする方法

FXはリスクリワードを良くすれば
資金の増え方も大きくなりますが、
その分、勝率が下がる点も
悩ましい部分ではありますよね。

 

私も大きく稼ぎたいからといって、
やみくもにリスクリワードを
上げた経験があるのですが、
勝率がガクッと下がってしまい、
メンタルが崩れた経験があります。

 

そんな中、色々と試してみて、
勝率を維持しながら
リスクリワードを良くする方法を
3つほど見つけたので、
それを紹介していきます。

 

利食い後の伸びをチェックする

まず1つ目は、
利食い後の動きをチェックする方法です。

これは利食いのトレード記録を全て見返して、
利食い後に伸びているトレードが
どれくらいあるのかをチェックします。

 

例えば、
利食いのトレード記録が100個あって、
利食いをした後に、
更に10pips伸びているトレードが
90個あったとしましょう。

 

ということは、
今の利食い方法から
更に10pipsを伸ばした方が
トータルの成績が
900pipsも増える事になりますよね

それでいて、
勝率をそこまで落とさずに
リスクリワードを良くする事ができます。

 

ただし、これは、
利食い後の伸び幅と
利食い後に伸びる数によって
結果が変わるので、
計算が必要になります。

 

例えば、今現在のトレードが

利食い:+30pips
損切り:-15pips

だとします。

 

この時に100回トレードをして、
50個が利食い後に10pips伸びて、
50個が伸びずに反転して
損切りになるとしましょう。

 

この場合、
利食い幅を+10pips伸ばすと、
逆に50個分損切りが増えて、

利食いトレード:50x10pips=+500pips
損切りトレード:50x-15pips=-750pips

となるので、
合計で-250pipsになって
+30pipsで利食いする時よりも
結果が悪くなってしまいます。

 

よって、利食い後のトレードが
どのくらいの割合で、
どのくらいの値幅伸びているのかを
ちゃんと確認して計算する必要があります。

 

分割決済をする

2つ目の方法に分割決済があります。

 

例えば、先ほどと同様に、
今の自分のトレードが、

利食い:+30pips
損切り:-15pips

だったとしましょう。

 

この時に
エントリーをしてから
+30pipsの利食いポイントに来たら
ポジションの半分を利食いします。

そして残りの半分は
利益を伸ばして、
+60pipsで利食いをしたとします。

 

そうすると、
30pips + 60pips ÷2=45pips
となるので、
本来の+30pips利食いよりも
大きく利食いが出来ていますよね。

 

このように、
分割決済を使う事でも
勝率を維持しながら
リスクリワードを
良くする事ができます。

 

しかし、分割決済をする場合、
半分利食いをした後に、
レートが戻ってきて、
もう半分が損切りになったり、
建値決済になったりすると
逆にリスクリワードが悪くなります。

 

この辺りも、
トレード記録を見返して、
利食い後の動きがどうなっているかで
分割決済をするかしないかを
決めた方がいいです。

 

もし分割決済について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXの分割エントリー同様に大切!分割決済のコツと注意点

 

エントリーを引き付ける

勝率を維持したまま
リスクリワードを良くする
3つ目の方法として、
エントリーを引き付ける方法があります。

 

これはマルチタイムフレーム分析を使って、
下位足でエントリータイミングを計る事で、
よりピンポイントでエントリーができます。

 

これができれば、
損切り幅が小さくなって、
利食い幅も大きくなるので
勝率を維持したまま
リスクリワードを良くできます。

 

最初の2つだと
利食い後の動き次第で
勝率が落ちる事もあるのですが、
この方法だと
完全に勝率を維持できます。

むしろ、
エントリー精度が上がる事で
勝率もアップできるぐらいなので、
私個人としては、
この方法を使うのが一番だと考えています。

 

その代わり、
これはマルチタイムフレーム分析や
細かいチャートを読むテクニックが
必要になってくるので、
かなり難易度は高いです。

 

ですが、私も徹底的な検証で
これらのテクニックを磨き上げたら、
リスクリワードと勝率を
アップする事ができたので、
やる価値は十分あると思います。

 

もし、マルチタイムフレーム分析や
精度が高いエントリー方法について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

 

 

まとめ

今回は、リスクリワードの定義から
嘘かどうかの考え方、
リスクリワードを
良くする為のコツなどについて
色々とお伝えしてきました。

 

リスクリワードは
FXで勝つ為に絶対に必要なものとまでは
いいませんが、
自分のトレード基準を作るには
考えるようにした方がやりやすくなります。

ですから、
今の自分のトレードが曖昧なのであれば、
リスクリワードの考えを
取り入れてみるといいかもしれません。

 

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