FXで複数の時間足チャートをシンクロさせてトレードする方法

 

FXでは、短期のデイトレをする場合、
複数の時間足チャートを表示させて、
トレードをすることがほとんどです。

いわゆる、
マルチタイムフレーム分析です。

 

私自身も、
短期のデイトレがメインなので、
複数の時間足チャートを表示させて
トレードをしています。

 

ただ、この複数足の時間足チャートを
上手く組み合わせてトレードをするのが
苦手な人は意外に多くいます。

そこで今回は、
FXで複数の時間足チャートを
シンクロさせる方法をお伝えしていきます。

 

動画で見る場合は以下から見れます↓↓

 

まずは長期足の流れを確認!

マルチタイムフレーム分析で、
短期のデイトレをする場合、
まずは長期足の流れを
必ず確認する事から始めます。

 

私の場合、長期足チャートとは、
1~4時間足チャートのことです。

例えば、私なら、
朝一でチャートを確認する場合、
まずは1時間足で全体の流れを見ます。

 

この時の1時間足が以下のような
状態だったとしましょう。

 

このチャート画像なら、
高値と安値を切り上げをしているので、
上昇トレンドと判断します。

その為、短期のデイトレを狙うなら、
基本的に買いエントリーしか考えません。

 

ここで全体の流れに反して、
変に逆張りを狙うと、
負ける確率が高くなるからです。

 

そして、次に、
現在のレートから近い場所に
水平線が引けそうな場所があれば、
そこへ水平線を引いていきます。

例えば、以下のような感じです。

 

この2つのことを
最初にしておくことで、

・買う相場なのか?売る相場なのか?
・大まかなエントリーポイント

といったことを認識できます。

 

因みに、日足以降に関しては、
私の場合は、
そこまで細かく見ません。

1日に1回だけ
日足チャートに切り替えて
全体の流れと強いサポレジが
すぐ近くにないかだけ
ザっと見る程度です。

 

短期のデイトレだと、
その日の内に終わることが多く、
日足や週足を見なくても、
トレードに大きな影響を
ほとんど受けないからです。

 

もし、1週間程度の
スイングトレードをする場合であれば、
日足と週足はしっかり確認するので
この限りではありません。

 

次に短期足チャートを確認!

長期足チャートの流れと、
水平線を引き終わったら、
そのまま短期足を見ていきます。

私の場合、15分足がメインなので、
15分足チャートに変えます。

 

そうすると、以下のようになっていました。

 

そしてここから、
長期足チャートの時と同じように、
全体の流れを確認して、
引ける場所があれば、
水平線を引いていきます。

 

今回の短期足チャートを見ると、
長期足と同じく、
高値と安値を切り上げているので、
上昇トレンドと判断します。

 

水平線に関しては、
1時間足チャートに引いた場所に加えて、
15分足だと以下のように引けます。

 

このように短期足をチェックしたら、
最後にまとめとして、

・長期足の流れ
・短期足の流れ
・買いか?売りか?

というのを再確認します。

 

今回のチャートでいうと、

・長期足の流れ:上
・短期足の流れ:上

と判断できるので、
トレードは基本的に
買いだけを狙います

 

そして、買いを狙う場所ですが、
これに関しては、
1時間足と15分足で水平線を引いたので、
そのどちらかまでレートが下がってきて

“下げ止まる動きを見せたら買い”

というシナリオを立てます。

 

このような感じで見ていけば、
長期足と短期足の複数のチャートで
トレードをする場合に、
上手くシンクロさせることができます。

 

因みに、エントリーに関しては、
自分のやりやすい形で
エントリーしていけば大丈夫です。

 

私であれば、
今回の場面でエントリーするなら、
5分足以下に落として、
エントリーポイントを探っていきます。

例えば、最初の水平線へレートが来た時に
5分足で見ると以下のようになっていました。

 

ここで反発するようであれば、
1時間足の水平線が効いていると判断できるので、
買いエントリーを狙っていきます。

では、次のローソク足を見てみましょう。

 

1時間足の水平線では反応せずに
下に抜けてしまいましたね。

その代わり、
15分足で引いた水平線まで
レートが落ちてきました。

 

ここで反応するようであれば、
15分足で引いた水平線が効いていると見て、
買いでエントリーをしていきます。

それでは次のローソク足を見てみましょう。

 

陽線が出たので、
15分足の水平線で反応していると
考えることができます。

よって、この次のローソク足で、
買いエントリーができます。

 

ただ、私の場合は、
エントリーの精度を上げたいので、
ここではまだ入らずにもう少し待って、
これ以上下がりそうにない動きが出たら
エントリーをしていきます。

 

例えば、今回の場面だと、
しばらく5分足チャートを様子見していると、
以下のような動きになりました。

 

15分足の水平線で反発した後に、
もう一度売りが入ってきたけど、
水平線まで届かずに上昇し始めていますよね。

しかも、
よく見るとダブルボトムにもなりそうです。

 

よって、反転のサインと見る事ができるので、
この次のローソク足でエントリーをします。

 

この時の損切りは、
15分足の水平線を下に抜けた場所です。

 

ここを下に抜けると、
短期下落トレンドが発生するので、
そのまま下がっていく可能性があるからです。

 

利食いに関しては、
直近高値でもいいし、
リスクリワードを良くしたいなら、
高値抜けを狙ってもいいです。

 

今回の場面であれば、
長期足と短期足が上昇トレンドなので、
より上がりやすい状態となっています。

つまり、利益を伸ばすことができるので、
私であれば、最低でも損切り幅に対して、
2倍の利食い幅で狙っていきます。

 

その後の動きを見ると、
以下のようになりました。

 

やはり、
長期足と短期足の流れが同じ方向だと、
大きく伸びやすいですね。

 

このような感じで、
複数の時間足をシンクロさせていけば
短期のデイトレードで
上手くトレードをする事ができます。

 

「複数チャートを合わせて
トレードをするのが苦手」

と言う人がけっこう多いのですが、
順序を追って
チャートをチェックしていけば、
複数足を組み合わせて判断するのは、
そこまで難しくないです。

 

もし、デイトレードをする時に、
よりピンポイントで
エントリーをしたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。

 

 

長期足と短期足の流れが逆の場合

上記で説明したチャート画像では、
長期足と短期足の流れが、
同じ方向でしたよね。

このような場合、
エントリーは基本的に1つだけなので、
そこまで迷うことはないでしょう。

 

ただし、長期足と短期足が、
逆の流れになっている場合、
複数足のチャートを
シンクロさせるのが少し難しくなります。

 

「複数足のチャート分析が苦手」
という人の場合、
恐らくこれが原因だと思います。

 

例えば、下記のチャートは、
15分足チャートです。

 

これを見ると、
上昇トレンドなので、
買いエントリーをして、

「高値更新を狙って利益伸ばすぞ!」

なんて考えますよね。

 

でも、その後の動きを見てみると、
以下のようになりました。

 

前回高値で抑えられて、
その後、大きく下落していますよね。

 

これは何故かというと、
1時間足チャートを見れば、
その理由がはっきりわかります。

1時間足チャート↓↓

 

実は、1時間足だと下落トレンドで、
レジスタンスが近い場所で
買いエントリーをしていたのです。

 

だから、上記画像で
買いエントリーをしても、
結局、利益が伸びずに、
損切りになってしまうのです。

 

このように、
長期足と短期足の流れが逆だと、
急に混乱してしまい、
流れとは逆の方向にエントリーをして、
損をしている人が多くいます。

 

こんな時の対処方法としては、

 

長期足の流れに沿ったトレードをする

 

というのを常に心掛けます。

 

この場合であれば、
1時間足チャートの
赤ライン近辺での戻り売りだけを考えます。

 

こうすることで、
狙いを1本に絞ることができるので、
変に混乱することがなくなります。

 

仮に、短期足の流れに沿って、
買いエントリーをする場合も、

“長期足のレジスタンスまで限定”

というのが基本です。

 

ただし、複数チャートの分析に
慣れていない場合は、
まずは長期足の流れに沿って、
エントリーする事だけを考えましょう。

 

例えば、今回の場面であれば、
15分足で高値を切り下げた場所で
エントリーができます。

 

この位置だと、
高値を切り下げている上に、
大きなダブルトップを作っています。

 

この状態だと、
明らかに買いの力が
弱まっていることがわかるので、
上記の黄色マルで
売りエントリーができるのです。

 

もし、より安全に行くのであれば、
ダブルトップを作った後の
戻り売りでもいいです。

 

ここだと、
ダブルトップを完全に作っているので、
15分足レベルでも、

「高値更新に失敗した」

という事実ができあがっています。

 

この事実を作った事で、
多くの相場参加者が、
15分足レベルでも売り目線になります。

 

これによって、

・1時間足での目線:売り
・15分足での目線:売り

といったように、
長期と短期両方で
目線が売りになるので、
下落しやすくなります。

 

更に、今回の場面で
もっと安全にいくなら、
直近の上昇の流れに
切り上げラインを引いて、
そこを割ってからでもいいです。

 

この方法だと、
直近の流れでも
上昇の流れが切れて、
下落の流れに入る場所なので、
安全度はかなり上がります。

 

その代わり、
安全性を取れば取るほど、
エントリー位置が悪くなるので、
損切り幅も広がっていきます。

この辺りは自分の損切り幅や
損切り額を考えながら、
どこで入るかを決めていきましょう。

 

このような感じで、
長期足と短期足の流れが逆でも、
短期足の流れが長期足と
同じ方向になるまで待って
トレードをしていきましょう。

そうすれば、無駄な損失や、
エントリーの機会損失などを
防ぐことができて、
迷うことも減るはずです。

 

マルチタイムフレーム分析がどうしても苦手な場合

上記では、
マルチタイムフレーム分析のやり方を
お伝えしたのですが、

「どうしても苦手で出来ない」

という人も中にはいます。

 

こういう場合は、
トレードをする時間軸を
大きくするのが効果的です。

特に私が個人的にオススメなのが、
1~4時間足のトレードです。

 

このぐらいの時間軸であれば、
多くの時間足を見る必要がありません。

 

例えば、1時間足をメインにするなら、

・1時間足+4時間足
・1時間足+日足

といったように、
2つの時間足だけでもトレードができます。

 

4時間足をメインにするのであれば、
4時間足と日足だけでトレードができるし、
なんなら4時間足だけでもトレードができます。

 

逆に短期のトレードになると、
15分足のデイトレードをする場合でも、
見る時間軸が、

・4時間足
・1時間足
・15分足
・5分足

といったように、
判断材料が多くなります。

 

判断材料が多くなると、
脳が処理しきれなくなって、

「どうすればいいのかわからない」

なんて混乱しやすくなります。

 

ですから、このような場合、
トレードの時間軸を
1つか2つほど上げて、
判断材料を少なくしてあげるのです。

 

1時間足以上の時間軸をメインに
トレードをしていけば、
1時間足未満のチャートは
見なくてもトレードができます。

これであれば、
判断する材料が減るので
マルチタイムフレーム分析が苦手でも
相場に振り回される事が大きく減るでしょう。

 

しかも、1時間足を基準にすれば、
トレンドの判断を間違う事も大きく減るので、
余計な損失も防げます。

 

因みに、私自身も、
FXを始めた当初は
マルチタイムフレーム分析が
すごく苦手で負けまくっていました。

そんな時に
4時間足のトレードに変えたら
凄くトレードが楽になって
上手くいくきっかけを掴めました。

 

もし、このトレードに変えた時のことを
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

 

 

中長期足チャートを多めに表示させる

これは対処療法的になるのですが、
中長期足のチャートを
多めに表示させると
大分混乱を防げると思います。

 

マルチタイムフレーム分析をする時って、
どちらかというと、
短期足のチャートを
多く表示させている事が多いです。

例えば、以下のような感じで。

 

これだと、
目に入るチャートが
中長期足チャートよりも、
短期足の方が多いですよね。

 

こうなると、
仮に中長期足のトレンドを
正しく確認できていたとしても、

“いざエントリー”

となった時に
短期足のトレンドにつられて
本来とは逆の方向へ
トレードをする可能性が高くなります。

 

その為、
このようなことを防ぐために
中長期足のチャートの数を
短期足のチャートの数よりも
多くするのです。

 

こうすることで、
脳に中長期足のトレンドを
インプットさせることができて、
全体の流れを間違えることなく
トレードをすることが可能になります。

 

因みにエントリーをする時は、
1つのチャートだけを
短期足に変えると効果的です。

例えば、今回のチャートなら、
右下が15分足チャートなのですが、
この部分を5分足などに変えるのです。

 

要するに、
短期足を表示させるのは
あくまでもエントリータイミングを
見る時だけにするのです

そうすれば、
短期足の流れに影響されずに
全体の流れに沿った
トレードができるようになります。

 

 

チャート画面を1つの表示だけでやらない

これに関しては恐らく、
そこまで多くないと思いますが、
たまにチャート画面を
1つの時間軸だけ表示させて
トレードをしている人がいます。

 

これをやってしまうと、
いちいち短期足と長期足のチャートを
切り替える必要が出てきます。

 

そうなると、
最初は長期足のトレンドを
ちゃんと確認できていたのに
段々と短期足のトレンドにつられて、

“買いで狙うところを
売りで入ってしまった”

なんてことが起きやすくなります。

 

しかも、短期足でトレードをするほど、

・5分足
・15分足
・1時間足
・4時間足

といったように、
確認するチャートの数も増えるので
余計、全体の流れが頭に入りにくくなって
流れとは逆のトレードをしやすくなります。

 

だから、
短期のデイトレードをする場合は、
長期足と短期足のチャート両方を
画面に表示させるようにしましょう。

例えばこんな感じで↓↓

 

そうすれば、長期足と短期足の
複数チャートを同時に見れるので、
視野が狭くなることも防げるでしょう。

 

もし1つの画面に
何個もチャートを表示させると、
余計混乱してしまう場合は、
2つぐらいまでに抑えておくのでもいいです。

 

私も昔は1つの画面に
1つの時間軸だけを表示させて
カチカチ切り替えていたので
変なトレードが多かったです。

ですが、複数の時間足を
1つの画面に表示させるようになってからは
全体の流れを見誤って
変なトレードをすることが大きく減りました。

 

この状態でチャート分析をしていけば、
より効果的な分析ができて、
トレードの精度も上がるでしょう。

 

 

スマホだけでのトレードも危険

あとは中には、

「パソコンが買えなくて
スマホだけでトレードをしている」

という人もいますが、
マルチタイムフレーム分析をする時は
これもやめた方がいいです。

 

しかも、スマホの場合、
画面が小さいので
余計トレンド判断が鈍ります。

ですから、
スマホだけでトレードをするにしても、
FXで安定して結果を
出せるようになってからした方がいいです。

 

そもそもFXをやる上で、
パソコンを買う資金がない時点で
FXをやる準備ができていない証拠です。

パソコンも立派な商売道具なので
最初はちゃんと揃えた方がいいです。

 

 

まとめ

今回は、FXで複数の時間足チャートを
シンクロさせる方法について、
私のやり方をお伝えしてきました。

 

短期足のデイトレをする場合、
複数足のチャートを
上手くシンクロさせることが重要です。

 

その為、迷わないようにする為の
ポイントとしては、

・長期足の流れを常に頭に入れておく
・長期足のチャートを常に見ておく

というのを心掛けて、
長期足の方向だけでトレードをしましょう。

 

そうすれば、
変に迷ったり、混乱したりすることを
減らす事ができるはずです。

 

もし、マルチタイムフレーム分析が
どうしても苦手なら、
トレードの時間軸を大きくするなどして、
対応していくようにしましょう。

 

複数の時間足チャートを
シンクロさせる方法がわかったら、
次は水平線の引き方についても
再確認してみましょう。

 

あなたは正しい水平線が引けていますか?

もし、引ける自信がない場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで水平線の引き方はシンプルに6本引くだけで十分!

 


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