FXでは、移動平均線を使って、
トレードをしている人が多いですよね。
昔の私もよく使っていました。
でも、移動平均線を使う時って、
「どの数値を設定すればいいのか?」
「どの種類の移動平均線を使えばいいのか?」
この辺りに迷うと思います。
そこで今回は、
移動平均線の設定期間や、
トレードの精度を良くする為に
どう使えばいいのかを解説していきます。
動画で見る場合は以下から見れます↓↓
移動平均線の設定期間はいくつがいいの?
FXで使う移動平均線の
設定期間についてですが、
ぶっちゃけた話、
「いくつでもいい」
というのが本音です。
自分が使っていて、
「この設定期間が
自分の手法に合っている」
って思えば、
それを使えば大丈夫です。
ただし、そうは言っても、
無限にある設定期間の中で、
何を使えばいいか迷いますよね。
そんな時に使いやすい設定期間が、
・MA20~25
・MA200
といった数値になります。
この辺りの期間を
使っておけば間違いないです。
この数値を見たあなたは、
「え、普通の設定値じゃん」
なんて、少し拍子抜けしたかもしれません。
でも、普通の数値だからこそ、
移動平均線の効き目も強くなるのです。
これはチャートが動く仕組みを考えてみると、
その理由が見えてきます。
例えば、FXのチャートというのは、
相場参加者の意思によって作られています。
多くの相場参加者が上がると判断すれば、
買いが入ってチャートが上昇していきます。
逆に、多くの相場参加者が下がると判断すれば、
売りが入ってチャートが下落していきます。
つまり、多数決で勝った方へ、
レートが動いていきます。
この仕組みを照らし合わせると、
相場参加者の多くが使う期間を
設定してあげれば、
移動平均線も
機能しやすくなると思いませんか?
例えば、移動平均線の期間が
50と100(MA50とMA100)があって、
相場参加者の人数が
全部で100人いるとしましょう。
そして、100人中80人が、
MA50を使っていたとしたら、
MA50の方が機能しやすくなりますよね。
これ以外にも、
あなたが移動平均線の期間と聞いて、
パッと頭に思い描く期間は、
大体これらの数値ではありませんか?
あなたがFXを始めた時に
移動平均線について
多少なりとも勉強をしたと思います。
そして、その時によく出てきた数値は、
20~25、200辺りだったはずです。
これはあなた以外の人も
同じ数値を目にしているし、
実際に私自身もそうでした。
つまり、広く知れ渡っている数値ほど、
多くの人が使っているので、
それと同じ期間の移動平均線を使えば、
トレードに上手く活かすことができます。
このような考えから、
移動平均線の設定期間は
・20~25
・200
といった数値を使っておけば大丈夫です。
因みに、これらの数値以外にも、
50、75、100といった数値も
見たことがあると思います。
この数値でも、もちろん良いのですが、
一番目にする数値が20~25と200なので、
私はこの辺りの設定期間を一番オススメします。
これらの数値以外を使う人は何を見ているのか?
FXで移動平均線を使うなら、
よく目にする数値を
使っておけば大きく外す事はないでしょう。
しかし、FXで勝っている人を見ると、
たまにMA80などの
あまり見慣れない数値を
チャートに表示させている事がありますよね。
こういうのを見ると
「なんでその数値なの?」
と思うかもしれません。
ですが、このような場合、
自分がトレードする時間軸を基準に
別の時間軸に対する移動平均線を
見ていることが多いです。
例えば、1時間足チャートに
MA20を表示させて、
これを基準にトレードをしているとしましょう。
そしてこの時に
同じ1時間足にMA80が
表示させてあったとしましょう。
この場合、
MA80はMA20の4倍なので、
1時間足も4倍して、
4時間足に換算すると
MA20を表しているのです。
よって、
1時間足のチャートに表示されている
MA80というのは
4時間足のMA20の事を指しているのです。
これによって、
1時間足のチャート上だけで
・1時間足のMA20
・4時間足のMA20
この2つを見ることができるのです。
このように、
1つのチャートの時間軸に
何本かMAを表示させて
トレードをしている場合、
別の時間軸の同じ数値のMAを
見ていることが多いです。
自分の手法から決めるのもアリ
もし今のトレードで
移動平均線を使っていない状態で、
取り入れようと考えているなら、
自分の手法から数値を決めるのもアリです。
例えば、あなたのトレードが
押し目買いを狙うトレードだったとしましょう。
そのトレードの中で、
勝っているトレードに対して、
どの移動平均線の数値がぶつかっているかを
チェックするのです。
仮に、以下の画像の黄色マルで
押し目買いのトレードをして
勝っていたとしましょう。
この時に、押し目買いをした場所で
どんな移動平均線の数値が当たっているかを
チェックしてみるのです。
今回の場面をチェックしてみたところ、
MA100が押し目買いの個所に当たっていました。
そしたら、
他の勝ちトレードにも同じことをして、
どの移動平均線の数値が
一番多くぶつかっているのかを確認するのです。
もし、30個の勝ちトレードの中で、
7割以上がMA100と重なっていたら、
自分のトレードには
MA100が適している事がわかりますよね。
これがもし、
・MA25で5個
・MA50で8個
・MA75で6個
・MA80で3個
・MA100で8個
みたいな感じで、
どれも似たようなトレード数だったら、
移動平均線は使わない方がいいです。
こういう場合、相場状況に合わせて
上手くトレードをしている可能性が高いので、
そこに決まった数値の移動平均線を当てはめると
逆効果になる可能性が高いです。
よって、この方法を使って、
移動平均線の数値を決める場合は、
30個中20個がMA100で反応しているなど、
明らかな偏りが出た時だけ使った方がいいです。
また、この方法を使う時は
検証もしっかりやった方がいいです。
なぜなら、自分がチェックした期間だけ、
そのMAが効いていたかもしれないからです。
だから、長い期間で検証をしてみて、
本当にその数値が効いているのかを
確認してからMAを使っていきましょう。
もし、検証法について、
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?
使う移動平均線の種類は何がいいの?
移動平均線を使う時は、
設定期間以外にも、
SMAやEMAといった種類がありますよね。
種類に関してもどれを使えばいいか、
迷うことがあると思いますが、
これも何を使ってもいいです。
SMAとEMAであれば、
多くの相場参加者に使われているので、
どっちを使ったとしても効果的です。
EMAの方が反応がSMAよりも早いので、
強い動きが出た時には有効です。
こういう場面でのトレードが多いなら、
EMAの方がいいかもしれません。
もし、迷うのであれば、
SMAとEMA両方使っちゃってもいいです。
そうすれば、
どちらかで反応した時に
エントリーすることができますよね。
もしくは、以下のチャート画像のように、
両方で反応することもあるので、
こういう場合は、
移動平均線の信頼性も多少アップします。
ただし、2つを使ったからといって、
必ず勝てるわけではない事を
頭に入れておきましょう。
それに、この方法を使うと、
チャートも少し見づらくなるので、
トレードに影響が出る事もありえます。
移動平均線を使ったトレード方法は何がいい?
移動平均線は
FXのトレードをする時には
役立ってくれるのですが、
「どんなトレード方法がいいの?」
こんな疑問を持つこともありますよね。
トレード方法に関しても、
自分がやりやすいものであれば何でもいいです。
グランビルの法則を使ってもいいし、
ゴールデンクロスを使ってもいいです。
私の場合は、
トレンドに沿ったトレードをするので、
移動平均線を使っていた時は
押し目買いなどをする時に使っていました。
使う移動平均線はSMA20だけでした。
例えば、今の1時間足チャートが
以下のような状態だったとします。
全体の流れを見ると、
上昇トレンドですよね。
この時にレートが
移動平均線まで落ちてくるのを待ちます。
では、この後の動きを見てみましょう。
移動平均線までレートが落ちてきたのですが、
ここですぐにはエントリーをしません。
まずは移動平均線で反発するかどうかを確認します。
この次のローソク足を見てみると、
以下のようになりました。
移動平均線を下へ抜けたのですが、
レートが上昇して移動平均線の上へ
戻ってきたので、買いを狙っていきます。
この時に5分足に時間軸を落として、
エントリータイミングを見ていきます。
そこで、5分足に変えたところ、
以下のような状態になっていました。
5分足の移動平均線も上に抜けているので、
買いを狙っていきます。
ただ、ここですぐに入るのではなく、
移動平均線までレートが戻ってきて
反発してから入ります。
では、この後の動きを見てみましょう。
5分足の移動平均線まで戻ってきてから
反発していますよね。
しかも、この時の1時間足を見てみると、
以下のようになっていました。
よく見てみると、
1時間足の移動平均線で
ピッタリ反応して上がり始めています。
拡大図↓↓
よって、5分足でエントリーをしていきます。
この時の損切り位置は、
直近の安値の下になります。
ここを下へ抜けると、
5分足で下落トレンドが継続するので、
更に下がっていく可能性があるからです。
また、1時間足の移動平均線も
下へ抜けてくるので、
買った根拠が崩れることになります。
利食いに関しては、
1時間足の直近の高値が意識されそうなので、
その手前で利食いをします。
では、この後の動きが
どうなったかを見てみましょう。
1時間足の移動平均線に沿って上がっていき、
最後は大きく上昇していきました。
あとは、これ以外の方法としては、
例えば、現在の4時間足が
以下のようになっていたとしましょう。
4時間足の押し安値を下へ抜けて、
トレンド転換をしています。
更に4時間足の移動平均線も
下向きになっているので、
流れが下に変わりだしたのがわかります。
では次に、1時間足を見てみましょう。
1時間足で見ると下落トレンドになっていて、
移動平均線の傾きも下へ向いています。
つまり、長期足で見ると、
明らかに流れが下落になっているのがわかります。
そしたら、短期足へ時間軸を変えて、
エントリーを狙っていくのですが、
この時の15分足が以下のようになっていました。
15分足でも強い下落トレンドになっているので、
ここから戻り売りを狙っていきます。
この時に考えるエントリーとしては、
15分足の移動平均線までレートが戻ってきて、
そこで反応したらです。
では、ローソク足を少し進めてみましょう。
15分足の移動平均線までレートが戻ってきました。
しかし、移動平均線ではまだ反発していないので、
ここではエントリーができません。
そこで、ローソク足を1本進めてみましょう。
移動平均線を少し上へ抜けた後に
陰線となりました。
これなら15分足の移動平均線が
効いていると見ていいです。
更にここから、次は5分足に変えて、
どんな状況かを見ていきます。
その時の状況が以下のようになっていました。
5分足だと移動平均線の上にレートがいます。
これだと、移動平均線がサポートとなって、
上がっていく可能性があるので、
ここではまだエントリーはしません。
エントリーをするにしても、
移動平均線の下へローソク足が潜り込んでからです。
では、ローソク足を少し進めてみましょう。
ローソク足が移動平均線の下へ
潜り込んできました。
これで4時間足から5分足まで、
全ての時間足が移動平均線よりも
下にいることになりました。
ここで売りエントリーをしていきます。
この時の損切り位置は、
5分足の戻り高値を上へ抜けた場所になります。
ここは15分足の戻り高値でもあるので、
この場所を上へ抜けると短期でトレンド転換が起きます。
また、15分足の移動平均線も
上へ抜けることになるので、
損切りをしないと、損失が大きくなる可能性があります。
利食いに関しては、4時間足で見ると、
目立ったサポートラインまで距離があるので、
その手前まで伸ばすことができます。
では、その後の動きを見てみましょう。
大きく下落していきました。
しかも4時間足を見ると、
以下のような感じになりました。
4時間足の目立ったサポートまで
レートが落ちて反発しています。
長期足でサポートとなるような場所が少ないと
すんなりレートが落ちてくれるので、
利食いが伸ばしやすくなっていいですよね。
私の場合はこのような感じで、
長期足でチャートと移動平均線から
全体の流れを把握して、
短期足の移動平均線をエントリーポイントとして
使うようなトレードもしていました。
移動平均線を使ったトレード方法に関しては、
色んなやり方があるので、
ご自身に合った方法を見つけて
トレードをしていくのが一番です。
移動平均線はあくまでもスパイス
移動平均線はFXのトレードに役立ってくれますが、
あくまでも補助的に使う方がいいです。
なぜなら、FXはローソク足から作られる
チャートを見ながら
トレードをしている人が大部分なので、
やはり、チャートがメインになります。
だから、
移動平均線をメインにするよりも、
ダウ理論や水平線をメインに使った方が、
安定したトレードができると、
個人的には考えています。
そして、そこに移動平均線を
スパイスとして加えてあげると、
より信憑性が高まって、
トレードがしやすくなるでしょう。
例えば、現在のチャートが
以下のようだったとしましょう。
まず、ダウ理論に沿って、
全体の流れを確認していくと、
高値と安値を切り下げているので、
下落トレンドですよね。
更によく見てみると、
直前のローソク足が上ヒゲになっているのですが、
そこにレジスタンスラインが引けます。
よって、
ここから売りでエントリーができるのですが、
もしこれだけだと少し心配な場合は、
ここに”移動平均線”
というスパイスを加えてあげます。
そうすると、
以下のようになります。
移動平均線でもキレイに反応していますよね。
こうなると、
・水平線で売ってくる人
・移動平均線で売ってくる人
この2種類の人達が
売りでエントリーをしてくるので、
より下がる確率が高くなります。
よって、この位置から
迷わずにエントリーができますよね。
結局、その後どうなったかというと、
以下のチャートのようになりました。
そのまま下落していますよね。
このように、移動平均線を使うにしても、
ダウ理論や水平線と組み合わせて、
スパイスとして使ってあげると、
より効果的なトレードが可能になります。
移動平均線の使い過ぎに注意
移動平均線を使い始めると、
「何本か入れた方が
より勝率が上がるのでは?」
「最適な組み合わせはどれだろう?」
なんて思って、
何本も移動平均線を使いがちです。
しかし、これをやってしまうと、
トレードの判断が鈍って、
逆に結果が不安定になる事があります。
例えば、以下のチャートのように、
チャート上に移動平均線を
3本表示させていたとしましょう。
この時に移動平均線を見ていると、
一番上の移動平均線の傾きが下向きなので、
まだ下がると感じて
売りでエントリーをしてしまう事があります。
しかし、チャートをよく見ると、
戻り高値をしっかり上へ抜けているので、
トレンド転換をしています。
更に、直近の流れは
高値と安値を切り上げているので、
短期的に上昇トレンドになっています。
ということは、
ここから下がるよりも
上昇する可能性の方が高いので、
売るべきではないポイントになります。
では、この後の動きを見てみましょう。
やはり上昇していきましたね。
移動平均線を何本も表示させていると、
そっちに目が行ってしまい、
チャートの動きが見えなくなる事があります。
このせいで、
せっかく勝つトレードができてるのに
それができなくなってしまったら
元も子もないですよね。
スパイスはあくまでも
メインを引き立てる為の役目です。
料理もスパイスを過剰に入れたら
メイン素材の味が台無しになりますよね。
それと同じ事です。
だから、移動平均線を使う場合は、
無理に複数使う必要はなく、
1本だけでも十分だと
個人的には考えています。
ただ、1つの時間軸のチャートに
上位足の移動平均線を表示させて
流れを確認しやすくする為に
複数使うような場合は、
この限りではありません。
「多く使えば勝ちやすくなるかな」
といった根拠のない考えで、
いくつも使うのは避けましょうという意味です。
まずは基本的なトレード技術を身につけよう
FXでは移動平均線を
使ったトレードは効果的ですが、
その効果が発揮されるのは、
チャートを読む力がついてこそです。
中には移動平均線だけで
勝っているような人もいます。
しかし、そういう人も実は
トレンドの判断や、
反転しやすい場所を見つけるなど、
基本的なトレード技術がしっかりしています。
むしろ、移動平均線を使わなくても
普通に勝てるけど、
使った方がトレードがやりやすくなるから
スパイス的に使っているのがほとんどです。
ですから、まずは
・環境認識の判断の仕方
・水平線の引き方
・相場参加者の心理の読み方
といったトレード技術を
身につける方が近道になります。
もし、これらの技術について、
少しでも不安があるなら、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒ダウ理論を大衆心理から考える!なぜダウに従うのが有効なのか?
まとめ
移動平均線を使う時は、
20~25、200といった、
多くの人が使うであろう数値を選んでおけば
問題ありません。
その代わり、あくまでも、
基本的なトレード技術がある事が前提で、
スパイス的に使うのが、
最も力を発揮する使い方になります。
このように使っていけば、
あなたのトレードを
より良いものへ進化させることができると思います。
もし、移動平均線を使わずに
ダウ理論と水平線をだけを使った
トレードに興味がある場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXは水平線とダウ理論だけでも十分勝てる!
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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