FXで安定して勝てるようになりたいなら、
チャートを読めるようになることは欠かせません。
だからこそ、
「とにかくチャートを見る時間を増やそう」
と考える人が多くいます。
実際に過去の私も、
チャートを長時間見続けていれば、
自然と勝てるようになると思い込んで
毎日何時間もチャートを
眺めていた時期があります。
しかし、結果は出ませんでした。
見ている時間は増えていくのに、
実力はまったく伸びず、
むしろ悪い方向へと進んでいきました。
では、なぜチャートを
ずっと見ているのに勝てないのでしょうか?
そして、チャートを見続ける時間を
勝ちに繋がる時間へ変えるには
どうすればいいのでしょうか?
今回はこの事について、
私自身の経験を交えながら
お伝えしていきます。
チャートずっと見てるのに勝てない理由
チャートを見る時間を増やせば
自然と勝てるようになると
考えていた私ですが、
結果は散々たるものでした。
今振り返ってみると、
チャートをずっと見ているのに
勝てなかった理由はとてもシンプルで、
チャートを理解しようと考えながらではなく、
「ただ眺めているだけだったから」
ということに尽きます。
これは、
サッカーの試合を
毎日何時間も観戦しているだけで
プロ選手になれないのと同じです。
試合を見ている人と
試合を分析してる人では、
まったく積み上がる経験値が違います。

選手は、
「なぜそこにパスを出したのか?」
「どこにスペースが生まれていたのか?」
と考えながら試合を見ていますが、
ただ観戦しているだけの人は
「お、シュート入った!」
「今日の試合おもしろいな〜」
というので終わります。
FXもこれと同じで、
チャートと向き合っているつもりと
チャートを情報源として
分析している状態には大きな差がある んです。
もし、長時間眺めているだけで勝てるなら、
チャート監視し続けている人は
全員億トレーダーになっているはずですが、
現実はそんなことないですよね。
つまり、
チャートを見ることが
勝ちにつながるのではなく、
考えながら見ることが
勝ちへつながっていくのです。
この差が埋まらない限り、
「ずっと見てるのに勝てない」
という状態からは抜け出せません。
集中力が途切れた時点で効果ゼロ
チャートを長時間見続けていると、
最初は分析しながら見ていたとしても、
どこかのタイミングで
必ず集中力が切れます。
そしてその瞬間から
チャートを見る行為は分析ではなく、
ただの眺める時間へ変わります。
人間の脳は、
集中して考え続けられる時間が
せいぜい 45〜60分程度、
長くても2時間程度と言われています。
それを超えると、
脳が疲れて集中力が切れてしまい、
思考停止モードになります。

こうなってしまうと、
チャートを見る時間をどれだけ積み上げても、
経験値ではなく、
ただの無駄な拘束時間になってしまいます。
実際に私も、
昔は一日中チャートを開いたまま
張り付いていましたが、
後から振り返ると
集中して見ていた時間は
せいぜい2〜3割しかありませんでした。
残りの時間は、
ただチャートを眺めていただけで
頭に全く入っておらず、
頑張った気持ちになっていただけでした。
ですから、
集中力が切れた状態で
チャートをずっと見ることも、
あまり効果はなく、
勝てない理由の1つになります。
チャートを見る時間をムダにしないコツ
チャートを見ること自体は、
決して悪いことではありません。
むしろ、正しい見方さえできれば、
チャートを見る時間は
そのまま経験値へ変わります。
では、
チャートを見る時間を無駄にせずに
経験値へ変えるには、
どんなことを意識すればいいのでしょうか?
考えながらチャートを見ること
チャートを見る時間を
自分の力へ変えていくには
チャートの動きを
考えながら見ることです。
これはある意味当然なのですが、
しっかり考えながら見る事で、
それが自分の意識の中に刷り込まれていき、
自分流のチャートの見方が定着していきます。
例えば、まずはチャートをパッと見た瞬間に
今現在のトレンドがどっちなのかを考えます。
上記のチャートを見ると、
大きく上昇した後に
レンジに状態になっていますよね。
だから、今の状態だと、
「しばらく動きが出ないかもしれない」
ということがわかります。
そして次にすることが、
パッと見て目立つ高値と安値に
水平線を引くことです。
これによって、
どっちかへ抜けた場合、
損切り注文が出て、
「抜けた方向へトレンドが出そうだな」
というふうに見る事ができます。
もしくは、更に細かく見るなら、
今現在はレンジだけど、
レンジ下限の方で上に行けずに
ダブルトップみたいな形を作っていますよね。
ということは、
上がる力が弱ってきているので、
「もしかしたら下へ抜けるかも」
なんてチャートを見る事もできます。
こんなふうに動きを予想しながら
チャートを見続けていき、
この後の動きがどうなるのか
答え合わせをしていくのです。
今回のチャートであれば、
実際の動きは以下のようになりました。
結局、レンジ下限を
下へ抜けられずに上昇していき、
レンジ上限を上抜けることで、
損切りが出て上昇トレンドを作りました。
このような感じで、
チャートをずっと見るにしても、
考えながら見ることで、
自分の予想と実際の動きが
「違っていたのか?」
「それともあっていたのか?」
ということがわかるので、
これが自分の力となっていきます。
そしてこの時に
特に効果的なのが、
相場参加者の心理を考えながら
チャートを見ることです。
そもそもチャートというのは、
相場参加者の心理によって
作られています。
よって、相場参加者の心理を
考えながらチャートを読む訓練をすれば、
次にどう動きやすいかを
段々と読めるようになって、
トレードの精度を上げることができます。
もし、相場参加者の心理を
読めるようになりたい場合は、
まずは以下の記事を読んでみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
毎日同じ時間帯に見続ける
チャートをずっと見るなら、
毎日同じ時間帯に見続けるのも
けっこう効果があります。
なぜなら、FXのチャートは、
・オセアニア時間
・アジア時間
・欧州時間
・ニューヨーク時間
といったように
市場が時間帯別に分かれていて、
その時間帯によって
動きに癖があるからです。

そのため、毎日同じ時間帯に
チャートを見続けていると、
「あれ、この時間帯って
毎回同じような動きをするな」
なんて事に気づくようになってきます。
そしたら、
そのチャートの動きの癖を検証すれば、
時間帯の動きに合わせた
手法を作ることだって可能です。
ですから、
チャートを見続ける時間を増やすにしても、
同じ時間帯を見続けていく方が
トレードでの勝ちに直結しやすかったりします。
もし、時間帯別の動きについて、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXは時間帯で癖がある!時間帯別で勝てる手法は変わる?
チャートをずっと見ても勝てない時にやるべきこと
ここまでお伝えしているように、
チャートをずっと見てるのに勝てないのは
ただ見るだけだからですよね。
要するに、見ているだけで
勉強をした気分になって
実は無駄な時間を
過ごしているだけになっているわけです。
だから、
「チャートを頑張って見ているのに
勝てるようにならないのは何でなの?」
みたいに思ってしまうのです。
もし、こういう状況に陥っているなら
まずやるべきことが2つあります。
検証をする
長時間チャートを見ていても
トレードが上手くいかないなら、
その時間を検証に使うのが
一番効果的です。
なぜなら、
チャートを見るだけでは
勘しか蓄積されず、
検証をすることで初めて
FXで勝つ為の力が積み上がるからです。
検証をすれば、
・今の手法が本当に通用するのか
・どこを改善すれば勝率が上がるのか
・どんな相場で負けやすいのか
といったように、
感覚ではなく、
ちゃんとした数字で判断できる
客観的な材料 が手に入ります。
さらに、検証を続けることで
既存の手法を磨くだけでなく、
新しい手法を生み出すことだって可能です。
手法が増えるということは、
「勝てるチャンスが増える」
ということでもあります。
このように、
単にチャートを眺めているだけなら、
その時間を検証へ使って
実際に手を動かした方が
勝ちへつながる可能性が格段に上がります。

実際に私自身も、
チャートを長時間見続けることから、
検証する時間へシフトしたことで、
逆に相場の動きがわかるようになり、
トレードの力が身につきました。
それを実感してからは、
チャートをずっと見ることはしなくなり、
暇があれば検証をするようにしています。
もし、私がやっている検証の仕方について
詳しく知りたい場合は
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?
トレード記録の見返しをする
検証と合わせて効果が高いのが
トレード記録の見返しをすることです。
トレード記録というのは
自分がおこなったトレードの癖が
全て詰まっています。
つまり、
その癖を見つけて改善していけば、
手法がどんどん洗練されていき、
FXでの安定した勝ちへつながります。
例えば、私の場合であれば、
トレード記録を、
・売りと買いで勝率を分ける
・時間帯別の勝率
・曜日別の勝率
・通貨別の勝率
・勝ちパターンと負けパターン
といったように、
複数の項目に分けて
勝率や収支を出しています。

これをやることで、
自分の使っている手法が
どんな時に通用して、
どんな時に負けやすいのかを
ハッキリと認識することができます。
そしてこのことが、
トレードの精度アップへつながっています。
そのため、
チャートをずっと見ているのに
勝てるようにならないのであれば、
その時間をトレード記録の確認にも使うと
はるかに成長スピードは上がります。
特にトレード記録なんかは
紙に印刷をして確認すると、
より効果がアップします。
もし、このことや、
トレード記録の取り方について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
チャートを長時間見続けて起きた弊害
ここまでお伝えしてきたように、
チャートをただ眺めているだけでは
トレード力はほとんど伸びません。
しかし実はそれだけではなく、
チャートを長時間見続けることで
マイナスの影響まで
出てくる場合があります。
これは私自身が実際に経験したのですが、
FXで勝てなかった頃の私は、
「チャートを見る時間がないから
俺は勝てないんだ」
「チャートをずっと見る時間があれば
すぐに勝てるようになる!」
なんて、
とんでもない勘違いをしていました。
そしてその勘違いから、
チャートを見る時間を増やしたのですが、
逆にトレードがどんどんおかしくなり、
大損するはめになりました。
余計なエントリーが物凄く増えた
チャートを見る時間を増やしたことで、
余計なエントリーが激増しました。
最初の方は、
チャートをずっと見続けて
「トレード力をアップさせたい」
と思っていたのですが、
見ている内に段々と
トレードをしたくなるんです。
例えば、急に大きな動きが出ると、
「今エントリーすれば勝てるかも」
「ここで1万円くらいサクッと稼いでおくか」
なんてスケベ心が出てきて、
ついエントリーをしてしまうんです。

しかし、
こういう勘でするトレードが
勝てるわけもなく、
すぐに損切りになってしまいます。
そうなると、
無駄に損をしたことが悔しくなって、
すぐに取り返そうとして
また適当にエントリーをします。
そして、そこでまた損切になると、
一気に切れて、
・倍のロットでリベンジトレード
・ポジポジ病
といったことが発生して、
1万円を取るつもりが
10万円を失うような事態になりました。
このように、
チャートをずっと見続けていると、
余計なトレードが増えて
逆に損をすることが起きやすくなります。
悪い癖が付きまくる
チャートをずっと見る時間があると、
余計なエントリーをしてしまい、
その分、負けも多くなります。
そして、負ければ負けるほど、
悪い癖もどんどんついていきます。
例えば、私の場合は、
先程もお伝えしたように
「サクッと稼いでやろう」
みたいなスケベ心が働いたせいで、
スキャルピングのような
短期のトレードをするようになりました。
でも、当然勝てないわけで、
損切りを繰り返す内に、
「これ以上損をするのは嫌だ!」
なんて思い始めて、
損切りができなくなります。
これによって今度は、
逆行されてレートが戻ってこない時に、
・損切りせずにお祈り
・ナンピン
といったことをしてしまい、
結局最後は強制ロスカットになりました。

こうなると今度は、
この大きな損失を取り返すために、
ハイレバレッジでトレードが始まります。
でも、FXで勝てる力がないから、
利食いはちょびっとのくせに、
損切りができないので、
すぐにまた強制ロスカットです(笑)
そこでまた損を取り返そうとして
資金を新たに入金してから
同じようなことをして
資金を溶かすんです。
こんな事を繰り返しているうちに、
・損切りしない
・ナンピン
・リベンジトレード
・ポジポジ病
といった行為が完全にクセになって、
何をやっても資金を飛ばすようになりました。
結局、チャートを長時間見続けたせいで、
余計なトレードをしてしまい、
悪い癖も付いた結果、
FXで勝てるようになるまでに
5年以上の時間を無駄にしました。
チャートをずっと見ていると、
こんなことも起きやすくなるので
注意が必要になります。
生活リズムが崩れる
チャートをずっと見ていたせいで、
余計なトレードが増えて、
悪い癖もついたのですが、
これに追い打ちをかけるように
生活リズムが崩れました。
例えば、
余計なトレードで損をすると、
それを取り返すまでは寝れずに、
夜中になっても
ずっとチャートを監視し続けて
トレードをしていました。
こういう事を続けていると、
・値動きが気になって眠れない
・布団に入ってもスマホでチャートを見る
という習慣がついてしまいます。
その結果、寝不足になって
判断力が低下しているのに
無駄にトレードをし続けて
更に損失を拡大させるという
最悪のループに陥りました。

しかも、寝不足になることで、
・仕事の集中力が続かない
・イライラする
・仕事もトレードもミスが増える
・体が思うように動かなくなる
といったように、
心も体も壊れていきました。
チャートを見続けていれば、
勝てるようになると思って始めたことが
まさかこんな事になるなんて
当時は全く想像できませんでした。
この現象は極端かもしれませんが、
実際に私が経験したことなので、
チャートを長時間見続けると
こういう事も起こりえます。
以上が、
私がチャートをずっと見ていた時に
起きた弊害になります。
チャートを見ること自体は悪くありませんが、
やり方を間違えると、
成長ではなく崩壊につながります。
チャートに多く触れる時期は必要
ここまで、
チャートをただ眺めるだけでは
勝ちにつながらない理由を
お伝えしてきましたが、
だからといって、
「チャートを見る時間は減らすべき」
という話ではありません。
むしろ、FXで勝てるようになるには
チャートに触れる時間を
増やす時期は絶対に必要です。
特に最初の頃は、
量をこなさないと
見えてこないことがたくさんあります。
・どんな時に相場が動くのか?
・どういう場所でダマシが起きやすいのか?
・急騰・急落の後にどういう心理が働くのか?
・時間帯や通貨ごとの癖はどう違うのか?
こういった相場の感覚は、
一定期間チャートを見なければ
身につかないことでもあります。
その代わり、
ここまでお伝えしているように
ただ長時間眺めるのではなく、
チャートへの触れ方が重要です。

こういう時期を意味あるものにするなら、
・検証に没頭して手法を磨く
・値動きを見ながら動く理由を考える
といった、
目的を持った触れ方が必要です。
ですから、
チャートを見る時間を増やす場合は、
今の自分には何が必要なのかを
しっかり考えてから
取り組むようにしましょう。
そうすることで、
成長スピードが加速していき、
FXでの安定した勝ちが実現していきます。
まとめ
今回は、チャートをずっと見てるのに
勝てない理由や、
その脱却方法を中心に
色々とお伝えしてきました。
チャートに多く触れることは大切ですが、
関わり方を間違えると
成長できないどころか、
昔の私のように悪い癖がついて
遠回りすることもあります。
そのため、
チャートを見る時間を増やすにしても、
しっかりと目的を持った上で、
見るようにしていきましょう。
そうすれば、
あなたの成長スピードは
劇的に上がるはずです。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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