アルゴのせいでデイトレは勝てない!
このような事を高々と言う人がいますが、
正直なところ、見当違いな話です。
基本的にこのような意見を言っている場合、
アルゴのせいで勝てないのではなく、
・その人の性格にデイトレが合っていない
・単にトレード技術が不足している
といった、実力の部分が大きいです。
そうはいっても、
そもそもアルゴとは何なのか?
本当にアルゴに関係なく、
FXのデイトレで勝てるのか?
といった事が気になると思います。
そこで今回は、
アルゴとデイトレの関係について
私の考えをお伝えしていきます。
そもそもアルゴリズム取引ってなに?
そもそもアルゴとは
アルゴリズム取引の事を意味していて、
金融工学を利用しながら
自動で高速取引をするようなシステムです。
特に株式取引で有名で、
注文処理が高速で出来る、
アローヘッドが導入されてから
機関投資家などに
多く利用されている取引です。
FXの場合は、
金融工学を使って
AIが過去の値動きや傾向を分析して、
エントリータイミングを最適化した
自動売買の事を意味するのが主です。
これによって、
人間の感情を入れずに
機械的に高速でトレードができるので、
機関投資家など、大口の投資家達に
多く使われています。
今現在では大口投資家達の70%が
“アルゴリズム取引をしている”
なんて言われているくらいです。
アルゴリズム取引と自動売買の違いは?
FXでは
アルゴリズム取引と似たような感じで、
自動売買がありますよね。
この2つの違いは主に、
AIを使っているかそうでないかです。
例えば、アルゴリズム取引は
AIを使っているので、
自動で情報のアップデートをして、
トレードをしていきます。
逆に自動売買は、
人によってその時に作られたプログラムを元に
トレードをしていくので、
自動で情報がアップデートがされません。
極端な表現をすると、
アルゴリズム取引は
今この瞬間の情報を取り入れて
トレードができますが、
自動売買は10年前の情報だけを使って
トレードをしているイメージです。
自動で売買をするという点では同じですが、
中身は違うので、
アルゴリズム取引と自動売買は
別物として見られています。
アルゴリズム取引は個人でもできる?
AIが常に学習をして
情報をアップデートしながら
高速で売買するアルゴリズム取引ですが、
個人でも使う事ができるのでしょうか?
これに関しては、
個人での使用は難しいと言われています。
なぜなら、AIを使って
高速取引を自動売買でするには
物凄い莫大な費用と環境が必要だからです。
例えば、高速処理をさせて
自動でトレードをさせるには、
高性能なサーバーや
高速の通信環境が必要です。
また、取引所に関しても、
FX業者を使って取引するのではなく、
インターバンクと直接契約をして
高速かつ大量の取引を
できるようにする必要もあります。
これらが必要な事から、
個人がアルゴリズム取引をするのは
非常に難しいと今現在は言われています。
AIをうたっているEAはどうなの?
FXではEAを使って
自動売買ができますが、
そのEAの中には、
「AIを駆使した自動売買!」
なんてうたい文句にしたものが
数万円で販売されている事があります。
こういうのを見ると、
「アルゴリズム取引が
個人でもできそう」
って思ってしまうのですが、
正直これは
ただの自動売買だと思った方がいいです。
今はChatGPTなどの
AIツールを使って、
プログラミングができるので、
こういう意味では、
AIを駆使した自動売買ではあります。
ただし、
現在の相場状況を取り込んで
自動で情報をアップデートしながら
トレードをしていくのとは全く別です。
そもそもの話、
本当にAIを使って自動売買ができるなら、
そんなものがたったの数万で
売られているわけがありません。
もし、そんな事が可能なら、
「FXをやる人の90%が負けている」
なんて言われてないですから。
だから、”AI”という言葉に釣られて
謎のEAなどには
なるべく手を出さないようにしましょう。
間違った方法や考えで自動売買をしても
大損を引き起こすだけですので。
アルゴリズム取引の弱点は?
機関投資家など、
資金が大量にある投資家達に
使われているアルゴリズム取引ですが、
弱点はあるのでしょうか?
アルゴリズム取引の場合、
高性能なサーバーや
高速のネット環境が必要なので、
システム障害に弱いです。
システム障害が起きると、
取引ができなくなったり、
誤作動を起こしたりするので、
ここが弱点ではあります。
しかも、これがタチが悪いのは
システム障害によって
アルゴリズム取引がおかしくなると、
相場にも影響してくるので、
急に乱高下したりして、
変なチャートの動きをしやすくなります。
このせいで、
私達個人のトレーダーが
乱高下に巻き込まれて、
思いもよらない損をする可能性が出てきます。
つまり、アルゴリズム取引の弱点は
個人トレーダーにとっても
弱点となり得る存在ですよね。
ダマシはアルゴリズム取引が作っている?
FXでデイトレをしていると、
チャート上で
ダマシを見る事がありますよね。
そしてそれに巻き込まれて、
損切りさせられた後に
思っていた方向へ動いて
悔しい思いをする事もあります。
このダマシは
アルゴリズム取引によって
起こされているのでしょうか?
ここに関しては、
その可能性も否めないです。
大口投資家達は、
大量の資金によって、
相場を動かす力があります。
アルゴリズム取引の中に
ストップが溜まっていそうな場所へ
大量の注文を浴びせて
ストップ狩りをするようなプログラムが
組まれている可能性もあるでしょう。
今の大口投資家達の多くは
“アルゴリズム取引をしている”
と言われているので、
むしろこの取引によって、
ダマシが起きていると見た方が
いいかもしれませんね。
だからといって、
私達個人のトレーダーが
それをどうこうできる事でもないので、
「この辺はダマシが起きそうかな~」
なんて意識しながらも
結局、普通にトレードをしていくしか
方法はないんですけどね。
アルゴに関係なくデイトレでも結果を出せる
FXでは
アルゴリズム取引が存在していますが、
私達のような個人のトレーダーが
デイトレをしたとしても、
「アルゴのせいで勝てないのか?」
と聞かれれば、そんなことはないし、
デイトレで生活できるほど
稼ぐことだって出来ています。
そもそもアルゴリズム取引の内容は、
この記事の最初の方で説明したように、
過去の値動きを元にしています。
FXや株などの金融市場では、
チャートの流れにサイクルがあるので、
同じような動きを繰り返します。
つまり、”勝ちやすい形”
というのも基本的には決まっていて、
アルゴもそれに沿ったポイントで
エントリーをしてくるわけです。
ということは、
今までとは明らかに違ったポイントで
エントリーをしてきて
“チャートの動きをぐちゃぐちゃにする”
といった事は誤作動などがない限り、
あまりないはずです。
現に、アルゴ取引というのは、
1980年代頃にモルガンスタンレー社が
開発したと言われています。
それなのに、いつの年でも
結果を出す
トレーダーがいるという事は、
チャートの流れに乗れば、
デイトレでも勝てる証拠です。
それにチャートを見れば、
反応すべき場所で
反応しているのがわかります。
例えば、下記チャート画像は、
AIによるアルゴリズム取引が
話題になり始めた
2018年9月頃のドル円1時間足です。
パッと見ればわかるように、
ダウ理論に沿った
キレイなチャートの形になってますよね。
その為、ダウ理論に沿って
単純にデイトレで押し目買いをしていけば
利益を出せますよね。
更には、下記チャートは
6年後の2024年10月の
ドル円1時間足チャートです。
6年前の2018年の時と同じように
ダウ理論に沿ったキレイな
上昇トレンドのチャートですよね。
このチャートでだって、
デイトレで押し目買いをして
利益を取る事ができます。
しかも、ダウ理論って、
チャールズダウが提唱した法則ですが、
この人が生きてたのって
1851年~1902年ですよ?
この頃から100年以上経って、
アルゴが普通に参入している今でも
この法則は普通に効いています。
ということは、デイトレをしても
“アルゴのせいで勝てない”
という意見は
あまり関係ない事がわかりますよね。
アルゴの短時間での大量取引によって、
多少値動きのスピードは
変わっているかもしれませんが、
それでもデイトレであれば、
その影響は少ないでしょう。
実際に私は
FX歴が10年を超えていますが、
「ある年からアルゴのせいで
急にトレードがやりづらくなった」
みたいなのは特に感じていません。
それに、本当にアルゴのせいで
デイトレが勝てないのであれば、
今現在デイトレで勝てている
個人トレーダーは、
「どうやって勝ってるの?」
っていう話にもなりますからね。
FXで結果を出せるかは自分次第
基本的にアルゴが参入してきても、
相場のサイクルに沿って
チャートは作られているので、
“アルゴのせいで勝てない”
ということはないでしょう。
むしろ、今現在、
デイトレをしても結果が出ないのは、
・自分の性格にデイトレが合っていない
・トレード技術が足りない
・検証と訓練が不足している
といったことが主な原因でしょう。
トレードの世界はそう簡単に稼げませんが、
稼げるようになる為にすべきことは
実はそこまで多くありません。
ぶっちゃけ、弁護士試験なんかよりも
ずっと覚える事は少なくて簡単な上に
大きな資金を稼ぐことができます。
因みに、
デイトレで結果を出すコツとしては、
自分がしたトレードを全て見返すことです。
これをやることによって、
・自分が得意なパターン
・自分が苦手なパターン
といった部分が出てきます。
そしたら、あとは
得意なパターンだけでトレードをしたり、
徹底的に検証をして
苦手なパターンを改善するなどすれば、
自分だけのトレードスタイルが確立されます。
こうなれば、トレード内容も安定していき、
それに伴って結果も出始めるはずです。
検証や訓練をどれくらいしていますか?
上記でお伝えしたように、
デイトレをしても、
“アルゴのせいで勝てない”
という人は検証や訓練が
圧倒的に不足している事がほとんどです。
FXに限らず、
何かを習得するには、
“3,000時間の訓練が必要”
なんてことが言われています。
仮に毎日1時間検証するとなると、
3,000時間達成するまでに
10年近く掛かります。
毎日3時間だとしても、
約3年必要なわけです。
FXの場合、
ここまで時間を費やす事はしなくても、
結果を出せるようになりますが、
そのぐらいを費やす気持ちで
検証や訓練をする必要があります。
もしあなたが、今現在
FXで結果が出ない状況を
アルゴのせいにしている場合、
このぐらいの時間を
検証と訓練に費やしましたか?
私は平日は毎日最低1~2時間、
休日は10時間近くを5年以上続けて
デイトレで結果が出せるようになりました。
友達と遊んだり、
飲みにいく事を止めて
毎日真剣に検証と訓練に明け暮れたら
それなりの結果は出ました。
このような個人的な経験からも、
アルゴは関係なく、
デイトレで結果を出す事は可能だと
私は考えています。
実際に私のところには
「FXで勝てません」
「どうすれば勝てますか?」
なんていう悩みが
毎日のように寄せられています。
しかし、その人達の中で、
「こんなに検証をしてるのに
それでも勝てないの?」
なんて思う人は一人もいません。
つまり、そういう事なんです。
FXで勝てないと悩んでいる人の大多数は
検証不足である事がほとんどです。
検証不足によって、
自分に合った手法を作れずに
曖昧なままトレードをしているから
結果が出ていないのです。
決してアルゴのせいではありません。
ですから、今現在、
FXで勝てずに悩んでいるなら、
まずは徹底的に検証をしましょう。
なんだったら、
リアルトレードはせずに
1年間検証し続けてみるのがいいです。
そうしたら1年後には
ほぼ確実に自分に合った手法ができて、
安定したトレードができるはずですから。
もし、検証方法がわからない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
デイトレで勝つ為に必要な技術とは?
デイトレで勝てないと悩んでいる場合、
アルゴのせいではなく、
トレード技術が不足している事もあります。
では、FXのデイトレで勝つ為に
必要な技術とは何でしょうか?
私個人の意見としては、
・全体の流れを読む力
・効果的な水平線を引く力
・相場参加者の意思を読む力
・複数の時間足を同時に見る力
この辺りがデイトレには
必要だと考えています。
全体の流れを読む力
FXのトレードで勝つには、
全体の流れを読む力は必須です。
基本的には、
上昇トレンドなら買い
下落トレンドなら売り
といったように、
全体の流れに沿った
トレードをするのがセオリーです。
この方が、勝率も高くなるし、
利益も伸ばせるからです。
特にデイトレの場合は、
比較的短時間で利益を狙うので、
全体の流れに沿ったトレードをしないと
これが難しくなります。
このような事からも、
デイトレで結果を出すには
全体の流れを読む力というのは
必須のトレード技術になります。
もし、全体の流れを読む方法が
よくわからない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
効果的な水平線を引く力
反発しそうな場所へ
水平線を引く力も
デイトレで結果を出すには
必要になってきます。
反発しやすい場所へ
水平線を引けるようになると、
エントリーの精度が上がるので、
勝率もアップしやすいです。
更に、決済の時にも、
反発しやすい場所の手前で
利食い判断ができるようになるので、
利益の取り逃しも起きにくくなります。
損切りの時だって、
効果的な水平線が引ければ、
「このラインを抜けたら
一気に反対方向へ動きそうだから
損切りをラインの下へ設定しよう」
という判断ができるので、
損失を最小限に抑える事も可能です。
このように、
効果的な水平線を引く力があれば、
勝率を上げる事から
損失を抑える事まで出来るので、
デイトレで結果を出すのに
大きな働きをしてくれます。
もし、
効果的な水平線の引き方について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
複数の時間足を同時に見る力
これは特に、
短期のデイトレをする場合に
必要なトレード技術になります。
短期のデイトレをする場合、
・1~4時間足の流れを判断する
・15~30分足の流れを判断する
・1~5分足でエントリーする
といったような
流れになる事が多いです。
よって、
1~4時間足などの長期的な流れと、
15~30分足などの短期的な流れを
上手くシンクロさせて
トレードをする必要があります。
これが上手くできないと、
買うべき場所で売ったり、
売るべき場所で買ったりしやすいので、
「FXのデイトレで勝てない」
といった事が起きやすいです。
もし、チャートを複数同時に
見る方法がよくわからない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
相場参加者の意思を読む力
相場参加者の意思を読む力は
デイトレの精度を劇的に上げてくれます。
そもそもチャートというのは、
相場参加者の意思によって
作られています。
アルゴもこの相場参加者の意思を元に
相場分析をして
自動でトレードをしているといっても
過言ではないぐらいです。
つまり、
チャートから相場参加者の意思を
読み取れるようになれば、
「次にどう動きやすいのか?」
といった事を予測できるので、
トレードの精度も上がります。
このトレード技術は
特にエントリーに力を発揮するので、
習得する事ができれば、
含み損を抱えずに
ピンポイントでのエントリーが可能です。
だから、
相場参加者の意思を読む力も
デイトレで安定した結果を出すには
必要なトレード技術になります。
もし、相場参加者の意思を
読み取る方法について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
これに加えて、
相場参加者の意思を読み取って
ピンポイントでエントリーする場面を
見てみたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
アルゴによる変な動きにやられない為には?
大口投資家などによる
アルゴリズム取引は
時に変な動きを
引き起こす事があります。
例えば、2019年に起きた、
フラッシュクラッシュが
そのいい例です。
これは1月3日の早朝という、
年始の流動性が低い時に
起きたのも影響しているのですが、
わずか10分で200pipsも落ちました。
この時にも、
流動性の低い相場状況で
「アルゴリズム取引が
誤作動をしたのでは?」
なんていう憶測もありました。
本当かどうかはわかりませんが、
アルゴリズム取引が
影響している可能性も否めない事から、
このような変な動きにやられない為にも、
・必ず損切り設定をする
・ロットを抑える
といったトレードをする必要があります。
フラッシュクラッシュの時も、
損切りを設定してなくて、
ロット管理もしてない人達が多くいて、
その人達が強制ロスカットになった事で、
FX市場が騒然としていました。
こんな事に巻き込まれない為にも、
必ず損切りの設定をして、
ロットを抑えながら
トレードをしていきましょう。
まとめ
今ではAI取引など、
アルゴが主流になっていますが、
これによって”勝てない”
ということはないと思います。
いくらアルゴとはいえ、
結局、元になっているのは
過去の値動きなので、
サイクルに沿ったトレードができれば、
結果は出やすくなるはずです。
それでも、アルゴのせいで
“デイトレをしても勝てない”
と考えているなら、
トレード自体を止めた方がいいです。
別にトレード以外であっても
お金を稼ぐ方法は無限にありますからね。
ただ、諦めずに検証や
訓練を積み重ねていけば、
大きな結果をもたらす可能性がある事も
事実なので、自分が納得できるまで
頑張り続けてみましょう。
その他、FXのデイトレで
効果的なチャートの見方を知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒FXでデイトレをする際の効果的なチャートの見方は?
P.S. メルマガを始めました
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FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
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