FXでチャートを印刷して勉強?試して実感した改善とその理由

 

FXのチャートを
紙に印刷して勉強すると効果がある。

 

そんな話をどこかで見たり聞いたりして、

「本当にそんなの意味あるの?」
「パソコン上で十分じゃない?」

なんて半信半疑でありながらも
少し興味があったりしませんか?

 

過去の私も
同じように思ったのですが、
実際に思い切って試してみたところ、
3つの改善を実感しました。

 

そこで今回は、
なぜ紙に印刷すると効果が出たのかや、
改善した内容について
お伝えしていきます。

 

チャートを印刷して勉強すると効果的な理由

チャートを紙で印刷して勉強すると
効果的な理由として、

脳が紙で学ぶことに慣れているから

 

というのがあります。

 

私達は
小学校~高校を卒業するまで、
少なくとも12年間は
紙の媒体で勉強をしてきましたよね。

 

つまり脳は、
「学習=紙で見るもの」という状態に
長年かけて最適化されているのです。

 

例えば、
あなたが旅行に行った時に
レンタカーを借りたとします。

 

そしてその車を運転した時に
いつも自分が運転している車と
感覚が違って、

「ちょっと運転しづらいな」

って感じることがあると思います。

 

あれは、
普段運転している車と違う環境に
脳が違和感を覚え、
慣れるまで処理が遅くなるからです。

 

チャート学習も同じで、
紙で印刷をして勉強すると、
脳がすでに
“学習モード”として認識しているため、
記憶に残りやすく、
理解もスムーズになります。

 

つまり、
紙に印刷して勉強するのは
昔から使っている
“最も学習効率の良いツールを再利用している”
ということなんです。

 

手で書き込めるのも効果をよりアップさせる

チャートを印刷して勉強をすると、
頭に入りやすいのですが、
この効果を更にアップさせるのが
手で書き込める点です。

 

なぜなら、
私達は学生の頃に
紙の媒体で勉強をする時に、

・ノートへ書き込む
・英単語や漢字を何回も書いて暗記する

というように、
書くことを通して
記憶を定着させてきたからです。

 

実際、書くという行為は
ただ目で見るだけの学習よりも
記憶の定着率が2〜3倍高くなる、
という研究データもあります。

 

つまり、見るだけの学習よりも、
書くこともプラスすることで、
脳がより深く処理しようとするので
情報が長く残りやすくなるのです。

 

そのため、
この手で書き込みができるという点も
印刷したチャートで
学習効果を高める理由のひとつです。

 

印刷したチャートの使い方

チャートを印刷して勉強をすることで
学習効果をアップできるのですが、

「印刷したものをどうやって使うの?」

こんなことを思ったかもしれません。

 

これは私が実際にやってみたところ、
主に3つの使い方がありました。

 

全体の流れを把握する力を磨く

まず1つ目に、
全体の流れを把握する力を磨くのに
役立ってくれました。

 

例えば、印刷したチャートの
高値と安値を結んで波形を作ります。

 

これをやることで、
チャート全体の流れを
一目で判断する力が養われていきます。

 

効きやすいラインの共通点を見つける

2つ目は効きやすい水平線の
共通点を見つけるのに使いました。

 

例えば、
意識されそうな高値と安値に
ひたすらラインを引きました。

 

この作業を何十枚とやってから、
それらを全て並べたり、
パラパラとめくって見ていると、

・ライン同士の距離感
・反発が起きやすい位置のクセ
・抜けたあとに機能しやすいラインの法則

こういったパターンの共通点が見えてきました。

 

トレード記録に使う

3つ目は、
トレード記録を残すために
使う方法です。

 

エントリーした際のチャートを
スクショして印刷し、
ノートに貼っていく。

その下や横に、
トレード内容や簡単なメモを書き込む。

ただそれだけのシンプルな使い方です。

 

記録として残すだけなら
パソコン上だけでも管理できますが、

・すぐに手に取れる
・気になった点を手書きで書き足せる

という点は、
紙にしているからこそできることです。

 

こういう使い方をすることで、
ただ記録を残す作業ではなく、
いつでも見返せる教材を
作る作業になるのです。

 

印刷チャートを使って改善できた3つの点

ここまで紹介したとおり、
チャートを印刷して使う方法は
単なる紙で見る勉強法ではありません。

実際に私自身も、
この印刷学習を続けたことで
チャートの見え方や判断の精度が変わり、
特に3つの点で改善が大きかったです。

 

環境認識の精度が上がった

まず1つ目に改善できた事として
全体の流れを読む、
環境認識の精度が上がったことです。

 

印刷チャートの使い方でも説明したように、
手書きで高値と安値をラインで結びながら
波形を作っていくことで、
トレンド中やレンジ、
転換のし始めなどの形が
はっきりと見えるようになりました。

 

例えば、私が感じたのは、
何十、何百もの印刷したチャートに
波形を書きまくっていたら、
それが脳裏に焼き付く感覚が出てきました。

 

この状態で、
パソコン上にあるチャートを見ると、
そのチャートにぼんやりと波形が見える感じがして、
瞬時に全体の流れを把握できるようになりました。

 

これによって、

・どっちの方向へ動きやすいのか?
・今は買いと売りどちらが勝ちやすいのか?
・どう動いたらエントリーを狙うのか?

といったことを
正確に判断できるようになり、
余計な負けを減らして
トレードの精度を上げることができました。

 

もし、環境認識の考え方について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
ダウ理論を大衆心理から考える!なぜダウに従うのが有効なのか?

 

水平線を引く精度が上がった

次の改善点としては、
水平線を引く精度が上がった事です。

基本的に、
反応しやすい水平線というのは
パッと見た瞬間に
目に付く場所になります。

なぜなら、そういう場所は
誰が見てもわかる場所なので、
大多数の相場参加者の意識が
そこへ集中するからです。

 

印刷したチャートに手書きで、
何百本もの水平線を引いていると、
見た瞬間に気づけるラインと、
そうでないラインが
はっきりとわかるようになりました。

 

これによって、
反転しやすい場所にだけ
ラインを引けるようになった上に
チャートもスッキリして、

「チャートが線だらけになって
どこを見ればいいかわからない」

という事が大きく減りました。

 

しかも、環境認識の時と同じように、
チャートをパッと見た瞬間に
引くべきラインもわかるようになりました。

 

このお陰で、

・エントリーをするならここで反発してから
・利食いをするならここまで伸ばせる

といった、
正確な判断ができるようになって
エントリーの精度が上がったり、
利益の取り逃しが減ったりと
トレードの質が大きく改善されました。

 

もし、水平線の引き方について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで水平線の引き方はシンプルに6本引くだけで十分!

 

負けと勝ちパターンがわかった

3つ目の改善点に
自分のトレードに対する
負けと勝ちパターンがわかったことです。

 

例えば、私の場合、
トレンド中の押し目買いと
戻り売りのトレードをしているのですが、
これをやっても
負けが多い時期がありました。

 

この時に、
自分のトレード記録を紙に印刷して、
手書きで波形を書いて見比べていたら、

・負けは押しが何か浅い
・勝ちは押しが何かちょうどいい

といったことに気づきました。

 

そこから、フィボナッチを使って
負けと勝ちトレードの押し具合を
チェックしてみると、
フィボの50~61.8が一番勝ちやすく、
それより浅いと負けやすい事がわかりました。

 

このことがわかった時に初めて、

「フィボの50~61.8が勝ちやすい」

と言われている意味が
自分の中で腑に落ちました。

 

そのお陰で、
フィボの50~61.8まで
レートが戻ってきた時は
自信を持って
エントリーができるようになりました。

 

もちろん、こういうのは
パソコン上で目だけを使って
確認してもわかるのですが、
自分の手で波形を書いていた方が、
長さの違いを
よりはっきりと感じ取れました。

 

こういったことが
多く感じられたので、
私の場合は、
印刷したチャートを使った方が
負けと勝ちパターンを
見つけやすかったです。

 

因みに、こういったパターンは
主に8つの項目をチェックすると
よりハッキリと見えてきます。

もし、この事について
詳しく知りたい場合は
以下の記事も読んでみてください。
FXで勝つ人は検証でどこを見る?勝ち組が注目する8つの項目

 

トレード記録に使うと効果がある理由

先程は、印刷したチャートを
トレード記録にする使い方として
紹介しました。

 

その中で、

「紙にするとどんな効果があるの?」
「別にパソコン上だけの管理でよくない?」

って思ったかもしれません。

 

そこでここからは、
印刷したチャートを
トレード記録で使うと
どんな効果があるのかについて
お伝えしていきます。

 

五感を使ってチャートの記憶が深まる

印刷したチャートを使うメリットの1つに、
“記憶に残りやすい”という点があります。

 

パソコンでチャートを見る時は、
基本的に目だけしか使いません。

 

しかし、紙に印刷して、
手でラインを引いたり、
メモを書き込んだりすると、

・視覚(チャートを見る)
・触覚(紙に触れる/ペンを動かす)
・運動感覚(手で波形を書く)

といった複数の感覚が同時に働きます。

 

この五感を使う学習は、
記憶への定着率が高くなるという
有名な学習効果と同じ仕組みです。

 

実際に私自身も、
PCで見るだけでは流れていたチャートが、
紙に印刷して手を動かすことで

「あ、この形は前にも見た」

とすぐに気づくことが多くなりました。

 

こういう経験から、
紙で作るトレード記録は
ただの記録ではなく、
体に覚えさせるチャート学習としても
大きく役立ってくれました。

 

自分だけのオリジナルの参考書が作れる

印刷したチャートを
トレード記録として残していくと、
それはただの記録ではなく、
自分だけのオリジナルの
参考書へと育っていきます。

 

パソコンでの管理と違って
紙の良さはすぐ取り出せることです。

トレードノートをデスクや本棚など、
すぐ手に届く場所へ置いておくだけで
気になった時にサッと確認できます。

 

更に、紙の良さは
気軽に手に取ることができる点です。

 

暇な時や気分転換したい時などに
なんとなく手に取って
パラパラとめくっているうちに

「あれ?この形、前にもあったな」
「勝ってる時はこういう形が多いかも」

といった小さな気づきが
積み重なっていきます。

 

これは、本棚にある本を
軽い気持ちで手に取って、
なんとなく読み進めるうちに
いつの間にか没頭していた感覚と
近いものです。

 

しかも、
手書きのメモやライン、
付箋がついていることで
自分の思考が詰まった教材になります。

だからこそ、
見るたびに理解が深まるし、
新しい発見があってもすぐに書き足せます。

 

こうして、
印刷チャートを使ったトレード記録は
単なる記録から自分に合った教材へ。

そして最後は、
FXでの安定した勝ちへとつながる
資産へ変わっていきます。

 

トレードは
多くを知っているというよりも、
今まで勉強したことを
実践で思い出せるかどうかで
勝敗が左右されます。

 

そういう意味でも、
印刷したチャートで作るトレード記録は
最も手軽で、最も記憶を呼び戻しやすい
勉強ツールにもなります。

 

実際に私自身も
紙のノートへ印刷したチャートを貼り付けて、
その下に

・トレード日
・勝敗
・損益
・エントリー根拠
・ポジション保有時の気持ち
・反省点

といったことを記入していました。

 

更にはチャートの部分には
水平線を引いたり、
波形を引いたりして
トレードノートを使い倒していました。

 

そんなノートを積み重ねてみたら、
1m近くになったので
数えてみたところ196冊もありました(笑)

 

でも、このノートのお陰で
多くの気づきがあり、
FXで勝てるようになるための
土台が作られたといってもいいぐらい
大きな役割を担ってくれました。

 

もし、私のトレード記録の取り方について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで勝てるようになる為のトレード日記の書き方と分析方法

 

トレード記録を作る時のコツ

印刷したチャートを
ノートへ貼り付けて
オリジナルのトレードノートを作ると
かなり効果があるのですが、
作る時にちょっとしたコツがあります。

 

それは凝った作りにしないことです。

 

こういうのを作る時って、
最初はちょっと楽しかったりして、
メモの部分を赤字で書いたり、
気付きに色付きで
線を引いたりしちゃうんですよね。

 

でも、最初はそれでもいいですが、
毎回こういうふうに作っていくと
段々と作るのが面倒くさくなって
挫折しやすくなります。

 

特にデイトレードなどになると、
トレード数が多くなるので、
面倒くささが倍増します。

 

こうなると、
最初は頑張っていたのが、

「またトレード記録作らなきゃ」
「面倒くさいな。明日でいいや」

なんてことをやって、
どんどん書くべき記録が溜まっていき、
最後はやらなくなってしまいます。

 

紙で作るトレード記録は
自分がしたトレード内容を
把握するのが本来の目的です。

だから、トレード記録を
作ることが目的にならないように
まずは自分にとって必要最低限の項目を
書き込むだけでいいです。

 

とにかく続けられる形にして、
作っていく内に必要だと感じた項目を
少しずつ足していけばそれで十分です。

 

チャートを印刷する時のデメリット

ここまで、
チャートを印刷して
勉強することの効果について
色々とお伝えしてきました。

 

紙に印刷することで
得られるメリットが多いのですが、
やっぱりデメリットも存在します。

 

コストがかかる

チャートを紙に印刷するということは、
自宅にプリンターを用意する必要があります。

 

プリンター自体は
どんなものを使ってもいいのですが、
安くても5,000円とかします。

また、プリンター本体以外にも、
インクや用紙などの消耗品も
必要になります。

 

しかも、チャートを
何百、何千と印刷するとなると、
消耗品にかかる費用もバカになりません。

A4用紙などは500枚入りのものを
100均とかで買えますが、
インク代は2~3,000円したりします。

 

もし、プリンターを買わないなら、
コンビニで印刷もできるのですが、
いちいちコンビニへ行くのも
面倒くさいですよね。

 

更に、1枚30円とか印刷できるとはいえ、
それが数百枚や1,000枚を超えたりすると

「プリンターを買った方が安くない?」

みたいなことも起きます。

 

チャートを印刷して勉強をすることは
FXで勝てるようになるために
多くのメリットがありますが、
コストがかかる点がデメリットです。

 

因みに、私の場合は、
安めのプリンターを買って
それで印刷をしまくっていました。

費用は多少かかったのですが、
そのお陰で勝てるようになるまでの
時間を短縮できたし、
それ以上のリターンも余裕で取り返せました。

 

だから、
もし伸び悩んでいると感じるなら、
一度は試してみる価値はあると思います。

 

細かいローソク足を読む訓練には向かない

FXではローソク足を1本ずつ
丁寧に読んでいくことで
トレードの精度が大きく上がります。

 

しかし、
この訓練をしたいような場合は
チャートを印刷するのは向かないです。

 

なぜなら、チャートを印刷する時って、
基本はA4サイズなどで印刷をするので、
どうしてもチャートが小さくなるからです。

そのため、
ローソク足のサイズも小さくなるし、
プリンターの性能によっては
ローソク足が潰れることもあります。

 

これだと、
チャート全体の流れを読んだり、
水平線を引くことはできても、
ローソク足を読むことは
かなり難しいです。

 

ですから、
ローソク足を読む訓練をしたい場合は、
チャートを印刷するのではなく、
方眼紙などに手書きをしていくのがいいです。

この作業も
かなり面倒くさくて疲れるのですが、
エントリーの精度を上げるには役立ちます。

 

実際に私もこれをやって、
エントリーの質が上がったし、
大衆心理の読み方も洗練されました。

 

もし、このことについて、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXのチャートを手書きで精度アップ?方眼紙に書き殴った結果

 

まとめ

今回は、FXのチャートを印刷して
勉強をした時に得られた改善点や
効果がある理由を中心に
色々とお伝えしてきました。

 

私達は勉強となると、
紙の媒体で長年おこなってきたので、
そっちの方が頭に入りやすい習慣が
身についています。

 

ですから、
FXでもこれを利用すると
得られるメリットは多くあります。

少しでも興味がわいたなら、
まずは1枚だけでも印刷してみてください。
それが新しい気づきの
きっかけになるかもしれません。

 

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