FXで勝率をアップさせたいならチャートの横軸も確認せよ!

 

あなたはトレードをする際に、
チャートの横軸を気にしていますか?

横軸とはつまり時間軸のことです。

 

多くのトレーダーが
縦軸の価格ばかりに目が行き、
時間の流れというもう1つ大事な軸を
見落としがちです。

 

しかし、
横軸も意識できるようになると
トレードのタイミングや
シナリオの精度がグッと上がります。

 

そこで今回は、
チャートの横軸に焦点を当てて
時間軸の重要性や
勝率がアップする為の活用方法について
お伝えしていきます。

 

動画で見る場合は以下から見れます。

 

チャートの横軸にも調整のリズムがある

チャート分析をする時って、
つい価格ばかりに目が行きがちです。

 

もちろん縦軸の価格を意識する事は
絶対に必要なのですが、
横軸の時間も見てあげることで

「そろそろ調整が入って
エントリーチャンスが来そうだな」

「そろそろ反転しそうだから
一旦利食いをしておくか」

といったように、
エントリーや利食いの目途が
見えてくる事が多いです。

 

例えば、以下のチャート画像で
黄色枠で囲った部分があります。

 

この黄色枠では、
縦軸の値幅は違うのですが、
横軸の時間を見ると、
ほぼ同じローソク足の本数になっています。

 

今回の場面であれば、
左側の枠が最安値から最高値まで
ローソク足が19本進んだら
下落して調整に入っています。

 

一方で右側の枠は最安値から最高値まで
ローソク足が20本進んだら
下落して調整に入っています。

 

このように、
チャートには横軸でも
一定のリズムが出る事があり、
それを読み取ることができれば、

「そろそろ調整が入りそうだな」

と先回りして構えることができます。

 

そしてその時に、
近くにサポートやレジスタンスと
なりそうな場所があれば、
その位置で押し目買いや
戻り売りをするシナリオを
あらかじめ立てておくことができます。

 

そうすれば、
エントリーをし損ねて
利益を取り逃すということも
防ぐ事ができます。

 

また、横軸を確認しておくことで、
エントリー以外にも
利食いの目途として使う事もできます。

 

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで売りエントリーを
したとしましょう。

 

この時に、
直前の2つの波の時間軸から
利食いのポイントを見つける事ができます。

 

今回であれば、
最初の波の最高値から最安値まで
ローソク足が10本進んだら
反発をしています。

 

そして次の波は
最高値から最安値まで
ローソク足が8本進んだら
反発をしています。

 

つまり、現在の相場は、
この時間軸の流れで動いている証拠なので、
今回売った場面もこの流れの時間軸を目途に
利食いをすることができます。

更に、近くに反転しそうな場所があれば、
それと合わせることで、
利食いポイントがより明確になります。

 

今回の位置だと、
ローソク足が10本近く進んだところで
目立った安値付近まで
レートが落ちてきたので、
そこで利食いができます。

 

もしくは縦軸を使って
利食いをするのも効果的です。

 

例えば、今回の波で
縦軸の値幅を確認してみると、
最初の波の値幅が98pips。

次の波の値幅が93pipsとなっています。

 

つまり、縦軸で見ても、
似たような値幅の波ができているので、
この値幅に近い場所を
利食いポイントにする事もできます。

 

更にここに加えて、
先程お伝えしたような
目立った安値や高値など
反転しそうな場所が近くにある場合は、
より明確な利食いポイントになるし、
利食いの精度も良くなります。

 

このように、
チャートの横軸も見てあげることで、
エントリーチャンスを逃さずに済んだり、
質の高い利食いが可能になります。

 

因みに、利食い方法に関しては、
これ以外にもやり方があるので、
他の方法も見てみたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
FXでの利確タイミングは?効果的な利確の方法を紹介します

 

横軸はエントリーポイントの見極めにも使える

チャートの横軸を意識する事で、
調整の先読みをして
エントリーに備えたり、
利食いポイントを判断できたりと、
環境認識の部分で力を発揮します。

 

更にこれに加えて、
エントリーポイントに関しても、
横軸である時間の流れを上手く利用できると
精度を上げることができます。

 

例えば、以下のチャート画像で
黄色枠で囲った場所があります。

 

全体の流れが上昇トレンドで
一旦押しが入って黄色枠で
少し時間を使って揉み合ってから
上昇していますよね。

 

こういう、押し目の場所で
時間調整をしているような場合に
エントリーをしていくと
勝率がアップします。

 

なぜなら、
時間調整をする事で、
相場参加者が

「もう下がらないな」

と判断してくるので、
買いが入りやすくなるからです。

 

まず、押し目の位置に来る時って、
下落してくるので、
短期的には下落トレンドになりますよね。

 

つまり、短期的には
売っている人の方が多い状態なので、
いくら反転しそうなポイントであっても
すぐにエントリーをすると、
下落の波に飲まれて
損切りになる確率が上がります。

 

しかし、
この位置で時間調整をすると
多くの相場参加者が、

「なかなか下がらないな」
「という事はここが意識されていそうだ」

と考え出すので、
逆張りで売っている人達は決済をして、
買いを狙っている人達は
新規で買いエントリーをしてきます。

 

このような心理が働きやすくなるので、
押し目の位置で揉み合っている場合は
エントリーのチャンスになります。

 

因みに、
エントリー位置の揉み合いに加えて、
レートの戻り方も見てあげると、
より精度の高いエントリーが可能になります。

この事について詳しく知りたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
FXで反転しやすい押し目と反転しにくい押し目の形とは?

 

チャートパターンも横軸を使った時間調整になる

FXではチャートパターンを使って
トレードをするのも効果的ですよね。

そのチャートパターンも
実は横軸を使った時間調整に入ります。

 

例えば、以下のチャート画像では、
押しが入っている個所で
ダブルボトムを作っています。

 

これも押し目の位置まで
レートが戻ってきた時は
短期的に下落トレンドでした。

 

その為、一旦反発をしても
直前の流れの影響から、
戻り売りが入って下がっていきます。

 

しかし、ここで安値を更新できないと、
売った人達が、

「あれ、安値を更新しない」
「やっぱりこの位置は意識されている?」
「じゃあ逃げないとヤバそうだな」

と判断して、
売りポジションを決済してきます。

 

更に、買いを狙っていた人達も
安値を更新しないことで、
この場所が意識されていると判断して
買いでエントリーをしてきます。

 

これらの思惑が働く事で、
更に上昇していき、
ダブルボトムが完成します。

 

ダブルボトムが完成すると、
今度はチャートパターンを狙って
トレードをしている人達が参入してくるので、
より買いが入りやすくなって
上昇していくのです。

 

チャートパターンは
形だけで判断されがちですが、
丁寧にチャートを読み解いていくと、
相場参加者の心理と時間調整が
重なった結果として現れるものなんですよね。

 

これは逆三尊の場合も同じで、
逆三尊なんかはダブルボトムよりも
更に時間をかけて作られるので、
より時間調整の影響が強くなります。

このように、
チャートパターンを使う事でも
エントリーの精度は上がります。

 

もし、チャートパターンについての詳細や
他のエントリー精度を上げる方法についても
知りたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。

 

 

横軸の時間軸が失敗した時は危険

横軸の時間調整は
エントリーの精度を上げるには
効果的なのですが、
それが失敗した時は危険が増すので
注意が必要になります。

 

例えば、以下のチャート画像では、
押しの部分で少しもみ合った後に
大きく下げていますよね。

 

これは時間調整をしてから
上がろうとしたけど、
それに失敗したことで
溜まっていた買いポジションが
一斉に損切りさせられた証拠です。

 

これも先ほどと同じように、
押し目の位置まで来た時は
短期的に下落トレンドになっています。

 

よって、売りが優勢な為、
一旦反発をしても
戻り売りが入って下落をします。

 

そしてこの時に
直近の安値を更新せずに
反発をしていれば、
ダブルボトムとなって
上がっていった可能性が高いです。

 

しかし、ここで下げ止まらずに
安値を更新してしまった事で、
時間調整で溜まっていた
買いポジションの損切りが一斉に出ました。

 

更にこの動きに便乗して
ブレイク売りをしてくる人達もいます。

 

その為、レートが一気に下落していったのです。

 

このように、横軸の時間調整は
エントリーの精度を上げるには効果的ですが、
逆に動いた時は大きく動く事も多いので、
損切りは徹底するようにしましょう。

 

もし、損切り位置がよくわからない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
損切りは何pipsに設定するのが一番いいのか?

 

横軸を意識したトレードの実践例

ここまでは横軸を使って
効果的にトレードをする為のコツを
お伝えしてきました。

それでは、
今までお伝えしてきた事を使った
トレードの実践例を
簡単に紹介していきます。

 

まず、現在の1時間足が
以下のようになっていたとします。

 

全体の流れを見ると下落トレンドですよね。

よって、トレードをするなら
戻り売りを狙っていきます。

 

そしてこの時に
どのくらいで調整が入るかを
計算していきます。

 

今回の場面だと、
1つ前の波に対する調整時間は
ローソク足22本分。

つまり、22時間かかっています。

 

よって、次の調整時間も
このぐらいの時間が掛かる可能性があるので、
まずは20時間後の位置を見てみましょう。

 

最安値から上昇して下がり始めています。

つまり、調整が入り出した感じがしますね。

 

しかも、
下がり始めた位置を見てみると、
レジスタンスとなりそうな場所から
反転し始めています。

 

ということは、
ここから下落していく可能性があるので、
時間軸を落として
エントリーポイントを探っていきます。

この時の15分足が以下のようになっていました。

 

直前の流れを見ると上昇トレンドになっています。

ここからまだ上昇する可能性がある上に、
レジスタンスとなりそうな場所での時間調整も
少し足りないかなと思います。

 

そこで、まだエントリーはせずに
もう少し様子見をしていきます。

では、ローソク足を少し進めてみます。

 

15分足の押し安値を下へ抜けて、
トレンドの転換をしました。

 

しかもよく見てみると、
三尊のチャートパターンも
出来上がりそうです。

 

よって、
環境認識の時間調整だけでなく、
エントリーポイントでの時間調整も
できてきたので、
この場所で売りエントリーができます。

 

この時の損切り位置は、
三尊のヘッドを上へ抜けた場所の
-15pipsで設定します。

 

ここを上へ抜けてくると、
この付近に溜まっている売りポジションの
損切りが一斉に出て、
大きく上昇していく可能性があるからです。

1時間足で見ると以下のような感じです。

 

利食いに関してですが、
これも横軸を考えていくと、
直近の波が調整に入って反転するまでに
ローソク足が34本。

つまり34時間掛かって下落をしています。

 

また、この波の下落幅を見ると、
88pips下がっています。

 

よって、
横軸を利食いの目途として使うなら、
34時間前後で利食いを考えていきます。

もし、縦軸で利食いを考えるなら、
N波動を使って+75pipsで設定します。

 

ベストは34時間前後で
この値幅まで下がってくれると
明確な利食い根拠となるので
満足な利食いができそうです。

では、レジスタンスラインにタッチした
高値から34時間後の動きを見てみましょう。

 

順調に下がってくれて、
この位置で+55pipsの含み益です。

 

損切り幅が-15pipsなので、
リスクリワードを考えると
利益が3倍以上あるので十分ですよね。

よって、ここで利食いをしちゃいましょう。

 

もし、N波動を利食い位置にして、
+75pipsまで狙ったら
どうなっていたのでしょうか?

この後の動きを見てみましょう。

 

一応、N波動を使っても利食いができていましたね。

このような感じで、
チャートの横軸を使っていくのも
トレード精度の向上へつながります。

 

ただし、今回紹介したのは
上手くハマった場面なので、
毎回このようになるわけではありません。

もちろん、
時間調整がもっと短くなったり、
逆に長くなったりする事も普通にあります。

 

ですから、
これだけを頼りにするのではなく、
直近のサポレジや押しや戻りの深さ、
チャートの形など、
複合的に判断してトレードをしていくのが
ベストな方法です。

こういう点もしっかり確認した上で、
横軸の概念も取り入れていくと
より勝率の高いトレードが可能になります。

 

もし、複合的に判断をして
トレードの質を高める方法を知りたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。

 

 

そもそもなぜ時間調整は起きるのか?

ここまで、チャートの横軸の使い方や
簡単な実践例をお伝えしてきたのですが、

「そもそも何で時間調整は起きるの?」

こんなふうに思ったかもしれません。

 

この原因は、
相場参加者のポジション整理や入れ替え、
迷いがチャートに現れるからです。

 

例えば、先程のチャートを使うと、
戻り売りを狙った場所で
時間調整によって
揉み合いが起きていますよね。

 

ここでは、
逆張りで買った人達の利食いが出たり、
売りを狙っている人達の
新規のポジション取りが入ってきます。

またこれ以外にも、
短期的な上昇を重要視して、
更に上がると見た相場参加者が
買いで入ってきます。

 

このように、
ポジションの整理や
新規のエントリーなどが出て、
買いと売りがぶつかるので、
方向感がなくなって横ばいになります。

また、レンジ相場になると、
全体の方向感がなくなることから
多くの相場参加者が

「どっちに動くのかわからない」

といった感じで迷います。

 

その結果、
トレードをする人達が減っていき、
動きが鈍くなっていくので、
横ばいが続く事になるのです。

 

あとはこれ以外にも、
大口投資家が時間調整に
関係している事もあります。

例えば、大口投資家が
一気にポジションを入れると、
それでレートが動いてしまい、
不利な状況でポジションを持つ事になります。

 

これを避ける為に、時間をかけて
少しずつポジションを入れていきます。

よって、
この時は相場の動きが鈍くなるので、
横ばいになりやすいのです。

 

こうやって見ると、
時間調整が起きる背景には、
相場参加者の心理戦や
エネルギーの蓄積など、
単なる値動きの一時停止ではない
重要な意味を持っています。

 

だからこそ、
次の動きが起きる前触れとして、
チャートの横軸も意識して見ていくと、
より精度の高いトレードができるようになります。

 

まとめ

チャートは縦軸の価格だけでなく、
横軸の時間調整によっても
作られています。

ここも意識する事で、
調整や反転のリズムが見えてきます。

 

ですから、自分のトレードの勝率を
より高いものにしたいのであれば、
チャートの横軸も
是非、意識して見るようにしてみてください。

そうすれば、チャートの中に
今まで隠れていたチャンスを
これまで以上に掴めるようになるはずです。

 


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