FXをやっていると一度は考える事が、
専業トレーダーになる事ではないでしょうか。
私もFXを始めた当初は
専業トレーダーに憧れていて、
「専業の人ってどんな手法なんだろう?」
「きっと緻密で凄い手法なんだろうな」
って思っていました。
でも実際に専業になった
当初の手法を振り返ってみると、
誰でも使えるような手法でした。
そこで今回は、
私が専業となったトレード手法について
お伝えしていきます。
動画で見る場合は以下で見れます。
私が専業となったトレード手法とは?
私が専業になった時のトレード手法は
・トレンド中の押し目買いと戻り売り
・トレンド転換後の押し目買いと戻り売り
この2つになります。
そして当時は、
この手法へMAを足して使っていました。
専業になったばかりの頃は
今ほど大衆心理を読む精度が高くありませんでした。
その為、MAを加えて、
目安となるものを1つ増やした方が
トレードがしやすかったのです。
因みに、MAはSMA20という、
誰でも知っているような数値を使っていました。
そんな理由でMAも使っていたのですが、
実際のエントリーポイントは、
以下のチャート画像の
黄色マルで売りをするような感じです。
このトレード方法を見て、
「こんなので専業になれるの!?」
って思いましたよね。
私もFXで負けていた頃は、
専業トレーダーと聞けば、
「緻密で計算し尽くされた
高度な手法を使っているに違いない!」
って思ってました。
でも実際に自分がなってみると
全然そんな事はなくて、
誰でも知っているような手法でも大丈夫でした。
因みに、専業になってから、
トレード仲間ができたのですが、
その人達もみんなシンプルな手法でした。
ほとんどの人が水平線とローソク足だけで
トレードをしていました。
とはいえ、シンプルであっても
私を含めて全員が、
徹底的に検証と実践経験を積んで、
自分に合うように作り込まれていました。
関連記事:FXの専業トレーダーの手法は正に・・・ザ・シンプル!
ただ、私の場合は、
トレンド中の押し目買いや戻り売りなど、
王道な手法を使いましたが、
実際はどんな手法でも専業になれます。
FXは自分にさえ合っていれば、
どんな手法でも勝つ事はできます。
それがたとえ、
負けを引き起こしやすいと言われる
ナンピンを使った手法であってもです。
だから、今あなたが使っている手法で
上手く結果が出ていなくても、
自分に合っていると感じているなら
それを使い続けた方がいいです。
検証や実践を積み上げていけば、
手法がどんどん磨かれていき、
それがあなたにとって
勝てる武器へ変わる瞬間が訪れます。
大切なのはアレコレと目移りするのではなく、
まずは1つを徹底的に磨き上げること。
それが私が実際に専業に辿り着いた時に感じた事です。
もし、手法が定まってなくて、
どうやって作ればいいかわからない場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
トレードの時間軸は?
私は王道の手法を使って
専業になったのですが、
この時のトレードの時間軸は
15分足のデイトレードでした。
まず、私の場合、
1分足のスキャルピングから入って、
1,000万以上の損失を出しました。
そしてそこから、
4時間足のデイトレードへ変更して、
勝てるきっかけを掴みました。
4時間足のデイトレードで
ある程度勝てるようになったら、
次は資金効率を求めて、
15分足のデイトレードへ変わりました。
ここで4時間足の時に比べて、
1.4倍近くまで成績がアップした上に、
トレード結果とメンタル面が安定したので、
15分足のデイトレードで専業となりました。
因みに、ここも手法と同じで、
トレードをする時間軸も
自分に合ったものなら何でも大丈夫です。
私には15分足が一番合っていたというだけで、
私の周りの専業トレーダー達は、
4時間足でトレードをする人もいれば、
1分足でトレードをする人もいます。
とにかく
自分がやりやすくて続けられるものであれば、
どんな時間軸でも大丈夫なので、
自分の感覚を一番に優先してください。
もし、トレードの時間軸に迷っている場合は、
まずは4時間足などの大きな時間軸から
試してみるのがオススメです。
大きな時間軸から始めると、
時間の流れがゆったりしていて、
落ち着いてトレードができるからです。
冷静にトレードができれば、
余計な事をせずに済むので、
それだけ損を防ぐこともできます。
逆に短期のトレードから入ると、
ポジポジ病やリベンジトレードなどの
悪い癖がつきやすいので、
遠回りしやすくなります。
だから、まずは大きめの時間軸から入って、
そこで合わなかったら、
徐々に時間軸を縮めていくのがオススメです。
もし、私がやっていた4時間足や
15分足のトレードの特徴について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
実際のトレード例
私が専業になった手法が
王道の手法とはいえ、
「どんなふうにトレードをしていたの?」
って思うかもしれません。
そこでここでは、
私がやっていたトレードの一例を紹介します。
まず、この頃は1時間足で
全体の流れを確認するところから始めていました。
例えば、この時の1時間足が
以下のようになっていたとしましょう。
全体の流れを見ると上昇トレンドです。
よって、買いを狙っていきます。
そしてこの時に意識されそうな場所へ
水平線を引いていきます。
今回の場面なら以下のような感じです。
ここから水平線の位置まで
レートが戻ってきて反発をするか、
MAで反発をするか、
どちらかになったら
買いでエントリーを狙っていきます。
では、この後の動きを見てみましょう。
MAまでレートが戻ってきました。
ここで反発をするようであれば、
エントリーを狙っていきます。
では、ローソク足を進めてみます。
MAを一旦下へ抜けたのですが、
その下にあるサポートラインで反発をして、
更にMAを上へ抜けてきたので、
両方が機能していると判断します。
そしてここから、15分足へ落として
値動きを見ていくので、
15分足へ変えてみましょう。
15分足で見ると、
15分のMAも上へ抜けているのでいい感じです。
当時の手法はここから15分足のMAまで戻ってきて、
反発をしてからエントリーをしていました。
よって、その形が出るまで待つので、
ローソク足を少し進めてみます。
MAで反発したのですが、
陰線になっているので、
これだとエントリーはしません。
その為、
ローソク足を少し進めてみましょう。
そのまま上へ行ってしまいました。
こうなると直近の高値が近くなるので、
ますますエントリーができなくなりました。
エントリーを狙うにしても、
MAまで戻ってきて反発をしてからです。
では、ローソク足を少し進めてみます。
今度はレートがMAまで戻ってきて、
陽線で反発をしました。
こうなるとエントリーが物凄く近くなったので、
ここから5分足へ落として、
エントリーポイントを探っていきます。
この時の5分足が
以下のようになっていました。
MAの下にレートがいるので、
これだとまだエントリーができません。
エントリーをするなら、
MAを実体で上へ抜けてからです。
ということで、
ローソク足を少し進めてみます。
ローソク足の実体がMAを上へ抜けました。
よって、ここで買いエントリーをします。
この時の損切り位置は、
直近の安値を下へ抜けた場所の
-20pipsで設定をします。
15分足で見ると、
以下のような感じです。
そして利食いは、
直近高値の+40pipsで設定します。
では、その後の動きを見てみましょう。
けっこうギリギリで利食いができました。
このような感じで
MAを使いながらトレードをしていました。
では、ついでなので売りの場面も紹介します。
例えば、現在の1時間足が
以下のような状態だったとします。
この状態を見ると、
強い下落トレンドになっています。
この時は売りを狙っていくのですが、
買いの時と同じように
反転しそうな場所へ水平線を引きます。
今回の場面だと、
以下のような感じでしょうか。
そうなると、基本的な売り戦略は、
水平線まで戻ってきてから売るか、
MAまで戻ってきてから売る事になります。
ただ、売りの場合は少し特殊で、
この記事で説明したように、
上昇と下落ではレートが動くスピードが違います。
その為、売りの場合は、
ある程度戻ってきたら
水平線やMAまで届かなくても、
15分足以下のチャートを見て
売りで入ることもしていました。
特に下落の勢いが強い相場では
このトレード方法を使っていました。
例えば、この後の動きを見てみると、
以下のようになりました。
レートが戻ってきて水平線とMAが近づいてきました。
こうなったら、
まずは15分足へ変えて、
現在の状況を見ていきます。
15分足だとMAを上へ抜けています。
そして、このMAを実体で下へ抜けるまで待ちます。
では、ローソク足をしばらく進めてみます。
15分足でダブルトップを作った上に、
陰線になってMAを下へ抜けてきました。
こうなったら次は1分足に落として
エントリーポイントを探っていきます。
この時の1分足は以下のようになっていました。
1分足で見ても、
ダブルトップを作っていて、
MAも下へ抜けているのでいい形です。
ここでエントリーをしてもいいのですが、
当時はMAまで戻ってきて、
そこで反応してからエントリーをしていました。
よって、少しローソク足を進めて、
その形が出るかを見てみましょう。
MAでほぼ反応した形になったので、
この次のローソク足で売りエントリーです。
因みに、買いの時はエントリーが5分でしたが、
「売りの時は1分になっているのは何で?」
って思ったかもしれません。
この理由としては、下落の場合、
レートが動くスピードが速いので、
5分足の確定を待っていると、
エントリーし損ねる事が多いからです。
だから、売る時は
1分足でエントリーをしていました。
では、話を元へ戻して、
売りでエントリーした時の
15分足は以下のようになっていました。
この時の損切り位置は、
ダブルトップを上へ抜けた場所の-20pipsです。
そして、利食いに関しては、
直近の安値付近の+40pipsです。
では、その後の動きを見てみましょう。
少し時間が掛かりましたが
なんとか利食いとなりました。
売りの場合は、
レジスタンスラインや
MAでの反発に加えて、
下落の勢いが強い時は
このようなトレードもしていました。
専業になったころの私の手法は
こんな感じでした。
トレード内容を見ても、
かなり普通ですよね。
ただし、これはあくまでも一例です。
専業になる為の手法は
複雑なものでなくても大丈夫である事を
伝える為に紹介しただけです。
ですから、この手法を真似するのではなく、
あなたが今使っている手法を
そのまま磨き上げていけば大丈夫です。
結局それが一番の近道になります。
因みに、先程チラッとお伝えした、
売りと買いの違いについて
詳しく知りたい場合は
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXは売りと買いでタイミングが変わる?その理由は?
また、MAの使い方をより詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXで勝ちへつなげる移動平均線の使い方と設定期間
勝率はどれぐらいだった?
ここまで専業になった時の手法内容について
色々とお伝えしてきました。
その次に気になるのが、
「その手法って勝率はどれくらいだったの?」
という事だと思います。
この時の勝率は確か
トータルで見ると65%ないぐらいだったと思います。
特に私の場合、
買いと売りで勝率に差があって、
買いが60%ぐらいで、
売りが70%以上ありました。
買いに関して言えば、
多分60%も切っていたかもしれません。
「え!そんなに低いの!?」
そう思いましたよね(笑)
そうなんです。
私が専業になった時って、
勝率が60%弱しかなかったんです。
でも、これぐらいでも
専業でやっていけました。
FXの専業トレーダーと聞くと、
「勝率が80%あるはず!」
みたいなイメージがあると思います。
実際に私も同じような事を思っていました。
でも現実は60%ぐらいの勝率でも
トータルでそれなりにプラスになれば、
専業になることはできました。
他のトレード仲間に関しては、
勝率はバラバラでした。
専業になった時は勝率が80%の人もいれば、
40%以下の人もいました。
40%以下だったのを聞いた時は驚いたのですが、
その人の場合、損切りをギリギリまで小さくして、
利益をとことん大きく取るタイプだったので、
勝率は良くなかったと言っていました。
それでも専業になれたことを聞くと、
勝率はもちろん大事なんだけど、
その人の性格次第なんだと思いました。
例えば、勝率が80%で専業になった人は、
「勝率が高くないと嫌だった」
って言っていたし、
勝率が40%の人は
「最初から勝率が悪い事をわかっていた方が
負けるのが当たり前だから気持ち的に楽」
って言っていました。
当時の私は高すぎず、低すぎず、
程よい勝率が性格的に合っていたので、
この事を思い返すと、
勝率が60%弱で
ちょうどよかったのかなと思いました。
リスクリワードはどれくらい?
次にリスクリワードですが、
私の場合はリスクが1に対して、
リワードが2以上でした。
例えば、先程のトレード例でも
損切り幅と利食い幅が出てきましたが、
・損切り:-15~30pips
・利食い:+30~60pips
といった感じだったと思います。
15分足のデイトレードがメインだったので、
大体このぐらいでした。
値幅に差があるのは、
トレード通貨によるものです。
例えば、当時であれば、
ポンド円とポンドドルの値幅が大きかったので、
この辺りの通貨になると、
・損切り:-30pips
・利食い:+60pips
という感じで設定していました。
逆にドル円とかユーロドルだと、
・損切り:-15~-20pips
・利食い:+30~+40pips
みたいな感じでした。
このぐらいのリスクリワードで
勝率が60%あれば、
それなりのプラスになったので、
専業としてもなんとかやっていけました。
月間のトレード回数はどれくらい?
次に月間のトレード回数ですが、
大体30回~40回ぐらいだったと思います。
当時は、
・ドル円
・ユーロ円
・ポンド円
・ポンドドル
・ユーロドル
この5通貨でトレードをしていて、
1通貨辺り6~8回ぐらいだったと思います。
もちろん、
毎月必ずこの回数になる事はなくて、
レンジ相場に入ったりすると
トレード回数は減りました。
逆にトレンド相場になると、
一気にトレード回数が増えて、
大変だった記憶があります。
月間の成績はどれくらいだった?
次に月間の成績に関してですが、
これは平均して300pipsは超えてました。
例えば、
ここまでお伝えした、
勝率やトレード回数、
リスクリワードを考慮して計算してみます。
まず、月間のトレード回数が
全部で30回あったとします。
ここに勝率60%を掛け合わせると、
30回トレードをして、
18勝12敗になりますよね。
そして損切りと利食いの幅を、
・損切り:-15pips
・利食い:+30pips
とすると、
・勝ちトレード:+540pips
・負けトレード:-180pips
となるので、
合計で+360pipsとなります。
今思い返しても、
大体このぐらいだったと思います。
ただ、相場状況によって、
成績がけっこう変わる事も多かったです。
例えば、レンジ相場になって、
トレードチャンスが少なくなったり、
上手く相場とかみ合わなくて負けが続くと、
250pipsぐらいまで落ちました。
逆にトレンド相場になって
トレードチャンスが増えれば、
700pipsとか取れていました。
こういうのを全てひっくるめて、
平均で300pipsは超えていた感じです。
ただ、月間成績の上下のブレが結構大きいと
マイナスになる月はなかったとしても、
専業当初は精神的に
ちょっと来るものがありました。
もし、専業になる為の目安を知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
ロットはどのくらいだった?
最後にロットですが、
専業になった時は20万通貨でした。
今思い返すと大分少ないと思います。
なんでこんなに少なかったのかというと、
確か専業になる1ヶ月ぐらい前に、
3ヶ月ぐらい連続して、
月間400pipsを超えたんです。
だから、20万通貨だと、
月間で80万以上の利益が
3ヶ月続いた事になります。
これでちょっと調子に乗っちゃって、
「自分の生活費は1ヶ月15万ぐらいだし、
これなら全然余裕でしょ」
なんて思って、
その後に仕事を辞めたんですよね。
それで実際に専業になると、
250pipsとかになる月も出てくるわけです。
こうなると、
前月は80万以上の利益だったのが
次の月は50万とかになると、
大丈夫なのはわかっていても
やっぱりちょっと不安でした。
しかも、
会社員としてのお給料もなくなったので、
尚更不安になっていました。
一応、専業になってからも
少しずつロットを上げていったので、
何とかなったから良かったですけど、
今思い返せば、
最低でも30万通貨になってから
専業になった方が良かったと思います。
周りの専業トレーダー達も、
大体30~50万通貨ぐらいになったら
専業になったって言ってました。
今だからこそ、
あの時専業になってよかったって思いますけど、
当時は急にお給料がなくなったので、
成績が少し落ちた月は、
「仕事を辞めなきゃよかったかな」
なんて思うこともありましたからね。
そもそもの話、
兼業でトレードをしながら
30~50万は稼げていたわけなので、
無理に辞める必要もなかった状況でもありましたから。
だから、もしあなたが専業を目指すなら、
今のお給料の3倍~5倍ぐらいを
安定して稼げるようになってからの方がいいです。
もしくは他の副業で、
今のお給料分を稼げるぐらいになってからなどですね。
仕事にそこまで不満がなければ、
辞めずに続けるのがベストだと私は思います。
兼業トレーダーであっても、
普通にFXで勝つことはできますから。
まとめ
今回は、
私が専業となった手法をきっかけに
専業時の勝率や成績などを
お伝えしてきました。
トレード手法自体は
普通の手法でしたよね。
そんな普通の手法でも
トータルである程度プラスになれば
専業になる事は可能です。
だからといって、
すぐに専業になろうとはせずに
まずは焦らずに今できる事を積み重ねて、
実力と自信をつける事が一番の近道です。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
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