FXの場合、
トレード対象の通貨がいくつもあります。
でも、チャートの形は同じに見えても、
実は通貨の動きには癖があります。
私も最近、とある手法を
検証しているのですが、
全く同じ手法を使っても、
この通貨の癖によって、
成績が結構変わるのを実感しています。
だから、この癖をある程度把握して、
エントリーの仕方や決済も調整すると、
より安定したトレードが可能になります。
癖が少ない通貨は?
私が実際にトレードをしていて、
癖が少なくてトレードしやすい通貨は、
・ドル円
・ユーロドル
この2通貨がやりやすいですね。
チャートの形を見ても、
キレイな波形を作りやすいし、
ボラティリティも適度にあるので、
私が許容できる
損切り幅で損が抑えられるし、
利益幅もそれなりに狙えます。
だから、FXで勝てていない場合や、
FXを始めたばかりの頃は、
この2つの通貨をメインに
トレードをするのが良いと思います。
むしろ、
セオリー通り忠実に動く通貨で勝てないと、
癖のある通貨で勝てるわけがないですからね。
癖が強い通貨は?
検証やトレードをしていて、
逆に癖が強く感じる通貨は、
・ポンド円
・ポンドドル
・ドルカナダ
といったところですね。
ポンド円はいわずと知れた
殺人通貨ですが、
とにかくボラティリティがスゴイです。
だから、上手くトレードできれば、
大きな利益も狙えますが、
その分、簡単に破産できます。
しかも、ポンド円の場合、
ドル円とポンドドルの合成通貨で、
両方の通貨の動きに影響されるので、
とにかく癖が強くてやりづらいです。
あとは、ポンドドルとドルカナダも
かなり癖がありますね。
検証とかトレードをするとわかるのですが、
動きが一方的なんですよね。
例えば、一度下がり出したら、
戻りも付けずにひたすら下げるんです。
それでトコトン下げた後に、
今度はもみ合いが続くので、
かなりやりづらいです。
下記のチャート画像みたいに。
これに加えて、これらの通貨では、
指標が大きく動くのですが、
指標後にV字や逆V字が起きる事が多いので、
これも癖の強さにつながっています。
例えば、下記チャート画像は、
ドルカナダの雇用統計なのですが、
V字の連続で、
動きが一方的過ぎますよね。
こんな感じで、
ポンド系とドルカナダは、
一方的な動きをするので、
かなり癖が強いです。
だから、この辺りの通貨は、
徹底的に検証をして癖を掴んでから
トレードをするのが良いと思います。
癖が強い通貨にゴールドも追加
ここ最近、
ゴールド(XAUUSD)で
トレードをする人が凄く増えています。
なぜなら、この通貨は
信じられないほどの
高いボラティリティがあるからです。
正直、殺人通貨と言われる
ポンド円なんて赤ちゃんレベルなぐらいに。
1日で100や200pips動くのは当たり前で、
凄い時は1日で1,000pips動く事もあります。
完全に暴れ馬です。
為替でも介入があって、
やっと300~500pipsぐらいなので、
いかに異常なボラティリティなのかが
わかりますよね。
このボラティリティの魔力に
憑りつかれて
ゴールドに手を出す人が多いのです。
そして、
ボラティリティが異常ということは
当然、動きの癖もかなり強いです。
例えば、以下のチャート画像を
見てみてください。
上記のチャートを見ると、
一気に上に動いたと思ったら、
その後に一気に下に動いて
全戻ししていますよね。
更にはこの場面では、
急激に300pips上昇して、
その後にまた300pips下落しています。
しかも、このチャートって
実は15分足チャートです。
15分足チャートで
この動きってヤバいですよね。
介入レベルの動きですから。
動きの癖としては
ポンドドルに似ているのですが、
ボラティリティを
10倍ぐらいにした感じなので、
とにかく癖がヤバいです。
トレードをする時も
50pipsの損切り幅を取っているのに
1~2分ぐらいで
損切りになる事もしょっちゅうです。
そして損切りになった後に
急に大きく反転して
200pips動くとかもザラです。
だから、
FXで安定して勝てない内は
ゴールドには
絶対に手を出さない方がいいです。
1回、この通貨を経験してしまうと
ボラティリティが高過ぎて
簡単に大きな利益が出てしまうのが
忘れられなくなって
抜け出せなくなります。
そして最後は大損です。
こんな事をしている人が
後を絶たないので、
ゴールドに手を出すとしても
FXで勝てるようになってからです。
癖に影響されずトレードするには?
FXの場合、通貨別に癖があるのですが、
これに影響されずにトレードをしたいなら、
1時間足以上のデイトレが良いでしょう。
チャートの時間軸が1時間足以上になると、
5分足や15分足でのトレードに比べて、
ボラティリティの影響を受けずらくなるので、
その分、癖も小さくなっていきます。
だから、通貨による癖を受けたくないなら、
トレードの時間軸を長期にすると、
どの通貨であっても、
ある程度、安定したトレードができると思います。
実際に私自身も、
4時間足のデイトレードで
FXで結果を出すきっかけをつかんだのですが、
その時は
・ドル円
・ユーロドル
・ポンドドル
・ポンド円
・オージードル
・オージー円
といった6通貨でトレードをしていました。
それでも、通貨の癖は特に感じずに
普通にトレードができていたので、
通貨の癖を受けたくない場合は、
長期足のトレードがオススメです。
もし、私がやっていた
4時間足のデイトレードについて
更に詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒4時間足のデイトレがFXで勝てるきっかけになった!
時間帯によっても動きに癖がある
チャートの動きは
通貨によって癖がありますが、
これ以外に時間帯によっても、
癖が出てきます。
なぜなら、FXの市場では、
・オセアニア時間
・アジア時間
・欧州時間
・ニューヨーク時間
といったように、
時間帯が別れているからです。
例えば、
・アジア時間はトレンドが出にくい
・欧米時間はトレンドが出やすい
といったような動きをしやすいので、
これらの癖に合わせて
トレードをしていくと効果的です。
また、自分の手法に合わせて
トレードをする時間を決めるのもアリです。
実際に私もこれをやっています。
私の手法はトレンド中の押し目買いや
戻り売りがほとんどです。
よって、トレンドが出やすい、
欧米時間を中心にトレードをしています。
大体、欧州勢が出てくる
15時か16時ぐらいから
本格的にチャートを見るようにしています。
逆に、レンジになりやすいアジア時間は
私の手法だとあまりチャンスがないので
検証したり運動したりしています。
あとは用事なんかも
ほとんど午前中に済ませるようにしています。
もし、時間帯別のチャートの動きについて、
更に詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXには時間帯で動きに特徴が!その際のトレードの注意点とは?
自分のトレードする時間と合わせて通貨を選ぶのもグッド
FXでは通貨別に動きに癖があるのですが、
これを利用して、
自分のトレードする時間と合わせて
トレードをする通貨を選ぶのも効果的です。
例えば、
午前中に動きが出やすい通貨は、
・ドル円
・オージードル
・ニュージ―ドル
といった、
アジアやオセアニア関係の
通貨になります。
あとは、ドル円に動きが釣られやすい、
クロス円なんかも動きが出やすいです。
その為、午前中にしか
トレードの時間が取れないような場合は
これらの通貨を対象にして
トレードをしていくのがいいでしょう。
逆に、夜になると、
・ユーロドル
・ポンドドル
・ドル円
といったように、
ユーロ圏やアメリカ関係の通貨が
よく動きます。
ですから、
夜にトレード時間が取れる場合は
これらの通貨を中心にトレードをすると
効果的に、しかも大きく、
利益を取りやすくなります。
このように、
自分がトレードをする時間に合わせて
通貨を選ぶのもかなり効果的です。
やはりFXでは、
動きがよくてボラティリティがないと
稼ぐことはできないですからね。
私も先程お伝えしたように、
基本的には欧米時間を中心に
トレンド中の押し目買いや戻り売りの
トレードをしているので、
・ポンドドル
・ユーロドル
この辺りでのトレードが多いです。
オージードルや
ニュージ―ドル辺りは
午前中にトレンドが
出るような動きをすれば
エントリーをしていきます。
ただ、アジア時間は
そこまで大きく動かないので
私の手法には合致しにくくて
トレード回数は少ないですね。
時間帯の動きは月日の流れによって変わる
上記ではアジア時間は
レンジになりやすいと書いたのですが、
月日の流れが進んで行く内に
段々と動きが変わってきました。
特に2022~24年ぐらいは
午前中でもトレンドが出て、
ボラティリティも高くなってきました。
この時期はドル円が150円や
160円を超えるなど、
歴史的な円安になっています。
このような背景から
午前中も大きく動くようになり、
それに伴って癖も出てきました。
例えば、ドル円であれば、
前日の終値付近の動きの流れを
午前でも引き継ぐ傾向があります。
これはどういう事かというと、
前日の流れが下落で終わった場合、
次の日の午前もその流れを引き継いで
下がりやすい傾向があります。
上記のチャート画像を見ると、
前日が下落の流れで終わって、
次の日のアジア時間も
その流れを引き継いで下がってますよね。
そして、欧州時間が始まる15時ぐらいから
今度は反転していく傾向があります。
あとは、朝8時ぐらいから動き出して、
その動きを10時半~11時ぐらいまで引き継いで
お昼以降にもみ合ってから
15時以降に反転するような動きも多いです。
こんな感じで、月日の流れによって
チャートの動きの癖が
何かのきっかけで変わって
その流れがしばらく続く傾向も出てきました。
だから、この癖を上手く利用すれば、
効果的なトレードができるようになります。
時間帯別の癖をトレードスタイルで活かす
FXのチャートの動きは
時間帯によって癖があるのですが、
これをトレードスタイルによって
活かすことができます。
スキャルピングがやりやすい時間帯
スキャルピングの場合、
数pips程度の小さい利益を
細かく積み上げるので、
どの時間帯でもできるといえばできます。
ただ、スキャルピングをするにしても
ボラティリティがあった方が
勝率が上がって
利益も取りやすいです。
そんなスキャルピングで
トレードをしやすい時間帯は、
朝9時~11時
夜21時~1時
この辺りの時間だと
動きが大きいのでやりやすいです。
特に21時以降は欧州市場と
アメリカの市場2つが開いて、
ボラティリティが高くなる上に
スプレッドも狭いので、
スキャルピングが一番しやすいです。
朝9時~11時までも
ボラティリティは結構高いので
やりやすいのですが、
スプレッドがちょこちょこ広がるので、
ここが少し難点です。
短期のデイトレード
次に、短期のデイトレードですが、
この場合は、
・朝9時~12時
・15時~1時
この辺りの時間帯がやりやすいです。
短期のデイトレードになると
スキャルピングよりも
保有時間も長くなるので、
そこまで大きなボラティリティは
必要ないです。
だから、
トレードができる時間の幅も広がります。
長期のデイトレード
ここで言う長期のデイトレードとは
1時間足以上のデイトレードになります。
この時間軸のトレードになると、
正直、どの時間帯でもOKです。
なぜなら、長期のデイトレードだと
1度エントリーをしてしまえば、
数時間~数日は
ポジションを保有する傾向があります。
その為、ボラティリティが低かろうが
高かろうが、あまり関係ありません。
もちろん、ボラティリティが高い方が
早く大きく利食いになる確率が高いので
良いは良いのですが、
時間帯によって大きく変わる事は
私の経験上、あまりないです。
チャートの形状によって動きの癖も変わる
FXは通貨ペアによって
動きの癖があるのですが、
チャートの形状によっても、
動きの癖は変わります。
それが何かというと全体の流れです。
つまりトレンドです。
例えば、上昇トレンドの時は
多くの相場参加者が
買いたいと考えるので、
チャートの動きは右肩上がりになります。
その為、トレードをするなら
買いを中心にしていく方が
勝率も高くなるし、
利益も伸びやすくなります。
エントリーポイントとしては、
押し目買いが私の中では
一番勝率が高くて利益が伸びます。
逆に下落トレンドの時は
買いたい人よりも
売りたい人の方が多いので、
チャートの動きが右肩下がりになります。
この場合は
下落の流れに合わせて
売りを狙っていくのが
勝率も高くて利益も伸びやすいです。
下落トレンドの時も
戻り売りをしていくのが
一番効果的です。
最後はレンジ相場です。
この場合、
チャートの動きの癖としては
どっちつかずの動きをするので
トレードがやりづらくなります。
こういう場合は、
レンジの上限や下限で
逆張りのトレードをするのが効果的です。
ただ、レンジの上限や下限だと、
・レンジをブレイクさせたい人
・レンジで抑えたい人
といったように、
相場参加者の思惑がぶつかるので
不安定な動きになりやすいです。
その為、レンジでは
上限や下限をしっかり抜けて
トレンドが出始めるまでは
“トレードをしない”
という選択肢もあります。
私はこっちの意見派なので、
レンジをブレイクするまでは
トレードはしないです。
関連記事:FXでレンジ相場用の手法は必要ないと思う3つの理由とは?
仮にトレードをするにしても、
レンジの上限と下限の幅が広くて、
その中でトレンドを作った時に
押し目買いや戻り売りをするぐらいです。
このような感じで、
チャートの形状によっても
動き方に癖があるので、
覚えておくと効果的なトレードが可能です。
短期のデイトレードをする際は注意
チャートの動きの癖は
トレンド相場やレンジ相場で
変わってきます。
これはFXを始めた当初に覚える事なので
誰でもわかるような事ですよね。
ですが、
誰でもわかるような事なのですが、
短期のデイトレードをする時は
わかっているつもりでも
変な事をしやすいので注意が必要です。
なぜなら、短期のデイトレードは
長期足の流れを見ながら、
短期足の流れも見る必要があるので、
この2つを上手くシンクロさせないと
間違ったトレードをしやすいからです。
例えば、下記のチャートでは
1時間足で見ると上昇トレンドで
押し目買いのチャンスが近いです。
しかし、5分足で見ると、
以下のように見えます。
5分足で見ると
下落トレンドになっています。
この時に、
5分足の動きだけに囚われて
売りでエントリーをしてしまうと
全体の流れとは逆方向に
エントリーをする事になります。
そうなると、
損切りになりやすくなります。
短期のデイトレードをする際は、
全体の流れはわかっていても、
いざエントリーとなると
短期足の流れに釣られがちです。
そして、トレンドとは反した
エントリーをしやすくなります。
このような場面では、
マルチタイムフレーム分析が必要なので、
この方法に慣れていないと
注意が必要になります。
もし、この分析方法が苦手な場合は、
時間軸の大きいトレードがオススメです。
関連記事:FXで複数の時間足チャートをシンクロさせてトレードする方法
ダマシの起き方にも癖がある
FXでは
・下に行くと見せかけて上
・上に行くと見せかけて下
といったように、
ダマシがよく起こります。
このダマシにも動きの癖があります。
例えば、キリ番なんかが
ダマシのいい例です
下記チャートの赤ラインが
キリ番なのですが、
そこを少し下抜けてから
大きく反発しています。
キリ番の少し下というのは、
損切り注文が多く入っています。
なぜなら、キリ番は
相場参加者に強く意識される場所なので、
その付近での反転を狙って
多くの人達が買ってくるからです。
しかし、キリ番を下抜けると、
買っている人達は含み損になるので、
損を最小限に抑える為に
損切りをしてきます。
すると、損切りをさせられた場所から
急に大口の買いが入って
一気に上昇していきます。
これは大口の投資家達が
建玉を集める為に
買いの損切りを出させた後に
買ってきたのです。
このように、
ダマシの動きにも癖があるので
頭の片隅に入れておくと
余計な損失を減らす事ができます。
ただし、ダマシが起きる場所は
必ず特定できるわけではありません。
“ダマシ”というくらいですから。
指標にも動きの癖がある
これはFX特有の癖なのですが、
FXでは経済指標がありますよね。
そして、この指標では
発表と同時に大きく動く特徴があります。
例えば、
大きく動く有名な指標でいうと、
・雇用統計
・政策金利
・消費者物価指数
・小売売上高
といった辺りでしょうか。
これらの指標は大きく動く上に
上下に激しい動きをするので
かなり癖が強いです。
雇用統計時の1分チャート
このように、指標の場合も
癖のある動きをするので、
トレードの難易度が上がります。
この動きの癖に慣れない内は
指標は何もしないのが一番です。
因みに私の場合は、
指標もトレードをするのですが、
もし興味がある場合は、
以下から指標トレードを
見てみてください。
癖を上手く利用すれば、
けっこういい感じにトレードができます。
その代わり慣れが必要ですが。
指標トレードはコチラ
まとめ
FXは通貨の種類が多いので、
その分、トレードチャンスも増えます。
ただし、短期のトレードをする場合、
通貨別に癖があるので、
その辺りも考慮してあげると、
トレードがより安定するでしょう。
しかし、FXで勝てていなかったり、
FX初心者の場合は、
チャートの波形がキレイに出やすい、
・ドル円
・ユーロドル
といった通貨で
トレードをするのが良いでしょう。
ボラティリティがあるからといって、
ポンドやカナダに手を出すと、
痛い目を見る事が多いので、
注意が必要になります。
もし、通貨の癖を受けたくないなら、
先程も伝えたように、
長期足のトレードにすると良いでしょう。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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