FXは通貨ペアに対して
トレードをしていくのですが、
その種類は本当に多いですよね。
しかも、その通貨ペアの中には
動きが激しかったりして
トレードが難しい通貨もあります。
そのような通貨を選んでしまうと
なかなか勝てずに悪い癖がついたりして、
“FX自体が勝てなくなる”
なんて事が起きやすくなります。
実際に昔の私自身も
難しい通貨ペアを選んだせいで
痛い思いをした事があります。
そこで今回は、
FXでトレードが難しい通貨ペアと
それらのペアで
勝つ為のトレード方法について
お伝えしていきます。
FXでトレードが難しい通貨は?
では早速、FXでトレードが
難しい通貨についてですが、
これに関しては、
ポンド系の通貨と
ゴールドが難しいです。
例えば、ポンド系の通貨で言えば、
・ポンド円
・ポンドドル
・ポンドオージー
・ユーロポンド
といった通貨の事です。
なぜなら、
ポンド系の通貨やゴールドは
ボラティリティが高いからです。
つまり、値動きが激しいので、
その値動きに翻弄されやすいのです。

例えば、これらの通貨は
上下に大きく激しく動くので、
「大きく上に動いたから買いだ!」
なんて飛びつくと
急に大きく下に動いて
すぐに損切りになります。
そして、損切りになってから
「大きく下に動いたから今度は売りだ!」
なんて判断して売ったら、
その途端に大きく上昇していき、
また損切になります。
このような感じで、
ポンド系の通貨やゴールドは
上下に値動きが激しくて
値動きに翻弄されやすいので
トレードの難易度が上がります。
しかも、これらの通貨は
FXの通貨ペアの中でも
最高峰のボラティリティなので
“トレードが難しい通貨”
なんて言われる事も多いです。
値幅が大きいほどチャンスもありますが、
その分リスクも大きく、
一瞬の判断ミスが
損失につながりやすいのが特徴です。
ボラティリティが高いとなぜ難しいのか?
ポンド系の通貨やゴールドは
ボラティリティが高いので
FXでトレードをするには
難しい通貨と言われています。
では、ボラティリティが高いと
なぜトレードが難しいのでしょうか?
その主な理由は、
・すぐに損切りになる
・悪い癖がつきやすい
・逆張りをしやすい
といったことが
トレードを難しくしています。
すぐに損切りになる
ボラティリティが高い通貨だと
エントリー後すぐに
損切りになる事が多くなります。
例えば、いつもは20pipsで
損切りが収まっていたとしても、
高ボラの通貨に手を出した途端に
“あっという間に損切りなる”
なんて事が起きやすくなります。
これによって、
怒りが込み上げてきて、
すぐに取り返したくなり、
またすぐに再エントリーしてしまいます。
しかし、この再エントリーは
ルールに沿ったものではなく、
感情でトレードをしたものなので、
当然優位性はなく負けやすいです。
そして、連敗したら、
更に怒りが込み上げてきて、
またすぐに再エントリーして負けて・・・
こんな事を繰り返している内に
どんどん資金が減っていくのです。
なぜすぐに損切りになると
このような事が起きるのかというと、
私達人間は日常生活で
金銭の支払いに対して
メリットになるような対価を
受け取る習慣があるからです。
例えば、
お金を失う代表例として、
買い物がありますよね。
これはお金を失う代わりに
物を得るという
対価を得ています。
他にも、外食をした時に
お金を失いますが、
その対価としてご飯を
食べることができますよね。
このような感じで、
日常生活では、
お金を失った時に
何かしらの対価を得ているので、
これで精神のバランスが取れています。

しかし、FXとなると、
損切りをした時には
お金を失っただけで、
何も得ていないですよね。
一応、損切りをする事で
相場に長くいられるので、
経験値という対価を得ていますが、
これは目には見えないし、
自分の手に何も残りません。
だから、損切りをすると
苦痛を感じているのです。
しかも、
ボラティリティが高い通貨だと
すぐに損切りになりやすいので、
余計怒りを感じやすくなります。
なぜなら、これには理由があるのですが、
例えば、
あなたが遊園地に行ったとしましょう。
その遊園地で1万円の入園料を払って
入ってみたはいいけど、
アトラクションが少なくて、
わずか30分で出てきてしまったら、
「たった30分で1万円かよ!」
「高すぎだろ!」
「もう二度と来ない!」
なんて怒りを覚えますよね。
ボラティリティが高い通貨をトレードをして
すぐに損切りになると
これと同じような怒りの感情を抱きます。
そしてこの感情が
損を取り返そうとする
余計なトレードを引き起こすので、
更に負けやすくなって、
資金をどんどん減らしていくのです。
ボラティリティが高い通貨だと、
こういう怒りの感情が
他の通貨に比べて起きやすくなります。
その結果、冷静さを失い、
感情に任せたトレードを繰り返してしまうので、
高ボラの通貨は
トレードが難しいと言われているのです。
悪い癖がつきやすい
これは
“すぐに損切りになりやすい”
というのに関係しているのですが、
ボラティリティが高いと
悪い癖がつきやすいです。
先ほどもお伝えしたように、
ボラティリティが高い事で
すぐに損切りになると
いつもより強い怒りが
込み上げてきます。
これによって、
すぐに取り返そうとして
再エントリーをします。
しかし、その再エントリーは
感情に任せたトレードなので
負けやすくなり、
またすぐに損切りになります。
そして更に怒りが沸いて
またすぐに再エントリー。
こんな事を繰り返していく内に
トレードを常にしていないと
落ち着かなくなってしまいます。
いわゆるポジポジ病です。
更にポジポジ病が続いて
資金がどんどん減っていくと
「これは1発で取り返すしかない」
なんて考えてしまい、
ハイレバレッジで
リベンジトレードをするようになります。

ただ、このリベンジトレードも
感情だけでするので、
逆行されて損切りできなくなり、
最後はロスカットで全てを失います。
こうなると今度は、
リベンジトレードで
失った大金を取り返す為に
すぐに入金して
またリベンジトレードをします。
このようなサイクルが続くと、
ポジポジ病やリベンジトレードが
どんどん癖づいてしまい、
そこから抜け出せなくなって、
永遠と資金を失い続けるのです。
実際に私自身も、
ボラティリティの高い通貨で
スキャルピングをしたら、
この現象に思いっきりハマって、
5年以上の時間と
1,000万以上の資金を失いました。
もし、この時の大損体験について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで大損!1000万を失った先には地獄が待っていた
逆張りをしやすい
ボラティリティが高いと
トレードが難しくなる3つ目の理由に、
逆張りをしやすいというのがあります。
例えば、大きく下がると、
「これだけ下げたら
いい加減上がるだろ」
「安くなったからそろそろ買い時だな」
なんて感じやすくなります。
この適当な値ごろ感が
トレードでは非常に危険なのです。
なぜなら、
私たちは普段の生活の中で
・安い=お得
・高い=損
という感覚を
自然と身につけているからです。
日常生活での買い物は
安く買うことが正解ですが、
FXでは安く買ったつもりが
「まだ下げ途中だった」
ということが多くあります。
つまり、生活の感覚と
トレードの感覚が真逆なのです。
ボラティリティが高いと
お得な感覚をいつもよりも
強く感じてしまい、
逆張りをしやすくなるのです。

しかし、大きく下げるという事は、
それだけ下落の勢いが強い事を意味するので、
逆張りをした場所で下落が止まらずに
更に大きく下がる事が多いです。
これによって、
どんどん含み損が膨らんで
損切りができなくなり、
ナンピンをし始めます。
それでも下落は止まらずに
大きく下げ続けるので、
またナンピンをする。
こんな事を続けている内に
下落トレンドの勢いが加速して
結局、下げ止まらずに
最後はロスカットで
全てを失ってしまうのです。
過去の私も、大きく下げると
安く買えるチャンスと感じてしまい、
逆張りをよくしていたのですが、
上手くいくことが
ほとんどありませんでした。
その結果、ナンピンをし続けて
最後は全ての資金を溶かしていました。
このような感じで、
ボラティリティが高い通貨だと
我慢できずに
余計な逆張りをしやすくなるので、
トレードが難しくなる傾向にあります。
もし、逆張りの罠について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで逆張りしても勝てない人がハマる4つの落とし穴と脱出法
クロス通貨もトレードが難しくなりやすい
ボラティリティが高い通貨だと、
トレードが難しくなりやすいのですが、
クロス通貨も実は難しくなりやすいです。
クロス通貨とは。
ポンド円やユーロ円のように、
2つ以上の通貨を掛け合わせて
作られた通貨の事です。
例えば、ポンド円は、
ドル円とポンドドルを
組み合わせて作られた通貨です。
その為、ドル円が上がっても、
ポンドドルが下がっていたら、
ポンド円はあまり動かずに
レンジになりやすいです。
逆にどちらも上がるような場合は、
ポンド円は大きく上昇します。
つまり、
どっちの通貨が主導で動いているのかを
正しく見極めないと、
間違った方向へトレードをする事になります。
クロス通貨は
こういう複雑な構造がある為に
トレードが難しくなりやすいのです。

また、
複数の通貨の動きに影響されるので、
どっちつかずの動きになる時間が
長くなる場面が出てきます。
こうなると、
待てずにエントリーをしたり、
まだ利食いポイントに届いていないのに
我慢できず決済をしてしまったりと、
ルール外のトレードもしやすくなります。
実際に過去の私も
クロス通貨のポジションを保有していて、
なかなか動かない場面に出くわした時に
イライラしてしまい、
「もう動かないから決済しよう」
と判断して少しの含み益で
利食いをしてしまいました。
そしたら、
その後に狙っていた方向へ急に動き出して
本来の利食いポイントまで届いたのを見て
悔しい思いをする事がけっこうありました。
このように、
クロス通貨は2つ以上の通貨の影響を
同時に受けるという構造上、
動きが読みにくく、
心理的にも翻弄されやすいので、
トレードが難しくなりやすいです。
こんな感じで、
FXは通貨ごとに動きの癖があるので、
やりやすい・やりにくいというのが
意外にはっきりと出やすいです。
もし、今回お伝えした以外にも
通貨の癖について知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXは通貨ごとに癖がある?やりやすい通貨を選んで勝率アップ
難しい通貨でのトレードの仕方
ここまで、
FXでトレードが難しい通貨の
特徴をお伝えしてきました。
基本的にこういう通貨は
無理に手を出さずに
ドル円などの癖が少ない通貨で
トレードをするのが一番です。
しかしそうはいっても、
ボラティリティの高い通貨などは
大きな利益が狙えるので、
ついトレードをしたくなりますよね。
そこでここでは、
ボラが高くて難しい通貨で
トレードをする時の注意点や
ちょっとしたコツをお伝えしていきます。
損切りの値幅を無理に固定しない
ボラが高い通貨は
動く値幅が大きいので、
損切りを他の通貨と同じように
固定してしまうと、
損切り貧乏になる確率が上がります。
例えば、デイトレードをしていて、
毎回損切り幅を-15pipsに
固定していたとします。
この状態で
以下のチャートの黄色ラインで
買いエントリーをしたとします。
そして、この時の損切り位置は
直近の安値を下へ抜けた場所になります。
もし、これが
ボラが高くない通貨だったら、
損切り幅を-15pipsに設定しても、
この位置に損切りを置くことができます。
しかし、ボラが高い通貨になると、
同じ損切り幅でも、
安値を抜けた場所に
損切りを設定できなくなる事が増えます。
それなのに、
損切り幅が広がるのを嫌がって
同じ-15pipsで損切りを設定すると、
損切り後に反転する確率が上がります。
その結果、
利益を取り逃して
悔しい思いをしてしまうのです。
ですから、
ボラが高い通貨でトレードをする場合は、
無理に損切り幅を固定せずに、
根拠の崩れた場所へ設定するようにしましょう。
もし、根拠の崩れた場所が
よくわからない場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒損切り貧乏から脱出!FXの損切りラインの正しい決め方と実践例
ロット調整をする
これは先ほど紹介した、
損切り位置と関係があるのですが、
ボラが高い状態で
根拠の崩れた場所へ損切りを設定すると、
どうしても損切り幅が
広くなりやすいですよね。
そしてそれに伴って、
損切りの金額も大きくなるので、
実際に損切りになった時に
いつもより苦痛も大きくなります。
こうなると、
悔しさですぐに取り返そうとして
余計なトレードをしてしまい、
大損するきっかけになりえます。
そういうのを防ぐのに効果的なのが
ロットを調整して、
損切り額をいつもと同じにする方法です。
例えば、いつもは5万通貨で
-20pipsの損切りをしている場合、
損切りの金額は1万円になりますよね。
これを高ボラの時に
根拠の崩れた場所へ
損切りを設定したら、
-40pipsになったとします。
このまま5万通貨でトレードをすると、
損切りになった時に
2万円の損失になってしまいますが、
これをいつもと同じ1万円の損失に抑える為に
ロットを2.5万通貨に減らすのです。
そうすることで、
損切り幅が広がったとしても、
いつもと同じ損失額抑えられる上に、
損切り貧乏も大きく減らす事ができます。

しかも、ボラが高い時は
利益幅も大きく狙えるので、
いつもよりも少しだけ
利食い幅を広げることができます。
その結果、
損失額はいつもと同じに抑えながら、
利益額はいつもよりも少し多めに取れるので、
より優勢の高いトレードが可能になります。
こんな感じで、
高ボラで難しい通貨をトレードする場合は、
ロット調整をする事でも
効果的なトレードができるようになります。
もし、ロット調整の仕方について、
より深く知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXでロットを増やすタイミングは?ダメな増やし方とは?
エントリーの精度を上げる
最後の方法として、
エントリー精度を上げる方法があります。
高ボラの通貨は
値動きが上下に激しくなりやすいので、
適当な位置でエントリーをすると
すぐに損切りになってしまいます。
こういうのを避ける為に、
マルチタイムフレーム分析を使って
なるべく逆行されにくい
エントリーをしていくのです。
例えば、
現在の1時間足のチャートが
以下のようになっていたとします。
これはボラティリティの高い
ゴールドのチャートなのですが、
大きな流れを見ると
上昇の流れになっています。
しかし、直近の流れを見ると、
高値と安値を切り下げて、
下落トレンドになっています。
つまり、短期的には
売りの方が優位の状態にあり、
一旦戻りが入ったとしても、
そこから下落する可能性が高いです。
よって、売りを狙っていくのですが、
この時に売る場所としては、
直近のレジスタンスとなりそうな場所です。
では、これを頭に入れて
この後の動きを見てみると
以下のようになりました。
レジスタンスラインを
少し上へ抜けたのですが、
そこまでレートが戻ってきました。
そしたらここから、
下位足へ時間軸を変えて
細かいエントリーポイントを探っていきます。
この時の5分足を見てみると、
以下のようになっていました。
現在の状況を見ると、
レジスタンスラインを
少し上へ抜けている状態だし、
直近の流れを見ると
上昇トレンドにもなっています。
その為、
ここですぐにエントリーをすると
上昇の流れに飲まれて
損切りになる確率が高くなります。
ですから、
エントリーをするにしても、
押し安値を下へ抜けて
5分足でもトレンドの転換をしてからです。
こうなることで、
上位足と下位足両方が
売り目線に揃うので、
下落する確率が上がるからです。
では、この後の動きを見てみましょう。
レジスタンスライン付近で
少し揉み合った後に
上昇しきれずに下がって
押し安値を下に抜けました。
そしてその後に戻ってきてから、
また下落し始めています。
つまりこれは、
5分足でトレンドの転換をした後の
戻り売りのパターンなので、
ここで売りエントリーです。
この時の損切り位置は、
直近の高値を上へ抜けた場所の
-50pipsで設定します。
ゴールドはボラが大きいので、
どうしても損切り幅が
大きくなりがちですね。
もし、この幅が耐えられないなら、
先程お伝えしたように、
ロット調整をして
損切り額をいつもと
同じにするのがおすすめです。
そして利食いですが、
現在の1時間足を見てみると、
以下のようになっています。
1時間足を見ると、
最初の方でお伝えしたように
大きく見ればまだ上昇トレンドです。
そして、
直近の安値の位置を見ると、
サポートとなる場所で
一旦反応しています。
つまり、いくら直近の流れが
下落トレンドとはいえ、
もう一度この場所で
反転する可能性があるので、
利食いはこの位置の
+100pipsで設定します。
これでも損切り幅に対して、
利食い幅が2倍あるので、
リスクリワード的にも問題ありません。
では、この後の動きを見てみましょう。
利食い後は逆行されずに
そのまま下がっていき、
利食いとなりました。
このような感じで、
高ボラの難しい通貨でも、
マルチタイムフレーム分析で
丁寧にチャートを読んでいけば、
十分にチャンスを掴むことができます。
その為、
もしこういう難しい通貨で
トレードをしていく場合は、
・損切りを位置で決める
・ロットを調整する
・マルチタイムフレーム分析を使う
といった方法を利用していけば、
ちゃんと結果を出すことができます。
ただし、
最初の方で軽くお伝えしたように、
まずはドル円などの素直で癖の少ない通貨で
トレードをしていくのが一番やりやすくて、
結果も安定しやすいです。
もし、マルチタイムフレーム分析のやり方を
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで複数の時間足チャートをシンクロさせてトレードする方法
まとめ
今回は、
FXで難しいトレード通貨について
色々とお伝えしてきました。
ボラが高い通貨や、
クロス通貨などは、
動きの癖が強いので、
トレードが難しくなりがちです。
だから、無理に手を出さずに
まずは癖の少ない通貨で
トレードをしていくのが一番です。
こういう通貨で
安定して勝てるようになったら、
ボラが高い通貨などで、
より大きな利益を狙っていくと、
余計な遠回りをせずに
資金を増やしていく事が可能です。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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