FXには、
・MA
・ボリンジャーバンド
・RSI
といったインジケーターがあり、
こういうものを使うトレーダーが
非常に多くいます。
そういったトレーダーを見ると、
自分でも試したくなって使ってみるのですが、
イマイチ上手くいかずに
なぜか勝てないことってありますよね。
昔の私もインジケーターを
アレコレと使ってみたのですが、
全然勝てずに、
「インジケーターって実はいらないのでは?」
なんて思ったことがあります。
そこで今回は、
・FXでインジケーターはいらないのか?
・使っても勝てないのは本当のなのか?
この辺りについて、
私の考えをお伝えしていきます。
インジケーターを使わないと勝てないのは本当?
まず、インジケーターについて
色々お伝えする前に、
ここでいうインジケーターとは、
テクニカル指標全般の事を指します。
これを踏まえた上で、
インジケーターを使わないと
FXは勝てないのかについて
私の考えを言うと、
“使わなくても普通に勝てる”
というのが本当のところです。
むしろ、
インジケーターを使い過ぎると
逆に勝てなくなる事の方が多くなります。

実際に私の今のトレードも
インジケーターは使わずに
チャートに水平線を引くだけです。
だから、今の私からすれば、
むしろインジケーターは
いらない状態になっています。
では、
なぜインジケーターを使い過ぎると
逆効果になるのでしょうか?
トレードチャンスを逃す
FXでインジケーターを
使い過ぎると
“トレードチャンスを逃す”
というのがあります。
例えば、下記のチャート画像では、
私からすれば、
黄色マルが戻り売りのポイントです。
しかし、ここにRSIとMACD、
MAを加えて、
・RSIが80以上で売り
・MACDが80以上で売り
・MAにタッチしてから売り
といったフィルターを加えると、
その条件に当てはまらずに
エントリーポイントを逃してしまいます。
インジケーターを使い過ぎると、
こういう事が起きやすくなります。
実際に過去の私も
インジケーターをいくつも使っていた時に、
このような事が
頻繁に起こっていたので、
トレードチャンスを逃してしまい、
ストレスになる事が多かったです。
インジケーターを増やせば
精度が上がると思いがちですが、
実際は条件を厳しくしすぎて
機会を減らす事になるんですよね。
こんな経験から、
私にとっては
インジケーターはいらないと
感じるようになり、
チャートメインのトレードを
するようになりました。
チャート分析がやりづらくなる
チャート分析がやりづらくなるのも
インジケーターを使い過ぎると
起きやすい弊害になります。
FXで安定した結果を出し続けるには、
メインであるチャートを
正しく読み解く必要があります。
しかし、
インジケーターを使い過ぎると、
チャートがインジだらけになってしまい、
チャート分析を
正しくできなくなる事が多いです。
例えば、昔の私は、
以下のようなチャート設定で
トレードをしていました。
当時は、
インジケーターをたくさん使って、
チャートをカラフルにする事で、
「なんかカッコ良くて勝てそう」
みたいに意味不明な事を思っていました。
でも実際は、
インジでチャートが見づらくなって、
値動きを全然読み取れていませんでした。
つまり、本来はチャートメインで
考えなければいけないところを、
補助的な役割であるインジを
メインにしてしまっていたのです。
だから、チャートの流れや
形を完全に無視して、
「このインジの条件にハマったから売り」
といった事をしていたので、
当然勝てるわけがありませんでした。
こういった事を
けっこうな長い期間続けて
勝てないとわかったので、
「インジケーターはいらないかも」
と思って使うのを辞めました。
インジを使い過ぎると、
このような弊害も起きやすくなるので、
注意が必要になります。
ミストレードが増える
ミストレードが増えるのも
インジケーターを使い過ぎると
逆効果になる理由の1つです。
例えば、
・MA
・一目均衡表
・ボリンジャーバンド
・RSI
・MACD
・ストキャスティクス
といったように、
インジケーターを何個も入れると、
それだけエントリー条件が増えます。
エントリー条件が増えると、
判断材料も多くなるので、
「これとこれは条件を満たしてる」
「こっちはまだ満たしてない」
「あ、やっぱり満たしてる」
みたいな事がおきて、
間違ったエントリーをしたり、
エントリーをし損ねたりと、
ミストレードが増えます。

実際に私も
インジを何個も入れていた時は
こういった判断ミスがよく起きて、
ルールに沿ったトレードができませんでした。
しかもその内、
判断材料が多い事から、
条件に当てはまっているかを
チェックするのですら面倒くさくなって
かなり適当なトレードをしていました。
このせいで全然勝てなかったし、
そもそもインジを入れた意味すらも
なくなりました。
人間は判断材料が多くなるほど、
脳にストレスが掛かるせいで
判断力が鈍って、
ミスをしやすくなります。
インジケーターを何個も入れると、
こう言う事も起きやすくなって、
負ける確率が上がります。
インジケーターは勝ちを遠ざける心理的要因にもなる
インジケーターの使い過ぎは
心理的な面でも
トレードに不利に働く事が多くなります。
その例として、
・エントリーを我慢できない
・自分で考えなくなる
・サインが出ても信じられない
といったものがあります。
エントリーを我慢できない
先程お伝えしたように、
インジケーターを多く使うと、
それだけエントリーの条件が増えますよね。
つまり、
エントリー条件が多くなるほど
それらの条件が全て揃うまでに
時間が掛かるわけです。
こうなると、
なかなかエントリーチャンスが
来ないことから我慢できなくなって、
ルール外のエントリーをしやすくなります。
しかし、これをやってしまうと、
優位性が低い場所で
エントリーをする事になるので
負けやすくなります。

過去の私も
見事にこれにハマって、
・損切りになった悔しさ
・ルール通りできなかった悔しさ
というのが重なって、
すぐに取り返したい気持ちが強くなり、
リベンジトレードをしていました。
でも、こういうトレードをしても
当然勝てるわけもなく、
損に損を重ねるだけでした。
自分で考えなくなる
インジケーターを使い過ぎる事で、
自分で考えなくなって
トレードが雑になる事も
起きやすくなります。
例えば、私の場合、
インジをいくつも入れる事で、
「インジの条件に当てはめるだけで勝てる」
といった心理状態になって、
現在のチャートがどういう状況で、
この後どう動きやすいかなどを
全く考えなくなりました。

このせいで
何も考えずにトレードをする癖がついて
エントリーが物凄く雑になりました。
エントリーが雑になれば、
当然勝てる確率が下がっていくので、
どんどん資金が減っていきました。
しかも、資金が減っていくと、
「一発で大きく取り返すしかない」
という考えになって、
ますます何も考えずに
感情だけでトレードをしてしまいました。
ただ、そんなトレードで勝てるわけもなく、
結局ここでも大損でした。
インジを使い過ぎると
それだけで勝てると勘違いしてしまい、
自分で考える事を放棄する心理が働くのも
FXでの勝ちを遠ざける原因になります。
エントリーチャンスが来ても信じられない
インジケーターを使い過ぎると、
トレードチャンスを逃したり、
自分で考える事を放棄しやすくなります。
これらの事が起きると、
必然的に負けが多くなってきます。
そして負けが多くなると今度は、
条件が完全に揃って
エントリーチャンスなのに
「今入ったらまた負けるのでは?」
なんて疑心暗鬼になってしまい、
エントリーができなくなるんです。

だから、
エントリーを見送るはめになるのですが、
そういう時に限って
狙っていた方向へ動いて
利食いポイントまで届くんです。
そうなると
利益を取り逃した悔しさから
一気に怒りがわいてきて、
チャンスでもない場所で
無理矢理エントリーです。
しかし、ここでも当然ながら
そんなトレードが勝てるわけもなく、
損切りになってしまい、
また悔しさでリベンジトレードをしていました。
この時は、
エントリーすれば負けるし、
しなければ勝ちを逃すしで、
本当に最悪な状況でした。
インジを入れ過ぎると、
こういう心理的な要因で
勝ちが遠ざかることもあります。
勝っている人はインジケーターを使わない?
インジケーターを入れ過ぎると
負ける事の方が多くなるのですが、
「だったらFXで勝っている人は
インジケーターを使わないの?」
なんて疑問がわくかもしれません。
しかし、ここに関しては、
完全に人それぞれです。
FXで勝っている人の中には
インジケーターを使う人も
多く存在します。
それと同時に
使わない人だっています。

私の場合も、
今でこそインジケーターは
いらないという考えですが、
FXで専業になった当初は
インジケーターを使っていました。
また、私の周りの稼いでいる
FXトレーダー達は
どちらかというと、
「インジケーターはいらない」
というタイプが多いですが、
もちろん中には使っている人もいます。
要するに、
インジケーターを使うこと自体が
負けにつながるのではなく、
使い過ぎるとそうなりやすいだけです。
インジも正しく使えば、
立派なエントリーや決済根拠になって、
トレードの精度を上げてくれます。
ですから、
FXで勝っているからといって、
インジを使わないって事はないですし、
絶対に使うって事もないのです。
あくまでも、
どう使うか次第なのです。
インジケーターを使う際の注意点
FXでは、
インジケータがいらないという人もいれば、
そうでない人もいます。
ここは人それぞれなのですが、
インジケーターを使った方が
エントリーの目安がわかるので
あった方がいいという人もいます。
その為、使うこと自体は
何の問題もありませんが、
使う際の注意点もあります。
インジケーターを使うなら1つか2つまで
インジケーターを使う場合は、
1つか多くても2つぐらいまでが
個人的にはいいと思っています。
なぜなら、私の経験上、
3つ以上使うと、
今回お伝えしているような弊害が
起きてくるからです。
逆に1つか2つぐらいまでだと、
エントリー時の迷いも大きく減るし、
チャートも見やすくなるので、
チャート分析もしっかりできます。

また、フィルターがかかり過ぎて
エントリーチャンスが来ないというのも
ほとんどなくなるので、
余計なストレスを溜めずに
トレードができます。
私も何個も使っていたインジを
思い切って1つに絞ったら、
チャートが見やすくなって
トレードの迷いが大きく減りました。
ですから、
私個人の意見としては、
インジケーターを使うなら、
1つか多くても
2つぐらいに絞るのがおすすめです。
結局、インジケーターは
使うか・使わないかではなく、
どう使うかで結果が変わるツールです。
自分の手法と考え方に合わせて、
最小限で効果的に活用していきましょう。
インジケーターの仕組みを正しく理解して使う
FXはインジケーターを使っても
普通に勝つ事はできますが、
使うのであれば、
インジケーターの仕組みを
正しく理解して使った方がいいです。
例えば、RSIやMACDなどは、
相場の過熱感を見る時に
効果的なインジケーターです。
だから、トレードをする時には、
・RSIが80%以上で売り
・RSIが30%以下で買い
といったように、
数値だけで判断して使いがちです。
しかし、これだけだと、
このインジの力を
最大限に活用しきれません。
その為、RSIがどのような計算式で
買われ過ぎや
売られ過ぎを算出しているのかを
ちゃんと理解した方がいいです。

こういう仕組みを
正しく理解してこそ、
どんな場面でどんな数値の時に
勝ちやすいのかがわかってきます。
だから、
インジケーターを使うにしても、
それが作られた経緯や内容を
しっかり把握して
使うようにした方がいいです。
使いやすいインジケーターは?
インジケーターは
1つか2つぐらいであれば、
トレードの精度を上げてくれますが、
「どんなものを使えばいいの?」
なんて思ったかもしれません。
これに関しては、
何を使ってもいいというのが現実です。
なぜなら、FXの場合、
勝てる手法やトレードスタイルというのが
無限に近いレベルであるので、
正しく使えば
何を使っても勝つ事ができるからです。
その為、逆張りであれば、
オシレーター系のインジを使えばいいし、
トレンドフォローであれば、
そっち系のインジを使えばOKです。
トレードの精度が良くなるなら、
両方を1つずつ使ってもいいんです。
とにかく自分に合っていて、
使いやすいものがあれば何でも大丈夫です。

因みに、私に関しては、
トレンド中の押し目買いや
戻り売りがメインなので、
MAとフィボナッチが使いやすかったです。
MAの傾きでトレンドを判断して、
フィボナッチで押し具合を確認してから
エントリーをしていました。
しかもMAの場合、
サポートやレジスタンスとしても使えるので、
エントリーポイントとしても
使えたのが良かったです。
実際に私がFXで専業になった時は
MAを使ってトレードをしていました。
だから、私個人としては、
MAが特に使いやすくて気に入っていました。
もしMAの使い方について、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
FXはインジケーターなしでも普通に勝てる
FXはインジケーターが
あってもなくても
トレードができるのですが、
「ない場合ってどうやって
トレードをすればいいの?」
「何もないと心もとないんだけど」
みたいに感じる事もあるかもしれません。
そこでここでは、
インジケーターを使わずに
私がトレードする時の
実践例を簡単にお見せします。
例えば、今の私であれば、
デイトレードがメインなのですが、
まずは1時間足で
全体の流れを確認する所から始めます。
仮に現在の1時間足のチャートが
以下のようになっていたとしましょう。
全体の流れを見ると、
高値と安値を切り上げているので、
上昇トレンドになっています。
つまり、売りたい人よりも
買いたい人の方が多いので、
ここから上昇する可能性が高いです。
よって、トレードをするなら
買いを狙っていく場面です。
そして、次に
「どこで買うか?」
という事になるのですが、
現在のレートの少し下に
サポートラインが引けます。
もう1つ上にも
サポートラインを引けるのですが、
この位置だと押しがフィボナッチでいう
23.6の場所なので私には浅過ぎます。
もう1つ下のサポートラインなら、
押しが38.2の位置になるので、
ギリギリ許容範囲内です。
ですから、
押し目で買うなら、
1つ下のサポートラインで
狙うことにします。
更にこの位置は、
レジスタンスとして
複数回反応しています。
つまり、レジサポ転換の場所として
相場参加者に強く意識されるので、
ここまでレートが落ちてきたら、
買いが入って反転する可能性があります。
という事は、
それに便乗して、
赤ラインで反発し出したら、
買いでエントリーができます。
では、その後の動きを見てみましょう。
赤ラインまで
レートが戻ってきました。
「じゃあここで買い!」
といきたいところですが、
ここですぐには買いません。
私の場合、
時間軸を短期足に落として
細かいエントリータイミングを
探っていきます。
今回の場面では、
5分足に落として見てみたところ、
以下のようになっていました。
5分足に落としてみると、
下落トレンドになっていますよね。
つまり、短期的には、
買いたい人よりも
売りたい人の方が多い状態です。
このような状態で
すぐに買いエントリーをすると
下落の波に飲まれて
損切りになる可能性があります。
よって、
サポートラインに来たからといって、
すぐに買いでエントリーはせずに
一旦様子見をします。
この後に考えられる動きとしては、
一旦反発したとしても、
もう一度戻り売りが入って、
サポートラインを割るかどうか?
というところです。
では、その後の動きを見てみましょう。
一旦反発をしてから
戻り売りが入って下がったのですが、
サポートラインを抜けきらずに
また反転上昇をしました。
やはりこの位置は
相場参加者に強く意識されていそうです。
ということは、
買いが狙えそうなのですが、
ここからエントリーをするとしたら、
更に上昇してダブルボトムのネックで買い。
もしくは、
今の位置から下がってきて、
もう一度サポートライン付近で反発をして
トリプルボトムのようになってからです。
では、このシナリオを頭に入れた上で、
この後の動きを見てみましょう。
もう一度下がってきたのですが、
またサポートラインで反発をして
トリプルボトムになりました。
こうなると、
相場参加者にかなり強く
意識されている事がわかるので、
ここから反発する可能性が高くなりました。
よって、この位置で買いエントリーです。
この時の損切りは、
サポートラインを割った場所で
-20pipsになります。
ここを下へ抜けると、
下落トレンドが継続になるので
損切りをしないと
大損する可能性があるからです。
この時の状況を1時間足で見ると、
以下のようになっています。
そして利食いに関しては、
私であれば、
目立った高値の少し手前の
+60pipsで設定します。
ここであれば、
リスクリワードもいいので、
優位性の高いトレードができます。
では、この後の動きを見てみましょう。
少し時間がかかったのですが
なんとか利食いとなりました。
今の私はこのような感じで
毎回トレードをしています。
内容を見てわかるように、
インジケーターがなくても、
上位足の流れと
下位足の流れが揃い出した時に
エントリーをしていけば、
普通に勝てるトレードができます。
ですから、
もしインジケーターを使っても
上手くトレードができないような場合は、
一旦こういうトレードを
試してみるのもアリだと思います。
もし、似たような実践トレードを
もっと見てみたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒相場が急変!トランプ関税発言に乗った2日間の全トレード記録
まずはチャートを読めるようになろう
インジケーターを使っても
FXで勝つ事はできますが、
本当に勝てる力を身に付けたいなら、
最初に鍛えるべきはチャートを読む力です。
そもそもインジケーターは
あくまでも補助的なものです。
料理で言うと
スパイスと同じようなものです。
材料となるものがないと、
それ単体では効果を発揮できません。
だからまずは、
インジケーターなしで、
チャートの動きを読めるようにした方が
FXで勝てるようになるには
圧倒的な近道になります。

チャートを読めるようになって、
自分のトレードが確立されれば、
そこにより適したインジケーターを
自分で選んで
使う事ができるようになります。
それができるようになれば、
トレードの精度も
より確実に上がっていくので、
まずはチャート分析ができるように
検証や訓練をする事をおすすめします。
もしくは
チャート分析ができるようになったら、
今の私のように、
「インジケーターはいらないな」
なんて思って、
よりシンプルで再現性の高い
トレードができるようになるかもしれませんね。
もし、チャート分析の仕方について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を読んでみてください。
まとめ
今回は
FXにインジケーターはいらないのか?
使わないと勝てないのはウソなのか?
この事を中心に
色々とお伝えしてきました。
結論を言うと、
インジケーターは使っても使わなくても、
FXで勝つことはできます。
その代わり、いくつも使い過ぎると、
色んな弊害が出てくるので、
使うにしても1つか2つに絞って
利用していくのがいいでしょう。
そうすれば、
シンプルさを維持しながら、
精度の高いトレードが
できるようになると思います。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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