FXでスキャルピングの損切り幅は何pips?最適な位置を解説

 

FXでスキャルピングをやろうとすると、

「損切り幅は何pipsがいいの?」
「具体的な損切り位置はどこ?」

といった悩みに
必ずぶつかるはずです。

 

特にスキャルピングは
短時間で終わるトレードスタイルなので、
損切りで迷う部分が結構多いんですよね。

 

私自身、
FXはスキャルピングから始めて大損をし、
4時間足のトレードで勝てるようになり、
15分足のデイトレで資金効率を上げてから
またスキャルピングに挑戦して、
資金効率を更に上げていた経験があります。

 

その時のスキャルピングでも
損切りで調整する部分が結構ありました。

 

そこで今回は、
スキャルピングをする際の
損切り幅や損切り位置、
トレードの実践例など、
私の経験を交えながらお伝えしていきます。

 

スキャルピングの損切り幅は何pipsが目安?

スキャルピングをする際の
損切り幅の目安ですが、

“正直、何pipsでもいい”

というのが現実です。

 

なぜなら、
スキャルピングをする人の中でも
性格は人それぞれなので、
すぐに切らないと嫌な人もいれば、
少し我慢した方が
勝てるという人もいるからです。

 

また、スキャルピングの中でも
秒スキャをやる人であれば、
損切り幅が1pips以内の人も多いです。

その為、スキャルピングをする際の
明確な損切り幅というのはないのが現実です。

 

因みに、
私がスキャルピングをしていた時は
損切り幅は-5~-10pipsに抑えていました。

このぐらいだと
勝率もそれなりに高くできたし、
リスクリワードを意識する時も
無理に利食いを
大きくする必要がなかったからです。

 

例えば、私の場合、
リスクリワードは
1:1~1:2だったのですが、
損切り幅が-5~-10pipsであれば、
利食い幅は+5~+20pipsでした。

 

これぐらいであれば、
スキャルピングであっても、
短時間で狙える利食い幅だったので、
このぐらいの損切り幅がちょうど良かったです。

 

また、秒スキャのように小さ過ぎず、
デイトレのように大きくないのも、
私にはやりやすかったです。

ですから、
スキャルピングの損切り幅に
迷っているようであれば、
まずは-5~-10pips以内で
試してみるといいかもしれません。

 

損切りは位置が重要

FXでスキャルピングをする場合、
明確な損切り幅というのは
決まっていません。

 

自分の性格に合った損切り幅であれば、
いくつでもいいのですが、
それよりも重要なのが損切り位置になります。

 

なぜなら、正しい位置に設定しないと
損切り貧乏になる可能性が高くなるからです。

 

では、スキャルピング時の
適切な損切り位置というのは
どこがいいのでしょうか?

 

それは、相場参加者が

「ここを抜けたらダメそうだな」

と判断するような場所です。

 

つまり、

・サポートやレジスタンス
・直近の目立った高値や安値

このような場所を抜けた場所になります。

 

例えば、下記チャート画像は
ドル円の1分足チャートなのですが、
黄色マルで買いエントリーをした場合、
損切り位置は水色ラインになります。

 

パッと見た瞬間、
セオリー通りの損切り位置ですよね。

 

でも、この位置というのは、
相場参加者の心理を考えれば、
実は適切な損切り位置になります。

 

なぜなら、買った位置には
サポートラインが引ける上に、
押し安値でもあります。

 

ということは、この近辺では
買った人が多い事を意味しています。

 

よって、赤ラインを下抜けると、
買った人達の多くが含み損になるので、
損失を最小限に抑える為に、
一斉に損切りをしてきます。

 

また、
赤ラインを明確に下抜ける事で、
大多数の相場参加者が、

 

「上昇トレンドが終わったかも」

と判断し始めるので、
買いが入りにくくなります。

 

更にこれに加えて、
トレンドの転換が起きた事から、
売りでエントリーをしてくる人達も出てきます。

 

つまり、
サポートラインを下へ抜ける事で、

・買いの決済
・新規の売り

という2つの売りパワーが入るので、
そのまま下がりやすくなるのです。

 

その為、
サポートラインを下へ抜けた位置で
他の相場参加者と同じように
損切りをしておけば、
損失を最小限に抑える事ができます。

では、この後の動きを見てみましょう。

 

サポートラインを下へ抜けた後も
そのまま下がっていってますよね。

 

このように、
スキャルピングで損切りをする時は
損切り幅も勿論大事なのですが、
一番大切なのは
多くの相場参加者が

「ここを抜けたらダメだ」

と判断するような位置に
設定することなのです。

 

そうすることで、
損失を最小限に抑えながら
損切り貧乏も防ぐ事ができます。

 

もし、損切り位置について
もう少し見てみたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
損切り貧乏から脱出!FXの損切りラインの正しい決め方と実践例

 

固定pipsの損切りはアリ?

スキャルピングの場合、
値動きが速いので、
エントリーと同時に損切りを入れないと、
想定以上の損失を受ける可能性があります。

その為、固定pipsで逆指値の
損切り注文を入れることが多いですが、
これってアリなのでしょうか?

 

私個人の意見としてはアリです。

その代わり、
損切り幅を固定する場合、
注意点もあります。

 

相場のボラティリティに注意

損切り幅を固定するのはアリですが、
相場のボラティリティは
必ず確認しましょう。

 

例えば、
下記チャート画像の黄色マルで
買いエントリーをしたとしましょう。

 

この時に、
-5pipsの固定損切りにすると、
ボラティリティが高い相場では、
以下の水色ラインに
損切りが来るようになってしまい、
根拠の崩れた位置へ設定できません。

 

これによって、
損切り貧乏になる確率が
一気にアップするので、
固定損切りにする場合は
相場のボラティリティも
考慮するようにしましょう。

 

トレードする通貨に注意

FXでは多くの通貨を
トレード対象に出来ますが、
この通貨によって、

・ボラティリティ
・スプレッド

といったものが違ってきます。

 

例えば、
ポンド円やゴールドなどは
たとえ1分足であっても
ボラティリティが大きくなります。

その為、損切り幅を固定していると、
すぐに損切りになりやすい上に、
損切り後に反転する事も多くなります。

 

また、FXでは通貨によって
スプレッドの広さも違いますよね。

スキャルピングでは
損切り幅が狭くなることから、
スプレッドの影響を思いっきり受けます。

 

ですから、
スプレッドが広い通貨を
スキャルピングする場合には
ここも考慮しないと
余計な損切りが増えてしまいます。

 

私がスキャルピングをしていた時は
主にドル円とポンド円だったのですが、
スプレッドやボラティリティを考えて、
損切り幅と利食い幅を変えていました。

関連記事:FXでスキャルピングにおすすめの通貨はどれ?

 

時間帯にも注意

スキャルピンをする時は
時間帯の値動きにも注意が必要です。

なぜなら、FXは時間帯によって
ボラティリティが変わってくるからです。

 

例えば、
午前中の東京市場であれば、
ボラティリティは
そこまで大きくありません。

逆に夕方以降になると、
ロンドン市場が始まって
ボラティリティが徐々に大きくなってきます。

 

そして、夜になると、
ロンドンに加えて、
ニューヨーク市場も始まるので、
ボラティリティが一気に大きくなります。

その為、損切り幅を常に固定していると
午前中は大丈夫だったのに
“夜になると損切り後の反転が多くなる”
といった事が起きたりします。

 

ですから、
時間帯の動きに関しても
注意するようにしましょう。

関連記事:FXには時間帯で動きに癖が!その際のトレードの注意点とは?

 

スキャルピングは
損切り幅が狭くなることから、
とにかく相場や通貨、時間帯など
ボラティリティが変わる場面では
大きな影響を受けます。

 

ですから、
どうしても固定の損切り幅がいい場合は、
エントリーを引き付けるのが1つの手です。

こうすれば、
損切り幅を固定しながらも、
根拠の崩れた位置に設定できるので、
損失を最小限に限定できます。

 

ただその分、
エントリーポイントに届かずに
利益を取り逃す事も増えるので、
検証でどのぐらい取り逃すのかを
確認した方がいいです。

 

もしくは、損切り幅を広げて、
その分、ロット調整で
損失額を常に一定にするのもアリです。

例えば、
5万通貨で-5pipsの損切り幅だったところを、
2.5万通貨で-10pipsにすれば、
損切り額は同じになりますよね。

 

こんな感じで、
スキャルピングで
損切りを固定したい場合は、
調整をする場面が出てくる可能性がある事を
頭に入れておきましょう。

 

スキャルピングの利食いの目安は?

今回は、スキャルピングをする時の
損切りを中心にお伝えしていますが、
損切りとセットになるのが利食いですよね。

 

そこでついでなので、
スキャルピングの利食いの目安についても
簡単にお伝えしていきます。

 

ただ、そうはいっても、
利食いの仕方は無限にあるので、
正直なんでもいいです。

自分が納得できる利食い方法があるなら、
それが正解になります。

 

因みに私の場合は、
リスクリワードが1:1~1:2で
利食いをしていた事が多かったです。

これであれば、
勝率が多少悪くても
トータルでプラスになるからです。

 

また、このリスクリワードと合わせて、
直近の高値や安値、
目立ったサポートやレジスタンスの手前で
利食いをしていました。

 

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買ったとしましょう。

 

この時の損切り位置は
直近の目立った安値を下へ抜けた場所の
-5pipsになります。

 

そして利食いに関しては、
直近の目立った高値の手前で
+10pipsです。

 

こうすれば、
リスクリワードもいい状態で、
反転する可能性がある場所でも
利食いができるので、
無駄な利益の取りこぼしを
防ぐことができたからです。

 

ただ、先程もお伝えしたように
利食いの方法はいくらでもあるので、
自分がある程度納得できる方法であれば、
何でも大丈夫です。

 

もし、その他の利食い方法について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

主にデイトレードで
使う方法を解説していますが、
スキャルピングにも応用可能です。
FXでの利確タイミングは?効果的な利確の方法を紹介します

 

スキャルピングはエントリーの精度も必要

スキャルピングの場合、
損切りと利食いへ
意識が強くなりがちですが、
エントリーの精度も重要です。

 

むしろ、
エントリーの精度が良くないと
勝率が悪くなるので、
どんなに損切り幅を小さく抑えても
勝つことができなくなります。

 

ただし、スキャルピングの
エントリー精度を上げるには
ピンポイントでエントリーする必要があるので
難易度は凄く高いです。

これがスキャルピングが
最も難易度が高いと言われる
理由の内の1つだったりします。

 

そんなスキャルピングで
エントリー精度を上げるのに効果的なのが
大衆心理の考えを取り入れる事です。

これはローソク足から
相場参加者の心理を考えて
トレードをするテクニックです。

 

そもそもチャートというのは、
相場参加者によって作られています。

その為、大衆心理を
考えながらチャートを見ていけば、
この後にどう動きやすいかを
予測することが可能です。

 

そしてこの事が、
スキャルピングでの
エントリー精度を上げるには
効果的なのです。

もし、この事について、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
FXで1分足のスキャルピング手法を作るなら大衆心理を使おう!

 

スキャルピングの実践例

ここまで、
スキャルピングをする時の
損切り幅や損切り位置を中心に、
利食いやエントリーに関しても
簡単にお伝えしてきました。

 

そこで最後のまとめとして、
私がスキャルピングをしていた時の
実践例を簡単にお伝えしていきます。

 

まず、私の場合は、
環境認識は15分足をメインにしていました。

その為、この時の15分足が
以下のようになっていたとしましょう。

 

まず全体の流れは上昇トレンドです。

その為、売りたい人よりも
買いたい人の方が多い状態です。

 

また、現在の位置を見ると、
サポートラインが引けるような場所まで
レートが落ちてきています。

 

よって、
ここから押し目買いができそうなので、
エントリーを狙っていくのですが、
この時に1分足で
エントリーポイントを探っていきます。

 

この状態を1分足で見てみると
以下のようになっていました。

 

1分足で見ると
下落トレンドになっています。

つまり、短期的な流れとしては
売りが優勢な状態なので、
ここですぐにエントリーをすると
損切りの可能性が高くなります。

 

その為、
上昇の流れが出るまでしばらく待ちます。

では、ここからローソク足を少し進めてみます。

 

ダブルボトムを作って
いい感じになってきました。

こうなってくれば、
買いを狙っていけるのですが、
ダブルボトムのネックで反発するようなら
押し目買いをしていきます。

 

では、この後の動きを見てみましょう。

 

ダブルボトムのネックで反発せずに
そのまま下へ抜けてしまいました。

こうなると、
1分足で下落の流れが継続したので
すぐに買うことができなくなりました。

 

ということで、
またしばらくローソク足を進めてみます。

 

今度は最安値から反発して、
高値と安値を切り上げて
上昇トレンドを作りました。

 

これだと、
まだ戻り高値は上へ抜けておらず、
完全にトレンドの転換とはいきませんが、
それでも上昇トレンドを作ったので、
スキャルピングであれば、
買いを狙うことができます。

 

この状態からエントリーを狙うなら、
私なら1分足でサポートとなる場所で
押し目買いを狙っていきます。

 

では、少しローソク足を進めてみます。

 

今度はサポートとなる場所で
反発をし始めたので、
ここで買いエントリーです。

 

この時の損切り位置は、
直近の安値を下へ抜けた場所の
-10pipsです。

 

ここを下へ抜けると
1分足で下落トレンドが継続するので、
更に下がっていく可能性が高くなるからです。

15分足で見ると以下のような位置です。

 

そしてこの時の利食いは
直近のレジスタンスとなりそうな場所の
+15pipsで設定します。

 

このぐらいであれば、
短時間で決済ができるし、
リスクリワードも悪くありません。

それではこの後の動きを見てみましょう。

 

運よく利食いとなってくれました。

あとから見れば、
直近の高値まで狙えたのですが、
スキャルピングなので
これでも十分です。

 

では、このままもう少し続けます。

現在の状況を見ると、
まだ上昇トレンドなので
買いを狙うことができます。

 

そして、ここから買うなら、
私なら直近の目立った安値で
反発し始めたら買いを狙います。

 

このシナリオを頭に入れた上で
しばらくローソク足を進めてみます。

 

直近の安値までレートが戻ってきたので、
また1分足でエントリーを狙っていきます。

この時の1分足を見ると、
以下のようになっていました。

 

1分足で見ると、
先程と同じように
下落トレンドになっています。

よって、買いを狙うのであれば、
私なら戻り高値を上へ抜けた後の押し目買いか、
逆三尊の右肩を狙って買っていきます。

 

では、ローソク足を少し進めてみます。

 

今度は逆三尊右肩で反応し始めたので
ここで買いエントリーです。

 

この時の損切り位置は
逆三尊のヘッドを下へ抜けた場所の-5pipsです。

 

ここを下へ抜けると、
1分足で下落トレンドが続く事になるので、
下落の勢いが強くなる可能性があるからです。

 

そしてこの時の利食いは
直近の目立った高値の手前の
+10pipsで設定します。

 

ここなら短時間で届きそうだし、
利食い幅が損切り幅の2倍あるので、
リスクリワードもいいからです。

 

では、この後の動きを見てみましょう。

 

エントリーをしてから
含み損をあまり抱えずに
利食いになってくれました。

 

私の場合は、
こんな感じでスキャルピングをしていました。

トレードのやり方としては、
上位足と下位足の流れが
揃い始めてからエントリーをするという
至って普通のトレードですよね。

 

しかし、
こんな方法でのスキャルピングでも
勝率が高いトレードができます。

むしろ、シンプルな方法だからこそ、
再現性も高くなり、
安定した結果を出す事が可能になります。

 

もし、このようなシンプルなトレードについて、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで負け続きから脱却!ダウ理論と水平線だけのシンプルトレード

 

まとめ

今回は、スキャルピングの
損切り幅や最適な位置について、
中心的にお伝えしてきました。

 

スキャルピングの場合、
短期決戦なので、
損切り幅を小さくする必要があるのですが、
やみくもに小さければいいというものでもありません。

 

根拠の崩れた場所へ損切りを設定して、
その上で損切り幅を小さくしていく事が
必要になります。

 

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