FXで相関関係の使い方!迷わずトレードできる判断基準と実践法

 

FXをやっていると、
相関関係について
目にすることがあると思います。

これを見ると、
自分のトレードにも
相関や逆相関の観点を
取り入れた方がいいのか
迷ったりしますよね。

 

例えば、ポンド円などで
トレードをしていると
急に上昇したかと思えば
下落したりと
値動きに振り回されることもあります。

 

こういう場合、
大体相関や逆相関によって
振り回されていることが多いです。

 

そこで今回は、
FXで相関関係をどう使えば
上手くトレードへ活かせるのかについて
私の考えをお伝えしていきます。

 

相関、逆相関をトレードに活かす方法

私がFXで
相関、逆相関をよく利用していた時は
同じ系統の通貨のチャートを並べて
相関関係を見ながら
トレードをしていました。

 

例えば、以下のように
ポンド系の通貨だけを集めて
まずはチャートを表示させます。

 

そうすると、ポンドが今現在、
どんな状態なのかわかるので、
トレードをする際に
トレンドを見誤ることが減ります。

 

今回の場面であれば、
6通貨中4通貨が
下落の流れになっています。

ということは、
今のポンドは弱いことがわかるので、
どちらかというと、
売りを狙っていった方が
勝率が高くなりそうなことがわかります。

 

しかし、
下落の流れにいる通貨をよく見てみると、
安値圏でもみ合っていて
トレンドの転換が起きそうな感じもします。

 

そのため、
もしこれらの通貨が上昇して
トレンドの転換が起きるようなら、
流れは全てのポンド系の通貨で
上昇の流れに変わっていきます。

 

つまり、
今はここから上がっていくか、
それとも下がっていくかの
瀬戸際にいるような感じです。

 

このことを踏まえると、
私であればしばらく様子見をして
トレンドの転換が起きてから
買いを狙っていきます。

そっちの方が
全てのポンド系の通貨の流れが
上昇へ変わるので、
勝率も上がって
利益も伸びやすくなるからです。

 

もし買うのであれば、
ポンドドルとポンドオージー、
ポンドスイスを狙います。

 

なぜなら、
これらのチャートを見ると
戻り高値をはっきり認識できるので、
そこを上へ抜けた時に
トレンドの転換が起きたと
多くの相場参加者が認識できるからです。

 

そのため、
ここをしっかり上へ抜けたら
押し目買いを狙っていきます。

 

このような感じで、
相関関係を利用するなら、
同じ系統の通貨を並べて
その通貨がどっちの流れになっているかを
確認しながらトレードをしていきます。

 

この方法は、
相関関係がバラバラな
通貨に手を出してしまい、
トレンドの把握に混乱して

「どの通貨をトレードすればいいか
よくわからない」

なんて時に結構役立ちます。

 

相関関係がある通貨を並べておけば、
トレンドの方向が同じになりやすいので、
買いか売りかを変に迷わずに済みます。

 

私も昔はこの方法を使って

・ポンド系
・ユーロ系
・オージー系
・カナダ系

といったように、
チャートの種類を分けていました。

 

そして、それらの中で
トレンドが出ている通貨だけを選んで
トレードをしていました。

こうすることで
迷いを大きく減らした状態で
トレードができたので、
変な判断ミスも防ぐことができました。

 

クロス通貨のトレードは少しやりづらくなる

相関関係を利用する場合、
同じ系統の通貨を並べて
チャートを見ていくと
全体の流れがわかって
トレードがしやすくなります。

 

ただし、
ポンド円やユーロ円みたいな
クロス通貨をトレードする場合は、
少しやりづらくなる傾向があります。

 

なぜなら、ユーロ円やポンド円は、

・ユーロドルとドル円
・ポンドドルとドル円

といったように、
2つの通貨を組み合わせて
作られた合成通貨だからです。

 

そのため、
ポンドドルとドル円のような
逆相関になりやすい通貨の組み合わせだと、
両方の動きに引っ張られて
方向感がなくなることがあります。

 

例えば、以下の画像は
ポンドドル、ポンド円、ドル円を
並べたチャートになっています。

 

これを見ると、
ポンドドルが下落していて、
ドル円が上昇しているのですが、
ポンド円はレンジになっていますよね。

 

こういう時に
ポンド円をメインにトレードしていると
かなりやりづらいし、
どっちにも動かないと、
けっこうイライラします(笑)

 

更には、
今まではドル円の動きにつられて
下がっていたと思ったら、
急にポンドドルの動きが強くなって、
そっちに引っ張られて
動き出すこともよくあります。

 

こういう動きに出くわすと、
せっかく売りポジションを持っていて
利食いになると思っていたのに

「ポンドドルのせいで損切りになった」

みたいな場面も出てきます。

 

これ以外にも、
今度はポンドドルとドル円が
相関関係になって
両方上がることもあります。

 

そうなると、ポンド円は
両方の上昇の動きに引っ張られるので、
ものすごいボラティリティと共に
一方的に上昇していきます。

 

こういったことが起きると、
押し目買いを狙っていたのに
押しをあまり作らずに
大きく上昇していくので、
エントリー出来ずに
指をくわえて
動きを眺めるだけになりやすいです。

 

クロス通貨をトレードする場合、
こんな感じで動くことがあるので、
少しやりづらい場面も出てきます。

 

因みに、FXでは通貨ごとに
動きに癖があるので、
それも考慮してあげると
より効果的なトレードが可能です。

もし、通貨別の癖について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。

 

 

短期足のトレードだと相関の影響を受けやすい

相関関係は、クロス通貨だと
影響を受けることが多いのですが、
デイトレードなどの短期トレードだと、
より影響を受けやすくなります。

 

なぜなら、時間軸が短いと
指標やニュースなどによって起こる
一時的な急落や急騰の動きに
直撃しやすいからです。

 

例えば、
ポンド円でトレードをしていて、
ドル円が下落トレンドだったので、
売りでエントリーをしたとしましょう。

そして、
そのままドル円の流れに沿って
レートが下落していき、
含み益が乗っていきました。

 

しかし、
イギリスの指標発表があって、
ポンドドルが一時的に上昇すると、
その動きにつられて
ポンド円も上昇します。

 

その時にせっかく含み益だったのが
指標のせいで建値決済になったり、
最悪損切りになることもあります。

 

こんなふうに、
相関による一時的な
強い動きの影響を受けやすく、
クロス通貨でのデイトレードは
少しやりづらい場面が増えます。

 

特に損切り幅が狭いデイトレの場合は、
こういった一時的な急変でも
簡単にストップにかかってしまうので、
どうしても相関の影響を
強く受けてしまうんですよね。

 

逆に、4時間足のような
大きめの時間軸になると、
多少の急騰や急落があっても
損切り幅が広いぶんノイズとして吸収しやすく、
一時的に逆行しても
再び元の流れに戻ることがよくあります。

 

そのため、同じクロス通貨でも、
短期足よりも長い時間軸を使った方が
相関の影響を受けにくく、
比較的トレードが安定しやすくなります。

 

クロス円でトレードをする時は時間帯を意識

クロス通貨の中でも、
ポンド円やユーロ円など、
クロス円と呼ばれる
円絡みの通貨をトレードする時は
時間帯を少し意識しておくと
やりやすくなることがあります。

 

例えば、FXでは、

・オセアニア時間
・日本時間
・欧州時間
・米国時間

といったように、
時間によって市場が分かれています。

 

そして、
これらの市場によって、
通貨の動きも変わってきます。

 

例えば、
オセアニア、日本時間は
オージードルやドル円が動きやすい。

欧州、米国時間は
ユーロドルやポンドドル、
ドル円が動きやすい。

 

このような感じで、
時間帯によって
通貨に動きが出てきます。

 

ですから、
仮にポンド円を中心に
トレードをしたい場合は、

・午前中はドル円の動きを中心に見る
・夕方はポンドドルの動きを中心に見る

というように、時間帯に合わせて
どちらを優先するかを切り替えると、
相場の流れを
大きく読み違えることが減ります。

 

この意識があるだけで、
無駄な逆行や余計な損失を
かなり防ぐことができるので、
クロス円でトレードをするなら
頭の片隅に入れおくといいと思います。

 

もし、時間帯別の動きについて
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXは時間帯で癖がある!時間帯別で勝てる手法は変わる?

 

相関関係を使ったトレード実践例

ここまでは、
相関関係について
色々とお伝えしてきましたが、

「実際のトレードはどうやるの?」

なんて思ったかもしれません。

 

そこで、私が相関関係を使って
トレードをしていた時の
実践例を簡単にお伝えしていきます。

 

これは4時間足でトレードをしていた時に
よく使っていた方法なのですが、
今回はポンド円で
トレードをする場面を紹介します。

 

例えば、現在の4時間足が
以下のようになっていたとします。

 

全体の流れを見ると
上昇トレンドになっています。

 

そのため、
買いを狙っていくのですが、
エントリーをする場所としては、
以下のように
水平線が引ける場所があるので、
その辺りで反応したらです。

 

では、この後の動きを見てみましょう。

 

レートが水平線まで戻ってきました。

ここで反発をしたら
エントリーをしたいのですが、
この時にドル円とポンドドルの状況を
確認します。

 

まず、ドル円の4時間足を見てみると、
以下のような状態になっていました。

 

ドル円も上昇トレンドになっています。

しかも、水平線が引ける場所で
一旦反応をしている状態です。

 

ということは、
ここが意識されている証拠なので、
上昇していく可能性は十分ありそうです。

 

そして次に
ポンドドルの4時間足を見てみると、
以下のようになっていました。

 

直近の流れを見ると
少しレンジ気味なのですが、
大きな流れを見ると
まだ上昇トレンドの範囲です。

 

しかも、直近の流れをよく見ると、
逆三尊を作って
反転のサインを出しています。

 

ということは、ポンドドルも
ここから上昇する可能性の方が
下落するよりも高いのがわかります。

 

つまり、
現状のドル円とポンドドルは
どちらかというと
相関関係にあるので、
ポンド円は少し大きめに
上がる可能性があります。

 

そのため、
水平線付近で反発をするようなら、
買いでエントリーを狙っていきます。

 

では、この後の動きを見てみましょう。

 

少し水平線を下へ抜けたのですが、
ヒゲを出して陽線になった後に、
もう1本陽線が続きました。

 

これによって、
この位置が意識されていると判断して
次のローソク足でエントリーです。

 

因みに、この時のドル円と
ポンドドルは以下のようになっています。

 

どちらも大きく下がる素振りはなく、
むしろ少し反発し始めています。

そのため、
ポンド円で買いエントリーをしても
特に問題なさそうですね。

 

そして、
エントリー後の損切り位置ですが、
水平線を下へ抜けた場所の
-60pipsに設定します。

 

ここを下へ抜けるということは、
ドル円は水平線を下へ抜けて、
ポンドドルは
逆三尊が崩れることになるので、
一気に下げる可能性があるからです。

 

次に利食いですが、
ポンド円だけを見ると、
直近の高値が目途になります。

 

ただ、今回はドル円と
ポンドドルが相関関係になっていて、
どちらも上昇する可能性があります。

つまり、
この2通貨の上昇によって、
ダブルの上昇パワーとなって
直近の高値を超えて
上がる可能性があります。

 

ですから、
ドル円とポンドドルが
目立った高値まで上昇したら
利食いを考えていきます。

 

では、この後のドル円と
ポンドドルの動きを見てみましょう。

 

ドル円は
直近の高値まで届いたのですが、
ポンドドルはまだまだですね。

そして、
この時のポンド円を見てみると、
以下のようになっていました。

 

高値を超えて
上昇トレンドが継続しています。

この状態だと
まだ上昇が続きそうなので、
ここで利食いは少しもったいないです。

 

ドル円も上昇トレンドが続いているし、
ポンドドルもまだ上昇の余地があるので、
まだ利食いをせずに様子見をします。

 

それでは、この後のドル円と
ポンドドルの動きを見てみましょう。

 

ドル円は
大きく動きはしていないけど、
高値圏にいる状態です。

 

ポンドドルは
一気に目立った高値まで上昇してきました。

よって、ドル円、ポンドドル共に
当初の予定である、
目立った高値まで到達したので、
ポンド円もここで利食いです。

 

この時のポンド円は
以下のようになっていました。

 

利食いをした時は
なんと350pipも取れていました。

やっぱりドル円とポンドドルが
同じ方向へ動く相関関係になると
ポンド円は凄まじい伸びになりますね。

 

これはちょっと上手く行き過ぎた例ですが、
相関関係を使っていた時は
こんな感じでトレードをしていました。

 

基本的な流れとしては、
ポンド円で狙っている場所まで来たら、
ドル円とポンドドルのトレンドや
チャート状況を見てエントリーの判断をする。

そしてエントリー後は
この2つの通貨の反転しそうな位置を確認して、
利食いのタイミングを見ていく。

こういう流れでトレードをしていくと
かなり精度の高いトレードが可能になります。

 

相関関係は深追いしなくてもいい

ここまで相関関係の使い方や
実践トレードの例など
様々なことをお伝えしてきたのですが、
正直、相関関係は
深追いする必要はないです。

 

ぶっちゃけこれを気にしなくても
FXで安定して勝つことはできます。

 

「だったら最初から言えよ!」

って思ったかもしれませんが、
ここに関してはすみません。

 

でも相関関係も見るようにすると、
通貨の強弱などが見えてくるので、
上手く使えるようになれば、
間違いなくトレードの精度は上がります。

 

ただ、これを見ながらトレードをしていると
混乱してどっちへエントリーすればいいか
わからなくなることも意外に多いです。

 

それであれば、
無理に相関関係を見る必要はなく、
どの通貨であっても
まずは自分が作ったルール通りに
トレードをするので大丈夫です。

 

実際に検証をしてみればわかりますが、
ちゃんとしたルールがあれば、
相関関係を見ないで
単一の通貨をトレードしたとしても
普通に勝てます。

 

ですからまずは、
無理にこれを利用しようとせず、
普通にトレードをしていき、
勝ち癖を付けていく方が近道になります。

相関関係を使うにしても、
ある程度勝てるようになってから、
より精度をアップさせるために
見ていくのでも十分ですから。

 

相関・逆相関に振り回されたくないなら

相関関係は、
見なくてもFXで勝つことは可能ですが、
クロス通貨をトレード対象にしていると、
見ていなくても
勝手に影響を受けることになります。

 

そしてそのせいで、
自分が意図しないトレード結果になり、
イライラしたり、
悔しい思いをしたりすることもあります。

 

もし、こういうものに
振り回されたくないのであれば、
トレードをする対象通貨を
ドルストレートに絞るのがおすすめです。

 

ドルストレートとは、

・ドル円
・ポンドドル
・ユーロドル

といった、
米ドル絡みの通貨のことです。

 

こういった通貨であれば、
相関や逆相関の動きに
惑わされることがないので、
トレードがしやすくなります。

 

実際に私自身も、
クロス通貨でのトレードだと
いまいちやりづらく感じることがあるので、
メインはドルストレートだけで
トレードをしています。

 

FXを長く続けるには、
いかに自分へのストレスを減らすかが
重要なポイントとなるので、
まずはストレスの少ない環境で
勝ち癖をつけていく。

それが結果的に一番早く伸びる道です。

 

まとめ

相関関係は通貨の強弱を掴むのに
効果的な方法です。

ですから、
トレードの精度を上げたいなら
この辺りも見るようにすると
いいかもしれません。

 

ただ、混乱するぐらいなら
無理に見る必要はなく、
まずはルール通りに
トレードすることへ意識を集中して、
勝ち癖をつけることが先決です。

 

そうなってくれば、
改めて相関関係を見るようになった時に、
それがトレードの精度アップへ
大きく役立ってくれるかもしれません。

 

 

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