FXでトレードをする上で、
「損切りを何pipsにするか?」
というのは常に迷いますよね。
特にトレードスタイルによって
損切り幅も変わってくるので、
余計目安がわかりにくいものです。
昔の私も、
損切り幅の目安がわからず、
損切り貧乏になったりと、
かなり苦労した経験があります。
そこで今回は、
FXでの損切りは何pipsがいいのかについて、
スキャル~スイング別の簡単な目安を
私の経験からお伝えしていきます。
FXの損切りは何pips?スタイル別の目安
トレードをする上で
損切りはどのくらいの目安で
するのがいいか迷う事がありますよね。
正直、損切り幅に関しては、
自分のトレードの勝率や
リスクリワードなどから考えれば、
何pipsでもいいのが実際のところです。
特にFXの場合、
・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード
といったように、時間軸による
トレードスタイルがあり、
ボラティリティや狙う利益幅が違うので、
損切り幅も変わってきます。
ただ、そうはいっても、
ある程度の目安は知りたいと思うので、
私の経験から、
トレードスタイル別に
損切りの目安をお伝えしていきます。
スキャルピング
スキャルピングをする場合、
何回もトレードをして
小さな利益を
積み重ねていくスタイルですよね。
その為、損切り幅も小さくなります。
私がスキャルピングをしていた頃は
損切りの幅を
-5~-10pips以内に抑えていました。
特にスキャルピングの場合は、
利食い幅も小さくなるので、
損切りをこのぐらいに抑えておかないと
取り返すのに苦労します。
逆に、この幅よりも小さくすると、
私の場合は
損切り貧乏になる事が多かったので、
この損切り幅がやりやすかったです。
ただし、スキャルピングでも
秒スキャをするような場合は
もっと小さい損切り幅になります。
秒スキャじゃなくても、
人によっては損切り幅が
-2~-3pipsという事もあります。
その為、
この辺りは自分のスキャルピングが
どのくらいの勝率で、
どのくらいの利食い幅を狙うのかによって、
損切り幅を決めるのがいいと思います。
もし、初めてスキャルピングを
しようとしているような場合は、
まずは-5~-10pipsの幅で
損切りを試してみてください。
そこで自分の感覚に合わなかったら
損切り幅をもっと小さくして、
自分に合うように
調整していけばいいと思います。
もし、スキャルピングの損切りについて
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXでスキャルピングの損切り幅は何pips?最適な位置を解説
デイトレード
デイトレードになると、
スキャルピングよりも
値幅が大きくなるので、
損切り幅も広がります。
更に、デイトレードの場合、
・15分足のデイトレード
・1時間足以上のデイトレード
といったように、
時間軸によって複数種類があるので、
損切り幅も変わってきます。
例えば、15分足のデイトレードであれば、
損切り幅の目安は
私であれば-15~-30pips以内です。
今の私は
この時間軸のトレードがメインなのですが、
ほぼ全てがこの範囲内に収まっています。
ボラティリティが低い相場や、
サポートやレジスタンスに
限りなく近い場所で入れた時は
-5~-10pipsの時も稀にあります。
その為、15分足ぐらいの
デイトレードをするのであれば、
まずはこの損切り幅を目安に
検証などをしてみてください。
逆に、
1~4時間足のデイトレードとなると、
損切り幅は
-30~-100pipsぐらいまで広がります。
この時間軸になると
値幅が大きくなるので、
どうしても損切り幅も大きくなります。
特にボラティリティが高い相場になると
-100pips近くなる事もあります。
ただ、
私が4時間足のデイトレードをしていた時は
大体平均で
-50~-60pipsぐらいで収まっていました。
だから、この時間軸で
デイトレードをするような場合は、
まずは-50~-60pipsぐらいで
試してみるのがオススメです。
因みに、4時間足ぐらいになると
スイングトレード寄りになるのですが、
私がトレードをしていた時は
その日の内に終わる事も結構あったので、
ここではデイトレードに入れています。
もし、デイトレードの損切りについて、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXのデイトレで損切り幅は何pips?迷わない為の目安を紹介
スイングトレード
最後にスイングトレードですが、
私の場合は日足以上の時間軸が
スイングだと考えています。
日足以上になると
値幅が凄く大きくなるので、
損切りの目安としては-100pips以上です。
むしろ、-100pipsで収まる事の方が少なく、
大体平均で-200~-300pipsぐらいです。
昔の私は一時期、
スイングトレードをしていた事があって、
その時は損切り幅が-200pips前後でした。
ただ、スイングになると
1週間~数ヶ月は
ポジションを保有する事がザラなので、
私の性格には合わずに辞めてしまいました。
しかも、保有中に含み益が
+100pipsとか超えてくると、
「この含み益を失いたくない」
なんて考えが出てきて、
利益を伸ばすのが
かなりストレスになっていました。
それでいて、
損切りはきっちり
-200pipsとか喰らっていたので、
私は上手くトレードができませんでした。
スイングトレードの場合、
値動きのノイズが少なくて
単一の時間軸だけでトレードができるので、
トレードの難易度としては一番簡単です。
ただし、
保有時間がとても長くなる事や、
大きな損切り幅や利食い幅など、
メンタル的なストレスが強くなりやすいです。
その為、
FXに使える時間がない場合や、
利益をとことん伸ばせる性格などでない限り
あまりオススメはしません。
以上が、私の経験からくる、
トレードスタイル別の
損切り幅の目安になります。
損切りを決める際の本質
ここまで、
トレードスタイル別に
損切り幅の目安をお伝えしてきました。
ただし、
これはあくまでも目安であって、
絶対に決まった損切り幅にすべき
というわけではありません。
それよりも、本来損切りというのは、
チャートの位置から
根拠の崩れた場所へ
設定していくのがセオリーです。
なぜなら、
根拠の崩れた場所を抜けない限り、
他の相場参加者も
損切りをしてこないので、
一時的に逆行されたとしても
反転して狙っていた方向へ
動く確率が高くなるからです。
例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買った場合、
あなたなら損切りはどこに設定しますか?
私であれば、
以下の水色ライン辺りが
根拠の崩れた場所と判断して
損切りを設定します。
では、なぜ水色ライン辺りが
根拠の崩れた場所になるのでしょうか?
まず、全体の流れを見ると、
上昇トレンドになっていますよね。
つまり、売っている人よりも、
買っている人の方が多い状態です。
そして、このような状態で、
赤ラインを起点にして
高値更新をしていますよね。
ということは、
赤ライン近辺で買った人達が
多くいる証拠です。
そして、この人達というのは、
赤ラインをレートが下回ると、
含み損を抱えるわけですよね。
よって、赤ラインを下へ抜けることで、
買った根拠が崩れることになるので、
「ここで逃げておかないと
一気に下げて損が大きくなってしまう」
と判断して、
赤ラインを下へ抜けた場所で
一斉に損切りをしてきます。
その為、水色ライン辺りで
損切りをしておかないと、
他のトレーダー達の損切りに巻き込まれて
損失が大きくなってしまうのです。
では、この後どうなったかを見ると、
以下のようになりました。
赤ラインを下へ抜けたら、
そのまま下がっていってますよね。
このように、
本来損切りというのは、
pipsで損切りをするというよりも、
チャートの位置から
根拠の崩れた場所を判断して
設定していくのが基本です。
この基本に従った上で、
自分の許容範囲内に
損切り幅を設定していくのが
一番効果的な損切り方法になります。
もし、このような損切り方法について、
もっと見てみたい場合は、、
以下の記事も読んでみてください。
損切り幅や金額が大きくなりすぎる場合の対処法
損切りはpipsだけでなく、
位置も重要になってくるのですが、
これらを踏まえた上でも、
自分の許容範囲を超えて
損切り幅や金額が
大きくなる事があると思います。
これは主にデイトレードや
スイングトレードをしている時に
遭遇しやすいです。
例えば、デイトレードをしていて、
自分の損切り幅の許容値が
-30pipsなのに、
根拠の崩れた場所へ設定すると
-50pipsになってしまうと仮定します。
この時に
損切り額が大きくなるのが嫌だからといって、
-30pipsにしてしまうと、
根拠の崩れた場所へ設定できていないので、
損切り後に反転する事が多くなります。
その為、こういう場合は、
損切り幅を-50pipsにして
ロットを下げるのが効果的です。
仮に、今の損切り幅が-30pipsで
損失額が1万円以内に抑えていた場合、
通常であればロットは3万通貨になります。
しかし、
損切りが-50pipsになってしまう場合は、
ロットを2万通貨に抑えるのです。
そうすれば、
損切り額を1万円以内に抑えながら
根拠の崩れた場所へ損切りも設定できるので、
損切り後の反転も減らすことができます。
その代わり、
利益額は少し減るので
そこは折り合いが必要になります。
もしくは、
マルチタイムフレーム分析で
エントリーを引き付けて、
根拠の崩れた場所へ設定しながら
損切り幅も-30pipsに抑える方法もあります。
この方法を使えば、
エントリー位置が良くなるので、
損切り幅をいつものpipsで抑えられるだけでなく、
利食い幅も伸ばせるメリットがあります。
基本的には、
どっちの方法を使ってもいいですが、
一番簡単で手っ取り早いのは
ロットを調整する方です。
エントリーを引き付けるのは
チャート分析の力が必要なので、
慣れていない内は少し手こずると思います。
とはいえ、主にデイトレードをするなら、
マルチタイムフレーム分析は必要だし、
そこまで難しい事はないので、
まずは検証で挑戦してみるのがいいと思います。
もし、この分析方法のやり方について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで複数の時間足チャートをシンクロさせてトレードする方法
通貨ペアと時間帯による注意点
これは主にスキャルピングと
15分足ぐらいのデイトレードが
一番影響を受けやすくなります。
FXでは通貨をトレード対象にするのですが、
通貨ペアによって
スプレッドとボラティリティが違います。
その為、スプレッドが広くて
ボラティリティが高い通貨ペアだと、
損切り幅によっては
エントリー後すぐに
損切りになる事が多くなります。
特にスキャルピングだと、
損切り幅が
-10pips以内になる事がほとんどなので、
そのような通貨ペアでトレードをする際は、
この辺りも考慮する必要があります。
例えば、ドル円なんかは
スプレッドが狭くて
ボラティリティがちょうどいいので、
スキャルピングには向いています。
逆に、ポンド円やゴールドなどは
スプレッドが広い上に、
ボラティリティも異常に高いので、
スキャルピングをするには
かなり難易度が高くなります。
あとはこれ以外に、
FXは時間帯によっても
ボラティリティが変わってきます。
午前中の東京時間は
レンジになりやすい傾向があって、
ボラティリティもそこまで高くないので、
スキャルピングが向いています。
夜の時間帯になると、
ヨーロッパの市場と
アメリカの市場が開いているので、
ボラティリティが高くなります。
その為、デイトレードが
特にやりやすくなります。
ただし、
いくらエントリー位置を引き付けても、
損切り幅が通常よりも
広くなる事が多くなってきます。
こういう場合に、
損切り額を一定に抑えたいなら、
ロットを調整するしかないです。
その代わり、
ボラティリティが高い事により、
利益幅も大きめに狙えるので、
そこで利益額を調整するのがいいです。
逆に、1時間足以上になってくると
そもそもの値幅が大きいので、
そこまで影響される事はないです。
ですから、
もし、スプレッドや時間帯による
影響を受けたくないなら、
1時間足以上のトレードがオススメです。
私もこれらの影響を
受けたくなかった事もあり、
FXで勝てるようになるまでは
4時間足のトレードをしていました。
もし、時間帯の動きについて
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXには時間帯で動きに癖が!その際のトレードの注意点とは?
損切りとセットで考える利確
ここまで、
トレードスタイル別の損切りについて
色々とお伝えしてきましたが、
本来は損切りと利確はセットです。
ですから、
損切りだけにとらわれずに
利確もしっかり考える事が大切です。
FXでは特に
損切りと利確の比率を表わす、
リスクリワードが重要になってきます。
ただ、リスクリワードに関しても、
「絶対にこの比率じゃなきゃダメ」
というのはなく、
自分のトレードの勝率を考えて
バランスを取れば
どんな比率でも大丈夫です。
例えば、スキャルピングであれば、
勝率を重視するので、
損切り幅よりも利確幅の方が
小さくなる事もよくあります。
仮に損切り幅を-5pipsにして、
利確幅を+3pipsにした場合、
勝率が65%以上あれば、
安定して利益を積み上げる事ができます。
逆にデイトレードであれば、
損切り幅も少し広くなるので、
その分、利確幅も広げる必要があります。
また、デイトレードの場合、
スキャルピングのように
トレード回数が多いわけではないので、
1回のトレードで取る利益を
少し大きくした方がいいです。
例えば、
損切り幅を-20pipsにして、
利確幅を+30pipsにすれば、
勝率が50%でもプラスになります。
これであれば、
無理に勝率を上げる必要もないので、
かなりトレードがやりやすくなります。
因みに、私の場合は、
リスクリワードを
1:2以上にする事が多いです。
15分足のデイトレードであれば、
・損切り幅:-15~-30pips
・利確幅:+30~+60pips
といった感じです。
1時間足以上のデイトレードになると、
・損切り幅:-30~-100pips
・利食い幅:+100~+200pips
といった感じでトレードをしていました。
スキャルピングになると、
勝率を重視していたので、
リスクリワードは少し悪くなって、
・損切り幅:-5~-10pips
・利食い幅:+7~+15pips
というのが平均的でした。
このように、損切りと利確は
勝率とリスクリワードのバランスで決まります。
その為、
自分のスタイルに合う組み合わせを見つけることが、
安定して勝ち続けるための近道です。
もし、リスクリワードについて
もう少し色々と見てみたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXのリスクリワードとは?勝つ為に必要は嘘?理想の比率は?
まとめ
FXでの損切り幅は
トレードスタイルによって変わってきます。
ですが本質は、
何pipsにするかというよりも、
チャート上で根拠の崩れる場所へ
設定していくものです。
広すぎればロット調整や
エントリーを引き付けるなどで
対応することができます。
また、リスクリワードと
勝率のバランスを考えて、
自分に合った組み合わせを見つける事で、
安定して利益を積み上げる事ができるので、
是非、ご自身で色々と試してみてください。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
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