頑張って検証をして
手法を作ったのに
いざ実践になると勝てない。
検証だと勝率が70%なのに
リアルトレードだと50%を切ってしまう。
こんな事が続くと、
「FXって過去検証をしても
意味がないのかな?」
なんて疑いたくなりますよね。
過去の私も検証を頑張っているのに
実践になると全然勝てなくて
途方に暮れていた時期があります。
そんな時に
原因を細かく分析してみたところ、
検証だと勝てるのにリアルだと負ける理由が
ある事がわかりました。
そこで今回は、
その原因と対策について
私の経験談を交えてお伝えしていきます。
動画で見る場合は以下から見れます。
検証量が足りていない
まず1つ目の原因が
検証量が足りていない事です。
とはいっても、
「いやいや1つの手法に対して
200回以上は検証してるから
そこは問題ないはず」
みたいな感じで思ったかもしれません。
確かに全体で見れば
十分な検証量に見えるのですが、
ここで言う検証量とは
もう少し細かく
手法を分類した時のことを意味します。
例えば、
トレンド中の押し目買いをするにしても、
エントリーポイントまでの戻り方が、
・急落で戻ってくる
・ジグザグで戻ってくる
・セオリー通りに45度で戻ってくる
といったように3種類あったとします。
こうなると、
検証回数が合計で200回あったとしても、
各パターンで回数を見ると、
平均して70回もないぐらいまで減ります。
その結果、各パターンで
100回、200回と続けた時に
本当に勝てるパターンなのか
わからない状態で
リアルトレードをする事になります。
検証では勝てるのに
リアルになると勝てなかった頃の私は
この事に気づかずに
トレードをし続けていました。
例えば、先程の例を使うと、
押し目買いをする時に
レートの戻り方に注目して
勝率を再確認してみたところ、
・急落で戻ってくる:勝率30%
・ジグザグで戻ってくる:勝率20%
・セオリー通りに45度で戻ってくる:勝率70%
というように、同じ手法でも
パターンごとに大きな差が出ていたんです。
この状態で実践トレードをしたら、
勝率の低いパターンばかりが続いて
連戦連敗でした。
これが続いたせいで、
「検証では勝てるはずなのに
なんでこんなに負けが続いているんだ?」
「実はこの手法使えないのかも」
なんて考えてしまい、
また別の手法探しの旅へ出ていました。
だから、検証では勝てるのに
実践だと勝てていない場合は、
まずはエントリーパターンごとに
検証回数と勝率をチェックしてみると
勝てない原因が見えてくるかもしれません。
また、この時の対策方法としては、
まずは勝率が悪くて、
トレード回数が少ないパターンを排除する。
そして、残ったパターンだけで
トレード回数が100回以上になるまで
検証をしてみる。
そうすれば、
正しい再現性や優位性がわかって、
検証とリアルのギャップを
埋める事ができると思います。
通貨を分けて検証している
次の原因としては、
通貨を分けて検証していた事が原因で
リアルとのギャップが生まれていました。
通常、検証をする時って、
1通貨ずつ検証をしていくと思います。
そうしないと、
検証自体がごちゃごちゃしてしまい、
エントリーの見落としが
起きやすいからです。
だから、
1通貨ずつ検証をしていく事は
何の問題もありません。
実際に私も検証をする時は
そうやって検証をしています。
しかし、
ここで見落としていた事があって、
それが全通貨での結果を
日付順に並べて確認していなかった事です。
検証では1通貨ずつ確認しても、
リアルトレードとなると、
ドル円やユーロドル、ポンド円など
複数通貨を監視して
トレードをしていきますよね。
すると、通貨別では
最大連敗数が仮に2連敗だとしても、
複数通貨をまとめて日付順にすると
5連敗など一気に倍増する事があります。
過去の私は
この事を見落としていて、
仮にドル円だけでトレードをしていたら、
最大連敗数が3回で済んでいたところを
8通貨でトレードをしていたので、
・ドル円:損切り
・ポンド円:損切り
・ユーロドル:損切り
・ユーロ円:損切り
・オージードル:建値
・ポンドドル:損切り
・カナダ円:建値
・ドルスイ:損切り
みたいな感じで連敗をして
全然勝てない日が続きました。
こうなった時に
検証で勝てていたのに
なんでこんなに負けるのかわからなくて
途方に暮れていた経験があります。
だから、
複数通貨でトレードをしていて、
検証で勝てるのに
リアルだと勝てないと悩んでいる場合は、
全ての通貨を日付順に並べて
大きな連敗数になっていないかを
確認してみるといいかもしれません。
因みに、私がこの状態になった時は、
一旦トレード対象通貨を
成績の良い2通貨に絞りました。
これをやることで、
最大連敗数を少なく抑える事ができたので、
手法を捨てずに続ける事ができました。
そして、トレードを続けていく内に
精度が良くなって負けが減ってきたところで
通貨を増やしていきました。
その結果、最大連敗数を抑えながら
トレード回数を確保できたので、
トータルで取れる利益も増えていきました。
自分のトレード時間と勝てる時間が違う
自分がトレードできる時間帯が、
じつは負けやすい時間帯だったというケースも、
検証とリアルのギャップにつながっていました。
例えば、専業でない限り、
1日中チャートに張り付く事ができないので、
トレードができる時間帯が決まっていますよね。
当時の私も仕事をしながら
FXをやっていたので、
トレードをできる時間帯が
夜の8時~12時まででした。
しかし、その時に使っていた手法は
トータルでは勝てたのですが、
私がトレードをできる時間帯では
勝率が良くありませんでした。
その時は検証で
時間帯別の成績を確認していなかったので、
この事に気づかずにトレードを続けていました。
その結果、全然勝てなくて、
検証とリアルのギャップに
悩まされていました。
ですから、
検証で勝てる結果が出ているのに
自分がトレードをしている場面だけ
妙に負けが続いている場合は、
時間帯別の成績を確認してみると
いいかもしれません。
私も時間帯別の成績を確認して、
自分がトレードをする時間帯が
負けやすいとわかったら、
一旦その手法を使うのを中止しました。
そしてそこから、
自分がトレードをする時間帯だけで
検証をしていきました。
すると、
自分の生活スタイルに合わせた
手法を作ることができただけでなく、
検証の作業量が短縮できたのも良かったです。
もし、時間帯別収支に関して、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで検証をする際は時間帯別収支を出すと手法の癖がわかる!
ルール通りトレードが出来ていない
ルール通りトレードができていないのも
検証とリアルのギャップが発生します。
恐らく、検証だと勝てるのに
リアルだと勝てない大体の原因は
このせいだと思います。
ここまでいくつかの原因を
お伝えしてきましたが、
私の中でもこれが一番大きな壁でした。
なぜなら、検証とリアルでは
気持ちの入り方が全然違うからです。
やっぱりリアルトレードとなると
自分の大切な資金を危険に晒しながら
トレードをしていくので、
・損をしたくない
・早く稼ぎたい
といった気持ちがわいてきますよね。
だから、
いざ実践でエントリーをしようとすると、
利益を取り逃したくない気持ちから
我慢できずに入ってしまったり、
損が怖い気持ちから
エントリーや損切の躊躇も起きます。
例えば、私の場合であれば、
検証をして勝てる手法を作った直後に、
早くその手法を試してみたくて、
「少し形が違うけどこれもルールの範囲でしょ」
なんて自分で自分を強引に納得させて
エントリーをしていました。
これ以外にも、
エントリーの形に近いけど、
まだ入る根拠が完璧に揃ってない状態でも、
「チャンスを逃したくないから入っちゃおう」
といった感じで
我慢できずにエントリーもしていました。
あとは単純に
記憶だけでエントリー根拠を覚えていたので、
細かい部分を忘れていき、
自分ではルール通りに入っているつもりでも
実際はそうじゃない事も多かったです。
しかも、
そのままトレードをし続けていったので、
知らず知らずのうちに
どんどんルールから逸れた
トレードになっていきました。
そして、
こういう事が積み重なっていくと
当然負けが増えていきます。
そうなると今度は
・損切りすべき場所で損切りができない
・利食いすべき場所で利食いができない
といった事が起きたので、
もうめちゃくちゃになってしまい、
検証をした意味がなくなりました。
このように、
ルールを守れないことで、
検証とリアルのギャップに
悩まされていました。
これを解決できたのが、
・トレード記録を確認する
・ルールを守るための対策を作る
主にこの2つの方法でした。
トレード記録を確認する
トレード記録を確認する事が、
正直、私には一番効果がありました。
作ったルールと照らし合わせながら
自分がしたトレードを振り返ってみると、
「これって入る形じゃないじゃん」
っていうのが物凄く多く出てきました。
そしてルール外のトレードだけを集めて
トータルの成績を確認した結果、
勝率が30%を切っていて、
大幅な損失となっていました。
しかも、これらのトレードを除いて、
ルール通りにできたトレードだけを見ると
ちゃんとトータルで勝てていたんです。
このことを知った時に、
自分が負けていた理由は
ルール通りに出来ていないからだと
ハッキリと認識できました。
このお陰で、
“ルール通りにやれば勝てる”
という自信がわいてきて
余計なトレードをしなくなる
きっかけを掴むことができました。
ルールを守るための対策を作った
トレード記録を確認する事で、
ルール通りにやれば
勝てると自信がわいてきたのですが、
だからといって、
すぐにルール通りに
出来たわけではありませんでした。
どんなに頭でわかっていても、
やっぱり実際に
エントリー場面が近づいてくると
その場の感情に負けて
余計なトレードをする事がありました。
そこで、
感情だけで抑えようとするのではなく、
・ルールの見える化をする
・チェックリストを使う
といったように
余計な感情が入り込む前に
行動を起こすような対策をしました。
これらをやる事で、
エントリーの根拠が完全に揃ってから
トレードができるようになりました。
しかも、
エントリー根拠がしっかり揃ってから
トレードができれば、
「これで負けたら仕方ない」
と思えて、
損切りもちゃんとできるようになりました。
それに加えて、
ルールの形に近いけど、
微妙に違う形が出た場合に
エントリーをしていたのを止めて、
見送れるようにもなりました。
それまでは頭の中だけで
ルールを記憶していたので、
迷いながらも
強引にエントリーをしていました。
しかし、チェックリストを使う事で、
チェック項目が全て埋まっていないのを
目ではっきりと認識できたので、
それが見送る事を可能にしてくれました。
このような経験から、
もしルール通りにできていなくて、
検証とリアルのギャップに苦しんでいるなら、
・トレード記録を確認する
・ルールを守るための対策を作る
というのが役に立つと思うので、
よければ試してみてください。
もし、トレード記録の取り方や、
ルールを守るための対策方法について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
手法の過剰最適化が起きている
これはテクニカル指標を
何個も使っている時に
起きやすい現象です。
FXのチャートというのは、
同じような動きを
永遠と繰り返しています。
その為、検証によって
優位性が高まる場面を見つける事ができて
再現性の高いトレードが可能になります。
しかし、チャートは
似たような動きを繰り返しますが、
全く同じ動きを繰り返すわけではありません。
よって、
テクニカル指標を何個も使って、
過去の値動きにピッタリ合わせた
手法を作ってしまうと、
少し形がズレただけで
使えなくなってしまいます。
実際に昔の私も、
FXで勝てるようになるには
複雑で緻密に作られた
手法じゃなきゃダメだと思っていました。
この思い込みから
使い方もよくわからないような
テクニカル指標を何個も入れて
過剰な最適化をしていました。
そしたら、
勝率が90%を超える手法が出来上がって、
「これならすぐに億トレーダーだ!」
なんて意気込んで使ってみたのですが、
結果は負ける確率が90%でした(笑)
もし、テクニカル指標を
3つや4つなど多く使っている状態で
検証では勝てるのに
リアルで勝てていないような場合は、
これが原因かもしれません。
私も使うテクニカル指標を1つに減らして、
チャートをメインにした手法へ作り直しました。
そしたら、
すぐに勝てるようになったわけではありませんが、
極端に勝率が悪くなるという事は起きなくなりました。
この経験からも、
テクニカル指標を使うのであれば、
1つか多くても2つで十分だと
個人的には考えています。
使うテクニカル指標は何がいい?
使うテクニカル指標は
少ない方がいいのはわかったけど、
何を使えばいいのか
迷うことがあるかもしれません。
ただ、ここに関しては、
自分が使いやすいと思うものがあれば、
何を使っても大丈夫です。
例えば、逆張りの手法を使っているなら、
MACDなどの
買われ過ぎや売られ過ぎを判断する
オシレーターを使うと相性がいいでしょう。
私であれば、
トレンド中の押し目買いや
戻り売りがメインなので、
MAを使っていました。
実際に専業になった当初は
ダウ理論と水平線だけの手法に
MAを足して使っていました。
もし、専業になった時の手法や
MAの使い方を知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
検証方法が間違っている
正直、これに関しては、
そんなにないと思うのですが、
稀に検証方法が間違っていて、
リアルとのギャップに苦しむ事があります。
例えば、検証をする時は
リアルトレードと同じように
チャートの右端が見えない状態で
やっていく必要があります。
なぜなら、
リアルと同じ環境でやっておかないと、
いざリアルでトレードをする時に
エントリー場面を見つけられないからです。
その為、出来上がった過去チャートを
ザっと見ただけで、
「ここをエントリーポイントにしよう」
なんて事をやってしまうと
検証とリアルトレードのギャップに
大きくやられて、
全然違う結果になってしまいます。
ですから、検証をやる時は
リアルトレードの環境と同じにして
データを取っていく事が重要です。
もし、具体的な検証方法について
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXで勝てる手法を作れる具体的な検証方法とは?
FXで過去検証は意味がない?
ここまで、検証では勝てるのに
リアルトレードになると
勝てない原因やその対処法について
色々とお伝えしてきました。
しかし、こういうギャップが出てくると、
「検証をしても勝てないなら、
過去検証って意味がないのでは?」
なんて思う事もあるかもしれません。
ですが、私の経験上、
FXで安定して勝ち続けるには
過去検証は物凄く意味のある事になります。
むしろ、過去検証こそが
FXで勝てるようになるために
一番大事なプロセスになると思っているくらいです。
なぜなら、
検証で勝てる型を作らなければ、
リアルで何を基準にして
トレードをすればいいのかわからなくなるからです。
つまり検証は
FXで勝ち続けるトレードをする為の
土台としての役割を持っているのです。
ただし、
ここまでお伝えしてきた原因によって、
検証とリアルではどうしても
ギャップが出やすくなってきます。
だからこそ、
検証は必要だけど、
“検証=勝てる保証ではない”
という認識が大切になります。
昔の私も検証では勝てるのに
リアルでは全然上手くいかなくて
過去検証は意味がないものだと
思っていた時期もありました。
しかし、
検証で作った手法を実践で使ってみて、
検証通りに勝てるようになった経験をした事で、
やっぱり検証は必要だと思うようになりました。
ですから、
もし検証の意味がないと感じているなら、
それはまだ自分の中で
ハッキリとした検証方法が
完成していないだけかもしれません。
ここからより深く検証に取り組んでいけば、
必ず意味のあるものに変わっていくので、
今回お伝えした事を参考に
もう少し続けてみてはどうでしょうか。
まとめ
検証では勝てるのに
リアルでは負けてしまうと
何をやればいいのかわからずに
迷ってしまいますよね。
でもこの悩みは
あと少しで勝てる位置にいる時に
ぶつかるような壁になります。
その為、
ここを乗り越えることができれば、
FXでの安定した勝ちへ一気に近づきます。
ですから、今現在、
検証とリアルのギャップに苦しんでいるなら、
今回お伝えした原因が当てはまっていないかを
一度チェックしてみてください。
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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