FXの手法検証では時間帯収支を確認!ここで勝率に差が出る!

 

FXで手法の検証をしていると、
勝率やリスクリワード、
トータルの損益を中心に
データをチェックする人が多いです。

 

もちろん、
これらのデータも必要なのですが、
ここに時間帯別の収支も加えると
手法の精度や実践での勝率が
変わってきます。

 

では、
なぜ時間帯別収支をチェックすると、
精度や勝率が変わるのでしょうか?

今回はこの事に関して、
私の経験を交えてお伝えしていきます。

 

時間帯別収支を見るべき理由

FXで手法の検証をする際、
多くの人は勝率やリスクリワード、
トータルの損益を見て
手法の良し悪しを判断します。

 

もちろんこれらは重要な指標ですが、
それだけだと手法の本当の強みや
弱点を把握することができません。

その中でも特に見落とされがちなのが、
時間帯による成績の偏りです。

 

例えば、同じ手法を使っていても、
朝の時間帯では連敗が多いのに、
夜のトレードでは高勝率で安定して勝てる。

このようなケースはよく見られます。

 

つまり、手法そのものが悪いのではなく、
使う時間帯が合っていないことが原因で
結果が安定しないことがあるのです。

 

FXでは市場が24時間動き続けており、

・アジア時間
・欧州時間
・ニューヨーク時間

といったように分かれており、
時間帯によって参加者の数や
値動きのリズムが変わってきます。

 

そのため、手法を検証する際には
トータルで勝てるかだけでなく、
どの時間帯で勝ちやすいかを
数値で確認する必要があります。

 

この時間帯別収支を可視化することで、

・自分の手法がどの相場環境に強いのか
・どの時間帯に勝率が下がるのか
・トレードするべき時間と避けるべき時間

といった分析が可能になります。

 

つまり、
時間帯別収支のチェックは
手法の癖をより細かく見抜き、
安定して勝ち続ける手法を作るために
必要なことなのです。

 

もし、時間帯別の市場の動きについて
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXは時間帯で癖がある!時間帯別で勝てる手法は変わる?

 

私の時間帯別収支のチェック例

FXの手法を検証で作る際は
時間帯別収支も確認すると
より手法の特性がわかります。

 

私が検証をする時も
この収支を必ずチェックしていて、
以下の画像のように
通貨と時間帯ごとに分けて
勝率やトータルの収支を出しています。

 

これはエクセルに関数を入れて
作ってあるのですが、
通貨とエントリー時間を入力すると、
自動で時間帯別収支が、
算出されるようになっています。

 

そのため、
通貨別で時間帯別の収支を
確認することができるので、
同じ手法であっても、

・オージー円は午前中の方が成績が良い
・ポンド円は夜の方が成績が良い

といったことがわかり、
時間と通貨によって、
手法を使い分けることが可能になります。

 

因みに、私の場合は、
時間帯を大体3時間で区切って
勝率や収支を出しています。

このぐらいの間隔だと
ちょうどいい具合に
トレード回数が集まるので、
収支や勝率に
明確な特徴がでるからです。

 

大体、私が手法を作る時は、

・9時~12時
・15時~16時
・16時~19時
・19時~24時

といった辺りで
トレード回数が多くなります。

 

特に16時~24時の間は
ヨーロッパとアメリカの市場が
始まる時間帯なので、
値動きが活発になります。

だから、
この辺りの時間帯になると、
トレード回数が大きく増えるので、
明確なデータを取りやすいです。

 

また、私の場合はこれ以外にも、

・勝率
・平均利益
・平均損失
・トータル利益
・リスクリワード

といった項目もチェックして、
かなり細かく検証結果を分析します。

 

そうすることで、
自分が作る手法の特性を
より細かく知る事ができるので、
自分に合った手法を
作る事ができるからです。

 

もし、これらの項目も
チェックをする理由を
詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXで勝つ人は検証でどこを見る?勝ち組が注目する8つの項目

 

時間帯別収支を活かした実践的な使い方

時間帯別収支を出すことで、
手法の特性がより明確になるのですが、

「これを実践にどう活かして使えばいいの?」

なんて思ったかもしれません。

 

ここに関しては、
私の中で主に2つの使い方があります。

 

勝ちやすい時間帯だけでトレードをする

まず1つ目の使い方として、
勝ちやすい時間帯だけで
トレードをしていく方法です。

 

時間帯別収支を出すと、
必ずと言っていいほど、
勝率や収支に明確な差が出てきます。

そのため、
勝ちやすい時間帯がわかったら、
その時間帯だけで
トレードをしていくのです。

 

そうすれば、
勝率が高いトレードが可能になるし、
トレードをする時間が明確になることで、
生活にもメリハリが出ます。

 

例えば、私の場合であれば、
大体が朝9時~12時、
15時~24時の時間帯で
成績が良い傾向があります。

よって、
この時間帯以外は
検証をしたり、ジムに行ったり、
昼寝をしたりと
他の事へ時間を使っています。

 

こうすることで、
生活のバランスも取れて、
かなり健康的に
トレード生活を送れています。

とはいえ、
15時~24時までは
チャートの前にいる事が多いので、
けっこう拘束時間は長いんですけどね(笑)

 

今は15分足のデイトレードがメインで
トレード回数もそれなりにあるので、
これは仕方ないと割り切ってます。

兼業時代は4時間足のトレードで、
拘束時間は全然なくて楽だったので、
またそっちへ戻ろうかと
ちょっと考えていたりもします。

 

もし、兼業時代の時間の使い方や
トレード方法について
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
⇒FXの兼業トレーダーで勝てた!本業と両立して利益が出た方法

 

自分がトレードできる時間帯で手法を作る

時間帯別収支の次の使い方として、
自分がトレードをできる時間帯に合わせて
手法を作り込むことです。

 

例えば、検証をして
トータルで勝てる手法を作れると、

「これで大丈夫」

と思って実践で使ってみたら

“全然勝てない”

という事が出てきたりします。

 

こういう場合、
手法そのものが悪いのではなく、
自分がトレードをする時間帯に
合っていないだけだったりします。

 

実際に過去の私も、
24時間全ての時間に対して
勝てる手法を作ったのですが、
いざ実践に入ると
全然勝てない状況に陥った事があります。

この時に何か変だと感じて、
時間帯別の収支を出してみたところ、
私がトレードをできる時間帯では
大きく負け越していた事がわかりました。

 

だから、
その時間帯のトレード記録を全てチェックして、

・負けやすいパターン
・勝ちやすいパターン

というのを分けてから、
勝ちやすいパターンだけを狙うように
もう1度手法を作り直しました。

 

その結果、
自分がトレードをできる時間帯でも
プラスの結果を出すことができました。

もし、時間帯別収支を確認しなかったら、
このような事ができずに、
また1から新しく手法を
作り直すはめになっていました。

 

このように、時間帯別収支は
手法を最適化するための指針にもなります。

検証段階から時間帯を意識することで、
実践の再現性を格段に高めることができます。

 

時間帯別収支を取る時のポイント

時間帯別収支を出すことは、
手法の精度を高めるうえで
とても効果的ですが、
やり方を間違えてしまうと、
せっかく取ったデータの信頼性が
低くなってしまうことがあります。

 

そこでここでは、
時間帯別収支を取る時の
ポイントを簡単にお伝えしていきます。

 

トレード回数は最低100回以上

検証では、
ある程度のサンプルがないと
データの信頼性が落ちます。

 

例えば、
たった10回のトレードで、

「午前中は負けやすい」
「夜は勝ちやすい」

といった結果が出たとしても、
たまたまそうなっただけの
可能性が高いです。

 

逆にこれが100件以上のデータで
午前中は負けやすく、
夜は勝ちやすいと出てくれば、
その通りになる可能性が高くなるので、
信頼性も増します。

 

FXは極端に言えば、
確率のゲームなので、
取るデータが多ければ多いほど、
確率も正確な数値へ収束していきます。

そして、私の経験上、
最低でも100件以上のデータを取れれば、
それなりに信頼性の高い結果になります。

 

ですから、
時間帯別の収支を確認する時も
最低100回以上のトレードデータを
取るようにした方がいいです。

もし可能であれば、
200回、300回と増やすことで、
より信頼できる傾向が見えてきます。

 

もし、検証でデータを取る個数や
期間に関してより詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXの手法を作る検証期間は何年がベスト?勝つ人がやる検証法

 

時間帯の区切りを明確にしておく

時間帯別収支を取る場合、
時間帯の区切りを明確にしておくと
より手法の特性がわかります。

 

私の場合であれば、

・9時~12時
・15時~16時
・16時~19時
・19時~24時

といった感じで区切っているのですが、
これは各市場の時間帯に
なるべく合わせるようにしています。

 

こうすることで、
自分の検証した手法が
どの市場に強くて弱いのかが
見えてくるからです。

 

因みに、
時間帯の区切り方に関しては、
自分の好きなようにしてもいいですが、
大体3時間ぐらいで区切ると、
短すぎず、長すぎずで
ちょうどいい具合のデータが取れます。

 

同じ条件で比較する

これは時間帯に限らず、
検証全体に言える事なのですが、
正しいデータを取る時には
エントリーや決済の条件を
途中で変えないことが重要です。

 

なぜなら、
検証中にエントリーや決済の条件を
追加したり、減らしたりすると、
トレード内容がバラバラになって
正しいデータが取れなくなるからです。

 

仮にこれをやってしまうと、
同じ時間帯の中で、
複数の手法のデータを取ることになり、
本来検証していた手法が、
その時間帯に本当に通用するのか
わからなくなってしまいます。

 

ですから、1つの手法に対して
正しい時間帯別の収支を取るには
常に同じ条件で
検証をすることが重要になります。

 

もし、検証途中で気付きがあっても、
それはメモで残しておいて、
一通り全ての検証が終わってから
その気づきを足すなどして、
再度検証し直すようにしましょう。

 

以上が、
時間帯別収支を取る時の
ポイントになります。

 

この辺りをおさえておけば、
後から見返したときに
信頼性の高いデータになっています。

面倒に感じるかもしれませんが、
これを意識するだけでも
検証の質は一気に上がります。

 

時間帯以外の収支もチェックしてみよう

時間帯別収支を確認することで、
自分の手法が
どの時間帯に強いのかを把握できますが、
これ以外の収支もチェックすると
自分が使う手法をより最適化できます。

 

では、時間帯以外の収支とは
どんなものがあるのでしょうか?

 

曜日別収支

時間帯別の収支以外に
チェックすると効果的なのが
曜日別収支になります。

 

実はFXでは
市場参加者の動きやポジション調整など、
資金のフローが曜日ごとに変わってきます。

 

例えば、月曜の週明けは
ファンド勢や機関投資家が
まだポジションを固めておらず、
動きが出にくいと言われています。

火曜日になると、
週明けの様子見が終わって
トレードをする相場参加者が増えて
動きが出始めます。

 

水曜日は週の真ん中で
トレンドが定着しやすくなるタイミングです。

ここら辺から経済指標も多くなり、
レートに勢いがつきやすくなります。

また、週の後半へ向けて、
ポジションの入れ替えも
起きやすくなります。

 

そして木曜日になると、
重要指標が集中しだして、
ファンド勢も積極的に
ポジションを動かすと言われています。

そのため、一週間の中でも
ボラティリティや値動きが一番大きくなり、
稼ぎやすい反面、損もしやすくなります。

 

週の最終日である金曜日は、
週末のポジション調整や
手仕舞いが発生します。

よって、
トレンドが一方向へ出ている場合は、
ニューヨーク時間にかけて、
相場が反転しやすい傾向があります。

特に月末や四半期末、
年度末が重なると
大口の決済フローの影響も大きくなります。

 

このように、
曜日ごとにも動きの特徴があるので、
曜日別収支をチェックすると、
自分が検証で作った手法は、

・どの曜日にトレードを避けるべきか?
・どの曜日に積極的に狙うべきか?

といった事がわかるようになり、
1週間単位でのトレード計画を
立てやすくなります。

 

実際に私も
曜日別の収支を出してみたところ、
月曜日の結果が
あまり良くない事に気づきました。

特に私が使う手法は
トレンドフォローがほとんどなので、
動きが出にくい月曜日は
そこまでいい結果は出ないようでした。

 

これがわかってからは、
月曜日は基本的にトレードをせずに
様子見をすることがほとんどです。

 

このように、
曜日別収支を出すことで、
手法そのものだけでなく、
トレードをやる日・やらない日も
最適化することができます。

時間帯別収支と組み合わせることで、
より再現性の高い検証データが取れ、
手法の精度を上げる事が可能になります。

 

通貨別収支

時間帯や曜日ごとの収支を確認することで、
トレード環境の違いによる
手法の強みが見えてきますが、
そこに通貨別収支も加えると
手法の特性がより明確になります。

 

なぜなら、全く同じ手法を使っても、
通貨ごとにボラティリティや、
値動きが変わってくるので、
それによって結果も影響を受けるからです。

 

例えば、
簡単に通貨別の動きの特徴を説明すると、
ドル円は値動きが素直で
ボラティリティもちょうどいいので
トレードがやりやすい。

 

ユーロドルは
ドル円と似た動きをするけど
ボラティリティが低いので
決済までに時間が掛かりやすい。

逆にポンド円は値動きが激しくて
ボラティリティも大きいので、
トレードが難しくなる。

 

こういった特徴が通貨ごとにあるので、
仮に同じ手法を使ったとしても、

「ドル円では勝てるけど
ポンド円だと負けやすい」

といった事も起きます。

 

ですから、検証の段階で、
通貨別の収支を出して
その特徴を理解しておけば、
実践に入った時に、

「なんでこの通貨だと負けやすいの?」
「この手法ひょっとして使えない?」

なんて迷いを引き起こさずに済みます。

 

私自身も通貨別の収支を出したところ、
ドル円やユーロドルといった、
素直な動きをする通貨は成績がいいけど、
ポンド円など、
上下に激しく動くような通貨は
成績が落ちることがありました。

 

だから、通貨によって、
少しエントリーのタイミングを変えたり、
損切りと利食い幅を変えたりして
調整をしました。

その結果、通貨の動きや
ボラティリティに合わせた
トレードができるようになり、
安定した成績が出せるようになりました。

 

また、決済に時間が掛かったり、
ボラが大き過ぎて
自分の性格にはストレスが強い通貨は
トレード対象から外すことで、
自分のメンタルに合ったトレードも
できるようになりました。

 

ですから、
時間帯別収支や曜日別収支に加えて、
通貨別の収支もチェックすると、
手法の特性をより正確に把握でき、

・どの通貨で勝ちやすいのか?
・どの通貨を避けるべきか?

という判断が明確になります。

 

そして、
こうしたデータをもとに手法を微調整すれば、
どんな通貨でも安定して結果を出せる
再現性のあるトレードへ近づいていきます。

 

もし、通貨ごとの動きの癖を
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
FXは通貨ごとに癖がある?やりやすい通貨を選んで勝率アップ

 

まとめ

今回は、FXの手法を作る際に
時間帯別収支を確認すべき理由や
実践トレードへの活かし方などを
お伝えしてきました。

 

FXでは色んな国の市場が
時差によって開いているので、
時間帯で動きが変わってきます。

そのため、
時間帯別の収支を出すことで、
自分が使う手法が
どの時間帯に通用しやすいのかを
見つけることができます。

 

これをやることで、
勝率に差が出て、
より勝ちやすいトレードを
することが可能になります。

ですから、
もし今使っている手法が
トータルで勝てるはずなのに
思うような結果が出ていないなら
時間帯別の収支を出してみると
いいかもしれません。

 

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