やればやるほど負ける?FXで負け癖がつく理由とその治し方

 

FXをやっていると、
上手くいかない時期にぶつかって
気付けば負け癖が
ついていることがあります。

 

私も過去に負け癖が思いっきりついて
底なし沼みたいな感覚にハマってしまい、
本当に苦しんだ時期がありました。

 

しかも、負け癖がついてしまうと、
やればやるほど負ける感覚になって
どう直せばいいのか
わからなくなるんですよね。

 

そこで今回は、
FXで負け癖がつく理由や
その治し方について、
私の実体験を交えながら
をお伝えしていきます。

 

そもそもなぜ負け癖がついてしまうのか?

FXで負け癖がついてしまう理由は、
意思の弱さや性格の問題ではなく、
脳の仕組みが原因 です。

 

脳には、
強く感情が動いた経験ほど
記憶として刻まれ、
再現されやすくなる性質があります。

 

そしてFXの負けは、
悔しさ・怒り・焦りといった
強いストレスを伴うため、
脳がその体験を
強烈に記憶してしまいます。

 

脳は負けた記憶を優先してしまう

脳は生存を守るために、
ポジティブより
ネガティブを優先して
記憶する構造になっています。

 

例えば、

・損切りの瞬間の嫌な感情
・ロスカットされた時のショック
・利益を取り逃した時の悔しさ

こうした強烈な負の感情が、
脳の中で危険シグナルとして保存されます。

 

そうすると脳は自分を守ろうとして

「次も危ないかもしれない」

と過剰に反応しやすくなり、

・損切りをせずに放置やナンピン
・早すぎる利食い

といった、
危険回避の行動を取りやすくなります。

 

その結果、
更に負けが重なったり、
利益の取り逃しが起きたりと、
同じミスを繰り返していき、
負け癖が強くなってしまうのです。

 

ストレスで正常な判断ができなくなる

FXで負けてストレスがかかると、
ストレスホルモンである、
コルチゾールが増えます。

 

この流れが繰り返されると、
脳の理性を司る部分の
働きが弱まることがわかっています。

 

この部分の働きが弱まると、

・感情でエントリーする
・我慢ができない
・反射的に決済してしまう
・ルールを守れなくなる

といった、
負けを引き起こす
典型的な行動をしやすくなります。

 

例えば、過去の私なんかも、
連敗をすると急に怒りがわいてきて、
冷静な判断ができずに
すぐに取り返そうとする行為をしていました。

 

このようなことが
何度も繰り返されていく内に、

“損切り=リベンジトレード”

という行動がパターン化してしまい、
負け癖が強くなった経験があります。

 

つまり負け癖というのは、
ストレスによって脳が疲れたせいで
起きている現象でもあります。

 

勝ちより負けを避ける行動が優先される

脳はストレス状態になると、
長期的な利益より、
今すぐ不安を避ける行動を優先します。

 

FXでの例をあげると、

・本来のエントリーポイントを待てない
・少し含み損になると焦って損切り
・含み益になるとすぐ利確

といった感じで、
しっかり勝ち切るよりも、
負けを極端に避ける動きを
しやすくなります。

 

こういうことが起きた結果、
自分のトレードの優位性を壊してしまい、
勝てなくなってしまいます。

そして勝てなくなると、
更なる焦りから
同じような行動を繰り返して、
負け癖がどんどん強化されていきます。

 

このように、
負け癖というのは、
意思が弱いからではなく、
脳が苦痛から自分を守ろうとした結果、
ついてしまうものなのです。

 

まずは負け癖の中身を把握しよう

負け癖というのは
脳の防衛反応の結果起こるものですが、
まずはどんな負け癖がついているかを
自分自身で把握することが大切です。

 

これを把握するのに一番効果的なのが
負けトレードの記録を全て見返すことです。

 

全ての負けトレードをチェックして、
自分がどんな時にどういう行動をして
同じような負けを繰り返しているのかを
見つけていくのです。

 

例えば、私の場合であれば、
自分の決めたルールが守れなくて
我慢できずにエントリーしてしまうことが
負け癖の大元でした。

 

ここで我慢できずにエントリーをするから、
負けやすい場面でトレードをしてしまう。

その結果負けてしまい、
悔しくなってすぐに損を取り返そうとする。

 

すぐに損を取り返そうとすると
感情だけでエントリーをしてしまうので、
また負けてしまう。

ここで一気に切れて、
倍のロットでリベンジトレードをして
最後は資金を全て溶かす。

 

こんなことを何度も繰り返していく内に
我慢できずにエントリーすることが
癖になってしまい、
それが負け癖へと発展していきました。

 

でも、負け癖って、
色んなことが重なって
起きているように思えるのですが、
実は大元をたどっていくと
1つか2つに絞られます。

 

負け癖の原因を絞ることができれば、
その対策方法も見つかりやすいので、
まずは負けトレードをチェックして
負け癖の中身を把握していくことが大切です。

 

正直、自分の負けを見返すのは
嫌な気持ちが蘇ってきて
精神的にきついです。

とはいえ、
そこから目を背けていたら
いつまで経っても負け癖は治らないので、
頑張って見返すようにしましょう。

 

負け癖を治すための第一歩

自分の負け癖の中身を把握したら、
次は負け癖を治すための
行動が必要になります。

 

その第一歩として
私がやってみた効果があったことが
主に3つあります。

 

どのくらいの頻度でやっているかを確認

負け癖を治すための第一歩として、
まず私がやったことが、
負け癖が出る行為を

「どのくらいの頻度でやっているか?」

ということでした。

 

人は曖昧な感覚のままだと
行動を変えられませんが、
数字で現実を突きつけられると、
一気に脳のスイッチが
入りやすくなるからです。

 

先程もお伝えしたように、
私の負け癖の大元は、
我慢できずに
エントリーをしてしまうことでした。

 

そのため、
これがどのくらいの頻度で
起きているのかを確認したところ、
90%の確率でやっていました(笑)

つまり、10回中9回は
ルール通りのエントリーが
できていなかったのです。

 

これをちゃんと知るまでは、
せいぜい40~50%ぐらいだと
思っていたのですが、
まさかの90%でした。

 

これをリアルにわかった時に、

「そりゃ負けて当然だわ」
「これは酷すぎる」

といった感じで、
自分のダメさをガッツリ実感しました。

 

そして、
自分の愚かさを実感することで、

「本当にちゃんとやらないとマズい」

と危機感を感じて、
“本気で負け癖を治そう”
という気持ちになりました。

 

勝ちパターンを把握する

負け癖がついてる時って、
全てのトレードで
負けている感覚に陥って、
メンタルが崩壊していることが多いです。

 

でも実際は、
全てのトレードで負けていることって
あんまりなくて、
ちゃんと見返してみると、
勝てているトレードもあります。

 

そんな時に、
勝っているトレードの共通点を探して、
自分の勝ちパターンを把握するのです。

 

これをやることで、

「このパターンを繰り返せば勝てる」
「自分には勝てる力がある」

といったことを認識させて、
自分で自分に希望を持たせるのです。

 

これは負け癖を治すことへ
直結するというよりも、
メンタルを回復させて、
よりポジティブな気持ちで
負け癖を治すことへ
取り組んでいく姿勢を作るようなものです。

 

やっぱり後ろ向きな気持ちよりも、
前向きな気持ちで取り組んでいく方が
より早く負け癖を治すことができます。

 

実際に私もこの行動によって、

「ダメな自分でも勝てるようになるかも」

という希望がわいて、
どうすれば負け癖を治せるかを
真剣に考えるための起爆剤になりました。

 

トレードスタイルを見直してみる

自分のトレードスタイルを
見直してみるのも
負け癖を治す第一歩になります。

例えば、私であれば、
我慢できずにエントリーをするのって、
スキャルピングなどの
短期トレードで多発していました。

 

1分足や5分足など、
短い時間軸だと、
チャートの値動きが活発なことから、
少し大きく動いただけで、

「あ、チャンスかも!」
「今入らないと置いていかれちゃう」

みたいな衝動に駆られて
ついエントリーをすることが多かったです。

 

そしてそこで、
逆行されて損切りになると、
怒りや悔しさがわいてきて、
すぐに取り返そうとする行為が
起きていました。

 

この結果、
ポジポジ病やリベンジトレードが癖づいて
負け癖がどんどん深くなっていき、
抜け出せなくなっていました。

 

だから、
短期のトレードスタイルから
4時間足のトレードスタイルへ
思い切って変更しました。

 

そしたら、
値動きがゆっくりになったことから、
大きな動きを見ることが激減して、

「今入らないと置いていかれる」

といった気持ちが出なくなりました。

 

そのお陰で、
負け癖の根本原因だった
我慢できずにエントリーすることが
大きく減って、
落ち着いてトレードができるようになりました。

 

このような経験からも、
負け癖がついている場合は、
トレードスタイルが
合っていない可能性もあるので、
一度見直してみるといいかもしれません。

 

もし、自分に合う
トレードスタイルの考え方を
知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
チャートの時間軸から自分に合うトレードスタイルを見つける方法

 

負け癖を治すための具体的な方法

負け癖の傾向をある程度掴んだら、
それを治すための
具体的な方法へ入っていきます。

 

この時に私が実際にやってみて
効果があったのは、

“目標を極限まで小さくして
成功体験を積み上げる”

ということでした。

 

トレードで負け癖がついていると、
癖っていうぐらいなので、
そう簡単に抜けるものではありません。

いくら頑張って負け癖を治そうとしても、
魔法のようにすぐに消えることはないです。

 

だから、
まずは目標を極限まで小さくして、
小さな成功体験を
積み上げていくことが大切なのです。

 

ルール通りのトレードを1回する事だけを心掛けた

まず私がやったのは、
1日のトレードの中で、

「ルール通りのトレードが1回できれば十分」

という決まりを作りました。

 

私の場合、
ルール通りトレードをしていれば
プラスになることはわかっていたのに、
いざトレードになると、

「置いていかれちゃう」
「利益を取り逃したくない」
「早く稼ぎたい」

という気持ちが強くなって
つい早すぎるエントリーをしたり、
飛びつきエントリーをしていました。

 

更に、ルール外のエントリーによって
逆行をされると

「損を確定したくない」

なんて気持ちも強くなって
損切りができなくなりました。

 

こんなことを繰り返して、
損を積み重ねる内に
負け癖がついていました。

 

そこで、
まずは1日の内、
たった1回で良いので、
ルール通りにトレードする事を
強く意識するようにしました。

 

そして、その1回が達成出来たら

「よくやった!」
「成功への大きな一歩になった!」

という感じで、
自分をめちゃくちゃ褒めました(笑)

 

これは損切りになったとしても、
自分を褒めました。

それまでは
我慢できないエントリーが90%もあって、
損切りすらまともにできていなかったので、
ルール通りにエントリー出来たこと自体が
私の中では大きな前進になったからです。

 

このたった1回の成功体験を味わって、
自分を褒めるだけでも、

「また同じようにルール通りトレードをしたい」

と気持ちがわいて、
次のトレードも集中できました。

 

もちろん、
この目標を立てたとしても、
最初の内は
ルール通りに出来ないこともあり、
けっこう苦労しました。

 

でも、続けていく内に段々と、

「ルール通りを何回続けられるか?」

みたいなゲーム感覚になっていき、
少しずつですが、
ルール通りにできる回数が増えていきました。

 

だから、まずは1回だけでもいいので、
ルール通りにやることを目標にするのも
私にはかなり効果がありました。

 

因みに、ルール通りにやる時は、
ルールを見える化したり、
チェックリストを使ったりすることで
対策を立てていました。

 

もしこのことについて、
より詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
FXでルールを守れない私が変われた対策5選

 

その日の最初のトレードは特に集中

負け癖を減らすには、
最初はとにかく1回だけで十分なので、
ルール通りのトレードを心掛けたら
少しずつ負け癖が減っていきました。

 

そして、
この方法が特に効果があったのが、
その日の最初のトレードの時でした。

 

なぜなら、
その日の最初のトレードって、
トレードに対する気持ちが
フラットな状態だからです。

 

もちろん、前日に負け越した時は
取り返したい気持ちもありますが、
それでも次の日の最初のトレードって

「昨日の失敗は繰り返さないぞ!」
「まずはルール通りにトレードを!」

という気持ちが強かったです。

 

だから、
1回のトレードに対して
一番慎重になっているので、
その日の最初のトレードに
全ての力を使って取り組むのです。

 

この最初のトレードだけは
何としても気合で
ルール通りやることを心がけます。

 

この心がけをするだけでも、
負け癖と戦った証が
自分の意識の中に経験として残るので、
脳が次からも同じ行動をしようと
仕向けてくれます。

 

そして、いざトレードをして
ルール通りにトレードができたら
利食いになろうが損切りになろうが
自分自身をめちゃくちゃ褒めるのです。

 

そうすると、
仮に損切りになった場合でも、

「ルール通りなら仕方ない」

っていう諦めみたいな感じが出てきて、
意外にリベンジトレードなどせずに
我慢することができました。

 

逆に、最初のトレードで
ルール通り出来ずに終わると、

「今日もダメだった」
「こうなったらもういつもと同じだ」
「じゃあ、ルール通りやらなくてもいいや」

みたいな気持ちになって、
一気に崩れていきました。

 

そのため、
その日の最初のトレードは
なにがなんでも
ルール通りにやる意識を持って取り組むと
負け癖を減らすことへつながります。

 

こんな感じで、
負け癖を治す具体的な方法としては、
目標設定を極限まで小さくして、
まずは1回だけでいいので、
最初のトレードを丁寧にやることが
私には一番効果がありました。

 

人の脳は、
最初にやった行動を
その日の基準にしやすく、
最初の1回が丁寧だと、
その後も丁寧になる特徴があるので、
意外に理にかなった方法だと思います。

 

最初から完璧を目指さなくていい

ここまで、
負け癖を治す方法について
色々とお伝えしてきたのですが、
最初から全てを
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。

これは私が陥った失敗だったのですが、
最初から全てをルール通りにやって
負け癖を治そうとすると、
逆に上手くいかなくなりました。

 

やっぱり癖って、
自分の無意識下まで
強く根付いているので、
すぐには治すことができません。

 

だから、
最初から全てを上手くやろうとしても
できなかった時に、
上手くできない自分に腹が立って
反動で暴走しやすくなります。

 

イメージとしては、
短期間で無理なダイエットをして
リバウントする感じです。

 

私もこの意気込みを持ったせいで、
最初の3回ぐらいまでは
ルール通り出来ていたのが、
4回目にそうできなくなっただけで、

「何で俺はできないんだよ!!!」

なんて一気に爆発して
大ロットリベンジトレードをして
大損しました(笑)

 

思い返せば、
そもそもトレードの90%が
ルール外のトレードだったわけなので
最初の3回をルール通り出来ただけでも
大き過ぎる前進でした。

 

でも、最初から完ぺきにやろうとすると、
ルール通りできない事に意識がいってしまい、

「自分はダメなんだ」

という後ろ向きな気持ちになって、
結局、前みたいに適当にトレードをして
負け癖を更に深めてしまったのです。

 

だから、最初は完ぺきでなくてOKです。

そもそも最初から完ぺきにできていたら、
負け癖なんてついていないはずですからね。

 

仮にいつもの負け癖が出たとしても、
1回でも自分が決めたことができたら、
まずは成功できた方へ意識を向けましょう。

 

そうすれば、
これを繰り返していく内に

・1回しかできなかったのが2回に
・2回しかできなかったのが3回に
・3回しかできなかったのが4回に
・4回しかできなかったのが5回に

という感じで、
出来る回数が増えていき、
それにつれて負け癖も減っていきます。

 

だからまずは、
完璧はいらないので、
今日の1回だけ決めた行動が
できたかどうかを大切にしてあげてください。

 

まとめ

今回は、FXで負け癖がつく理由や
その対処方法について、
私の経験を交えながらお伝えしました。

 

負け癖がつくと
何をやっても負ける気がして
本当に嫌なものですよね。

私も負け癖がついたせいで
物凄い遠回りをしたし、
何度もFXを辞めようと思いました。

 

それでも、負け癖の大元を特定して、
そこに対しての
改善策を考えて取り組んでいったら、
少しずつですが良くなっていきました。

 

ですから、もし今のあなたが
負け癖で悩んでいるなら、
今回お伝えしたことの中で
できそうなものがあれば
試してみてください。

それが負け癖から脱却する
第一歩になってくれるかもしれません。

 

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