FXのトレードスタイルには、
逆張りと順張りがあります。
一般的なトレードスタイルとしては、
順張りが主流で、
こちらの方が利益が伸びやすい傾向があります。
特にデイトレをする場合は、
保有時間も少し長めになるので、
利益が伸びやすい順張りの方が
適していることが多いです。
しかし、逆張りの場合でも、
上手くエントリーができれば、
天底でエントリーができるので、
利益を大きく取ることができます。
ただ、逆張りの場合、
損切りを素早く行わないと
あっという間に損失が膨らんで、
資金を大きく失います。
では、デイトレで逆張りをする場合の
損切りはどこが適しているのでしょうか?
逆張りの損切り位置はどこが適している?
デイトレ時で逆張りをする際の
適切な損切り位置に関してですが、
これはエントリー位置によります。
例えば、エントリーの根拠が
単なる急落だけの時に、
反発を狙って適当に逆張りをした場合、
デイトレであっても、
スキャルピングと同じように
逆行されたらすぐに損切りすべきです。
さもないと、
あっという間に含み損が大きくなり、
損切りができなくなるどころか、
ナンピンをしてしまい、
大損する可能性が高くなります。
あとは全体の流れに反した
本当の逆張りでデイトレの場合も
直近の安値や高値を抜けたら
すぐに損切りをすべきです。
こういう場合、
直近の安値や高値を抜けたら
トレンドが継続になるので、
すぐに損切りをしないと
根こそぎ持っていかれます。
また、急落してきて、
強いサポートまでレートがきて、
そこで逆張りをする場合は、
サポートから少し離れた場所に
損切りを置くのがいいと思います。
なぜなら、急落時は勢いが強いので、
サポートであっても、
ピタッとは止まらずに
少しオーバーシュートしてから
反転することが多いからです。
その為、サポートのすぐ近くに
損切りを置いておくと、
オーバーシュートに巻き込まれて
ストップ狩りのような感じになり、
損切り後に反転することが多くなります。
ただ、損切り位置を離し過ぎると、
リスクリワードが悪くなるので、
利食い幅を考慮しながら
損切り幅を決めるようにしましょう。
関連記事:FXの手法で理想のリスクリワードはどれくらいなのか?
それに、
どんなに損切り位置を離しても、
損切りした後に反転することは
どんな時でも起こりえますからね。
強いサポレジやキリ番はストップ狩りに会いやすい?
強いサポレジやキリ番で
逆張りをする際には、
損切りをそこよりも少し離して
設定しますが、
実はこのよう場所では
ストップ狩りの餌食になりやすいです。
なぜなら、強いサポレジやキリ番は、
誰もが意識するような場所なので、
そのすぐ上下に、
大量の損切りが入っていることが
明らかにわかるからです。
その為、大口投資家達も
そこを狙ってストップ狩りを
仕掛けやすくなります。
このようなことから、
強いサポレジやキリ番で
逆張りをするような場合は、
これらの場所に近すぎるような
損切り位置にしないようにした方が
良いと思います。
関連記事:FXで大口投資家はどこを狙ってくる?大衆心理から考えてみた
本来、損切りは根拠が崩れた場所でするもの
今回は逆張りに対しての
損切りについて解説していますが、
本来、損切り位置というのは
根拠が崩れた場所でするものです。
そして、根拠の崩れた場所というのは
相場参加者が、
「ここを抜けたらもうダメだ」
と思うような場所です。
例えば、
・強いサポレジを抜けたら
・キリ番を抜けたら
・直近の高安を抜けたら
といったような、
注文が溜まっているような場所です。
例えば、下記チャート画像の
黄色マルで逆張り売りを
したとしましょう。
この場合、損切り位置は
直近の高値を超えた場所になります。
なぜなら、直近の高値付近では
1回レートが反発していますよね。
ということは、
ここで逆張り売りをした人達が
いる証拠です。
この人達は、
直近の高値を超えたら
「上昇トレンドが継続する」
「ここを抜けたらもうダメだな」
とわかっているので、
大損をしないように
直近の高値の少し上に
損切りを設定しています。
よって、
逆張り売りをしたとしても、
同じように直近の高値を超えたら
すぐに損切りをしないと、
ブレイクした流れで
大きく逆行される可能性が高くなります。
では、その後の動きを見てみましょう。
直近の高値を超えたら、
一気に上昇してますよね。
これは直近の高値を超えた事で、
売っていた人達の損切りが出たのと、
上昇トレンド継続になった事で、
新規の買いが入ってきた証拠です。
つまり、
・売っている人の損切り
・新規の買い
といった2つの買いパワーが働いて
大きく上昇していったのです。
強いサポレジや高値安値、
キリ番などを背にして
逆張りをした場合、
このような心理が働きやすいので、
そこを抜けたら損切りをすべきなのです。
このような場所以外で
損切りを繰り返していると、
損切り後の反転が多くなって、
損切り貧乏になりやすいです。
ですから、損切りは、
なるべく根拠の崩れた場所で
するようにしましょう。
因みに、強いサポレジやキリ番は
ストップ狩りに会いやすいと
先ほど言いましたよね。
「ストップ狩りに会いやすいのに
そこで損切りするのおかしくね?」
なんて思ったかもしれません。
確かにその通りなのですが、
ストップ狩りに会ったとしても、
強いサポレジの上下や
キリ番の上下には損切りを
設定した方がいいです。
こういう場所では、
ストップ狩りに会う可能性はあるけど、
それがなかった時には
トレンド転換をしたり、
トレンドの継続が起きたりして
一気に逆行される可能性が高いからです。
ストップ狩りに会う確率と
大きく逆行される確率では、
後者の方が圧倒的に多いです。
もし、損切りについて、
もっと色々と見てみたい場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
⇒実践例を紹介!FXのトレードで損切りラインはどこに置く?
勝率の高い逆張りは?
「逆張りは勝率が高い」
なんて良く聞きますが、
私の経験上、
逆張りの方が勝率が悪いです。
逆張りというくらいですから、
流れに反したトレードになるので。
しかも、デイトレとなると、
保有時間が長くなるので、
逆張りでエントリーをしても、
戻ってきて損切りになる確率が
余計高くなります。
逆張りで勝率が高いのは、
スキャルピングで
少し反発した部分を
サッと利食いするからです。
ただ、デイトレの逆張りにも、
比較的勝率が高い逆張りもあって、
・トレンド中の逆張り
・日足以上のサポレジでの逆張り
といったトレードだと、
私の経験上、デイトレでも
比較的勝率が高いです。
トレンド中の逆張り
これは厳密にいえば順張りですが、
トレンドが出ている最中に
急落や急騰が起きて、
サポレジで逆張りをする場合は、
デイトレでも上手くいきやすいです。
この場合、
短期的には逆張りになりますが、
大きく見ると全体の流れに沿った
トレードになるので、
保有時間が長めのデイトレでも、
利益を大きく伸ばすことができます。
ですから、個人的には
逆張りをするのであれば、
こういう形がいいと考えています。
日足以上のサポレジでの逆張り
日足や週足など、
大きな時間軸でわかるサポレジだと、
トレンドとは逆のデイトレでも
比較的勝率が高いです。
やはり時間軸が大きくなるほど、
意識する相場参加者の数も多くなるので、
その分、サポレジでは反発しやすくなります。
その代わり、
日足などの大きい時間軸の
サポレジを抜けてしまうと、
大量の損切りや
ブレイク狙いの買いが出るので
すぐに損切りをする必要があります。
ここで損切りせずに放置してしまうと
とことん持っていかれて
大損する可能性が高まります。
逆張りをするにしても反発を確認してから
逆張りと聞くと、
下落中や上昇中にバチンと
エントリーするイメージがあります。
しかし、このエントリー方法は、
上手くいけば天底で入れますが、
そのまま抜ける事も多いので、
あまり勝率は良くありません。
その為、逆張りで入るにしても、
短期足で反発を確認してから
入るようにした方が
勝率は上がります。
例えば、下記チャートの
黄色マルで逆張り買いをするとしましょう。
このような場合も、
1分や5分足などの短期足にして、
反発を確認してから
エントリーをするようにします。
サポレジが効いているかわからない状態で
エントリーするよりも、
サポレジが効いたのを確認してから
エントリーをした方が、
多くの相場参加者が参入しやすくなるので、
勝率は高くなります。
逆張りでピンポイントでエントリーをしたいなら
逆張りでピンポイントで
エントリーをしたいなら、
大衆心理のテクニックを
使うのがオススメです。
大衆心理とは、
チャートから相場参加者の心理を
読み解くテクニックです。
本来チャートというのは、
相場参加者の意思によって
作られています。
その為、チャートから
相場参加者の心理が読めれば、
次にどう動きやすいのかを
予測する事が可能です。
そしてこれが、
ピンポイントで
エントリーする事につながります。
例えば、
デイトレで逆張り買いをする場合、
下記チャート画像の
黄色マルのような位置で
エントリーをするのです。
なぜここで買うのかというと、
まず、全体の流れとしては
下落トレンドですよね。
つまり、売っている人や
売りたい人が多くいる証拠です。
特に売りたい人は、
下落の流れに乗った方が
大きな利益が見込めると考えて、
売りを虎視眈々と狙っています。
ただ、どこで売ってもいいかというと
そうではなく、なるべく良いレートで
売りたいと考えています。
つまり、戻り売りを狙ってきます。
そして、実際にレートが少し戻ってきたら、
「売りのチャンス!」
と考えて戻り売りを入れてきます。
戻り売りが入る事で、
下落のパワーが働くので
レートが下がっていきます。
この動きによって今度は
「安値をブレイクして
一気に下落するかも・・・」
なんて考えた人達が
ブレイク狙いの売りを入れてきます。
こうなると、
予想される動きとしては、
直近の安値をブレイクして、
下落トレンドが継続する事ですよね。
が、しかし!
ここでブレイクをせずに
反転し出すと、
売っている人達が、
「あれ、ブレイクすると思ってたのに
全然ブレイクしない・・・」
「もしかして下落の流れが終わって
反転するのか!?」
なんて不安になって、
利食いをしたり、
損切りをしたりしてきます。
この売りの決済でレートが上がると、
「あ、そろそろ本当にヤバいかも」
と感じた、
売りポジションを持っている人達が
更に決済をしてきます。
これによって、
更にレートが上昇していくので、
レートの上昇を見た
売りポジションを持っている人達が
どんどん決済してきて、
またレートが上昇して・・・
というのが起きます。
この流れが繰り返されていって、
トレンド転換が起きるのです。
だから、
この売り側の怖がって
決済する心理を逆手に取って、
黄色マル辺りで
逆張り買いを狙っていくのです。
このように、逆張であっても、
大衆心理を考えながら
チャートを読んでいくと、
より精度の高い逆張りが可能になります。
よって、
エントリーの精度を
より高めたい場合は、
大衆心理のテクニックを
使うのがいいです。
もし、ピンポイントで
エントリーする際の実例について、
更に詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒デイトレで1分足を使ってピンポイントでエントリーする方法
もしくは、大衆心理について
より深く学んでみたい場合は、
まずは以下の記事から読んでみてください。
⇒FXでも相手の気持ちを考える事が重要です
逆張りは無理に利益を伸ばさないこと
デイトレで逆張りをする場合、
利益は無理に伸ばさずに
ほどほどがいいです。
なぜなら、
全体の流れとは逆方向へ
トレードをすると、
全体の流れに飲み込まれて
戻ってくる事が多いからです。
例えば、上昇トレンド中は
売りたい人よりも
買いたい人の方が多い状態です。
この状態で逆張り売りをしても、
レートが下がってきたら、
買いたい人の方が多いので、
押し目買いが入ってきます。
逆張りをすると、
天底が取れて気持ちいいので、
「ここから大きく伸ばしてやる」
なんて考えてしまうのですが、
ほどほどで利食いをしないと
戻ってくる事の方が多いです。
特にデイトレードの場合は、
持ち越しなどせずに
比較的短い時間で決済をする
トレードスタイルです。
利益を大きく狙おうとせずに
ほどほどで利食いをするのが
一番効率的で効果的だったりします。
もちろん、1回のトレードで
大きく取れる事もありますが、
トータルで見ると、
「結局、ほどほどで
利食いをした方が成績がよかった」
という事の方が多いです。
私も昔は逆張りを
しょっちゅうやっていたのですが、
利益を大きく伸ばそうとして
ずっと保有していても
結局戻ってきて建値になる事が多かったです。
最悪損切りになる事もありました。
このような経験からも、
逆張りをするなら
ほどほどで利食いするのが
一番だと考えています。
FX初心者のデイトレはまずは順張りで
FX初心者の頃って、
「これだけ大きく下がったら
もうそろそろ反転するだろ」
「ここまでずっと上がってるから
いい加減下落しそうだな」
なんて謎の値ごろ感で
逆張りをする傾向があります。
しかし、こういう適当な感覚で
逆張りをしたところで
勝てることはありません。
むしろ、
下落や上昇の流れに飲み込まれて
すぐに損切りになるのがオチです。
最悪、損切りできずに放置してしまい、
ナンピンをし出して
資金をほとんど失う事にもなります。
そしてナンピンが癖づいて
抜け出すのに物凄い時間と
労力がかかることになります。
だからFX初心者は
まずは全体の流れに沿った
順張りのトレードをするべきです。
王道のトレードを経験して、
それでも逆張りの方が合っていると感じたら
その時に逆張へ変更すればいいだけですから。
あとFX初心者の損切りは
成り行きではなく、
必ず逆指値注文を使いましょう。
お金を失う事に慣れていないので
手動で損切りをしようとしても
必ずと言っていいほど、
損切りに躊躇して遅れます。
順張りと逆張りの勝率ってどっちがいいの?
FXでデイトレードをしていると、
「順張りと逆張の勝率って
どっちの方がいいの?」
なんて疑問に思う事があります。
これに関して言えば、
勝率はその人の
トレードの仕方次第になります。
例えば、
全体の流れに反した逆張りをするとなると、
先ほどお伝えしたように、
ほどほどで利食いをしないと
勝率は悪くなる傾向にあります。
1回大きく利益を取る経験をすると、
「こっちの方がいいんじゃね?」
なんて感じるのですが、
利益を伸ばそうとするほど
その分、戻ってきやすくなるので、
勝率は落ちます。
逆に順張りの場合、
全体の流れに沿っていて、
同じ方向へポジションを取る人が
多くなるので、
勝率が上がりやすくなります。
しかも、順張りだと、
一旦流れに乗ると
一方通行になりやすいので
利益も伸ばすことが可能です。
つまり、
・逆張り:ほどほど利食いなら勝率も高め
・順張り:流れに乗るので勝率は高め
といった感じになるので、
自分に合った方を選べば、
どちらをやるにしても
勝率を高くする事は可能です。
私個人としては、
順張りの方が勝率も利益幅も
良くなるので、
順張りを好んで使っています。
順張りができない
順張りをおすすめしても、
FXをしている人の中には、
「なんか順張りができないんだよね」
という人も結構います。
でも、ちょっと考えてみてください。
順張りをする時って、
ブレイクを狙わずに
押し目買いや戻り売りをする時は
短期的には逆張りをしているんですよ?
例えば、押し目買いをする場合、
直近の流れは下落の状態で
買いを入れていきます。
ということは、
これも一種の逆張りになります。
「順張りができない」
って思っている人は
順張りが少し上手くいかなかった経験から、
苦手意識を勝手に持っている事が多いです。
でも実際は、
トータルで見ると、
逆張りも順張りもあまり変わらずに
できる事が多いです。
下手したら逆張りの方が
上手くいっていない事もあります。
この辺りは先入観が
けっこう入っている事が多いので、
一旦検証をしてみるといいです。
もし検証をしても
逆張りの方が結果が良ければ、
そっちのトレードをメインに
していけばいいだけですから。
デイトレ時の順張りのエントリータイミングは?
順張りができない人は
「エントリータイミングがわからない」
っていうので、
苦手意識を持っている事も多いです。
ただ、エントリータイミングに関しては、
逆張りでピンポイントで
エントリーする方法の箇所で紹介したように、
大衆心理を考えながらすれば、
タイミングが見えてきます。
例えば、
順張りで押し目買いをする時は
エントリーのタイミングを
ダブルボトムにするのでも良いです。
もしくは上昇トレンドへ
転換したような場所で
エントリータイミングを
持っていっても良いです。
特に、押し目買いや
戻り売りのポイントで
チャートパターンを作ったりすると
エントリーのタイミングが
わかりやすいので、
そこだけを狙うのもアリです。
関連記事:FXで基本的なチャートパターンが作られる心理を解説します
中には逆張りオタクも存在する
順張りができないと悩む人は
先入観によって、
順張りに苦手意識を持っていると
今さっきお伝えしました。
でも中には本当に順張りが苦手で
逆張りだけを徹底的に検証して
逆張りオタクになった人も存在します(笑)
これはこれで全然アリだと
私は思います。
FXは自分の性格にさえ合っていれば、
どんな手法でも勝つことはできます。
たとえ、
やっちゃいけないと言われる、
ナンピンを使った手法でも、
徹底的な検証や訓練の下、
計画的にナンピンをして
リスク管理をすれば、
普通に勝つことができます。
だから、
自分の苦手な分野をはっきりさせて
逆張だけを極めた逆張りオタクは
むしろ最強だと思います。
人の性格は十人十色なのと同じように
FXのトレードスタイルや手法も
十人十色ですから。
まとめ
今回は、デイトレで逆張りをする際の
適切な損切り位置について、
私の考えをお伝えしてきました。
逆張りの場合、
流れに反したトレードになるので、
損切りが遅れると、
あっという間に含み損が大きくなります。
しかも、デイトレの場合、
保有時間が長くなるので、
実は勝率もあまり良くないです。
その為、できることなら、
順張りのデイトレをオススメします。
もし、順張りのデイトレについて
詳しく知りたい場合は、
以下の記事を参考にしてみてください。
⇒FXのデイトレで順張りをするならどんな手法が良い?
P.S. メルマガを始めました
大衆心理を中心に、
FXで勝つ為のコツをお伝えしていきます。
という方には特におススメです。
もちろん、"勉強すべき事がわからない"
という場合にもオススメです。
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